異世界転生はもう飽きた。100回転生した結果、レベル10兆になった俺が神を殺す話

閃幽零

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設定2 「神」  「原初の世界」  「世界について」

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 設定2   
    「設定は2で終わりです。次からは本編です」


 【 神 】

 世界創造の権限を持ち、世界管理の義務で縛られている、超高次生命。

 『本物の神』は、『最低でもランク50以上の魔法が使用可能』という、派手に突き抜けた存在。
 それゆえ、『現世(神の世界以外の全て)』に干渉する際には大きな制約で縛られる。

 まず、現世では力の大半が使えない。

 『神化』などの覚醒技は使用不可で、かつ、存在値が大幅に減少する。
 実は、『現世で闘う』という条件下であれば、アダムに勝てる神はそうそういない。
 『神の力』は、『神の世界』でだけ使える限定的な力。


 センに『その制限』はない。
 理由は不明。


 あらゆる点において、神は別格。
 存在値も、100万以上が当たり前。

 覚醒を使って、存在値を十億や百億くらいまで上げるのも当たり前。

 1兆の領域を越える者は、さすがに少なく、1兆から先に至った者は『真なる神』の称号を得て、10兆を超えると『究極超神』という『最高栄誉の称号』を得る。

 神の力は『現世』では異常。
 それゆえ、現世に干渉する際には様々な枷をはめられるのだが、センはそれがない。

 ゆえに、センは、現世だと常に、色々と気を使っている。



 その反動か、『神の世界』にいる間は、ズボラでテキトーにやっている。
 そのため、ほかの神々から、若干、嫌われている。


 上級世界シータ以下の世界しか創造できないような低位の神は、
 神の世界の『深層』に踏み入れる資格を持っていない。
 ゆえに、そういう低位の神は、
 『深層にて転生し、そのまま深層で覚醒したセン』の事を知覚していない。

 基本、低位の神は、高位の神には会えない。

 神であるはずの自分達よりも遥かに気高く尊い存在が、
 知覚できない『どこか深く』に存在しているとしか認識していない。






 【 原初の世界 】

 『神々』の手が僅かも加わっていない謎の世界。
 『究極超神』は、『神の誓約』さえ受け入れれば、どの世界にも干渉できる権限を持つのだが、
 そんな究極超神でも、原初の世界だけは、足を踏み入れる事ができない。

 ダレによって創造され、何のために存在するのか誰も知らない、最古の世界。






 【 世界について 】

 センは、日本で生まれても何の価値もない人間だった。
 というより、日本以外の世界で生まれていれば、
 それがどこであれ、必ず何かしらを為せる特別な才能を持っていた。

 それは、『レベルが上がりやすい才能』

 よく聞く才能だが、問題はその品質。
 全世界最高クラス。





 ――ここで、センの故郷について説明しておく。

 『超最上級世界』で生まれた人間は、基本的にアルファ人と呼ばれ、人間以外は、アルファ種と呼ばれる(その名称を用いているのは、ほとんど神だけ。世界が複数存在し、序列や格差がある事を知る事ができるほどの超高位生命もそう呼ぶ事はある)。


 センはアルファ人。
 つまり、故郷はアルファ。
 それも、序列一位の第一アルファ。


 日本人は、『ステータスは低いが多量の技能を有する者』が生まれやすい。
 アメリカ人は、『武器を用いたグリムアーツが得意な者』が生まれやすく、
 中国人は、『凶悪な広域範囲系の破壊系魔法が得意な者』が生まれやすい。


 日本人以外は、第一アルファだと見事に無意味な力ばかりを持って産まれてくる。
 日本人も、有している技能は、ほとんどが、魔力を用いる事が前提の戦闘系や魔法系で、
 だというのにステータスは低いので、ほぼ大半の人間が『無能』として認識される結果となる。

 ステータスが低ければ低いほど、有する技能はハイスペックになるため、
 勉強もスポーツも何も出来ないゴミ人間のほぼ九割が、異世界では無双できる。


 アルファ人は、大概、高スペックな才能を持っているのだが、
 その中でも、第一アルファ人は、総じて超ハイスペック。


 特に、日本で無能扱いされている者は、
 レベルを上げる手段が豊富な異世界では『超極上品』である事が多く、
 運よく転移・あるいは素質を持ったまま転生できれば、死ぬまで、ずっと無双できる。


 第一アルファには『マナ』も『ナノ・スピリット』もなく、『聖霊』も『魔物』もおらず、『魂魄処理機構』もないので、ほとんどの異能が持ち腐れて終わる。
 序列一位のアルファなので、当然のように、主神は『究極超神』なのだが、第一アルファの主神は、己が強くなる事にしか興味がない戦闘狂。
 ゆえに、第一アルファに存在する者は、神から基本的にシカトされている。

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