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5話
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「こうしてシルメリアとアーシェ嬢と食事を一緒になるとは思わなかったな」
「私もです、バルト様」
「私もですわ」
私達は現在、貴族街のレストランで食事を楽しんでいた。私達3人が集まっているので、自然と他のテーブルには護衛が座っている。バルト・ウェンデル公爵……貴族としては最上位クラスの人になる。王族の親戚でもあり、こうして話をするだけでも貴重な体験かもしれない。
「こうして一緒に食事をしても良かったのだろうか?」
「それは大丈夫ですわ、バルト様」
私よりも姉さまが先に口を開いた。
「シルメリアは最近、婚約者と別れましたから。こうした出会いは嬉しいと思います。気分転換にもなりますしね」
「なるほど……そんなことが」
「は、はい……バルト様」
アーシェ姉さまは良かれと思って言ったのだろうけれど、少し空気が沈んでしまった。バルト様と食事をすることが気分転換になるのは間違いないけれど。
「話としては入って来ていたよ。確か相手は……」
「はい、ウィル・スモーク侯爵です」
「ウィル・スモーク侯爵だったか……なるほど。婚約破棄……まさか、そのような事態になっていたとは」
バルト様は何とも言えない表情になっていた。険しい表情ではあるけれど、単純に怒っているわけでもなさそうだし……。
「なにか事情があったのか? 侯爵家同士での婚約で破談になるなど、ほとんど聞いたことがないのでな」
「そうですね……事情があったのは間違いないですが。彼は別に好きな人がいると言っていました」
「なんと……そんなことだったのか」
「内容的には浮気に近いものだったかと思われます。私の反論は聞いてはもらえず、ほぼ、決定事項として話されておりましたので……」
「……大変だったな、シルメリア……アーシェ嬢も許せなかっただろう」
「はい、もちろんです。バルト様。大切な妹がこんな仕打ちを受けたのですから。それで、今日は気分転換も含めて二人で出掛けたということになります」
その間にバルト様に出会えた……悲しいことがあったけれど、その点だけは嬉しかったかもしれない。私の話も真剣に聞いてくれているようだしね。
「私の口から元気を出してくれなんて、無責任なことは言えないな。済まない……」
「いえ、バルト様。お気遣いいただきまして本当に嬉しいです」
「ふむ……」
レストランでの会話だけれど、重々しい空気になってきた。そろそろ、話題を変えた方がいいかもしれないわね。
「許せるものではないな。まあ、しかし……私からの提案なんだがシルメリア」
「はい、なんでしょうか? バルト様」
「良ければ今度のパーティーに一緒に出ないか?」
「えっ……バルト様とですか……?」
「ああ、まずいだろうか?」
「いえ、そんなことはありませんが……」
今度のパーティーにバルト様と出席……嫌ではもちろんないけれど、大胆な告白にも感じられた。
「いいじゃない、シルメリア。せっかくのお誘いなんだし。行って来なさいよ」
「姉さま……」
姉さまはとても乗り気だった。まあ、迷惑ではないし良いんだけれど……。
「わかりました、バルト様。お付き合いさせていただいてよろしいでしょうか?」
「よし、決まりだな。また、その日時になったら会いに行くよ」
「ありがとうございます」
その日はレストランの食事だけをして別れることになったけれど……ひょんなことから、一緒にパーティーに出席することになった。なんだか運命的なものを感じるわね……。
「私もです、バルト様」
「私もですわ」
私達は現在、貴族街のレストランで食事を楽しんでいた。私達3人が集まっているので、自然と他のテーブルには護衛が座っている。バルト・ウェンデル公爵……貴族としては最上位クラスの人になる。王族の親戚でもあり、こうして話をするだけでも貴重な体験かもしれない。
「こうして一緒に食事をしても良かったのだろうか?」
「それは大丈夫ですわ、バルト様」
私よりも姉さまが先に口を開いた。
「シルメリアは最近、婚約者と別れましたから。こうした出会いは嬉しいと思います。気分転換にもなりますしね」
「なるほど……そんなことが」
「は、はい……バルト様」
アーシェ姉さまは良かれと思って言ったのだろうけれど、少し空気が沈んでしまった。バルト様と食事をすることが気分転換になるのは間違いないけれど。
「話としては入って来ていたよ。確か相手は……」
「はい、ウィル・スモーク侯爵です」
「ウィル・スモーク侯爵だったか……なるほど。婚約破棄……まさか、そのような事態になっていたとは」
バルト様は何とも言えない表情になっていた。険しい表情ではあるけれど、単純に怒っているわけでもなさそうだし……。
「なにか事情があったのか? 侯爵家同士での婚約で破談になるなど、ほとんど聞いたことがないのでな」
「そうですね……事情があったのは間違いないですが。彼は別に好きな人がいると言っていました」
「なんと……そんなことだったのか」
「内容的には浮気に近いものだったかと思われます。私の反論は聞いてはもらえず、ほぼ、決定事項として話されておりましたので……」
「……大変だったな、シルメリア……アーシェ嬢も許せなかっただろう」
「はい、もちろんです。バルト様。大切な妹がこんな仕打ちを受けたのですから。それで、今日は気分転換も含めて二人で出掛けたということになります」
その間にバルト様に出会えた……悲しいことがあったけれど、その点だけは嬉しかったかもしれない。私の話も真剣に聞いてくれているようだしね。
「私の口から元気を出してくれなんて、無責任なことは言えないな。済まない……」
「いえ、バルト様。お気遣いいただきまして本当に嬉しいです」
「ふむ……」
レストランでの会話だけれど、重々しい空気になってきた。そろそろ、話題を変えた方がいいかもしれないわね。
「許せるものではないな。まあ、しかし……私からの提案なんだがシルメリア」
「はい、なんでしょうか? バルト様」
「良ければ今度のパーティーに一緒に出ないか?」
「えっ……バルト様とですか……?」
「ああ、まずいだろうか?」
「いえ、そんなことはありませんが……」
今度のパーティーにバルト様と出席……嫌ではもちろんないけれど、大胆な告白にも感じられた。
「いいじゃない、シルメリア。せっかくのお誘いなんだし。行って来なさいよ」
「姉さま……」
姉さまはとても乗り気だった。まあ、迷惑ではないし良いんだけれど……。
「わかりました、バルト様。お付き合いさせていただいてよろしいでしょうか?」
「よし、決まりだな。また、その日時になったら会いに行くよ」
「ありがとうございます」
その日はレストランの食事だけをして別れることになったけれど……ひょんなことから、一緒にパーティーに出席することになった。なんだか運命的なものを感じるわね……。
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