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8話
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私はジェームズと一緒に廊下に出ることにした。そしてシーザー様やレイナに会話が聞こえないくらいの距離を取る。あまり聞かれたくない内容だからね。
「一体、どうしたんだ? アリス?」
「ええ……シーザー様のことだけど、少し様子がおかしくなかった?」
「ああ、そのことか……確かに様子が変わっているようには見受けられたが。それがどうかしたのか?」
やはり……ジェームズもそのように感じたということであれば、私の思い過ごしではないだろう。シーザー様は高圧的な態度を取るお方だ。ジェームズと仲良く話すレイナには思うところがあるのかもしれない。
「元々はシーザー殿とアリスが婚約をしていたのだろう?」
「ええ、そうなのだけれど。妹がシーザー様を欲しがってね……それでシーザー様もレイナのことを欲していたみたいだし、私が身を引いた形ね」
「なるほど……自由の身になったということか」
「そういう言い方はいじわるだわ」
「ははは、済まなかった」
ジェームズは私の考えを見通しているようね。
「私は妹とシーザー様、二人の重圧から解放されたかったの。二人が納得して婚約をしたなら、それに越したことはないと考えたわ。対外的には私は奪われた立場になるけれどね」
「なるほど、そういう事情があったのか。まあ、その辺りは当人同士の問題だし、納得しているなら問題ないんじゃないか」
「そう言ってもらえると嬉しいわ」
「いや、私としても嬉しい情報だしね」
「えっ?」
「いや、なんでもないよ」
最後にジェームズは気になることを言っていたけど、私はそれ以上追求はしなかった。それよりも今は、レイナとシーザー様だ。私達は貴賓室の様子を伺うことにした。
---------------------------------
「分かっているのか、レイナ」
「な、何がですか? シーザー様?」
「何がですか、じゃないだろう。お前は私の物なんだぞ? そこを履き違えないようにな」
「物って……そりゃあ、妻になる存在ではありますけど。別にシーザー様の所有物というわけじゃないですよ?」
「なに……? お前、私に逆らうつもりなのか?」
「いえ……別にそういうわけでは……」
「ジェームズ殿とは仲が良いようだが、この際、誰の物なのかを分からせる必要がありそうだな?」
なんだか本当に不穏な空気になっているような……当人同士で解決することだから、私が口を挟む必要はないんだけれど。とりあえず、私とジェームズは貴賓室の中に入ることにした。
「一体、どうしたんだ? アリス?」
「ええ……シーザー様のことだけど、少し様子がおかしくなかった?」
「ああ、そのことか……確かに様子が変わっているようには見受けられたが。それがどうかしたのか?」
やはり……ジェームズもそのように感じたということであれば、私の思い過ごしではないだろう。シーザー様は高圧的な態度を取るお方だ。ジェームズと仲良く話すレイナには思うところがあるのかもしれない。
「元々はシーザー殿とアリスが婚約をしていたのだろう?」
「ええ、そうなのだけれど。妹がシーザー様を欲しがってね……それでシーザー様もレイナのことを欲していたみたいだし、私が身を引いた形ね」
「なるほど……自由の身になったということか」
「そういう言い方はいじわるだわ」
「ははは、済まなかった」
ジェームズは私の考えを見通しているようね。
「私は妹とシーザー様、二人の重圧から解放されたかったの。二人が納得して婚約をしたなら、それに越したことはないと考えたわ。対外的には私は奪われた立場になるけれどね」
「なるほど、そういう事情があったのか。まあ、その辺りは当人同士の問題だし、納得しているなら問題ないんじゃないか」
「そう言ってもらえると嬉しいわ」
「いや、私としても嬉しい情報だしね」
「えっ?」
「いや、なんでもないよ」
最後にジェームズは気になることを言っていたけど、私はそれ以上追求はしなかった。それよりも今は、レイナとシーザー様だ。私達は貴賓室の様子を伺うことにした。
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「分かっているのか、レイナ」
「な、何がですか? シーザー様?」
「何がですか、じゃないだろう。お前は私の物なんだぞ? そこを履き違えないようにな」
「物って……そりゃあ、妻になる存在ではありますけど。別にシーザー様の所有物というわけじゃないですよ?」
「なに……? お前、私に逆らうつもりなのか?」
「いえ……別にそういうわけでは……」
「ジェームズ殿とは仲が良いようだが、この際、誰の物なのかを分からせる必要がありそうだな?」
なんだか本当に不穏な空気になっているような……当人同士で解決することだから、私が口を挟む必要はないんだけれど。とりあえず、私とジェームズは貴賓室の中に入ることにした。
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