JKが小説に書いた転生者は、売国政府を断罪する怪物で――世界が大発狂

閃幽零

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6051話 無限の修羅を積む閃光。

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 6051話 無限の修羅を積む閃光。

 トコは淡々と、まるで機械のようにキーを叩き続けた。
 速度のみを重視し、感情を一切挟まない。
 ただひたすらに、センエースの軌跡と奇跡を描くことだけに集中する。

 書いては投稿し、また書いては投稿する。
 繰り返し、繰り返し。

 結果、PVは再び爆発的に伸びていく。
 世界のあらゆる言語圏で翻訳が走り、各地の掲示板が更新のたびに騒然となる。

 だが、トコの表情は一切変わらなかった。
 彼女はただ、『予想通りに伸びている』とだけ思い、淡々と次を描く。
 その眼差しには、感情の波がまるでなかった。
 まるで、『何度も見てきた映画』を静かに眺めているようだった。

 世界中の読者たちは、当初、トコの文章力の異常な上昇率に驚愕した。
 だが、熱狂が一段落すると、次第に気づき始める。

 トコが描いている――『センエース』という男の異常性に。

 彼女の筆は、ただの英雄譚を越えて、『深淵の神が歩んできた無限の修羅』を克明に刻んでいた。
 センエースは、無限転生というチートを持ち、何度も生まれ変わり、そのたびに心身を研ぎ澄ませてきた。
 肉体が滅びても、魂魄が砕けても、再び立ち上がり、己を磨くことをやめなかった。

 そうして積み重ねた力を、センエースは常に世界平和のために――人類の救済のために注ぎ続けた。
 決しておごらず、決して地位に溺れず。
 己の命のすべてを、弱き命の叫びに……『救いを求める悲鳴』に捧げた。

 世界を覆い尽くそうとする闇と、ただ一人で戦い続けた。
 その戦いは永遠にも等しく、途方もない絶望を背負う旅だった。
 現世と切り離された時の牢獄で、何億年、何兆年という時を費やし、魂魄を磨き上げた。

 すべては、弱き者たちを守るため。
 そのために、すべての痛みを飲み込んで舞い続けた。
 永遠を超えて無限に戦い続けた――この上なく尊い孤独な閃光。

『これ、マジ?』
『いや、さすがに盛りすぎでしょ。何兆年とか、意味不明』
『創作するときは、読者がピンとくる数字を心がけましょう』
『美化しすぎで流石にキモいなw』
『それでも、読んでると本当かもって納得しちゃうのが怖い』
『本当だったらエグくない? ここまで誰かを救い続けるとか、もう人間じゃない』
『あきらか嘘なのに、妙にリアル。理屈じゃない説得力がある』
『いやでも、結局は創作でしょ?』
『創作でも、ここまで魂感じる文章ってある? 読んでると心臓が痛くなる』
『わたし、途中で泣いた。意味わかんないけど、なんか、助けられた気がした』

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