異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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連載

閑話:ピクニック?!

「はーい!おこちゃまたちー!並んでー!」
 お姉さん組と言われるユラ、イーレン、イーナが姫桜の前で手を上げると、チェラシーとスティカが。

「チェラシー、一番年上だから、みんなをちゃんと引率するのよ。」
「はい!ユラおねーさま!」
「わたしもおなじ4年生だよ?」
 長い黒髪を軽く後ろで縛ったスティカがユラに話しかける。

「学年は同じだけど、スティカはまだ8歳でしょ。」
「うん。」
「チェラシーは9歳だからお姉ちゃん。」
 ユラに言われ、スティカはチェラシーを見る、チェラシーはニコッと微笑む。

「おねえちゃん・・・ねぇ?」
 普段チェラシーに振り回されているスティカはクスッと笑う。

「スティー、なによその目ー。」
「なんでもないですわーチェラ様~♪」
「スティーが様付ける時は馬鹿にしてる時じゃない!」
「そんなことないですわー♪」
 キャッキャと騒ぐチェラシーとスティカ、ユラはクスッと微笑むと、おとなしくしゃがんで何かを見ているハルミアとアリオンに目をやる。

「ありおん、なにしてるのー?」
 ハルミアが、しゃがんで地面を見つめるアリオンに声を掛ける。

「このお花きれい。」
 地面に咲いた花を見つめるアリオンに話しかけたのは、6歳になったばかりの千春の娘ハルミアだ、そしてハルミアと同じ歳の男の子は頼子の息子だ。

「ユラ、お弁当出来たよー。」
「チハルおねーちゃん、ありがとー!」
 弁当を受け取るユラは、千春の腕に抱かれた赤ちゃんに声を掛ける。

「エルハルも大きくなったらピクニック行こうね♪」
「あばぁ!」
「行くってさ♪」
 千春の腕で声を上げるエルハル、千春は小さな手を握りユラに振る。

「チハル!おまたせ!」
 声を掛けて来たのは美桜だ、手を繋ぎ小さな男の子が付いて来る。

「みんな待ってるよ♪」
「リク、行って来なー、コンちゃんよろしくね。」
「まかせてください!」
 コンは九尾の尻尾を振りながら答える、そして美桜の後ろからは麗奈が、その手にも小さな幼女が付いて来る。

「やほー。」
「レナ、いらっしゃい、ノアも行くの?」
「いやぁ流石に小さいからなぁ。」
「ノアちゃん5歳になったんだっけ?」
「うん、なったばっかりだね。」
 5歳のノアは手のひらをパーにして、5歳アピールする。

「ごさい!」
「えらいねぇ♪」
 おもわず千春は微笑む。

「リク君も大きくなったねぇ。」
 麗奈はリクを見て呟く。

「もう7歳だもん、元気すぎて困るわ。」
「パパに似たんじゃね?」
「いやぁ、エーデルさんはおとなしいよ?」
「んじゃミオに似たんじゃん。」
 頼子が横から突っ込む。

「・・・否定できぬ。」
「「「あははは!」」」
 大笑いする千春、頼子、麗奈。

「まぁチェラシーがお姉さんになってきたからね。」
 千春とユラを見て育ったチェラシーは、やんちゃで手を焼いていたが、周りに小さな子が増えたせいか、子供軍団を引っ張っていくようになっていた。

「スティカもしっかりしてるよね。」
「そりゃアヤネちゃんの教育でしょ。」
「怒ると怖いからなぁ。」
「ハルミアとアリオンって今年から小学校行ってるじゃん?どう?」
 麗奈は娘のノアが来年から小学生だ、日本語も話す事が出来る、今年から小学生になった2人の事を問いかけた。

「ハルミアは楽しんでるね、アリオンは?」
 千春が頼子に問いかける。

「楽しんでるっぽいよ、仲のいい友達も出来たし。」
 頼子は腰に手を当て、外で騒ぐ子供達を見ながら呟く、するとお姉さん組が声を掛ける。

「はーい!これからピクニックに行きまーす!」
 ユラが言うと、イーレンも続いて話す。

「1人で行動しなーい、必ず侍女か妖精と一緒に居る事ー!」
 イーレンが言うと、イーナも話す。

「何か有ったら大声を出すのですよー。」
 イーナの言葉に、子供達は元気に返事を返す。

「ルプ、今日はよろしく~♪」
「おう、ルークとルティアも付いてるからな、大丈夫だろ。」
「ビェリーもよろ~♪」
「万が一もなかろうもん?こげんいっぱい護衛おるとばい?」
 ビェリーは外を見る、ルプの子であるルークとルティア、千春の部隊、部隊にも勝るとも劣らない侍女達、そして。

「はーい!あなたたち!今日頑張ったらお菓子が沢山もらえるわよー!」
 妖精達を指示するリリ、周りには数十人の妖精が飛び回る。

「まかせろー!」
「まかせてー!」
「守るわよー!」
「悪いヤツはやっていいんだよなー!」
「魔物もやっていいんだよなー?」
「おぶつはしょうどくー?」
「やきはらえー!」
「魔法を撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだー!」
 気合の入り過ぎな妖精達、終われば酒盛りが待つ聖獣達、そして帰って来れば労いのスイーツが待つ侍女と部隊達が幼女達の周りに集まる。

「レナ、アミちゃんの子も行くんでしょ?」
「うん、200くらい周りに居るよ。」
「多すぎじゃね?」
 思わず突っ込む頼子。

「ただのピクニックなのに、何故こうなった。」
 息子のエルハルを抱っこしたまま呟く千春。

「アイトネ様も見てるんじゃね?」
「ユラ達がいるからモートさんも見てるんじゃないかな。」
 美桜と千春が呟くと、真後ろから声が掛かる。

『もちろん見てるわよ♪』
「もちろんだ。」
「デスヨネー。」
 母になった聖女軍団は庭に集まる子達を見つめる、そして移動の為に集まるドラゴン達。

「はーい、みんなドラゴンさんに乗ってねー。」
「乗るのですよー。」
「小さい子はお姉さんと一緒に乗るよー。」
「「「「「はーい!」」」」」
 皆はドラゴンに乗り込むと、千春達に手を振る、千春達は手を振り返すと、ドラゴン達は羽ばたき地上から離れて行く。

「世界で一番安全なピクニックですにゃぁ。」
「もう魔物とかドラゴンの気配で逃げるでしょ。」
「妖精達が暴れたりないとか言いそう。」
 空を見上げながら、小さくなっていくドラゴンを見て母聖女達は呟いた。




◆◇あとがきてきななにか!◇◆
あー、えー、暇だったから・・・なんか書きたくなったので!
11日は本当に休むので安心して下さい?
本編から約9年後の世界線です

誰が誰だよ!ってなると思うので↓見ておくれw

登場人物
名前    日本名  歳  学年
ユラ    由良   17歳 高校2年 聖女
イーレン  恋    17歳 高校2年 聖女
イーナ   伊那 1017歳 高校2年 聖女
チェラシー 知絵    9歳 小学4年 マルグリットの3女で 聖女
スティカ  澄香    8歳 小学4年 石田家長女(狼族の魂の子)
ハルミア  春海    6歳 小学1年 千春とエンハルトの長女 聖女
アリオン  有雄    6歳 小学1年 頼子とアリンハンドの長男
リク    陸     7歳 小学2年 美桜とエーデルの長男
ノア    乃愛    5歳 年長さん 麗奈とホーキンの長女
エルハル  英春    1歳 乳児   千春とエンハルトの長男 ??
ルーク                 ルプの息子 聖獣
ルティア                ルプの娘  聖獣


・・・新キャラ増えすぎやろ
感想 4,052

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