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15話 過去 アルフ視点
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「こんなところに二人で来たかと思いきや……ふふふ、二人で内緒話でもしていたの? 大方、私を貶める計画かなにかかしら?」
「そ、そんなわけでは……」
「シンディ、いくらなんでもそれは酷いんじゃないか?」
まさかシンディに付けられていたなんて……これはアルフの失態と言えるのかしら? アルフの様子からして私を騙そうとしているとは考えられないし……。
「アルフ、分かっているわよね? あなたはこちら側の人間なのよ?」
「シンディ……」
「被害者面をしてそちらに行こうとしても無駄よ。あなたには大きな罪があるんだから……忘れたとは言わせないわ」
「……」
……罪? シンディの言葉にアルフは何も言い返さなかった。これって言い返せないってことだろうか?
-----------------------------
少し過去の話……アルフ視点
「ふう……やはり、父上のようになるのは大変だということか」
「本日もお疲れ様でした、アルフ様」
「いや、ありがとう。ガスパー、だが立派な侯爵になるためさ……弱音なんて吐いてられないよ」
「その心掛けが素晴らしいと思います」
「ははは」
父上であるグウェインのようになるにはまだまだ私には経験が足りない。愛しのテレーズと婚約できたのは良かったけれど……ガスパーたち使用人の助けもあるのだ。立派な侯爵になってみせるぞ!
「本日はテレーズ様がお見えになっていないようですが……どうしたのでしょうか?」
「ああ、まあ大丈夫だろう。心配することはないさ」
「そ、そうですか……? それなら余計なことを言ってしまいました」
「気にするな」
彼女も花嫁修業に忙しいからな。今日も例の廃屋……教会跡に行っているのかもしれない。あの場所は見た目的には単に崩れかかった建物なのだが、なぜか心が安らぐ場所なのだ。今では私とテレーズの秘密の場所のような所になっていた。
たまに二人で行ったりもするしな。花嫁修業は父上も関与しているだけあって、なかなか厳しい……本来であれば、貴族令嬢には必要のないことまで教えられると聞くからな。例えば料理や掃除、洗濯の技術まで学ばされているとか……う~む、この習慣は他の貴族ではないだろう。
テレーズもストレスが溜まるわけだ。使用人たちを馬鹿にするわけでは決してないが、貴族社会ではそれらの技術を学ぶのは軽く見られがちだからな。他にやることが豊富だということでもあるわけだが……。
「そういえば、本日はアルフ様にお客人が来る日でしたな」
「そういえばそうだったか。相手は誰なんだ?」
しまった……最近、忙しくて確認していなかった気がする。
「シンディ・クロフォード公爵令嬢ですよ。それはもう、美しいお方でして……」
ガスパーは会ったことがあるようだな。私も会ったとは思うが……はて、どんな人物だっただろうか。これから会う客人には失礼かもしれないが、最近は本当に忙しかったからな……。
「そ、そんなわけでは……」
「シンディ、いくらなんでもそれは酷いんじゃないか?」
まさかシンディに付けられていたなんて……これはアルフの失態と言えるのかしら? アルフの様子からして私を騙そうとしているとは考えられないし……。
「アルフ、分かっているわよね? あなたはこちら側の人間なのよ?」
「シンディ……」
「被害者面をしてそちらに行こうとしても無駄よ。あなたには大きな罪があるんだから……忘れたとは言わせないわ」
「……」
……罪? シンディの言葉にアルフは何も言い返さなかった。これって言い返せないってことだろうか?
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「ふう……やはり、父上のようになるのは大変だということか」
「本日もお疲れ様でした、アルフ様」
「いや、ありがとう。ガスパー、だが立派な侯爵になるためさ……弱音なんて吐いてられないよ」
「その心掛けが素晴らしいと思います」
「ははは」
父上であるグウェインのようになるにはまだまだ私には経験が足りない。愛しのテレーズと婚約できたのは良かったけれど……ガスパーたち使用人の助けもあるのだ。立派な侯爵になってみせるぞ!
「本日はテレーズ様がお見えになっていないようですが……どうしたのでしょうか?」
「ああ、まあ大丈夫だろう。心配することはないさ」
「そ、そうですか……? それなら余計なことを言ってしまいました」
「気にするな」
彼女も花嫁修業に忙しいからな。今日も例の廃屋……教会跡に行っているのかもしれない。あの場所は見た目的には単に崩れかかった建物なのだが、なぜか心が安らぐ場所なのだ。今では私とテレーズの秘密の場所のような所になっていた。
たまに二人で行ったりもするしな。花嫁修業は父上も関与しているだけあって、なかなか厳しい……本来であれば、貴族令嬢には必要のないことまで教えられると聞くからな。例えば料理や掃除、洗濯の技術まで学ばされているとか……う~む、この習慣は他の貴族ではないだろう。
テレーズもストレスが溜まるわけだ。使用人たちを馬鹿にするわけでは決してないが、貴族社会ではそれらの技術を学ぶのは軽く見られがちだからな。他にやることが豊富だということでもあるわけだが……。
「そういえば、本日はアルフ様にお客人が来る日でしたな」
「そういえばそうだったか。相手は誰なんだ?」
しまった……最近、忙しくて確認していなかった気がする。
「シンディ・クロフォード公爵令嬢ですよ。それはもう、美しいお方でして……」
ガスパーは会ったことがあるようだな。私も会ったとは思うが……はて、どんな人物だっただろうか。これから会う客人には失礼かもしれないが、最近は本当に忙しかったからな……。
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