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第2章:私達には戦う意志がある
第2章:私達には戦う意志がある(3)
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「…何かの冗談なのかしら、これは」
窓から飛び降りたアイラは目にした光景に我が目を疑った。屋敷を襲っているのは蟻であった。ただし、大きさが半端ではない。その巨大な体躯は象に匹敵する。
そんな蟻の化け物が屋敷に体当たりを繰り返している。窓ガラスの多くが砕け、木製の壁にもいたるところに亀裂が走っている。
その様子にアイラの怒りが爆発する。
「誰が修理すると思ってるの、この虫けらども!!」
アイラは屋敷に攻撃を加える蟻に突進しドロップキックを見舞う。蟻の外骨格が砕け、その体が宙に舞う。約30m飛んだところで蟻は地面に落ち、バラバラに砕け散った。その足の一本がアイラの方に飛んでくる。
アイラはそれをキャッチする。量子配列変換開始。蟻の足は一瞬で鉄の塊と化し、やがて銃へと姿を変えていく。それに地面から伸びてきた柱が合わさり、完成したものは大型の重機関銃であった。全長は子供の背丈より大きく。重量は優に30kgを超える。銃に装填された弾薬のベルトは約8ヤードである。
周囲の蟻どもがアイラに向かってくる。自分達に危害を加えようとする固体がわかるのか、それとも蟻を蹴り飛ばした際に攻撃誘発ホルモンが付着したのかは知らない。そして、それはどうでもいいことだ。向かってくる敵はただ打ち倒すのみ。アイラは地に伏せて銃を握り、狙いを定めて容赦なく引き金を引く。
恐るべき轟音と共に無数の弾丸が発射される。巨大な弾丸は蟻どもを容赦なく打ち砕き、蹴散らしていく。
アイラは表情も変えずに淡々と蟻を射殺していく。本来は個人で運用するような兵器ではないが、アイラの膂力ならば軽いものである。
約110発の弾が撃ち切られる。辺りには蟻の残骸が散乱していたが、それを蹴散らしてなお蟻は侵攻を続ける。一体どれだけの数がいるのだろう。アイラは立ち上がって重機関銃に触れ、再び変形させる。取り回しが悪い重機関銃よりも、簡単に持ち運べて、かつ扱いやすい分隊支援火器に変形させたのだ。
8ヤードであれだけ殺しても勢いが途切れないのだから、どうしようもない数である。大元を見つけ出して潰さなければ対処できない。そう判断してのことであった。
ふと、蟻が側面から接近してくる。アイラはそちらに銃を向けて発射する。蟻の身体は無数の弾丸に貫かれたが、蟻の攻撃は止まっていない。蟻は突進するのではなく、尻の部分から酸を吐きかけてきたのだ。この敵には突進は意味がないと判断したのかもしれない。
アイラは右に飛んで避け、射撃を続ける。無数の弾丸に貫かれた蟻はやがて動かなくなる。
だが、蟻達は次々と酸を吐きかけてくる。アイラは軽快かつアクロバティックに飛び跳ねながらそれらをかわしつつも射撃を繰り返し、的確にそれを命中させていく。バーチャルリアリティの世界もかくやというその動きは到底人間業ではない。
だが、蟻どもの数は多く、そしてその生命力は強靭だ。頭が潰されても、胴体の半分がなくなっても動きを止めない。
アイラは処理が追いつかなくなっているのを自覚する。やはり、分隊支援火器では火力が足りない。連射式のグレネードランチャー辺りを用意した方がよかったかもしれない、と少し後悔した。
周囲を取り囲まれたアイラに酸の雨が降り注ぐ。全部は避けきれない。ある程度の被弾を覚悟し、アイラは回避行動に入る。
そこに飛来するものがある。それは4つのピンポン球程の大きさの水晶球。それはアイラを取り囲み、三角錐型の結界を張る。
アイラの目には薄紫に見えるバリアは酸の雨を見事に防ぎアイラを守った。姫が放ったクリスタル・ビットによる防御支援である。
『アイラ、大丈夫!?』
腕時計から声が聞こえる。姫からの通信のようだ。
リミアには連絡用のスマートフォンを渡している。アイラのものはトランシーバーとしても使える優れものであり、リミアの魔法で電波を増幅すれば半径10 km程度の範囲なら通信できるのだ。
「はい。お陰で助かりました、姫」
アイラは腕時計型通信端末に礼を言う。当然、アイラからはリミアの様子は見えない。だが、喜色満面の笑みで礼を受け取ったことがアイラには分かる。姫はアイラを守ったり助けたりするのが事の外好きなのだ。
『今から氷狼乃顎(ハティ・バイト)の詠唱に入るから保たせて。 こっちはローザが守ってくれてるから』
見れば、ローザが窓から身を乗り出して自動小銃による射撃を蟻達に見舞っている。屋敷を出る前にアイラが作り出したものだ。だが、自動小銃程度ではこの軽装甲車程の戦力を持つ蟻達を長時間相手にするのは難しいだろう。
幸い、大半の蟻達の注意はアイラに向いている。自身で蟻達を蹴散らすしかない。
(姫の支援があるなら・・・!)
アイラは自身の周囲に展開されているクリスタル・ビットを見る。姫の扱うそれは半自律的に行動し、呪文を詠唱している間姫自身の身を守ったり、周囲の敵を攻撃したりする。ただし、充填されている魔力が尽きればリミアの元に戻らねばならない。ビット・シールドはさほど長くは持たないだろうが、これがある間はリスクの高い格闘攻撃も行える。
アイラは自らの八重歯で親指の表皮を裂く。急速に流れ出た血が刃渡り1m程の赤い剣となり、アイラの手元に収まる。
アイラは手近な蟻に接近し、剣を振るう。剣は硬い蟻の外骨格を物ともせずに切り裂き、その胴体を寸断する。次の瞬間、両断された蟻が急速に赤い結晶体に侵食されていく。それは瞬く間に全身に広がり、蟻を赤い彫像に変える。アイラのナノマシンが剣を介して注入され、蟻を侵食したのだ。
剣を振るい、弾丸を振りまいて、まるで舞うようにアイラは蟻たちを撃破していく。死の舞踏の相手をする蟻達は次々と赤い彫像と化し、または蜂の巣となって果てていく。
アイラの奮戦により、周囲の蟻達は徐々に数を減らしつつある。だが、それでもなお蟻達はアイラに押し寄せる。ビット・シールドの色が薄くなり始めた。そろそろ魔力が切れるのだろう。だが、それでもアイラは慌てない。なぜなら、
『お待たせ、アイラ! 術式完成したよ!』
姫の魔法が完成するからだ。
次の瞬間、屋敷を中心に地面を霜が覆っていく。霜は見る見るうちに蟻達を飲み込み一瞬で氷漬けにする。アイラの足元にも霜は到達するが、それは彼女を避けて地面を進行していく。
第一種大規模攻性攻撃魔法氷狼乃顎(ハティ・バイト)は、主に市街制圧に用いられるものだ。極寒の冷気で町一つを凍てつかせるこの魔法は破壊力こそ消費される魔力に比べて効率が悪いが、建物などを破壊せず対象を指定して広範囲の敵を一掃できる。
ただし、これは本来魔術師が30名以上で用いるものであり、別に目標を観測するための探知魔法を使用する補助の者も数名は必要である。姫はそれを単独で用いたのである。しかも、彼女の声に疲労の色はない。無限の魔力を持つ魔法の申し子、魔族の王を滅ぼし、世界を救った英雄の力は未だ健在であるというところか。
アイラは周囲に動くものがなくなったのを確認し、戦闘モードを解除する。手に持つ赤い剣と分隊支援火器、そしてローザが持つ自動小銃が塵となって消える。
とりあえず、町にいる蟻達はこれで全滅しただろう。しかし、なぜあんなものがいきなり現れたのかよく分からない。姫と善後策を練るべくアイラは屋敷の中に戻る。長い一日にならなければいいが、と呟きながら。
窓から飛び降りたアイラは目にした光景に我が目を疑った。屋敷を襲っているのは蟻であった。ただし、大きさが半端ではない。その巨大な体躯は象に匹敵する。
そんな蟻の化け物が屋敷に体当たりを繰り返している。窓ガラスの多くが砕け、木製の壁にもいたるところに亀裂が走っている。
その様子にアイラの怒りが爆発する。
「誰が修理すると思ってるの、この虫けらども!!」
アイラは屋敷に攻撃を加える蟻に突進しドロップキックを見舞う。蟻の外骨格が砕け、その体が宙に舞う。約30m飛んだところで蟻は地面に落ち、バラバラに砕け散った。その足の一本がアイラの方に飛んでくる。
アイラはそれをキャッチする。量子配列変換開始。蟻の足は一瞬で鉄の塊と化し、やがて銃へと姿を変えていく。それに地面から伸びてきた柱が合わさり、完成したものは大型の重機関銃であった。全長は子供の背丈より大きく。重量は優に30kgを超える。銃に装填された弾薬のベルトは約8ヤードである。
周囲の蟻どもがアイラに向かってくる。自分達に危害を加えようとする固体がわかるのか、それとも蟻を蹴り飛ばした際に攻撃誘発ホルモンが付着したのかは知らない。そして、それはどうでもいいことだ。向かってくる敵はただ打ち倒すのみ。アイラは地に伏せて銃を握り、狙いを定めて容赦なく引き金を引く。
恐るべき轟音と共に無数の弾丸が発射される。巨大な弾丸は蟻どもを容赦なく打ち砕き、蹴散らしていく。
アイラは表情も変えずに淡々と蟻を射殺していく。本来は個人で運用するような兵器ではないが、アイラの膂力ならば軽いものである。
約110発の弾が撃ち切られる。辺りには蟻の残骸が散乱していたが、それを蹴散らしてなお蟻は侵攻を続ける。一体どれだけの数がいるのだろう。アイラは立ち上がって重機関銃に触れ、再び変形させる。取り回しが悪い重機関銃よりも、簡単に持ち運べて、かつ扱いやすい分隊支援火器に変形させたのだ。
8ヤードであれだけ殺しても勢いが途切れないのだから、どうしようもない数である。大元を見つけ出して潰さなければ対処できない。そう判断してのことであった。
ふと、蟻が側面から接近してくる。アイラはそちらに銃を向けて発射する。蟻の身体は無数の弾丸に貫かれたが、蟻の攻撃は止まっていない。蟻は突進するのではなく、尻の部分から酸を吐きかけてきたのだ。この敵には突進は意味がないと判断したのかもしれない。
アイラは右に飛んで避け、射撃を続ける。無数の弾丸に貫かれた蟻はやがて動かなくなる。
だが、蟻達は次々と酸を吐きかけてくる。アイラは軽快かつアクロバティックに飛び跳ねながらそれらをかわしつつも射撃を繰り返し、的確にそれを命中させていく。バーチャルリアリティの世界もかくやというその動きは到底人間業ではない。
だが、蟻どもの数は多く、そしてその生命力は強靭だ。頭が潰されても、胴体の半分がなくなっても動きを止めない。
アイラは処理が追いつかなくなっているのを自覚する。やはり、分隊支援火器では火力が足りない。連射式のグレネードランチャー辺りを用意した方がよかったかもしれない、と少し後悔した。
周囲を取り囲まれたアイラに酸の雨が降り注ぐ。全部は避けきれない。ある程度の被弾を覚悟し、アイラは回避行動に入る。
そこに飛来するものがある。それは4つのピンポン球程の大きさの水晶球。それはアイラを取り囲み、三角錐型の結界を張る。
アイラの目には薄紫に見えるバリアは酸の雨を見事に防ぎアイラを守った。姫が放ったクリスタル・ビットによる防御支援である。
『アイラ、大丈夫!?』
腕時計から声が聞こえる。姫からの通信のようだ。
リミアには連絡用のスマートフォンを渡している。アイラのものはトランシーバーとしても使える優れものであり、リミアの魔法で電波を増幅すれば半径10 km程度の範囲なら通信できるのだ。
「はい。お陰で助かりました、姫」
アイラは腕時計型通信端末に礼を言う。当然、アイラからはリミアの様子は見えない。だが、喜色満面の笑みで礼を受け取ったことがアイラには分かる。姫はアイラを守ったり助けたりするのが事の外好きなのだ。
『今から氷狼乃顎(ハティ・バイト)の詠唱に入るから保たせて。 こっちはローザが守ってくれてるから』
見れば、ローザが窓から身を乗り出して自動小銃による射撃を蟻達に見舞っている。屋敷を出る前にアイラが作り出したものだ。だが、自動小銃程度ではこの軽装甲車程の戦力を持つ蟻達を長時間相手にするのは難しいだろう。
幸い、大半の蟻達の注意はアイラに向いている。自身で蟻達を蹴散らすしかない。
(姫の支援があるなら・・・!)
アイラは自身の周囲に展開されているクリスタル・ビットを見る。姫の扱うそれは半自律的に行動し、呪文を詠唱している間姫自身の身を守ったり、周囲の敵を攻撃したりする。ただし、充填されている魔力が尽きればリミアの元に戻らねばならない。ビット・シールドはさほど長くは持たないだろうが、これがある間はリスクの高い格闘攻撃も行える。
アイラは自らの八重歯で親指の表皮を裂く。急速に流れ出た血が刃渡り1m程の赤い剣となり、アイラの手元に収まる。
アイラは手近な蟻に接近し、剣を振るう。剣は硬い蟻の外骨格を物ともせずに切り裂き、その胴体を寸断する。次の瞬間、両断された蟻が急速に赤い結晶体に侵食されていく。それは瞬く間に全身に広がり、蟻を赤い彫像に変える。アイラのナノマシンが剣を介して注入され、蟻を侵食したのだ。
剣を振るい、弾丸を振りまいて、まるで舞うようにアイラは蟻たちを撃破していく。死の舞踏の相手をする蟻達は次々と赤い彫像と化し、または蜂の巣となって果てていく。
アイラの奮戦により、周囲の蟻達は徐々に数を減らしつつある。だが、それでもなお蟻達はアイラに押し寄せる。ビット・シールドの色が薄くなり始めた。そろそろ魔力が切れるのだろう。だが、それでもアイラは慌てない。なぜなら、
『お待たせ、アイラ! 術式完成したよ!』
姫の魔法が完成するからだ。
次の瞬間、屋敷を中心に地面を霜が覆っていく。霜は見る見るうちに蟻達を飲み込み一瞬で氷漬けにする。アイラの足元にも霜は到達するが、それは彼女を避けて地面を進行していく。
第一種大規模攻性攻撃魔法氷狼乃顎(ハティ・バイト)は、主に市街制圧に用いられるものだ。極寒の冷気で町一つを凍てつかせるこの魔法は破壊力こそ消費される魔力に比べて効率が悪いが、建物などを破壊せず対象を指定して広範囲の敵を一掃できる。
ただし、これは本来魔術師が30名以上で用いるものであり、別に目標を観測するための探知魔法を使用する補助の者も数名は必要である。姫はそれを単独で用いたのである。しかも、彼女の声に疲労の色はない。無限の魔力を持つ魔法の申し子、魔族の王を滅ぼし、世界を救った英雄の力は未だ健在であるというところか。
アイラは周囲に動くものがなくなったのを確認し、戦闘モードを解除する。手に持つ赤い剣と分隊支援火器、そしてローザが持つ自動小銃が塵となって消える。
とりあえず、町にいる蟻達はこれで全滅しただろう。しかし、なぜあんなものがいきなり現れたのかよく分からない。姫と善後策を練るべくアイラは屋敷の中に戻る。長い一日にならなければいいが、と呟きながら。
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