22 / 54
22:名前、なんていうんだろう?
しおりを挟む
夕食のあと、別荘の件で届いた手紙に目を通す。
中には「侯爵へ貸したお金の代わりに」と書かれた手紙もあった。
お金じゃなく、品物での返済でいいというのは有難いけど、他にもお金を借りている貴族はいる。
それに、借りたお金に対して別荘が相応の値段かどうかも問題。
建物だけじゃなく、運び込まれた家具や家を飾るための物なんかの値段も考慮しないといけないのだから。
幸い、我が家の執事が優秀で、何を買ってどこの別荘に送ったのかというのは全部ハッキリしている。
実物を見に行くのはなかなか大変なので、一応品物名だけでも分かる範囲で金額の査定は行った。
そこからオークションの、最低落札希望価格を設定するつもり。
「あとは……誰が入札したのか、その場では分からない方がいいわよね」
「オークションですか?」
ローラが紅茶を持ってやってきた。丁度良かった、謎の黒い人さんから貰ったクッキー食べようっと。
「そ。もし爵位の高い人が入札すれば、お金があっても爵位の低い人は入札しにくいでしょ?」
「それはありますね」
「あとは仮面舞踏会みたいなのを、やりたかったの」
「そっちが本命ですね」
うぐっ。否定はしない。だって面白そうじゃん!
でも爵位の上下で入札に影響されそうってのは本当。
爵位が低く、私産もそうなさそうな人が入札すれば、物件に興味なくても嫌がらせで入札する貴族が現れないとも限らないし。
そういうのは防ぎたい。
さらさらっと手紙を書き……ほぼ同じ内容の物を十数枚用意した。
はぁ、疲れた。
「ローラ、明日これをお願いね」
「かしこまりました、お嬢様」
「さぁて、お風呂に入って寝ようっと」
「ところでお嬢様。その指輪はどうなさいますか?」
指輪?
ん?
おや、左手の中指に、ぶかぶかの指輪があるじゃありませんか。
「うわあぁぁぁっ、お返しするの忘れてたわあぁぁっ」
神殿にいた時は落とさないようにって気を付けていたんだけど、逆にそれが外していないことに違和感なくなってしまっていたみたい。
あぁぁ、アーティファクトなんて高級品なのにぃ。
絶対今頃、謎の黒い人も焦ってるはず。
だからって今から出て行く訳にもいかないし……はぁ、明日探そう。きっと町のどこかにいるだろうし。
「むしろ屋敷で待っていれば、取りにきたのではないでしょうか?」
「うっ」
朝から謎の黒い人を探すために、街のほうへとやって来た。
アッシュ卿とローラが傍にいて、残り四人の騎士が近くを護衛してくれている。
全員で謎の黒い人を探すけれど、なかなか見つからない。
確かに……屋敷で待ってたら来てくれたかもしれないなぁ。
でももう街に出てきちゃったもん!
「はぁ……ちょっと休憩しましょうか」
テラス席のあるカフェで、ちょっと小休止。ついでにお腹も空いたから、パンケーキを注文。
はぁ、甘いもの食べてる時が、一番幸せぇ。
テラス席選んだのも、食べながら謎の黒い人が探せるからなんだけど。
でも今はこの至福の時を満喫しようっと。
「おい」
「……うそん」
「なにがだ?」
見上げると、私の背後に立つ謎の黒い人が見えた。
「首、傷めるぞ」
「そうですね。あ、探していたんですよ、謎の黒い人さん」
首をさすりながら、ローラに渡していた小さなケースを受け取る。
ケースを手に立ち上がると、パカっと蓋を開けて彼に差し出した。
中にはアーティファクトが入っている。
おや?
ふふ、これじゃまるで、
「まるでプロポーズしてるみたい」
女からのね。
「プ、プロッ」
「なーんちゃって。昨日お借りしたアーティファクト、返しそびれていたから探してい──ん?」
謎の黒い人、耳まで真っ赤になってる。
えー、そんなに恥ずかしかった?
えぇー、えぇー、えぇー……。
うわ、めちゃくちゃ恥ずかしいぃーっ。
は、早く返して帰ろう。
「謎の黒い人さん、どうぞ」
「……あぁ」
はぁ、よかった。受け取ってくれ──ん?
なに、あのチェーン。
指輪に通して、なんでケースに戻す訳?
「持ってろ」
「へ?」
「明日。倒れられたら困る」
「あぁ、なるほど。って、アーティファクトなんですよ!?」
「倒れられたら、また一日伸びるだろう。それに今は必要ない。ここではそこまで魔力を酷使することはないからな。……はぁ」
まぁたため息吐いて。長文喋れない病ですかね?
うぅ、アーティファクトなんて高価なもの……でも言ってることは理解できるし。
明日一日頑張れば解呪できそうだけど、それはつまり一日中頑張らなきゃいけないってことだし。
王都に来たのも、きっとこの呪いを解くためよね。
だったら早く帰りたいだろうし……。
「分かりました。では、こちらは大事に預からせて貰います」
「そうしてくれ」
踵を返して帰ろうとする謎の黒い人。
「あの」
何故か呼び止めてしまった。
やや間があって、彼が振り返る。金色の目がじっと私を見つめた。
「あの、お腹、空きませんか?」
「腹……まぁ」
「じゃあ、お座りください。パンケーキ、美味しいですよ」
そう言うと、彼は私がさっきまで食べていたパンケーキを見下ろした。
で、顔が一瞬ピクリと動く。
「甘いの、お好きじゃないですか?」
「……甘すぎるのはちょっと」
「なるほど……」
「サンドイッチもございますよ、お嬢様」
ナイスフォローよローラ。
「だそうです、謎の黒い人さん」
「……はぁ」
長文じゃないのにため息!?
い、嫌だったのかな。
アッシュ卿の隣の空いた席に腰を下ろすと、指を鳴らして店員を呼んでいる。
嫌ではない、のかも?
しっかし指パッチンで店員をねぇ。かっこいいぃ。
私も指パッチン……うっ、鳴らない。
ぐっ、アッシュ卿に笑われちゃったじゃない。くそぉ、次にカフェでお茶する時までに練習するんだからっ。
運ばれて来たサンドイッチを、彼はパクパク食べ始める。
上品ではないけど、だからといって下品な食べ方でもない。
やっぱり貴族よねぇ。
名前、なんていうんだろう?
中には「侯爵へ貸したお金の代わりに」と書かれた手紙もあった。
お金じゃなく、品物での返済でいいというのは有難いけど、他にもお金を借りている貴族はいる。
それに、借りたお金に対して別荘が相応の値段かどうかも問題。
建物だけじゃなく、運び込まれた家具や家を飾るための物なんかの値段も考慮しないといけないのだから。
幸い、我が家の執事が優秀で、何を買ってどこの別荘に送ったのかというのは全部ハッキリしている。
実物を見に行くのはなかなか大変なので、一応品物名だけでも分かる範囲で金額の査定は行った。
そこからオークションの、最低落札希望価格を設定するつもり。
「あとは……誰が入札したのか、その場では分からない方がいいわよね」
「オークションですか?」
ローラが紅茶を持ってやってきた。丁度良かった、謎の黒い人さんから貰ったクッキー食べようっと。
「そ。もし爵位の高い人が入札すれば、お金があっても爵位の低い人は入札しにくいでしょ?」
「それはありますね」
「あとは仮面舞踏会みたいなのを、やりたかったの」
「そっちが本命ですね」
うぐっ。否定はしない。だって面白そうじゃん!
でも爵位の上下で入札に影響されそうってのは本当。
爵位が低く、私産もそうなさそうな人が入札すれば、物件に興味なくても嫌がらせで入札する貴族が現れないとも限らないし。
そういうのは防ぎたい。
さらさらっと手紙を書き……ほぼ同じ内容の物を十数枚用意した。
はぁ、疲れた。
「ローラ、明日これをお願いね」
「かしこまりました、お嬢様」
「さぁて、お風呂に入って寝ようっと」
「ところでお嬢様。その指輪はどうなさいますか?」
指輪?
ん?
おや、左手の中指に、ぶかぶかの指輪があるじゃありませんか。
「うわあぁぁぁっ、お返しするの忘れてたわあぁぁっ」
神殿にいた時は落とさないようにって気を付けていたんだけど、逆にそれが外していないことに違和感なくなってしまっていたみたい。
あぁぁ、アーティファクトなんて高級品なのにぃ。
絶対今頃、謎の黒い人も焦ってるはず。
だからって今から出て行く訳にもいかないし……はぁ、明日探そう。きっと町のどこかにいるだろうし。
「むしろ屋敷で待っていれば、取りにきたのではないでしょうか?」
「うっ」
朝から謎の黒い人を探すために、街のほうへとやって来た。
アッシュ卿とローラが傍にいて、残り四人の騎士が近くを護衛してくれている。
全員で謎の黒い人を探すけれど、なかなか見つからない。
確かに……屋敷で待ってたら来てくれたかもしれないなぁ。
でももう街に出てきちゃったもん!
「はぁ……ちょっと休憩しましょうか」
テラス席のあるカフェで、ちょっと小休止。ついでにお腹も空いたから、パンケーキを注文。
はぁ、甘いもの食べてる時が、一番幸せぇ。
テラス席選んだのも、食べながら謎の黒い人が探せるからなんだけど。
でも今はこの至福の時を満喫しようっと。
「おい」
「……うそん」
「なにがだ?」
見上げると、私の背後に立つ謎の黒い人が見えた。
「首、傷めるぞ」
「そうですね。あ、探していたんですよ、謎の黒い人さん」
首をさすりながら、ローラに渡していた小さなケースを受け取る。
ケースを手に立ち上がると、パカっと蓋を開けて彼に差し出した。
中にはアーティファクトが入っている。
おや?
ふふ、これじゃまるで、
「まるでプロポーズしてるみたい」
女からのね。
「プ、プロッ」
「なーんちゃって。昨日お借りしたアーティファクト、返しそびれていたから探してい──ん?」
謎の黒い人、耳まで真っ赤になってる。
えー、そんなに恥ずかしかった?
えぇー、えぇー、えぇー……。
うわ、めちゃくちゃ恥ずかしいぃーっ。
は、早く返して帰ろう。
「謎の黒い人さん、どうぞ」
「……あぁ」
はぁ、よかった。受け取ってくれ──ん?
なに、あのチェーン。
指輪に通して、なんでケースに戻す訳?
「持ってろ」
「へ?」
「明日。倒れられたら困る」
「あぁ、なるほど。って、アーティファクトなんですよ!?」
「倒れられたら、また一日伸びるだろう。それに今は必要ない。ここではそこまで魔力を酷使することはないからな。……はぁ」
まぁたため息吐いて。長文喋れない病ですかね?
うぅ、アーティファクトなんて高価なもの……でも言ってることは理解できるし。
明日一日頑張れば解呪できそうだけど、それはつまり一日中頑張らなきゃいけないってことだし。
王都に来たのも、きっとこの呪いを解くためよね。
だったら早く帰りたいだろうし……。
「分かりました。では、こちらは大事に預からせて貰います」
「そうしてくれ」
踵を返して帰ろうとする謎の黒い人。
「あの」
何故か呼び止めてしまった。
やや間があって、彼が振り返る。金色の目がじっと私を見つめた。
「あの、お腹、空きませんか?」
「腹……まぁ」
「じゃあ、お座りください。パンケーキ、美味しいですよ」
そう言うと、彼は私がさっきまで食べていたパンケーキを見下ろした。
で、顔が一瞬ピクリと動く。
「甘いの、お好きじゃないですか?」
「……甘すぎるのはちょっと」
「なるほど……」
「サンドイッチもございますよ、お嬢様」
ナイスフォローよローラ。
「だそうです、謎の黒い人さん」
「……はぁ」
長文じゃないのにため息!?
い、嫌だったのかな。
アッシュ卿の隣の空いた席に腰を下ろすと、指を鳴らして店員を呼んでいる。
嫌ではない、のかも?
しっかし指パッチンで店員をねぇ。かっこいいぃ。
私も指パッチン……うっ、鳴らない。
ぐっ、アッシュ卿に笑われちゃったじゃない。くそぉ、次にカフェでお茶する時までに練習するんだからっ。
運ばれて来たサンドイッチを、彼はパクパク食べ始める。
上品ではないけど、だからといって下品な食べ方でもない。
やっぱり貴族よねぇ。
名前、なんていうんだろう?
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
彼女が高級娼婦と呼ばれる理由~元悪役令嬢の戦慄の日々~
プラネットプラント
恋愛
婚約者である王子の恋人をいじめたと婚約破棄され、実家から縁を切られたライラは娼館で暮らすことになる。だが、訪れる人々のせいでライラは怯えていた。
※完結済。
乙女ゲームに転生した悪役令嬢! 人気が無い公園で出歯亀する
ひなクラゲ
恋愛
私は気がついたら、乙女ゲームに転生していました
それも悪役令嬢に!!
ゲーム通りだとこの後、王子と婚約させられ、数年後には婚約破棄&追放が待っているわ
なんとかしないと…
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
悪役令嬢に成り代わったのに、すでに詰みってどういうことですか!?
ぽんぽこ狸
恋愛
仕事帰りのある日、居眠り運転をしていたトラックにはねられて死んでしまった主人公。次に目を覚ますとなにやら暗くジメジメした場所で、自分に仕えているというヴィンスという男の子と二人きり。
彼から話を聞いているうちに、なぜかその話に既視感を覚えて、確認すると昔読んだことのある児童向けの小説『ララの魔法書!』の世界だった。
その中でも悪役令嬢である、クラリスにどうやら成り代わってしまったらしい。
混乱しつつも話をきていくとすでに原作はクラリスが幽閉されることによって終結しているようで愕然としているさなか、クラリスを見限り原作の主人公であるララとくっついた王子ローレンスが、訪ねてきて━━━━?!
原作のさらに奥深くで動いていた思惑、魔法玉(まほうぎょく)の謎、そして原作の男主人公だった完璧な王子様の本性。そのどれもに翻弄されながら、なんとか生きる一手を見出す、学園ファンタジー!
ローレンスの性格が割とやばめですが、それ以外にもダークな要素強めな主人公と恋愛?をする、キャラが二人ほど、登場します。世界観が殺伐としているので重い描写も多いです。読者さまが色々な意味でドキドキしてくれるような作品を目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。
完結しました!最後の一章分は遂行していた分がたまっていたのと、話が込み合っているので一気に二十万文字ぐらい上げました。きちんと納得できる結末にできたと思います。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる