異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
36 / 1,137
連載

大掃除!

しおりを挟む
「はぁ、ビックリしすぎて冷静になれたわ、それで、チハル今日の予定は?」
「一度向こうに行って通知確認して大掃除します。」
「大掃除?」
「はい、向こうは年末なので恒例行事なんですよ。」
「そう言う時期なのね、そちらは。」
「はい、明日は大晦日で今年最後の日になります。」
「それじゃぁ明日は向こうで過ごすのかしら?」
「そうですねぇ、深夜まで起きてますし次の日はお正月なので、初詣に行くんです。」
「ハツモウデ?」
「私の国は神社で神様に今年もよろしくお願いしますって挨拶に行く日なんですよ。」
「・・・・・チハル神託出来るのよね?」
「はい、アイトネに貰いましたね。」
「それじゃぁ向こうの神様にもチハルの声届きそうね。」
「・・・・とどくのかな?」
 千春はロイロを見る

「届くじゃろうなぁ。」
「行くのやめとくか……」
「別に良いじゃないの、向こうでも神様とお友達になれるかもしれないわよ?」
「いやいや、そうはならないですよ!」
「まぁ恒例行事なら行けば良いじゃない、チハルに何かする訳でもあるまいし。」
 やっと落ち着いたマルグリットはケーキを一口食べ紅茶を飲む。

「とりあえず日本に戻って来ますね。」
 千春は立ち上がりマルグリットに挨拶をするとサフィーナとロイロ3人で門の部屋まで戻って来た。

「チハルおねえちゃんおかえりなさい!」
「はーいただいまー。」
 スマホを取り出し通知確認し返信を返していく。

「ほう、これが門か。」
 ロイロは門や魔法陣の周りを歩き見て回る。

「ふむ、儂等の魔法陣に似てるが、だいぶ弄っとるのー。」
「ロイロの所の魔法陣で門を開けたって事?」
「そうじゃの、文献として残ってたんじゃろ、それを改造した感じじゃのぅ。」
「これあと数年で消えるから、そうなったらもう来れなくなるのか。」
 千春はユラの頭を撫でながら呟く。

「大丈夫じゃぞ?そことそこ、あとここじゃな、魔石に魔力を貯めて置けば補充されて維持出来るぞ。」
「マジか!ロイロ素敵すぎる!」
「はっはっは!ケーキとウイスキーで良いぞ。」
「しゃーない、お酒はお父さんに頼んどくよ。」
 千春は懸念していた門の消滅が思わぬ解決で大喜びだ

「よし!それじゃ向こうで掃除して来るね!」
「チハル私も手伝いますよ。」
「マジ?たすかるー。」
「私も手伝いまーす!」
「モリーはこっちに居て。」
「何でですか!」
「絶対何かしでかす、こっちでユラちゃん見ててよ。」
「チハルおねえちゃんわたしもてつだうー!」
「ありゃ、それじゃぁモリーお留守番よろしく。」
「チーハールーさーん!」
「冗談だよ、それじゃぱぱっと終わらせますか。」
「儂もそっちに行ってみたいぞ。」
 扉の前に居たロイロの手を取り扉をくぐる

「むぅ、コレは中々。」
「どうしたの?」
「魔力が無い世界は初めてでな、これは魔法は使えんの、10倍の魔力を使ってもキツイわ、人化はスキルで解けぬが掛けてる魔法は消えるわ。」
「そんなにかー、とりあえず皆んな連れてこよ。」
 3人を連れて日本へ戻り窓拭きや床拭きの拭き掃除を任せ、千春はゴミ捨て等を終わらせる。

「よーし、粗方終わったね、ご褒美にオヤツでも買いに行くかー。」
「はーい!チハルさん私も行きたいです!」
 モリアンが手を挙げ立候補する。

「まぁ良いけど、何食べたい?」
「ケーキ?」
「ケーキがいいです!」
「ケーキですかねぇ。」
「ケーキじゃの。」
「皆んなケーキか。」
 翻訳指輪をモリアンに渡して2人はコンビニのスイーツコーナーへ向かう。

「モリーどれが良い?」
「ふぁぁ!無理です選べないです。」
「いっぱい種類あるもんね、それじゃ適当に選ぶか、1人2個くらいは食べそうだね、ショート1個とシュークリーム1個で良いか。」
 2個入りケーキを3つとシュークリーム5個をカゴに入れドリンクコーナーへ行く、飲み物もいくつか入れ精算を済ませる。

「こっちのお店すごいですねー。」
「そだねー、向こうと比べると凄いよね、私はこれが普通なんだけど。」
 2人は家に帰り着くとお菓子を広げる。

「あまいにおいー。」
 うっとりとした顔でユラが微笑んでいる。

「では取り分けますね。」
「モリーこれ並べてー。」
 サフィーナはケーキを分け千春はグラスをモリアンに渡す。

「では!大掃除ありがとう!お疲れ様のかんぱーい!」
 千春がグラスを掲げるのを真似して皆んながグラスを上げる。

「んー!コンビニスイーツ最強だね。」
「本当美味しいですね、ルノアーさんに試食させたらまだ上手になりそうです。」
「るのあーさんのケーキもおいしいよ!」
「どっちも美味しいです!幸せです~、あっ1個余ります!」
「それは魔法陣の事教えてくれたロイロ行きでーす。」
「それじゃ頂くぞ。」
 5人はシュークリームもペロリと食べ綺麗になったリビングで寛ぐ。

「千春ー?」
 扉からひょっこり大樹が顔を出して千春を呼ぶ。

「お父さんおかえりー。」
「ただいま、何してるんだい?」
「大掃除、今終わって休憩中。」
「あー、もう明日は大晦日かー、お疲れ様ありがとうね。」
 千春は大樹の手を取り日本に戻る。

「宰相さんとの話しとか終わったの?」
「あぁぼちぼちね。」
「どうしたの?」
「開発者としての葛藤がね、どこまで教えて良いものかと思ってねぇ。」
「例えば?」
「エネルギー問題だね、魔法を使う動力を考えていたけど魔力って何処から発生してるのか、無限に有るエネルギーなんてあり得ないからね、既に頭の中で物理的法則は崩壊してるけど根本的な事は残ってるから。」
「ほう?良い所に目を付けるのチハルの父は。」
「どゆこと?」
「儂の世界が終末を迎えたのはそれじゃからな、一度便利な事を知ると人はもうそれを捨てれない、そしていつかは使い切る、分かっていても止まらんのじゃ。」
「今の地球と一緒だね、だからエネルギーや自然破壊の前に植林やエコロジーの話しを押さえてから進めるべきだ、時期尚早だねぇ。」
 ウンウンと大樹とロイロは頷いていた。

「それで結局宰相さんには何を教えたの?」
「千春が教えたって言う塩田の水汲み方法と、農業の肥料でどんな種類が有るかとか何に何が含まれてるかなんて事、後は今教えて大丈夫そうな回転から生み出すエネルギーの使用方法とかだね。」
「うん、分かんない事がわかった、宰相さん分かってた?」
「うんにゃ、半分も分かってないと思うけど、メモしてたし後は自分達で考えていくよ、全部教えるより自分達で調べた方が為になるからね、ところでお父さんのケーキは?」
 ケーキの食べかすを見て大樹は千春にケーキをねだる。

「ちょっとまってねー。」
 千春は扉を通りアイテムボックスを開けルノアーが作ったケーキを出し大樹に渡す。

「ほい、これ料理長に教えたら作ったケーキだよ食べてみて。」
「へぇ、いただきます。」
 大樹はフォークで一口食べると目を見開く。

「千春これ日本のケーキより美味しいよ?」
「でしょー、魔法で生クリームを精製してスポンジケーキはメレンゲでふっくら仕上げだからね。」
「こりゃ美味しいな。」
 大樹はあっという間に食べ終わり一息つく。

「タイキ様どうぞ。」
 サフィーナが紅茶を出し食器を片付ける。

「ありがとうサフィーナさん。」
「お父さん明日大晦日だけど何か予定あんの?」
「んー、おじいちゃんの所は流石に遠くて行けないし予定は入れてないからなー、掃除も終わっちゃった感じなんだろう?」
「うん、完璧!」
「そっか、それじゃ年越しそば食べてテレビ見て終わりかなぁ。」
「つまんない年越しだなぁ。」
「千春は初詣行くのかい?」
「それがね、アイトネが神託スキルってのを付けてくれたせいで神社でお参りすると日本の神様に声が届いちゃうみたいなんだよね。」
「アイトネって誰だい?」
「ん?女神様。」
「あぁぁ!そうだよ!女神様とかドラゴンとか友達になったって言ってたよね!」
 大樹は千春が大事な事をサラッと言って去って行った事を思い出した。

「うん、因みにドラゴンはそこに居るロイロね。」
「なっ!?」
「よろしくのぅチハルの父よ、タイキだったかの?」
「あぁよろしく、お友達なの?」
「正確に言うと契約して魂の共有しちゃってるんだけどね。」
「・・・詳しく。」
「千春が死ぬと儂も死ぬ、逆もしかりじゃ。」
「・・・ほんとなの?」
「本当らしいよ、ただロイロはドラゴンであっちの世界で最強種らしくて、寿命も数千年あるらしいから、死ぬのは私が先なんだけどね。」
「ロイロちゃんはそれで良いのかい?」
 色々心配になった大樹はロイロに問いかける。

「成り行きとは言え契約したのは変わらぬ、それに儂は転生が出来るのでな、死は終わりでは無いのじゃよ。」
「そっか・・・それで、女神様は?」
「そっちの世界の星の管理者が正式名称で、人から見たら女神様、ケーキ食べたいからまた呼んでねって友達になって、神託スキル押し付けられたらもれなく聖女って称号まで付いてきた。」
「・・・・・うん、情報量多すぎ。」
「だよねー、まぁ無害だから。」
 ケラケラと笑いながら大樹に話す。

「それで、神託スキルを使うと女神様が返事してくれるの?」
「一回呼んだら返事と言うより横に居たね。」
「フットワークの軽い女神様だね、それじゃ日本で普通に呼びかけたら神様来るのかな?」
「どうなの?ロイロ。」
「来ないじゃろう、返事もないと思うぞ。」
「なんで?」
「管理者、その神を認識か意識して呼ばんと返事は無いじゃろ、ただ神社じゃったか?儂らの世界で言う神殿で呼びかければそこの神に聞こえるじゃろな。」
「そう言う事ねー。」
「ロイロちゃん危険は無いんだよね?」
「無いじゃろ、返事くらいはしてくるかも知れんがな。」
「返事もいらないよー。」
 ホッとする大樹と嫌がる千春。

「よし!それじゃ千春明日の準備をしよう。」
「掃除はしたよ?」
「年越しそばとか鏡餅とか、お雑煮とか買い物あるだろ。」
「そうだね、それじゃスーパー行って来るよ。」
「それでは私がお供しますね。」
「うん、サフィーお願い、それじゃみんなお留守番しててねー。」
「「はーい!」」
「儂はひと眠りさせて貰おうかの。」
「ロイロ床で寝ないでね、私のベッド使っていいから。」
「わかったぞー。」
「いってらっしゃい千春気を付けてね。」
 ロイロをベッドに連れて行き、サフィーナを着替えさせ年末の買い出しに2人はお出かけした。




 

しおりを挟む
感想 3,742

あなたにおすすめの小説

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。 それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。 誰にも信じてもらえず、罵倒される。 そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。 実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。 彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。 故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。 彼はミレイナを快く受け入れてくれた。 こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。 そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。 しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。 むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。

母は何処? 父はだぁれ?

穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。 産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。 妹も、実妹なのか不明だ。 そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。 父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。 母は、どこへ行ってしまったんだろう! というところからスタートする、 さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。 変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、 家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。 意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。 前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。 もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。 単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。 また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。 「小説家になろう」で連載していたものです。

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜

まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。 ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。 父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。 それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。 両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。 そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。 そんなお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。 ☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。 ☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。 楽しんでいただけると幸いです。

婚約破棄された悪役令嬢、手切れ金でもらった不毛の領地を【神の恵み(現代農業知識)】で満たしたら、塩対応だった氷の騎士様が離してくれません

夏見ナイ
恋愛
公爵令嬢アリシアは、王太子から婚約破棄された瞬間、歓喜に打ち震えた。これで退屈な悪役令嬢の役目から解放される! 前世が日本の農学徒だった彼女は、慰謝料として誰もが嫌がる不毛の辺境領地を要求し、念願の農業スローライフをスタートさせる。 土壌改良、品種改良、魔法と知識を融合させた革新的な農法で、荒れ地は次々と黄金の穀倉地帯へ。 当初アリシアを厄介者扱いしていた「氷の騎士」カイ辺境伯も、彼女の作る絶品料理に胃袋を掴まれ、不器用ながらも彼女に惹かれていく。 一方、彼女を追放した王都は深刻な食糧危機に陥り……。 これは、捨てられた令嬢が農業チートで幸せを掴む、甘くて美味しい逆転ざまぁ&領地経営ラブストーリー!

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

公爵さま、私が本物です!

水川サキ
恋愛
将来結婚しよう、と約束したナスカ伯爵家の令嬢フローラとアストリウス公爵家の若き当主セオドア。 しかし、父である伯爵は後妻の娘であるマギーを公爵家に嫁がせたいあまり、フローラと入れ替えさせる。 フローラはマギーとなり、呪術師によって自分の本当の名を口にできなくなる。 マギーとなったフローラは使用人の姿で屋根裏部屋に閉じ込められ、フローラになったマギーは美しいドレス姿で公爵家に嫁ぐ。 フローラは胸中で必死に訴える。 「お願い、気づいて! 公爵さま、私が本物のフローラです!」 ※設定ゆるゆるご都合主義

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。