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1.始まりの始まり/故郷と呼べない村
潜伏期間
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また月日が流れた。
村のはずれ、小川の橋の上で子供たちが遊んでいる。そこに、一人の旅人がやってきた。
「そこの君たち、ちょっと聞きたいことがあるんだ。この村に診療所はないかな?」
男は子供たちに尋ねる。
「シンリョウジョ?なにそれ?」
「わからないの?バカだなー、ほら、ケガしたら治してくれるところだよ」
「あぁーあそこか!」
「君たち、よかったら私をその診療所に連れて行ってくれないかな?」
「いいよ!まかせて!」
男は、子供たちに案内され賑やかに歩いて行った。
####
昼下がり、食事を済ませて満腹になり、特に仕事がなければやることは一つ、昼寝だ。さぁ、夢の世界へ――――
「フォル君、リコフィラ取ってー」
「ふぁーい」
さっそく邪魔が入った。のそのそと起き上がり、リコフィラと書かれた小さな木箱を棚から取ってくる。
さっき彼女が取ってほしいと言ったリコフィラとは、棚に保管されている大量の薬の材料の一つで、乾燥させた蔓植物のトゲだ。
気分の高揚を抑える作用がある、というような知識は彼女の指示を受ける中で少しずつ身についていったものだ。
彼女は患者が来ない間も休むことなく、診察室の隣の部屋で薬を作ったり実験したりしている。
その中には胃腸薬や風邪薬のような役立つ薬もあるが、スライムみたいな薬やそもそも薬なのかすら謎のものもある。
そして最奥には成分研究のため街で買ってきたという中級ポーションが大事に保管されていた。
ポーション、この世界における魔力の込められた回復アイテムだ。どの程度の効能があるのかはわからない。そもそも、魔法があれほど発達していた俺の世界にすらこんな医薬品は存在しなかった。
一度触ろうとしてクーレにきつく叱られたことがある。それほどに庶民にとっては貴重なものなのだろう。中級、とあるが、さらに高級なものだとどれほどの高値で取引されることか。
棚の扉を閉じたと同時に玄関のドアが開く音がした。
「クーレさん!旅人さんが診療所に行きたいって言ってたから案内してきたよー!」
「あ、はーい」
患者かな?それに子供の声。まぁ焦った声ではなかったからおそらく軽傷だろうな。今回も俺の出番は無しか。
リコフィラの入った木箱をさっきまでクーレのいた机の上に置き、また物置部屋に戻る。
できればもう一度夢の世界にお邪魔したかったのだが、クーレに呼びつけられて妙に頭がさえてしまっている。とりあえず目をつむって座っていると、クーレと患者が入ってきた。
「私、王都から南の隣国マジェンを目指して旅をしているものです。しかしケガをしてしまい旅を諦めようかと考えていたのですが、幸運なことにこの診療所にたどり着くことができました」
カーテンを少し開けて様子をうかがう。旅人は黒いコートに身を包んでおり、左ひざには白い布が乱雑に巻き付けられていた。
旅人は話している間、微笑を絶やさない。ただ、何か…あの笑顔薄っぺらいというか仮面みたいというか…
「…すみません、ここは診療所じゃなくて薬屋です。しかもこんな片田舎なので低級ポーションすらありません。薬草から作った傷薬はありますが」
「…そうですか。それではそれをいただきましょうかね」
いつも明るく患者と話しているクーレが今回はほとんど話さない。それに二人の間の空気が妙に殺気立っているというか、腹の探り合いでもしているかのようだ。
それに、なぜわざわざ診療所ではなく薬屋だと断ったんだ?そもそもその辺の区別もよくわからないし…
旅人はこの村で何泊かしていくらしい。彼が帰ってから、クーレに気になっていたことを尋ねる。
「どうしてここが薬屋だと嘘ついたんだ?」
「さっきの男、何か変だった…多分旅人じゃない…」
「へ?」
確かに、ケガをしてここにやってきたと言う割にはやけに落ち着いていたが…
「彼、王都からマジェンを目指して旅をしてきたっていってたけど、この村を通るのは明らかに遠回りなんだよね。旅人が地図を持っていないはずないし、もし道に迷ったとしてもここまでは来ないと思う。今までこの村に旅人なんてやって来たのを見たことないよ。私が村の外のことを何も知らない田舎娘だと思ったんだろうね。見くびられたものねーそれに…」
クーレはよどみなく続ける。
「村にやってきて診療所の場所を聞く時点でおかしいよ。それってつまり、回復系魔法師がいるか聞いてる訳でしょ?でも回復魔法って禁忌の魔法だから、それを探すなんて普通はしないはずだよー」
全く…新しい情報は小出しにしてくれないと理解記憶整理が追いつかないんですけど。ただ、前半の地理に関する情報は地図を手に入れればほぼ解決するので村にいる間はさほど重要でない。
しかし後半は聞き流してはならないと直感した。
回復系魔法が禁じられている…だと?何で殺傷能力皆無でむしろ万人を癒やす、百利あって一害なしの回復系魔法が禁止されなくちゃならないんだ?
とりあえず分かったことは、南の隣国の名前はマジェン、診療所と薬屋の違いは回復魔法師がいるかどうか、治療に使われるポーションが存在する(異世界あるある)、回復系魔法はなぜか禁止されている、
そして自分とクーレは、回復系魔法に含まれるであろう治癒魔法と調律魔法を使う禁忌に触れる存在であるということだ。
「…じゃあ、クーレは何でさっきの旅人が回復系魔法師を探していたと思う?」
「多分、回復魔法師狩りだね。私も詳しいことは知らないんだけど、ある日、回復系魔法が王からの命令で禁じられて王都で診療所をやっていた回復系魔法師たちがたくさん捕らえられたらしいよー」
いったいどんな理由をつけて回復魔法師を捕えたんだろう。彼らにお世話になってる人も大勢いただろうに。それほどに王の権力が強いってことなんだろうか。
「それっきり回復系魔法師の騒動は下火になっていたんだけど、数年前逃げ延びた少数の回復系魔法師が王都から遠く離れた村で暮らしていることが発覚して国がその生き残りを探し出そうとしてるらしくてねー」
「なるほどその王の猟犬役をしているのが旅人を装った回復魔法師狩りってことなのか」
「そういうことー」
その回復魔法師狩りがこの診療所にやってきたってことは、すなわち俺とクーレが狙われているってことだよな…うーん、まずくね?
時間が経てば経つほど情報は集まってくるが、同時にわからないことも増えてくる。そして、おだやかな生活に終わりが近づいていることを俺は薄々気づいていた。もっとも、それが今晩になるとは思ってもみなかったが。
――――
Diary.2
魔法は顕性/潜性
修飾詠唱
左目の意味(魔眼以外で)
やはり魔法は一人につき一つまで
回復系魔法は禁忌
村のはずれ、小川の橋の上で子供たちが遊んでいる。そこに、一人の旅人がやってきた。
「そこの君たち、ちょっと聞きたいことがあるんだ。この村に診療所はないかな?」
男は子供たちに尋ねる。
「シンリョウジョ?なにそれ?」
「わからないの?バカだなー、ほら、ケガしたら治してくれるところだよ」
「あぁーあそこか!」
「君たち、よかったら私をその診療所に連れて行ってくれないかな?」
「いいよ!まかせて!」
男は、子供たちに案内され賑やかに歩いて行った。
####
昼下がり、食事を済ませて満腹になり、特に仕事がなければやることは一つ、昼寝だ。さぁ、夢の世界へ――――
「フォル君、リコフィラ取ってー」
「ふぁーい」
さっそく邪魔が入った。のそのそと起き上がり、リコフィラと書かれた小さな木箱を棚から取ってくる。
さっき彼女が取ってほしいと言ったリコフィラとは、棚に保管されている大量の薬の材料の一つで、乾燥させた蔓植物のトゲだ。
気分の高揚を抑える作用がある、というような知識は彼女の指示を受ける中で少しずつ身についていったものだ。
彼女は患者が来ない間も休むことなく、診察室の隣の部屋で薬を作ったり実験したりしている。
その中には胃腸薬や風邪薬のような役立つ薬もあるが、スライムみたいな薬やそもそも薬なのかすら謎のものもある。
そして最奥には成分研究のため街で買ってきたという中級ポーションが大事に保管されていた。
ポーション、この世界における魔力の込められた回復アイテムだ。どの程度の効能があるのかはわからない。そもそも、魔法があれほど発達していた俺の世界にすらこんな医薬品は存在しなかった。
一度触ろうとしてクーレにきつく叱られたことがある。それほどに庶民にとっては貴重なものなのだろう。中級、とあるが、さらに高級なものだとどれほどの高値で取引されることか。
棚の扉を閉じたと同時に玄関のドアが開く音がした。
「クーレさん!旅人さんが診療所に行きたいって言ってたから案内してきたよー!」
「あ、はーい」
患者かな?それに子供の声。まぁ焦った声ではなかったからおそらく軽傷だろうな。今回も俺の出番は無しか。
リコフィラの入った木箱をさっきまでクーレのいた机の上に置き、また物置部屋に戻る。
できればもう一度夢の世界にお邪魔したかったのだが、クーレに呼びつけられて妙に頭がさえてしまっている。とりあえず目をつむって座っていると、クーレと患者が入ってきた。
「私、王都から南の隣国マジェンを目指して旅をしているものです。しかしケガをしてしまい旅を諦めようかと考えていたのですが、幸運なことにこの診療所にたどり着くことができました」
カーテンを少し開けて様子をうかがう。旅人は黒いコートに身を包んでおり、左ひざには白い布が乱雑に巻き付けられていた。
旅人は話している間、微笑を絶やさない。ただ、何か…あの笑顔薄っぺらいというか仮面みたいというか…
「…すみません、ここは診療所じゃなくて薬屋です。しかもこんな片田舎なので低級ポーションすらありません。薬草から作った傷薬はありますが」
「…そうですか。それではそれをいただきましょうかね」
いつも明るく患者と話しているクーレが今回はほとんど話さない。それに二人の間の空気が妙に殺気立っているというか、腹の探り合いでもしているかのようだ。
それに、なぜわざわざ診療所ではなく薬屋だと断ったんだ?そもそもその辺の区別もよくわからないし…
旅人はこの村で何泊かしていくらしい。彼が帰ってから、クーレに気になっていたことを尋ねる。
「どうしてここが薬屋だと嘘ついたんだ?」
「さっきの男、何か変だった…多分旅人じゃない…」
「へ?」
確かに、ケガをしてここにやってきたと言う割にはやけに落ち着いていたが…
「彼、王都からマジェンを目指して旅をしてきたっていってたけど、この村を通るのは明らかに遠回りなんだよね。旅人が地図を持っていないはずないし、もし道に迷ったとしてもここまでは来ないと思う。今までこの村に旅人なんてやって来たのを見たことないよ。私が村の外のことを何も知らない田舎娘だと思ったんだろうね。見くびられたものねーそれに…」
クーレはよどみなく続ける。
「村にやってきて診療所の場所を聞く時点でおかしいよ。それってつまり、回復系魔法師がいるか聞いてる訳でしょ?でも回復魔法って禁忌の魔法だから、それを探すなんて普通はしないはずだよー」
全く…新しい情報は小出しにしてくれないと理解記憶整理が追いつかないんですけど。ただ、前半の地理に関する情報は地図を手に入れればほぼ解決するので村にいる間はさほど重要でない。
しかし後半は聞き流してはならないと直感した。
回復系魔法が禁じられている…だと?何で殺傷能力皆無でむしろ万人を癒やす、百利あって一害なしの回復系魔法が禁止されなくちゃならないんだ?
とりあえず分かったことは、南の隣国の名前はマジェン、診療所と薬屋の違いは回復魔法師がいるかどうか、治療に使われるポーションが存在する(異世界あるある)、回復系魔法はなぜか禁止されている、
そして自分とクーレは、回復系魔法に含まれるであろう治癒魔法と調律魔法を使う禁忌に触れる存在であるということだ。
「…じゃあ、クーレは何でさっきの旅人が回復系魔法師を探していたと思う?」
「多分、回復魔法師狩りだね。私も詳しいことは知らないんだけど、ある日、回復系魔法が王からの命令で禁じられて王都で診療所をやっていた回復系魔法師たちがたくさん捕らえられたらしいよー」
いったいどんな理由をつけて回復魔法師を捕えたんだろう。彼らにお世話になってる人も大勢いただろうに。それほどに王の権力が強いってことなんだろうか。
「それっきり回復系魔法師の騒動は下火になっていたんだけど、数年前逃げ延びた少数の回復系魔法師が王都から遠く離れた村で暮らしていることが発覚して国がその生き残りを探し出そうとしてるらしくてねー」
「なるほどその王の猟犬役をしているのが旅人を装った回復魔法師狩りってことなのか」
「そういうことー」
その回復魔法師狩りがこの診療所にやってきたってことは、すなわち俺とクーレが狙われているってことだよな…うーん、まずくね?
時間が経てば経つほど情報は集まってくるが、同時にわからないことも増えてくる。そして、おだやかな生活に終わりが近づいていることを俺は薄々気づいていた。もっとも、それが今晩になるとは思ってもみなかったが。
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回復系魔法は禁忌
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