パーティ追放されたけど、無限スキル持ちだったので引く手あまた状態になっています

マルローネ

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1話 追放された後方支援役

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 私の名前はメリアドール・トレスカ。年齢は17歳だけど、こう見えても一応は冒険者をやっている。今は冒険者活動が世界の中心と言っても過言ではないからね。

 生涯で1度だけ発現すると言われているスキルに目覚めて、私は「リムーズ」という冒険者パーティに入ることが出来た。パーティ全体の強さ指数はおそらく、中堅くらいになるのかな。


「あのさ、ロイド」

「ん? どうかしたのか、メリアドール?」


 私はその日、リーダーのロイドの部屋を訪れていた。私達は4人パーティで一軒家を借りているから、すぐに会うことは出来る。

「あのさ……家事とか、少しは手伝って欲しいんだけれど……」

「はあ? 何を言っているんだ、お前は?」

「いや、だから……」


 私のスキルは簡単な回復薬とかを作り出せる【アイテム生成】

 そのスキルで後方支援として、ダンジョンに入った味方の傷を癒したりしていた。ある程度、役に立っていたと思っていたのだけれど、私が作れるクラスのアイテムは事前に買ったりも出来るし、戦闘力には期待出来ないという面から、後方支援役の私は馬鹿にされていた。

 他の冒険者パーティでもそんなものなのか、「リムーズ」のメンバーが特殊なのかは分からないけれど。私はその為に家事全般をやらされていたわけで……。

「お前は後方支援で安全な立場なんだから、日頃の俺達の世話をするのは当たり前だろ? お前にも稼ぎの何割かは行っているんだからな」

「それはそうだけど。流石に家事等の雑用を全部、私がするのはおかしいんじゃない?」


 割が合わないというのもあるけれど、炊事、洗濯、掃除などを全く手伝ってくれないのは、人としておかしい気がしてしまう。今までは我慢していたけれど、今日は本音をリーダーであるロイドに言ってみた。少しは考え直してくれれば良いと期待して……。

「お前……マジで言ってるよな?」

「えっ? それはまあ……」


 その瞬間、ロイドはどこか悟った表情に変化していた。あれ、考え直してくれたのかな? 私は淡い期待を持ってしまったけれど、それは間違いだった。

「お前もういらねぇわ。解雇だ、解雇。今すぐにここから出て行け」

「えっ……ロイド?」

「パーティから追放するって言ってるんだよ……おら、荷物まとめて出て行きな」


 つ、追放……? なんでいきなりそんな言葉が……。


「ロイド、意味が分からないわ。私は別に雑用をしないなんて言ってないでしょ? 私が雑用係になるのは当然だと思っているし。ただ、料理や洗濯なんかに関しては少しだけ手伝って欲しいと言っているだけで……」

「それが生意気なんだよボケが。ったく……17歳のクソガキなんて雇うんじゃなかったぜ。まあ丁度いいや……お前の能力は微妙だと思ってたところだし、分け前が減るのには納得言ってなかったからな」

「そ、そんな……ロイド……!」

「うるせぇ奴だな……さっさと出て行かないと、鉄拳が飛んで来るかもしれないぜ?」

「……!」


 脅しも同然の強制的な解雇だ……私には信じられなかった。でも、これ以上ロイドに何か言おうものなら、そのまま殴られてしまうかもしれない。私は後方支援で戦闘力はほとんどないから、彼の攻撃を受ければひとたまりもない。

 私はパーティ追放を受け入れざるを得なかった……。
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