Storm princess -白き救世主と竜の姫君-

かぴゅす

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第3章:愛があれば何も怖くない

第3章:愛があれば何も怖くない(8)

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 アイラとの戦いを終えた雷蔵はとりあえず町から少し離れた位置に降り立った。そこは木がまばらに茂る林の中。後に追いついてくるであろうオークどもを待つには丁度よい地形であろう。

  それはそうと、とりあえず腹ごしらえをしよう。そう考えた雷蔵は懐から布の巾着袋を取り出す。中には手の平ほどの大きさの切り餅であった。既にイズモから持ってきた分は底をつき、隣の大国であるカラで拵えてもらったものもこれが最後だ。そう考えると少し寂しい。今後の保存食はパンになるのだろう。パンも嫌いではないが、やはり雷蔵は慣れ親しんだ餅が好きであった。
  餅を手にした雷蔵は地面に座り、人差し指に魔法の火を灯す。それは急激に広がり、やがて雷蔵自身とさほど変わらぬ大きさの蜥蜴の形になる。精霊界から火の精霊サラマンダーを召喚したのだ。
  雷蔵は右手に餅を一つ持ち、サラマンダーに近づけてそのまま炙る。雷蔵の手も諸共であるが、火から生まれた存在である雷蔵はこの程度の炎では薄皮一枚燃える事はない。
  更に雷蔵は先ほどの巾着袋の中から陶器の瓶を取り出す。明らかに袋に収まるサイズではない瓶であるが、あの袋の中身は亜空間につながっている。その容積はそんじょそこらの蔵より大きい。
  瓶の蓋を開け中身を適当に餅に振り掛ける。その黒い液体は醤油と言うイズモの調味料だ。醤油の焦げる香ばしい匂いが周囲に立ち込める。ついでに酒でも飲もうか。食欲を刺激された雷蔵はそんな事を考える。

 「こんなところで食事とはいい気なものね」

  不意に、背後から声がかかる。こんなところで、意外な奴に出くわしたものだ。声の主の気配から誰かを察知した雷蔵は、何の警戒もせずに餅を炙り続ける。

 「腹が減ってんだから、しかたねぇだろ? それとも、お前も一つ欲しいのか?」

 「いらないわ」

  そう言って木々の陰から現れたのは小柄な少女であった。年の頃10にも満たなそうな少女-アセナは、滅びの大神フェンリルの化身である。彼女のことを雷蔵はよく知っている。可愛げの全くない狼娘は、数百年来の顔馴染みだ。

 「身体自体は子供と変わらないんだから、ちゃんと食わんといかんぜ?」

  いい具合に焼けてきた餅を食らいながら、雷蔵は言う。予め砂糖を塗したもち米をついて作った餅に、醤油をかけて食らうのが雷蔵は好きであった。砂糖の甘さと醤油のしょっぱさが、得も言われない妙味を醸し出している。

 「くぅ~、美味い!」

  思わず雷蔵は喜声をあげる。こんな美味いものが食えるのなら、太古に堕天したことが素晴らしく思える。未だ天界に残って、味気ない魔素のみを食らい続ける生活など、雷蔵には素晴らしいものだとは思えない。

 「…貴方は幸せそうね?」

  半分くらい皮肉の混じる口調で、アセナは言う。この堕天使はいつもこんな具合であった。とても、魔族の思考回路だとは思えない。人間としても、楽天的に見えるほどだ。

 「当たり前よ。幸せでなけりゃ、1000年以上も長々と生きてられるかい」

  雷蔵はそう言いながら再び巾着袋を漁り始めた。やはり酒を飲んでしまおう、と考えたのだ。今宵は月がそこそこ綺麗だ。こんなときは酒に限る。
  やがて、巾着袋の中から瓢箪が現れる。雷蔵はその蓋を開け、中身を口の中へ流し込んだ。喉と胃袋がかっと熱くなる。カラ製の老酒は火がつきそうなほどに強い。

 「なあ、狼」

  呆れたような視線を向けるアセナに、雷蔵は言う。

 「お前は幸せじゃないのか?」

  そう言って雷蔵は後ろを振り向き、アセナの顔を見る。月明かりに照らされた彼女は、最上級のイズモ人形のような美少女だが、雷蔵は不快気に眉を潜めた。いつもどおりの仏頂面では可愛さも半減以下だ。

 「幸せである必要などないわ。私は科せられた使命を果たすのみよ」

 「そいつは寂しい生き方だな」

  アセナの言葉に雷蔵は少し鼻白む。この狼娘は妙な義務感を持っており、自分は幸せになってはいけない、と考えている節がある。その理由も、雷蔵は重々承知しているが、正直雷蔵としては、そこまで考えるべきではない、と思えることであった。

 「とりあえず、こっち来いよ」

  雷蔵はアセナに手招きする。彼女は特に遠慮なく、雷蔵の側にやってきた。
  そして、手の届くところまで無警戒に近寄ってきたアセナを、雷蔵は抱きかかえて、胡坐をかいている足の上に乗せる。驚いたアセナは形ばかりの抵抗をするが、その力は少女のものである。雷蔵の右腕一本さえ、びくともしない。

 「とりあえず、じっとしてろって」

  雷蔵がそういうと、アセナは大人しくなる。この狼娘はいつもこんな感じである。
  雷蔵は餅をもうひとつ取り出し、火で炙る。そして、先ほどのように醤油を垂らす。焼けた餅からは、美味しそうな匂いが漂ってきた。

 「ほら。あーん」

 「…いらないっていってるでしょ?」

 「いいから、あーん」

  しかめっ面で抵抗するアセナに、雷蔵は構わず千切った餅を近づける。しばらく、餅と雷蔵を見比べていたアセナだが、やがて観念したように、餅を口に含んだ。そして、しばらくの間咀嚼して飲み込む。

 「どうよ?」

 「…悪くはないわ」

 「ならいいんだ」

  アセナの答えに、雷蔵はふ、と表情を緩めて言う。美味いものを食っていれば、人は幸せだ。そのくらいの幸せをこの娘が感じられれば、それでよかった。

 「それより、今回の襲撃、雲行きが怪しくなってきたのではないの?」

  二口目の餅を飲み込んで、アセナは言う。先ほどの戦闘を、どこかで傍観していたのだろう。

 「ああ。あのアイラって奴、相当できるな」

  三口目の餅を千切って、アセナに食わせながら、雷蔵は素直に頷く。正直、雷蔵は大陸中の人間を向こうに回しても、十分勝てる自信はある。だが、あのアイラと言う娘は、近接戦ではほとんど互角に思える。そして、リミア姫の支援が入ったら多分勝てないだろう

「それに、リミア姫以外にも魔道師がいるわ。ウィンディアの領主代行よ」

 「そいつはやっかいだな」

  そう言って雷蔵は餅の最後の一切れを、アセナに食わせる。それを咀嚼する様子を見ながら、言葉の内容を自身でも確信する。ウィンディアの領主代行ミーティアは、大陸随一の魔道師でもある竜帝の高弟であり、その実力は彼が認めるほどである。生半可な実力でないのは確かだ。

 「とりあえず、その二人をどうにかしないと、リミア姫を捕えるのは無理だな」

  雷蔵は膝の上からアセナをどけて、自分の分析を述べる。殺すだけならばできなくはないだろうが、捕えるのであれば、せめてアイラだけは何とかしなければならない。アイラもまた、恐らく自分を最も警戒してくるであろうから、今度はリミア姫の支援を受けて速攻をかけてくるだろう。流石の雷蔵でも、それに対抗できる自信はない。そして、彼女らの矛先が他の魔族に向けば、対抗できる者は存在しない。また、何とかリミアに肉薄しても、今度はミーティアが防衛に回るであろう。そう簡単には突破できないはずだ。そして、魔道師をどうにかし終えたころにはアイラが駆けつけてくるだろう。そうなればリミア姫を浚うことなどできはしない。

 「さて、どうにかできるかしら?」

 「どうにかするのが戦術ってもんだ」

  そういって雷蔵は立ち上がる。そして、その辺の長めの木の枝を拾い、地面に模様を描く。10数秒の後に出来上がったそれは、五芒星の魔方陣だ。
  雷蔵はそれに手を翳し、神語による呪文を唱え始める。人間には伝わっていない神語を用いた悪魔召喚の魔法式だ。
  雷蔵が呪文を進めるとともに、魔方陣のラインに沿って輝線が伸びていく。それはやがて魔方陣全体に及び、雷蔵が呪文を唱え終わると共に、眩い光の柱となってアセナの視覚を奪う。
  やがて、光が収まった後魔方陣の位置には、今までそこにいなかった何かがいた。それは雷蔵よりもずっと大きなもので、まるで翼の生えたトカゲのようであった。その姿はまさにドラゴンのようであるが、前足がなくその細くしなやかな尾の先には鋭い槍の穂先のような棘がついていた。それはワイバーンというドラゴンの亜種に似ていた。しかし、その頭部はまるで黒山羊のそれのようであり、翼は被膜ではなく黒い羽毛に覆われている。

 「昔な、ワイバーンと下級悪魔を掛け合わせるって馬鹿な計画を立てた悪魔がいてな。結局できたものは理性も何もない化け物だった。それがこいつ、アビサル・ドレイクさ」

  雷蔵は魔方陣の中の化け物を見て、アセナに説明する。今や魔界の荒野で野生化し、悪魔達すらも襲うようになったそれは、地上ではまず見かけられないモンスターだ。その力は並みのヤング・ドラゴンなどよりも強力で、これが人間の町に襲い掛かれば相当な戦力がない限り対抗できないはずだ。

  やがて、魔方陣の光が消え、闇の中に穢れた飛竜が取り残される。普段なら見境なく雷蔵すら襲うほど獰猛なそれは、今は雷蔵が仕込んだ『魔物操作ビースト・テイマー』の魔法によって彼の思うがままに操ることができる。
  雷蔵に操られた飛竜は空へと舞いあがり、闇夜の中に消えていった。向かった方角はどうも今から攻めようとする町ではないようだ。

 「さて、後はオークの伊達男に伝えるだけだな。軍勢を300程近くにある砦攻めに回せって」

 「戦力を集中させるのではないの?」

  アセナには、雷蔵の意図が今一つよくわからない。先ほどのアビサル・ドレイクを町に向かわせなかったことや、これから町を攻めるのに必要となるオークの軍勢を、300も全く関係のない砦攻めに使おうというのだ。

 「要は戦力をここに集めさせないためだ」

  この場合、最悪の展開は領都や別の町からの援軍が現れることだ。まずアビサル・ドレイクを領都に放ち、攻撃を加えさせる。ドレイクには一撃離脱を主体とした攻めを行うように命令してある。いかに領都の兵力があれど一撃離脱を繰り返す飛竜を仕留めるのは難しいだろう。ドレイクを片付けられぬうちはまず援軍は出せない。また、仮に片づけられたとしても領都にも攻撃が及ぶことを知れば、援軍は控えめになるだろう。
  更に、この近隣の砦にいるガンドという将軍は無能で臆病であるが、中央の政治家と強い繋がりを持っており、このウィンディア地方の正規軍は彼の言いなりであるという。故に正規軍は援軍に行くにしてもまず砦の方に目を向けざるを得ない。
  また、あの町にいるミーティアは仮にも、ウィンディアの領主代行である。もし、領都から正規軍がいなくなれば、そちらの防衛に向かう可能性が高い。

 「この町を落とすための通常戦力は500人もいれば十分すぎる。どう考えても、まともに戦える奴なんて100人もいないぜ?」

  この程度の規模の町には、まともな兵力など普通はない。せいぜい民兵が100人足らずというところだろうが、そんな連中では10人束になってもオークの戦士1人か2人を相手するのが関の山だろう。そう考えれば、通常戦力の開きは50倍以上である。
  脅威となるのはアイラとリミア姫、そしてミーティア程度なものだ。エリオットも確かにそこそこ脅威だが、オークの伊達男でも十分対抗できるだろう。

 「要はどうやってアイラを出し抜くかだ。そのためには少し時間がいる」

  雷蔵の狙いはただその一点であった。アイラさえどうにかすれば、リミア姫を浚うのは難しくない。

 「そう。まあ、好きにすればいいわ」

  そう言ってアセナは立ち上がり、やがて闇に溶けたように姿を消した。いつもの訳の分からない力で、空間転移したのだろうが、どこに行ったかはわからない。もしかすると、リミア姫のところかもしれないが、雷蔵としてはどうでもいい。彼女がどうしようと、雷蔵がこれからすることは変わらないのだ。

 「さて、仕込みを始めるとするかね」

  雷蔵は火蜥蜴を精霊界に還し、再びシルフを呼んで使いに出す。伊達男に意図を伝えるためだ。

 「さてさて、どう出るかね?」

  雷蔵は闇の向こうにいるはずの、新たなるライバル達に向かって言う。彼女らが力だけでなく、知恵も回ることに、雷蔵は限りない期待を抱き、寝る準備を始める。今はつかの間の休息だ。 
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