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最強は聖女と女神さま!
「良いのか?王族の風呂だぞ?」
「構わないぞ、父上にも許可は貰っている、それに・・・」
「はっはっは!俺が良いと言っているんだ、問題無いに決まっているだろう。」
ミシェールはエンハルト、そしてエイヒムに半ば拉致され王族の浴室に連れて来られていた。
エイヒムは嬉しそうにミシェールへ言う。
「風呂から上がれば美味い飯と酒があるのだ、ゆっくり疲れをとれば良い。」
「ありがとうございます、エイヒムお爺様。」
3人は汗を流すと、浴槽へ足を入れる。
「ミシェール。」
エイヒムは風呂に浸かりながらミシェールに話しかける。
「はい。」
「何かを掴んだか?」
「・・・はい・・・いえ・・・言葉にするのは難しいのですが。」
少し考えながらミシェールは答えた。
「俺は今が自分の限界だと思っていました、けれど、この試合で・・・自分の限界の“上”を、少しだけ覗けた気がします。」
「ほう、限界を超えたか?」
「はい、死を経験した事で自分の限界の上が見えた気がします。」
ミシェールは湯船から手を出すと、自分の手を見つめる。
「もっと・・・高みを、自分の限界を超えたい、そう思いました。」
「はっはっは!良いな!お前は若い!今自分の成長も最高潮だろう、だがそれ以上の経験は技術として身につく、俺やエイダン、そしてワークス殿を見てみろ、歳を取っても若い者にはまだ負けぬ!」
「はい、ワークス殿と戦い、身に染みて感じました。」
「・・・良い経験をしたな。」
「もう死にたくないですが。」
苦笑いで答えるミシェール、エンハルトは横で聞きながら微笑む。
「ワークス殿と剣を交える事が出来たのはいい経験になるからな。」
エンハルトの言葉にエイヒムも頷く、するとミシェールは問いかける。
「聖女・・・チハルが言っていたな、“この世界で最強”だと。」
「そうだな、剣士としてはワークス殿以上の剣士は居ないんじゃないか?」
「剣士としては?」
「ああ、剣士としてはだな。」
「魔法使いか・・・もしかして・・・マルグリット王妃殿下か?」
ミシェールが問いかけると、エイヒムが答える。
「確かにメグは強い、俺もメグ以上の魔法使いは知らないな。」
「母上は確かに強いが、ワークス殿と戦うとなれば、勝てるかは分からないな。」
「それじゃ、あのワークス殿よりも強い者とは誰だ?ドラゴンか?」
ミシェールはエンハルトを見る、するとエンハルトが笑う、そしてエイヒムはエンハルトに言う。
「チハルか?」
「ええ、チハルはこの世界で最強でしょうね。」
「・・・は?チハルが?」
信じられないようにミシェールが問いかける。
「この世界でチハルを傷つける事が出来る者はいない。」
「そうだな、チハルに悪意を見せる事も出来ないだろうな。」
エンハルトとエイヒムは断言する、それを見てミシェールはポカンとした顔で2人を見る、そして問いかけた。
「何故だ?聖女とはいえ普通の少女にしか見えないぞ?」
「普通の少女だよ、なんならそこらの子供にも負けるんじゃないか?」
「そうじゃなぁ、戦闘経験の無い侍女よりも弱いじゃろうな。」
「強いとか弱いとか・・・どういう事なんだ。」
混乱するミシェールに2人は笑う。
「今からチハルの部屋で宴会だ、そこに行けば分かる。」
「教えてくれないのか。」
「お前の驚く顔が見たいからな。」
いたずらっ子のような顔でエンハルトは笑う、エイヒムも同じ様に笑っていた、ミシェールは少し拗ねた顔をする、そして3人は風呂から上がると千春の部屋へ向かった。
-------------------------
「いらっしゃい!ハルト!お爺様!ミシェールさん!」
扉を開けると、エプロン姿の千春が3人に声を掛ける、部屋には良い香りが充満していた、テーブルには美味しそうな料理が並び、ペット達はいつものテーブルで今か今かと待ち構えている。
「少し早かったか?」
「大丈夫だよ、そっちに座ってね♪」
エンハルトが問いかけると、千春はニパッと笑い答え、3人を席に案内する。
「父上と母上は?」
「2人の食事はお届けしてるよ、後で来るかもね~♪」
パタパタと動き回りながら答える千春に思わず笑みを零すエンハルト、3人がソファーに座ると、侍女達は料理を並べ始めた。
「ハルト~♪もう食べてていいよー♪」
千春が言うと、エンハルトは頷く。
「さて、ミシェール、どれから食べる?」
目の前には天ぷらやステーキ、ローストビーフ、お寿司と、選り取り見取りだ。
「これは?」
「それはスシだ、米に味付けをして生の魚を乗せた料理だな。」
「・・・綺麗だが・・・食えるんだろうな?」
「当たり前だ。」
エンハルトは手を合わせると、いつもの言葉を言う。
「いただきます。」
エンハルトが言うと、エイヒムも同じ様に言う、そして寿司を箸で上手に取ると口に入れる。
「・・・美味い。」
「うむ、美味いな。」
2人の嬉しそうな顔を見て、ミシェールは箸を手に取る。
「ミシェール、箸は使えるのか?」
「・・・最近いたるところでハシを使う料理が増えていてな、覚えた。」
「そうか、箸は使えた方が良いぞ、今ジブラロールでは箸を使って食べる料理が沢山ある。」
「これは?」
「テンプラだ、あまりの美味しさにフリエンツ王国の女王と守護者がわざわざ食べにくるくらいだ。」
「フリエンツの女王!?」
「チハルの友達だ。」
「・・・」
エンハルトは天ぷらに塩を掛ける、エイヒムはツユに浸しパクリと食べる、ミシェールはエンハルトと同じ様に塩を振りかけると、天ぷらを口に入れる。
サクッ
「!?」
「美味いだろ。」
ミシェールはコクコクと頷き、天ぷらをモグモグと咀嚼する、そして目を瞑りながら微笑んだ。
「うっめぇ~。」
「だろ?」
「ハルト♪ローストビーフもあるよ~♪」
「ありがとうチハル。」
テーブルに綺麗に切りそろえ並べられたローストビーフが置かれる、ソースが掛けられ、色どりに綺麗な野菜が並んでいる。
「これは・・・肉が赤いが。」
「こういう料理だ、美味しいぞ。」
「ジブラロールはいつから生肉や生魚を食べるようになったんだ。」
不思議そうに問いかけるが、エンハルトとエイヒムはそれをスルーし、料理を口に入れる。
「やっぱりチハルの料理は美味いな!酒が欲しくなるぞ!」
エイヒムの言葉に侍女はグラスを置く。
「どちらになさいますか?」
サフィーナがウイスキー、日本酒、焼酎を見せる。
「焼酎を貰おうか。」
慣れた手付きでサフィーナは焼酎をグラスに注ぐ、エイヒムは焼酎を“生”で呑む。
「っかぁ!美味い!」
「お爺様、吞み過ぎないように。」
「わかっとる。」
エンハルトはエイヒムに言う、するとミシェールはサフィーナに話しかけた。
「サフィーナ。」
「何でしょうか?」
「すまなかった。」
「何がですか?」
「・・・その、昔嫌がる事をして笑った事だ。」
サフィーナはミシェールの前にグラスを置く。
「これは?」
「エイヒム様がお飲みになっているお酒ですわ。」
そう言うと、サフィーナは焼酎を注ぐ。
「ありがとう。」
「私もムキになりましたわ。」
「あの一撃は効いた。」
2人は視線が合うと笑い合う、すると千春がまたやって来た。
「はーい!みんなー!食べよー!」
ワイワイと騒ぎ始める聖女とペット達、千春はエンハルトの横にチョコンと座ると、ミシェールを見る。
「今日はお疲れ様でした♪どうでした?うちの護衛♪」
「想像以上だった、すまない、文句なく強い。」
「でっしょぉ~♪」
「しかし・・・」
ミシェールは千春を見る、貧弱と言えるほどの腕や足、どうみても強そうには見えない。
「なんです?」
「いや・・・チハルがこの世界で一番強いと。」
「は?私強く無いよ?」
「だよな?」
ミシェールはエンハルトを見る。
「チハルは最強だよ、誰にも傷つける事は出来ないだろう?」
「あ~・・・そういう意味ね。」
エンハルトの言葉に千春は頷く、それと同時に圧を感じ、千春は声を掛ける。
「アイトネー。」
『はーい!』
ポンッと現れる女性にミシェールは目を見開く。
「はっ!?」
「あ、紹介しますね、この世界の創造神、女神アイトネ様で~す♪」
『女神で~す♪よろしくね♪ミシェール君♪』
千春のノリに合わせ挨拶するアイトネ、ミシェールは口を開けたまま固まる、そしてアイトネは『いただきまーす!』と言うと、パクパクと料理を食べ始めた。
「構わないぞ、父上にも許可は貰っている、それに・・・」
「はっはっは!俺が良いと言っているんだ、問題無いに決まっているだろう。」
ミシェールはエンハルト、そしてエイヒムに半ば拉致され王族の浴室に連れて来られていた。
エイヒムは嬉しそうにミシェールへ言う。
「風呂から上がれば美味い飯と酒があるのだ、ゆっくり疲れをとれば良い。」
「ありがとうございます、エイヒムお爺様。」
3人は汗を流すと、浴槽へ足を入れる。
「ミシェール。」
エイヒムは風呂に浸かりながらミシェールに話しかける。
「はい。」
「何かを掴んだか?」
「・・・はい・・・いえ・・・言葉にするのは難しいのですが。」
少し考えながらミシェールは答えた。
「俺は今が自分の限界だと思っていました、けれど、この試合で・・・自分の限界の“上”を、少しだけ覗けた気がします。」
「ほう、限界を超えたか?」
「はい、死を経験した事で自分の限界の上が見えた気がします。」
ミシェールは湯船から手を出すと、自分の手を見つめる。
「もっと・・・高みを、自分の限界を超えたい、そう思いました。」
「はっはっは!良いな!お前は若い!今自分の成長も最高潮だろう、だがそれ以上の経験は技術として身につく、俺やエイダン、そしてワークス殿を見てみろ、歳を取っても若い者にはまだ負けぬ!」
「はい、ワークス殿と戦い、身に染みて感じました。」
「・・・良い経験をしたな。」
「もう死にたくないですが。」
苦笑いで答えるミシェール、エンハルトは横で聞きながら微笑む。
「ワークス殿と剣を交える事が出来たのはいい経験になるからな。」
エンハルトの言葉にエイヒムも頷く、するとミシェールは問いかける。
「聖女・・・チハルが言っていたな、“この世界で最強”だと。」
「そうだな、剣士としてはワークス殿以上の剣士は居ないんじゃないか?」
「剣士としては?」
「ああ、剣士としてはだな。」
「魔法使いか・・・もしかして・・・マルグリット王妃殿下か?」
ミシェールが問いかけると、エイヒムが答える。
「確かにメグは強い、俺もメグ以上の魔法使いは知らないな。」
「母上は確かに強いが、ワークス殿と戦うとなれば、勝てるかは分からないな。」
「それじゃ、あのワークス殿よりも強い者とは誰だ?ドラゴンか?」
ミシェールはエンハルトを見る、するとエンハルトが笑う、そしてエイヒムはエンハルトに言う。
「チハルか?」
「ええ、チハルはこの世界で最強でしょうね。」
「・・・は?チハルが?」
信じられないようにミシェールが問いかける。
「この世界でチハルを傷つける事が出来る者はいない。」
「そうだな、チハルに悪意を見せる事も出来ないだろうな。」
エンハルトとエイヒムは断言する、それを見てミシェールはポカンとした顔で2人を見る、そして問いかけた。
「何故だ?聖女とはいえ普通の少女にしか見えないぞ?」
「普通の少女だよ、なんならそこらの子供にも負けるんじゃないか?」
「そうじゃなぁ、戦闘経験の無い侍女よりも弱いじゃろうな。」
「強いとか弱いとか・・・どういう事なんだ。」
混乱するミシェールに2人は笑う。
「今からチハルの部屋で宴会だ、そこに行けば分かる。」
「教えてくれないのか。」
「お前の驚く顔が見たいからな。」
いたずらっ子のような顔でエンハルトは笑う、エイヒムも同じ様に笑っていた、ミシェールは少し拗ねた顔をする、そして3人は風呂から上がると千春の部屋へ向かった。
-------------------------
「いらっしゃい!ハルト!お爺様!ミシェールさん!」
扉を開けると、エプロン姿の千春が3人に声を掛ける、部屋には良い香りが充満していた、テーブルには美味しそうな料理が並び、ペット達はいつものテーブルで今か今かと待ち構えている。
「少し早かったか?」
「大丈夫だよ、そっちに座ってね♪」
エンハルトが問いかけると、千春はニパッと笑い答え、3人を席に案内する。
「父上と母上は?」
「2人の食事はお届けしてるよ、後で来るかもね~♪」
パタパタと動き回りながら答える千春に思わず笑みを零すエンハルト、3人がソファーに座ると、侍女達は料理を並べ始めた。
「ハルト~♪もう食べてていいよー♪」
千春が言うと、エンハルトは頷く。
「さて、ミシェール、どれから食べる?」
目の前には天ぷらやステーキ、ローストビーフ、お寿司と、選り取り見取りだ。
「これは?」
「それはスシだ、米に味付けをして生の魚を乗せた料理だな。」
「・・・綺麗だが・・・食えるんだろうな?」
「当たり前だ。」
エンハルトは手を合わせると、いつもの言葉を言う。
「いただきます。」
エンハルトが言うと、エイヒムも同じ様に言う、そして寿司を箸で上手に取ると口に入れる。
「・・・美味い。」
「うむ、美味いな。」
2人の嬉しそうな顔を見て、ミシェールは箸を手に取る。
「ミシェール、箸は使えるのか?」
「・・・最近いたるところでハシを使う料理が増えていてな、覚えた。」
「そうか、箸は使えた方が良いぞ、今ジブラロールでは箸を使って食べる料理が沢山ある。」
「これは?」
「テンプラだ、あまりの美味しさにフリエンツ王国の女王と守護者がわざわざ食べにくるくらいだ。」
「フリエンツの女王!?」
「チハルの友達だ。」
「・・・」
エンハルトは天ぷらに塩を掛ける、エイヒムはツユに浸しパクリと食べる、ミシェールはエンハルトと同じ様に塩を振りかけると、天ぷらを口に入れる。
サクッ
「!?」
「美味いだろ。」
ミシェールはコクコクと頷き、天ぷらをモグモグと咀嚼する、そして目を瞑りながら微笑んだ。
「うっめぇ~。」
「だろ?」
「ハルト♪ローストビーフもあるよ~♪」
「ありがとうチハル。」
テーブルに綺麗に切りそろえ並べられたローストビーフが置かれる、ソースが掛けられ、色どりに綺麗な野菜が並んでいる。
「これは・・・肉が赤いが。」
「こういう料理だ、美味しいぞ。」
「ジブラロールはいつから生肉や生魚を食べるようになったんだ。」
不思議そうに問いかけるが、エンハルトとエイヒムはそれをスルーし、料理を口に入れる。
「やっぱりチハルの料理は美味いな!酒が欲しくなるぞ!」
エイヒムの言葉に侍女はグラスを置く。
「どちらになさいますか?」
サフィーナがウイスキー、日本酒、焼酎を見せる。
「焼酎を貰おうか。」
慣れた手付きでサフィーナは焼酎をグラスに注ぐ、エイヒムは焼酎を“生”で呑む。
「っかぁ!美味い!」
「お爺様、吞み過ぎないように。」
「わかっとる。」
エンハルトはエイヒムに言う、するとミシェールはサフィーナに話しかけた。
「サフィーナ。」
「何でしょうか?」
「すまなかった。」
「何がですか?」
「・・・その、昔嫌がる事をして笑った事だ。」
サフィーナはミシェールの前にグラスを置く。
「これは?」
「エイヒム様がお飲みになっているお酒ですわ。」
そう言うと、サフィーナは焼酎を注ぐ。
「ありがとう。」
「私もムキになりましたわ。」
「あの一撃は効いた。」
2人は視線が合うと笑い合う、すると千春がまたやって来た。
「はーい!みんなー!食べよー!」
ワイワイと騒ぎ始める聖女とペット達、千春はエンハルトの横にチョコンと座ると、ミシェールを見る。
「今日はお疲れ様でした♪どうでした?うちの護衛♪」
「想像以上だった、すまない、文句なく強い。」
「でっしょぉ~♪」
「しかし・・・」
ミシェールは千春を見る、貧弱と言えるほどの腕や足、どうみても強そうには見えない。
「なんです?」
「いや・・・チハルがこの世界で一番強いと。」
「は?私強く無いよ?」
「だよな?」
ミシェールはエンハルトを見る。
「チハルは最強だよ、誰にも傷つける事は出来ないだろう?」
「あ~・・・そういう意味ね。」
エンハルトの言葉に千春は頷く、それと同時に圧を感じ、千春は声を掛ける。
「アイトネー。」
『はーい!』
ポンッと現れる女性にミシェールは目を見開く。
「はっ!?」
「あ、紹介しますね、この世界の創造神、女神アイトネ様で~す♪」
『女神で~す♪よろしくね♪ミシェール君♪』
千春のノリに合わせ挨拶するアイトネ、ミシェールは口を開けたまま固まる、そしてアイトネは『いただきまーす!』と言うと、パクパクと料理を食べ始めた。
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