器用貧乏の底辺冒険者~俺だけ使える『ステータスボード』で最強になる!~

夢・風魔

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「ルナは斥候、にゃびは……なんだこれ?」
「えっと……ロイドの従魔、斥候。ロイドの従魔、魔術師? そんな職業があるの?」
「おいにゃもこんなの知らないにゃあ」

 もしかして、冒険者に登録したことで変わったのか?
 ルナの方は、職業を選択する前にあった斥候が候補に入っている。
 にゃびは斥候と魔術師。だけど「ロイドの従魔」は固定のままなんだな。

「にゃび、二つもあるなんてずるい」
「ふにゃっはっは」
「ん? 転職するのには条件があるみたいだ」

 にゃびの転職候補に触れると、【スキルポイントを1消費します。よろしいですか?】という文字が浮かんだ。
 転職にスキルポイントが必要なのか。貴重なポイントなんだがなぁ。

「スキルポイントを消費して転職なんて……」
「にゃ~。でも1ポイントだけにゃよ。転職してレベル2以上あげれば元は取れるにゃ」
「確かに……そうね」
「どうする? 転職するかい?」

 二人は悩んだ末、ルナはインパクトアローをレベル10にしてレベル上限に達成。残りポイント1を消費して斥候に転職した。
 にゃびは転職用に1ポイント消費させただけで、スキルはそのままだ。



【名 前】ロイド
【年 齢】16歳
【種 族】人間
【職 業】見習い魔術師 レベル39 +

【筋 力】392+124
【体 力】392+124
【敏捷力】392+124
【集中力】392+124
【魔 力】392+124
【 運 】392+124

【ユニークスキル】
 平均化

【習得スキル】
『プチバッシュ レベル15上限』『プチ忍び足 レベル10』『プチ鷹の目 レベル1』
『プチ・ヒール レベル10』『プチ・ファイア レベル10』『魔法操作・味方認識 レベル1上限』

【獲得可能スキル一覧】+

【獲得スキル】
●強化系スキル
『筋力プチ強化 レベル10』『魔力プチ強化 レベル12』
『体力プチ強化 レベル10』『敏捷力プチ強化 レベル10』
『集中力プチ強化 レベル10』 『運プチ強化 レベル10』

●アクティブスキル
『バーストブレイク レベル10』『プチ・スラッシュ レベル10』
『プチ隠密 レベル10』『プチ・ブレッシング レベル10』
『プチ・アイス レベル1』『プチ・サンダー レベル5』
『プチ・ロック レベル10』『プチ・カッター レベル10』
『プチ・ファイアストーム レベル10上限』
『プチ・ロックウォーツ レベル10上限』

●パッシブスキル
『見習い職業時の獲得経験値増加 レベル10上限』
『魔法操作 レベル5』『スキルポイントアップ レベル1上限』


【ステータスポイント】0
【スキルポイント】68

*******●パーティーメンバー*******

【名 前】ルナリア
【年 齢】16歳
【種 族】兎人
【職 業】斥候 レベル1 +


【筋 力】40
【体 力】55
【敏捷力】470
【集中力】495+50
【魔 力】26
【 運 】13

【習得スキル】

【獲得可能スキル一覧】+

【獲得スキル】
『射速 レベル5』『標的認識 レベル5』『ツインアロー レベル10上限』
『集中力強化 レベル10』『インパクトアロー レベル10上限』

【ステータスポイント】0
【スキルポイント】0

------------------------------

【名 前】にゃび
【年 齢】35歳
【種 族】ネコマタ
【職 業】ロイドの従魔・斥候レベル1 +

【筋 力】159
【体 力】82
【敏捷力】541
【集中力】50
【魔 力】479
【 運 】443

【習得スキル】
『月光の爪 レベル15上限』『夜目 レベル10上限』『忍び足 レベル10上限』
『弱点看破 レベル1上限』『爆連 レベル4』

【獲得可能スキル一覧】+

【獲得スキル】
『風のマント レベル10上限』『紅い月 レベル10上限』『鋭利な爪 レベル5』
『影 レベル10上限』『肉球もみもみ レベル3』

【ステータスポイント】5
【スキルポイント】4



 俺のスキルが増えすぎたせいか、獲得スキル欄に整理機能が追加されていた。
 これで見やすくなる。
 職業はこのままで。
 転職可能一覧に、『見習い精霊使い』と『見習い召喚士』『見習い魔導師』が薄灰色の文字で出ているからだ。
 これもコポトから贈られた知識を、ステータスボードが解析して具体的な転職条件を表記したのだろう。
 その条件が、見習い魔術師のレベルが50に達すること──だった。

 たぶん他の職業でも同じ条件て、上位職に転職出来るはずだ。

「せっかく転職しても、暫くは街道を歩くしモンスターとの遭遇も滅多にないんだけどね」
「そうね。でも転職して困る訳でもないし」

 それもそうか。
 見習い戦士に転職しても、魔法スキルはいつも通り使える。
 ルナも斥候になっても弓を扱えるだろう。
 斥候で弓を使っている人も、たまにだけどいるしね。

「それじゃ、ルナのお尻の具合も大丈夫そうなら、明日の朝出発でいいかな?」

 隣のベッドに視線を向けると、親指を立ててオッケーサインをするにゃびと、何故か顔を真っ赤にしたルナが──そっぽを向いた。

 ん?
 俺、なんかマズいことでも言ったかな?





 翌朝は早い時間から宿を出た。
 こんな時間でも町の露店通りは賑わっていて、昼に食べるものや水、遅くなった時のことも考えて夕食まで買い込む。

「空間収納袋だと、中で食べ物が腐らないってのが助かるね」
「美味しいお肉がずっと美味しいにゃんて、天国にゃ」

 食材だろうと調理済みの料理だろうと、袋に入れておけば腐らない。温かい状態で入れれば、それすら保たれているんだ。
 マジックアイテムって凄いな。

「ルナは何食べる? 好きなもの選んでよ」
「べ、別に……なんでもいいもん」
「なんでも? でも好き嫌いとかあるだろ? それにこんなに沢山店があるんだ。なんだって好きなもの選べるんだぞ?」

 彼女の顔を覗き込むと、一瞬目線が合って、それからプイっとそっぽを向かれた。
 顔が少し赤い気がする。昨晩のあの時のように。

 もしかして……

「ルナ、ちょっとごめん」

 二日間も馬車の中で、ずっと同じ姿勢。お尻が痛いだけじゃなく、体調が悪くなっていたって不思議じゃない。
 なんで俺はそんなことにも気づけなかったんだ。
 ごめん、ルナ。ごめん。

「熱は……」

 彼女のおデコに手を当ててみるけど、特に熱いとは感じないな。
 俺の手が温もってる?
 念のためおデコ同士をくっつける。

「うん、熱はないようだけど。具合が悪かったりしないか?」

 彼女を放してからもう一度顔を覗き込む。
 さっきより赤い!?

「な、なな、な、なん、なんでもないからっ。あ、あれ。私あれにするっ」

 何故か慌てた様子でルナは、超肉モリモリサンドと看板に描かれた露店へと駆けだした。
 そんなに肉、食べたかったのか。

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