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7話
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「なんと……そんなことが……」
「はい、そういうことがあったのです……」
ハリングさんがバラしたので仕方なく、私は婚約破棄の一件をシャーク様に話した。話す気がなかったわけじゃないけれど、自分が話そうと思っていた時期とは全然違ったので困惑していたのは事実だ。
「なんということだ……アリアハル殿がそんなことを言うなんてな」
「私もビックリしてしまって……今でも信じられない思いです」
「そうだろうな」
ハリングさんがぶっちゃけた時はビックリしたけれど、その後のシャーク王子殿下の態度は驚きだった。とても信じられないという表情をしている……一体、何を考えていらっしゃるのかと思うくらいに。
「ご心配お掛けいたしました。シャーク様……」
「いや、謝る必要はないよ、むしろ教えてくれて感謝しているよ」
「さ、左様でございますか……?」
「ああ、もちろんさ」
シャーク様のお言葉はとても嬉しくなった。シャーク第二王子殿下から言って貰える言葉はとても深みがあるように思える。
「まあ、そんなに気にしない方がいいと思うぞ? エトナ嬢の判断は間違っていない。アリアハル殿の言葉に関して婚約破棄を言うのは間違いないと思うぞ」
「そ、そうでしょうか……?」
「ああ、今回の件を聞く限りアリアハル殿が完全に悪いだろうからな。別に気にする必要はないと思うぞ」
まあ、確かに……シャーク様のおっしゃることはもっともだと思うわ。アリアハル様が悪いのは間違いではないし、公になった場合は確実にアリアハル様が罪になるだろう。それくらいのことをしているのだと思うわ。
「エトナ嬢の言っていることは間違っていない。しかし、婚約破棄が出来ないというのは難しいな」
「はい……そうですね」
確かに婚約破棄を出来ないというのは厳しいと思う。アリアハル様の性格が分かってしまったのだから、さらに厳しいと言わざるを得ないし。すぐに別れたいと思うのは必然なことだ。しかし……。
「アリアハル様の浮気や性格……私はとても残念に思っています。出来れば別れたいとは思っているのですが……」
「まあ、そうなるだろうな」
シャーク様は冷静に私を見ているようだった。彼の立場では大きなことが言えないのは分かるけど。
「アリアハル殿のことでなにか障害が起きた時は私に言ってくれて構わないぞ。今後、私も注意しておくとしておこうと思う」
「な、本当でございますか! シャーク様……!?」
「ああ、もちろんだ」
なんだかとても嬉しい気がしてしまう。シャーク様がそんなことをいってくれるなんて。
「はい、そういうことがあったのです……」
ハリングさんがバラしたので仕方なく、私は婚約破棄の一件をシャーク様に話した。話す気がなかったわけじゃないけれど、自分が話そうと思っていた時期とは全然違ったので困惑していたのは事実だ。
「なんということだ……アリアハル殿がそんなことを言うなんてな」
「私もビックリしてしまって……今でも信じられない思いです」
「そうだろうな」
ハリングさんがぶっちゃけた時はビックリしたけれど、その後のシャーク王子殿下の態度は驚きだった。とても信じられないという表情をしている……一体、何を考えていらっしゃるのかと思うくらいに。
「ご心配お掛けいたしました。シャーク様……」
「いや、謝る必要はないよ、むしろ教えてくれて感謝しているよ」
「さ、左様でございますか……?」
「ああ、もちろんさ」
シャーク様のお言葉はとても嬉しくなった。シャーク第二王子殿下から言って貰える言葉はとても深みがあるように思える。
「まあ、そんなに気にしない方がいいと思うぞ? エトナ嬢の判断は間違っていない。アリアハル殿の言葉に関して婚約破棄を言うのは間違いないと思うぞ」
「そ、そうでしょうか……?」
「ああ、今回の件を聞く限りアリアハル殿が完全に悪いだろうからな。別に気にする必要はないと思うぞ」
まあ、確かに……シャーク様のおっしゃることはもっともだと思うわ。アリアハル様が悪いのは間違いではないし、公になった場合は確実にアリアハル様が罪になるだろう。それくらいのことをしているのだと思うわ。
「エトナ嬢の言っていることは間違っていない。しかし、婚約破棄が出来ないというのは難しいな」
「はい……そうですね」
確かに婚約破棄を出来ないというのは厳しいと思う。アリアハル様の性格が分かってしまったのだから、さらに厳しいと言わざるを得ないし。すぐに別れたいと思うのは必然なことだ。しかし……。
「アリアハル様の浮気や性格……私はとても残念に思っています。出来れば別れたいとは思っているのですが……」
「まあ、そうなるだろうな」
シャーク様は冷静に私を見ているようだった。彼の立場では大きなことが言えないのは分かるけど。
「アリアハル殿のことでなにか障害が起きた時は私に言ってくれて構わないぞ。今後、私も注意しておくとしておこうと思う」
「な、本当でございますか! シャーク様……!?」
「ああ、もちろんだ」
なんだかとても嬉しい気がしてしまう。シャーク様がそんなことをいってくれるなんて。
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