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ラムドからはじめる異世界生活
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(UV1に匹敵する実力者『長強』に、あのバロールとかいう猿顔。UV1の話では、あの猿顔に匹敵するのが全部で30ちょい。そして、そいつらを纏めている5柱と、全てを統括している絶対的な3柱……)
神を目指す超越者たちと、神族に至った超越者たち。
(異常なほど強大な組織だ。ちょっと異常すぎる)
今のゴートからすれば遠すぎる雲の上。
(現状における『素の俺』は、世界の『表層』だけに焦点をあててみても、絶対的な強者という訳ではなく、世界の『最上層』だけに限定して見てみれば、かなりの弱者。この状況は面白くないねぇ)
ニっと笑い、
(決定。まずは、レベル上げだ)
行動を選択する。
(サクっと、『表では最強』くらいにまでは強くなってやる)
未来を見る。
やるべき道を選ぶ。
(当然、『表の最強』にとどまらない。とことん強くなって、ゼノリカの天上とも闘えるようになってやる。そして、神を決める聖戦に、神様候補として参戦する)
神になるという決意。
そのための方法論。
結果、決意は膨れ上がり、
(……もういっそのこと、バロールも、その上の神々も、まるごとぶっとばして……最上にある偶像、『神帝陛下』の地位をかっさらうってのも面白いかもしれないな……)
自分にならできるかもしれない。
ゴートは思う。
これほど、異常な成長チートを持つ自分なら、あるいは――
(偶像ではなく、本物の神帝に俺が……そして、どうどうとセンエースを名乗るってのも悪くない……いや、存外、ゴートって名前も気に行ってきたし……ゼノリカの主神を、ゴート・ラムド・セノワールに変えてやろうかな)
夢が広がっていく。
――別に、神様になりたいと思った事はない。
だが、
神にならねば出来ない事がある。
単純に、『ただ無限の高みを目指したい』というのが神を目指す根本の理由。
それは絶対の事実。
だが、ゴート・ラムド・セノワール(38歳のセンエース)には、『無限の研鑽に対する渇望』以外にも、神を目指す理由があった。
(神になって……上の上に立てば……もしかしたら……)
ゴートの顔が少しだけ険しくなる。
少しだけキツく、虚空を睨みつける。
こうなった以上、忘れてしまった方がいいのは分かっているのだけれど、どうしても消えない憎悪。
怒りが原動力となる志望動機。
――ゴートは思う。
上の上の上に立てば、
果てなく、より高次の存在を目指し続ければ、
もしかしたら、いつか、出会えるかもしれない。
誰に?
――本物の創造主――
実在するのなら、間違いなく、全ての元凶。
『そんなつもりはなかった』なんて言わせねぇ。
実在するのなら、必ずツケを払わせる。
もし、この世に、『全てを創造した神』が存在するのなら、
そいつには、どうしても問い詰めなければいけない事がある。
もちろん、一個じゃないが、色々あるが、多々あるが、しかし、
とりあえず、もし出会えたら、絶対に追及してやると決めている大事が一つ。
――なぜ、『あいつ』に、『あんな力』を与えやがった!
憎悪や怨嗟に駆られるのは非合理だが、これだけは譲れない。
ガキの頃、タナカトウシに抱いた劣等感とは質の違う、本物の憤怒。
38歳のセンエースを絶望の底に叩き落とした、世界を殺すほどの狂気。
センエースですら殺せなかった地獄。
――ゴートは、
(はっ……)
そこで、深呼吸をした。
自分をいさめる。
感情に支配されないように、己を整える。
沸騰しかけた気血をおさめると、ゴートは、
(……まあ、なんにせよ、とりあえず、今のところは、神帝陛下に成る事が最終目標ってことで)
ポジティブに、前を向いて、
(もし、なにか、もっと面白い目標がみつかれば、そっちにシフトする構えで、ゆったりと。まずはノンキに高次の存在を目指す。……そうさ。せっかくの異世界転生だ。あっちで地獄を見た分を、ここでとりもどす。最終の最終の最終目標はあっても別に構わないが、それにとらわれたくはねぇ)
自分の中で区切りをつくると、
すぅっと息を吸い、
表情柔らかく、ニコやかに、
(さあ、この、『ラムドからはじめる異世界生活』を、とことん楽しもうか)
神を目指す超越者たちと、神族に至った超越者たち。
(異常なほど強大な組織だ。ちょっと異常すぎる)
今のゴートからすれば遠すぎる雲の上。
(現状における『素の俺』は、世界の『表層』だけに焦点をあててみても、絶対的な強者という訳ではなく、世界の『最上層』だけに限定して見てみれば、かなりの弱者。この状況は面白くないねぇ)
ニっと笑い、
(決定。まずは、レベル上げだ)
行動を選択する。
(サクっと、『表では最強』くらいにまでは強くなってやる)
未来を見る。
やるべき道を選ぶ。
(当然、『表の最強』にとどまらない。とことん強くなって、ゼノリカの天上とも闘えるようになってやる。そして、神を決める聖戦に、神様候補として参戦する)
神になるという決意。
そのための方法論。
結果、決意は膨れ上がり、
(……もういっそのこと、バロールも、その上の神々も、まるごとぶっとばして……最上にある偶像、『神帝陛下』の地位をかっさらうってのも面白いかもしれないな……)
自分にならできるかもしれない。
ゴートは思う。
これほど、異常な成長チートを持つ自分なら、あるいは――
(偶像ではなく、本物の神帝に俺が……そして、どうどうとセンエースを名乗るってのも悪くない……いや、存外、ゴートって名前も気に行ってきたし……ゼノリカの主神を、ゴート・ラムド・セノワールに変えてやろうかな)
夢が広がっていく。
――別に、神様になりたいと思った事はない。
だが、
神にならねば出来ない事がある。
単純に、『ただ無限の高みを目指したい』というのが神を目指す根本の理由。
それは絶対の事実。
だが、ゴート・ラムド・セノワール(38歳のセンエース)には、『無限の研鑽に対する渇望』以外にも、神を目指す理由があった。
(神になって……上の上に立てば……もしかしたら……)
ゴートの顔が少しだけ険しくなる。
少しだけキツく、虚空を睨みつける。
こうなった以上、忘れてしまった方がいいのは分かっているのだけれど、どうしても消えない憎悪。
怒りが原動力となる志望動機。
――ゴートは思う。
上の上の上に立てば、
果てなく、より高次の存在を目指し続ければ、
もしかしたら、いつか、出会えるかもしれない。
誰に?
――本物の創造主――
実在するのなら、間違いなく、全ての元凶。
『そんなつもりはなかった』なんて言わせねぇ。
実在するのなら、必ずツケを払わせる。
もし、この世に、『全てを創造した神』が存在するのなら、
そいつには、どうしても問い詰めなければいけない事がある。
もちろん、一個じゃないが、色々あるが、多々あるが、しかし、
とりあえず、もし出会えたら、絶対に追及してやると決めている大事が一つ。
――なぜ、『あいつ』に、『あんな力』を与えやがった!
憎悪や怨嗟に駆られるのは非合理だが、これだけは譲れない。
ガキの頃、タナカトウシに抱いた劣等感とは質の違う、本物の憤怒。
38歳のセンエースを絶望の底に叩き落とした、世界を殺すほどの狂気。
センエースですら殺せなかった地獄。
――ゴートは、
(はっ……)
そこで、深呼吸をした。
自分をいさめる。
感情に支配されないように、己を整える。
沸騰しかけた気血をおさめると、ゴートは、
(……まあ、なんにせよ、とりあえず、今のところは、神帝陛下に成る事が最終目標ってことで)
ポジティブに、前を向いて、
(もし、なにか、もっと面白い目標がみつかれば、そっちにシフトする構えで、ゆったりと。まずはノンキに高次の存在を目指す。……そうさ。せっかくの異世界転生だ。あっちで地獄を見た分を、ここでとりもどす。最終の最終の最終目標はあっても別に構わないが、それにとらわれたくはねぇ)
自分の中で区切りをつくると、
すぅっと息を吸い、
表情柔らかく、ニコやかに、
(さあ、この、『ラムドからはじめる異世界生活』を、とことん楽しもうか)
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