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1.始まりの始まり/故郷と呼べない村
ふたりだけの診療所
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これは、朝だ。まぶたを閉じていてもわかる。眩しい朝日がどこからか差し込んできているみたいだ。けたたましいアラームに起こされるのではなく、自然と目が覚める爽快感を味わったのはいつぶりだろう。
目を開けると、見慣れない木目調の天井があった。 上半身だけ起こして見回すと、机とイス、自分の背丈より大きな本棚、鏡台のようなもの、木製の窓、そして俺が寝ていたベッドだけの狭い部屋のようだ。
(……ここどこだ?そもそもなんでこんなところで寝てるんだ…?)
寝起きで頭が回らないが、昨日自分が何をしていたのかを思い出そうとする。
(そうだ、確か解剖の実習をやっていたんだ。それで遺体の脳になぜか楕円形の翡翠があって、それに触ったら突然光って……あの翡翠は精密魔法機器か何かだったのかな…そして俺が触れた拍子にそれが暴走して…?それとも……?)
いきなりどこかわからない場所に連れてこられた割に冷静な思考ができているのは、十分に睡眠を取ったからだろう。
(とにかく、状況整理だな)
そう思ってベッドから完全に身体を起こし、座りなおしたのだが、なんとなく違和感がある。ベッドは決して高くないはずなのに、足が床につかなかった。
(なんか、脚、短い…?)
すね毛が生えまくっていたおっさんくさい脚がつるつるの小中学生のような脚になっている。手も一回り小さくなったように感じる。顔まわりを触ってみても、ヒゲがなくチクチクしない。まるで自分の身体ではないみたいだ。
(これって…)
自分の目で確かめないと信じられない。ご丁寧に足元に置かれていた少々ボロい革の靴を履いて、鏡台らしきもののそばへ歩いていった。それはくすんでいるものの確かに鏡だったのだが、映し出されたのは見知らぬ少年の顔だった。
14,5歳くらいの歳だろうか。目はくりくりして丸く、顔の輪郭はふっくらとシャープのちょうど中間、まさに成長期といったところか。
5年もしないうちにかなりの美男子になるだろうが、今はまだ、「かっこいい」より「かわいい」が似合う。一応断っておくが俺はショタコンではない。
気になるのは、左の前髪。右に比べて妙に長い。左目を完全に覆っていて邪魔なので置いてあったハサミで切ろうと思ったが、右目は普通なのになぜか左目の瞳が深い青色だったので、これは訳アリだと思って髪は切らないでおいた。
自分の顔や手足などを存分に観察した後に窓の方へ行き、開け放つ。風が一気に部屋に流れ込んできて、香ばしい穀物の香りが広がる。
眼下に一面の黄金色の小麦畑が海のように波打ち、さらさら流れる小川が朝日を反射し、ぽつぽつ数軒の木造の家や家畜小屋が隠れるように建っている。
広大な自然の中につつましい人間の生活の息吹を感じる、いかにも物語の始まりの農村、という感じの光景が広がっていた。
(これは、転生、いや、異世界転生というやつか…!?あの翡翠から出た光は召喚魔法か何かだったのか…?)
異世界ファンタジーのラノベやアニメは王道なものしか知らないが、異世界転生といえば主人公は何か特殊な力が与えられたりしていて、それを使って無双するのが定番だったはずだ。能力のパラメーターがカンストしてる、なんてパターンもあったかな。そうだ、
「ステータス」
反応なし。この世界にそのような設定はないようだ。ただ、誰も聞いていないのはわかっていたが、さすがに恥ずかしかった。そもそも、そのようなことが可能なら転生させられる前に神様か女神様かに会って色々教えてもらえるものなんじゃないのか?
机には本が一冊置いてあった。開くとそれは日記帳のようだった。ポケットに入りそうな大きさだが、厚みがある。200ページはあるだろうか。
見た感じ半分くらい埋まっているようだった。この少年はなかなかマメな性格だったのだろう。そうだ、この日記を読めばこの少年やこの世界のことがわかるんじゃないか?
そう思って最初のページを読もうとした時、階段をぱたぱたと登ってくる音がした。そのまま勢いよくドアが開いたかと思うと、
「あ、やっと起きたのね!早く支度して!もう患者さん来てるよー」
まるで顔を合わせたくない相手に何かを伝えなくてはいけなくなった時のような俊敏な身のこなし、茶髪ロングヘアがふわりと軽くその後を追う。言い終わってドアが閉められるまで、2秒かかっていなかっただろう。
(あなた誰?……支度?どういうこと?)
聞き返そうとするが、俺より早く別の部屋から誰かが彼女を呼んだ。中年の男性の声だ。
「クーレさん、早くしてくれー」
「はーい!今行きますー」
彼女はたったっと駆けていってしまった。
さっきの女の子、誰なんだ?年は今の俺と同じくらいだろうか。それにさっき『クーレさん』って呼ばれていてよな…あの子、クーレっていう名前なのか。俺の住んでいた世界であってもおかしな名前ではないが…
支度と言われてもなぁ…この世界のことは全くわからないし。とりあえず寝巻のままで支度をしたとは言わないよな。
とりあえずイスにかかっていていた緑の上着を羽織って部屋を出た。
####
ミシミシ音をたてる木造の階段を下りると部屋がいくつかあり、そのうちの一つから声が漏れ聞こえてくるので、そっとドアを開けて中に入ってみる。
窓がないため薄暗くあまりよく見えないが、部屋の左右には背の高い棚がいくつかあり、そのうち一つの扉を開けてみると何やら小さなビンのような容器が並んでいる。
床には木箱や分厚い本が積まれて、乾燥した植物が落ちていたりもする。物置のような空間だ。
少し先に天井から紺のカーテンがかかっていて、その隙間から光が漏れている。向こうに誰かいるようだ。
(クーレさんと患者さんかな)
「はーい、そのままゆっくり息を吸ってー、吐いてー」
彼女の声が聞こえてくる。その声は歳不相応にほんの少し艶っぽい感じがする。
「じゃあ、始めますよー、体触りますねー、んーまだ力入ってますねー、らくーにしてくださーい」
(彼女はマッサージでもやっているのか…?患者も来ているみたいだし、一体ここは…)
カーテンの隙間からそっと覗くと、
彼女は患者に手を触れていなかった。ただ背中の上に手をかざしていて、さらに手から青いもやのようなものが出ていて、患者の背中に吸いこまれていっているように見えた、というより感じられた。
「あ、来てくれたんだねー、でも今は私だけで大丈夫だから奥で座っててー」
俺に気づいたクーレは彼に再び物置のような空間に戻るよう指示した。
(あれは…魔法?)
クーレの手からは確かに何かが出ていた。しかし、どうもおかしな感覚だった。確かに見ているはずなのに、見ているというより感じているように感じられた。俺の目何か疾患持っているのか?…いや待てよ……
座っておけと指示されたが、思いついたからには居ても立ってもいられない。
もう一度、さっきよりそっとカーテンを開けて覗いた。片手で右目を覆って。
左目は髪で隠れているので、開けていようが閉じていようが何も見えない。だから当然見えるのは真っ暗な世界、のはずだったのだが、暗闇の中にさっきの青いモヤがくっきり浮かび上がっていた。次にそのまま両目を覆ってみたが、今度は本当に何も見えなかった。
さっきの実験ではっきりした。俺の左目はクーレの出す青い何かを感知することができる。あれが魔法なのなら、俺の左目は魔眼とでも呼ばれるものなのだろうか。そんなことを考えているうちにいくらか時間が経った。
「フォル君、終わったよー」
「あ、おつかれさまー」
なんとかして彼女が手から出していたものの正体を知りたい。
「えー、…さっきのはどうだった?」
曖昧な聞き方をしたのは、「さっきは何やっていたの?」とストレートに聞いてしまうと今まで一緒に暮らしていたのになぜ知らないのかと不審に思われてしまうと考えたからだ。自然な感じで相手の情報を聞き出す、医師に必要なスキルの一つだ。
「さっきの?うん、うまくいったよー」
「あ、そうなの?それはよかった」
(わからぬ!何がうまくいったんだよ!)
そのスキルはなかったようだ。曖昧な質問には曖昧な返答をされるものだよな。さて、モヤの正体を知るにはどうすればいいのか…と考え始めた時だった。
「クーレさんいますかー?」
ドアが開き誰かが家に入ってきた。
「あ、はーい!」
クーレが声のトーンを一段上げて返事する。
「フォル君の助けが必要になったら呼ぶねー」
「え、あ、うん…」
そう言って彼女はまた行ってしまった。
(俺の助けが必要になることがあるのか。ということは俺にもあの青いモヤを出す力があるってことか?それとも助手みたいにいろいろサポートする感じかな?)
さらに疑問が積み重なっていく。ていうか転生ってふつう赤ん坊からスタートするものじゃないの?こんな少年に転生しちゃったらこの世界の一般常識とか周りの人に尋ねにくいんですけど…
しかも俺の周りにいるのって、クーレだけだし、彼女が今までこの少年とどんな関係だったのかすらわからないのに…何気ない一言でこの少年の中に俺がいるってバレでもしたら、何かが憑いてるなんて言われて殺されたり…はさすがにしないよな。
(とにかく、情報収集だな)
ただ一つ、手に入れた重要な情報といえば、俺の名前がフォルだということだ。
目を開けると、見慣れない木目調の天井があった。 上半身だけ起こして見回すと、机とイス、自分の背丈より大きな本棚、鏡台のようなもの、木製の窓、そして俺が寝ていたベッドだけの狭い部屋のようだ。
(……ここどこだ?そもそもなんでこんなところで寝てるんだ…?)
寝起きで頭が回らないが、昨日自分が何をしていたのかを思い出そうとする。
(そうだ、確か解剖の実習をやっていたんだ。それで遺体の脳になぜか楕円形の翡翠があって、それに触ったら突然光って……あの翡翠は精密魔法機器か何かだったのかな…そして俺が触れた拍子にそれが暴走して…?それとも……?)
いきなりどこかわからない場所に連れてこられた割に冷静な思考ができているのは、十分に睡眠を取ったからだろう。
(とにかく、状況整理だな)
そう思ってベッドから完全に身体を起こし、座りなおしたのだが、なんとなく違和感がある。ベッドは決して高くないはずなのに、足が床につかなかった。
(なんか、脚、短い…?)
すね毛が生えまくっていたおっさんくさい脚がつるつるの小中学生のような脚になっている。手も一回り小さくなったように感じる。顔まわりを触ってみても、ヒゲがなくチクチクしない。まるで自分の身体ではないみたいだ。
(これって…)
自分の目で確かめないと信じられない。ご丁寧に足元に置かれていた少々ボロい革の靴を履いて、鏡台らしきもののそばへ歩いていった。それはくすんでいるものの確かに鏡だったのだが、映し出されたのは見知らぬ少年の顔だった。
14,5歳くらいの歳だろうか。目はくりくりして丸く、顔の輪郭はふっくらとシャープのちょうど中間、まさに成長期といったところか。
5年もしないうちにかなりの美男子になるだろうが、今はまだ、「かっこいい」より「かわいい」が似合う。一応断っておくが俺はショタコンではない。
気になるのは、左の前髪。右に比べて妙に長い。左目を完全に覆っていて邪魔なので置いてあったハサミで切ろうと思ったが、右目は普通なのになぜか左目の瞳が深い青色だったので、これは訳アリだと思って髪は切らないでおいた。
自分の顔や手足などを存分に観察した後に窓の方へ行き、開け放つ。風が一気に部屋に流れ込んできて、香ばしい穀物の香りが広がる。
眼下に一面の黄金色の小麦畑が海のように波打ち、さらさら流れる小川が朝日を反射し、ぽつぽつ数軒の木造の家や家畜小屋が隠れるように建っている。
広大な自然の中につつましい人間の生活の息吹を感じる、いかにも物語の始まりの農村、という感じの光景が広がっていた。
(これは、転生、いや、異世界転生というやつか…!?あの翡翠から出た光は召喚魔法か何かだったのか…?)
異世界ファンタジーのラノベやアニメは王道なものしか知らないが、異世界転生といえば主人公は何か特殊な力が与えられたりしていて、それを使って無双するのが定番だったはずだ。能力のパラメーターがカンストしてる、なんてパターンもあったかな。そうだ、
「ステータス」
反応なし。この世界にそのような設定はないようだ。ただ、誰も聞いていないのはわかっていたが、さすがに恥ずかしかった。そもそも、そのようなことが可能なら転生させられる前に神様か女神様かに会って色々教えてもらえるものなんじゃないのか?
机には本が一冊置いてあった。開くとそれは日記帳のようだった。ポケットに入りそうな大きさだが、厚みがある。200ページはあるだろうか。
見た感じ半分くらい埋まっているようだった。この少年はなかなかマメな性格だったのだろう。そうだ、この日記を読めばこの少年やこの世界のことがわかるんじゃないか?
そう思って最初のページを読もうとした時、階段をぱたぱたと登ってくる音がした。そのまま勢いよくドアが開いたかと思うと、
「あ、やっと起きたのね!早く支度して!もう患者さん来てるよー」
まるで顔を合わせたくない相手に何かを伝えなくてはいけなくなった時のような俊敏な身のこなし、茶髪ロングヘアがふわりと軽くその後を追う。言い終わってドアが閉められるまで、2秒かかっていなかっただろう。
(あなた誰?……支度?どういうこと?)
聞き返そうとするが、俺より早く別の部屋から誰かが彼女を呼んだ。中年の男性の声だ。
「クーレさん、早くしてくれー」
「はーい!今行きますー」
彼女はたったっと駆けていってしまった。
さっきの女の子、誰なんだ?年は今の俺と同じくらいだろうか。それにさっき『クーレさん』って呼ばれていてよな…あの子、クーレっていう名前なのか。俺の住んでいた世界であってもおかしな名前ではないが…
支度と言われてもなぁ…この世界のことは全くわからないし。とりあえず寝巻のままで支度をしたとは言わないよな。
とりあえずイスにかかっていていた緑の上着を羽織って部屋を出た。
####
ミシミシ音をたてる木造の階段を下りると部屋がいくつかあり、そのうちの一つから声が漏れ聞こえてくるので、そっとドアを開けて中に入ってみる。
窓がないため薄暗くあまりよく見えないが、部屋の左右には背の高い棚がいくつかあり、そのうち一つの扉を開けてみると何やら小さなビンのような容器が並んでいる。
床には木箱や分厚い本が積まれて、乾燥した植物が落ちていたりもする。物置のような空間だ。
少し先に天井から紺のカーテンがかかっていて、その隙間から光が漏れている。向こうに誰かいるようだ。
(クーレさんと患者さんかな)
「はーい、そのままゆっくり息を吸ってー、吐いてー」
彼女の声が聞こえてくる。その声は歳不相応にほんの少し艶っぽい感じがする。
「じゃあ、始めますよー、体触りますねー、んーまだ力入ってますねー、らくーにしてくださーい」
(彼女はマッサージでもやっているのか…?患者も来ているみたいだし、一体ここは…)
カーテンの隙間からそっと覗くと、
彼女は患者に手を触れていなかった。ただ背中の上に手をかざしていて、さらに手から青いもやのようなものが出ていて、患者の背中に吸いこまれていっているように見えた、というより感じられた。
「あ、来てくれたんだねー、でも今は私だけで大丈夫だから奥で座っててー」
俺に気づいたクーレは彼に再び物置のような空間に戻るよう指示した。
(あれは…魔法?)
クーレの手からは確かに何かが出ていた。しかし、どうもおかしな感覚だった。確かに見ているはずなのに、見ているというより感じているように感じられた。俺の目何か疾患持っているのか?…いや待てよ……
座っておけと指示されたが、思いついたからには居ても立ってもいられない。
もう一度、さっきよりそっとカーテンを開けて覗いた。片手で右目を覆って。
左目は髪で隠れているので、開けていようが閉じていようが何も見えない。だから当然見えるのは真っ暗な世界、のはずだったのだが、暗闇の中にさっきの青いモヤがくっきり浮かび上がっていた。次にそのまま両目を覆ってみたが、今度は本当に何も見えなかった。
さっきの実験ではっきりした。俺の左目はクーレの出す青い何かを感知することができる。あれが魔法なのなら、俺の左目は魔眼とでも呼ばれるものなのだろうか。そんなことを考えているうちにいくらか時間が経った。
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「あ、おつかれさまー」
なんとかして彼女が手から出していたものの正体を知りたい。
「えー、…さっきのはどうだった?」
曖昧な聞き方をしたのは、「さっきは何やっていたの?」とストレートに聞いてしまうと今まで一緒に暮らしていたのになぜ知らないのかと不審に思われてしまうと考えたからだ。自然な感じで相手の情報を聞き出す、医師に必要なスキルの一つだ。
「さっきの?うん、うまくいったよー」
「あ、そうなの?それはよかった」
(わからぬ!何がうまくいったんだよ!)
そのスキルはなかったようだ。曖昧な質問には曖昧な返答をされるものだよな。さて、モヤの正体を知るにはどうすればいいのか…と考え始めた時だった。
「クーレさんいますかー?」
ドアが開き誰かが家に入ってきた。
「あ、はーい!」
クーレが声のトーンを一段上げて返事する。
「フォル君の助けが必要になったら呼ぶねー」
「え、あ、うん…」
そう言って彼女はまた行ってしまった。
(俺の助けが必要になることがあるのか。ということは俺にもあの青いモヤを出す力があるってことか?それとも助手みたいにいろいろサポートする感じかな?)
さらに疑問が積み重なっていく。ていうか転生ってふつう赤ん坊からスタートするものじゃないの?こんな少年に転生しちゃったらこの世界の一般常識とか周りの人に尋ねにくいんですけど…
しかも俺の周りにいるのって、クーレだけだし、彼女が今までこの少年とどんな関係だったのかすらわからないのに…何気ない一言でこの少年の中に俺がいるってバレでもしたら、何かが憑いてるなんて言われて殺されたり…はさすがにしないよな。
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