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二日酔い再び!
しおりを挟む「王都が見えてきた!早いな!」
『これでもゆっくり飛んでおるぞ。』
「うわーおうとってひろいんだねー。」
「それじゃあの一番大きな建物、お城に飛んでー。」
『了解じゃー。』
ロイロはそのまま高度を下げつつお城の広場へ向かう。
「あー兵士出てきた。」
『そりゃ出るじゃろ。』
「まぁ王族の馬車だし攻撃はしないでしょ。」
バサバサと言わせながらゆっくり馬車を下ろす、そして首を地面に寄せ千春とユラを下ろす。
「チハル王女殿下!」
「あ、ヘンリーさんだ、ただいまー。」
「こ!このド、ドラゴンは?!」
「私のペットだよ。」
『だれがペットじゃ。』
「んじゃ何て言うのよ。」
『・・・んー、この姿だと思いつかんな。』
ロイロと千春が話をしていると馬車から王族が降りてくる。
「エーデル殿!殿下!」
「出迎えご苦労、大丈夫だ危険はない。」
そういってロイロを見ると人型に変わる所だった。
「父上の所へ行く。」
「はっ!」
「エーデル、ココは任せる。」
「了解しました。」
エーデルは頭を下げエンハルトは城に向かう。
「チハル、ロイロ、付いてきてくれ。」
「はいよー。」
「ふむ。」
3人は城に入りエイダン陛下の執務室に向かう。
「父上は?」
「まだ自室にいらっしゃいます。」
返事をしたのは執務室の前に居る兵士だ。
「やっぱりか。」
クックックと笑いながら千春に目で合図する。
「しゃーない、お父様の部屋に行きましょ。」
「そうだな。」
3人はエイダン陛下の部屋に向かう、後ろにはサフィーナも付いてきていた。
「父上は居られるか。」
「はい、少々お待ちください。」
執事長のセバスがエンハルトと千春を見てすぐにお伺いを立てる。
「どうぞ。」
ドアが開き中へ招かれる。
「お父様ご機嫌麗し・・くないですね。」
「チハルか、すまん。」
「はい、手だして下さーい・・・・『アンチドート』」
「はぁ、チハルの魔法は良く効くのう。」
「もう、昨日言ったのにどれだけ飲んだんですか。」
「覚えとらんのう、ニホンシュとショウチュウを空けた所までは覚えとる。」
「十分です。」
「外が騒がしかったがお前たちが帰って来たからか?」
「その件ですが父上にお伝えする事がありまして。」
「ふむ、聞こうか。」
そしてエンハルトが説明をする。
「ドラゴンがチハルと契約、チハルは女神に気に入られ聖女、そして女神を呼べる・・・・か。」
「はい、概ねそう言う事です。」
「それでドラゴンにクレアから馬車を運んで貰った、そのドラゴンがー。」
チラッとロイロを見るエイダン。
「儂じゃ、よろしく頼むぞ国王よ。」
「はぁ、それは構わんのだが、情報が多すぎてなぁ。」
「ご飯食べる時1人増えるくらいで普段と変わりませんってお父様。」
ケラケラ笑いながらエイダンに言う千春。
「たまにもう1人増えるかもしれませんけど。」
「女神か。」
「はい!」
「・・・・はぁ。」
エイダンは溜息を吐く、そしてエンハルトが話す。
「報告は以上です、ロイロはチハルと共にしますので立場的な事だけ今後どうするかを聞ければと思いまして。」
「分った、事が事だけに直ぐに答えは出せん、メグとも相談してからになるからな。」
「分かりました、チハル、ロイロ行こうか。」
「お父様、お母様とお父さんはどれくらい呑みました?」
「覚えておらんが同じくらい呑んでたのぅ。」
「ハルト兄様。」
「あぁ、ココからだと先にタイキ様だな。」
「ではお父様失礼致しますね。」
そう言うとエンハルトと別れ、サフィーナの案内で千春は大樹の客間へ行く。
「おはよう!お父さん!!!」
「うぐぅぁ。」
「はーい座ってー・・・・・『アンチドート』」
「ありがとう、はぁ助かったよ。」
「もうーあんだけ言ったのにー。」
「楽しかったからねぇ、千春は楽しかったかい?帰って来るの早かったけど。」
「うん!楽しかったよー!ドラゴンや女神様とお友達になったしね!」
「・・・へ?」
「それじゃお母様の所に行ってくるねー。」
「ちょ?千春?」
ニコニコしながら手を振り部屋を出る千春、そしてマルグリットの部屋に向かう。
「お母様はいらっしゃいますか?」
「はい、お入りください。」
付き人のアルベルが直ぐに中に入れてくれた。
「お母様ただいま帰りました。」
「おかえりチハル向こうは楽しかった?」
「はい、お母様二日酔い・・・ですよね?」
「えぇ。」
笑顔で答えるマルグリットを見てどう見ても二日酔いに見えない。
千春はマルグリットの手を取り魔法を掛ける。
「・・・・・『アンチドート』」
「はぁ・・・ありがとうチハル。」
「やっぱり無理してたんですねぇ。」
「ちょっと限界だったわ。」
「無理しないで下さい。」
「それで?後ろに居る子は誰?」
「あーこの子はドラゴンで、今スキルで人化してるロイロちゃんです。」
「チハルと契約をし、共に生きる事になった、よろしく頼むぞ王妃よ。」
「んー、まだ酔ってるのかしら?」
「酔ってませんよー。」
「チハルは向こうで何してたの?」
「バーベキューして匂いに釣られてロイロが来て、ご飯食べさせて名前付けたら契約しちゃいました。」
テヘペロッとワザとらしくマルグリットに笑顔を見せる。
「それで?その顔だとまだ何かしたでしょ。」
「・・・はい、ロイロが女神様呼んで友達になって、あ、アイトネって言うんですけどね、呼べるようになりました、お菓子有るとき限定ですけど、あと聖女の称号ついちゃいました。」
「・・・・はぁ、どうしたら良いか分からない時って真っ白になるのねぇ、エリーナお茶を入れて頂戴、凄く濃くしてね。」
ソファーに座りマルグリットは目を瞑っていた。
「お母様朝食は?」
「食べて無いわ、流石に食欲無かったもの。」
「それじゃ何か出しましょうか。」
「あら、そうね気分も良くなったし頂こうかしら。」
千春はアイテムボックスからルノアーの作ったケーキを出す。
「ロイロも食べる?」
「食べるぞ。」
「そう言えば神託ってどうやるの?」
「アイトネを思い出しながら呼びかけてみろ、返事があるじゃろ。」
(・・・アイトネーもしもーし)
『なにー?チハル、あ、ケーキじゃない!呼んでくれたのね♪』
不意に千春の横に現れるアイトネ。
「お母様この人・・柱?がアイトネちゃん、女神様ですよ。」
『あら、この国の王妃ね、チハルのお友達のアイトネよ~よろしくね♪』
固まるマルグリット、お茶を注ぐのを忘れ固まるエリーナ、エリーナに代わりサフィーナがお茶とケーキを皆に配る、そして千春を挟みアイトネとロイロが座りケーキを頬張る。
『おいし~♪』
「このケーキも美味いのう!」
「美味しいねぇ。」
サフィーナは苦笑いしながらお茶を注ぐ、他の皆は固まったままだった。
「ところでアイトネ、なんで聖女なんて称号付けてんの?」
『神託スキル最高まで上げると付くわよ?』
「なに当たり前じゃない見たいな言い方してるんですかー?困るんですけどー。」
『困る事なんてある?神託使えるだけじゃない、チハルから私に声が確実に届けるなら最高にしておかないとねぇ、ケーキ食べそびれるじゃない。』
「やっぱりケーキかーい!また教会がめんどくさい事言って来たらどうするのよ。」
『教会って、あのホウラーク教会って言う所?』
「そう、やっぱりアイトネを信仰してるの?」
『そうね、この世界の神は私だけだしねぇ、まぁ邪神信仰とか居もしない神を祀る所も有るけど。』
アイトネは二個目のケーキを口に頬張りながら千春に答える。
「いいの?邪神とか居ない神の信仰とか。」
『別にそれが心の拠り所に成るのなら良いじゃない、別に私は信仰心集めてるわけじゃないし。』
「ふーん、邪神とか居ないんだ。」
『邪神は居るわよ。』
「居るのか!なに?その時は聖女とか勇者とか呼ぶの?」
『なんでそんな面倒な事する必要があるのよ、私が消し飛ばすわよ。』
「私の中のファンタジーが崩れていく・・・」
千春はうなだれながら呟く。
『神って名乗っても私のテリトリーに来たらタダで済ます訳ないでしょう、他の管理者だってそうするわよ、信仰心を集めてる管理者は神の名で勇者連れて来て討伐させたりするけどね。』
「うわぁ・・・聞きたくない情報ありがとう、でも昔勇者居たんでしょ?」
『チハルの称号と一緒で一定のスキルが最高位になると付くわよ、別に勇者だから何かしないといけないとかは無いわ、それで?教会が何ですって?』
「あ、そうそう、私を聖女扱いにして祭り上げようとしてたの、まぁ聖女になっちゃった訳だけど?」
『あの子達私を祀ってるくせに信仰心ないのよね、ちょっと天罰落としちゃおうかしら。』
「天罰って何するの?」
『教会の国を消滅させるとか?』
「やめてあげてください、それって管理者ルールにひっかからないの?」
『私の名を使って怒らせたら範囲内よ、あそこ一帯消滅させてもセーフ!』
「やーめーてー。」
『次何か言ってきたら呼びなさいよ、私から言ってあげたら文句言わないでしょ。』
「それはありがたい!そん時は呼ぶね。」
『美味しいお菓子も用意しといてね♪』
「とっておき準備しとくよ。」
千春とアイトネは悪い顔をしながら笑っていた。
「儂が一発ブレスかましてやろうか?」
「『やめなさい。』」
「なんじゃ、ドラゴンの気まぐれなんぞ何処でもあるぞ?誰のせいにもならんぞ?」
「死人が出るのは本意じゃないもん。」
『人間も集まればドラゴンも怪我くらいするわよ。』
ケラケラ笑いながらロイロは次のケーキを手に取る。
「あ、あの女神様?」
マルグリットがやっと現実に戻り起動した。
『何かしら?王妃さん。』
「チハルが聖女と言うのは本当のようですが、宿命や何かしらの目的等は無いのですか?」
『無いわよ?美味しいお菓子を持って来てくれたら一緒にお茶するから呼べるようにしただけですもの。』
「はぁ・・・良かった。」
『チハルは本当に愛されてるのね、羨ましいわ。』
「お母様有難う御座います。」
「チハルがこの世界の業を背負う様な事が有れば私は耐えれませんもの。」
『心配しなくても大丈夫よ、この世界の業も未来も私が背負ってますもの。』
「そうじゃ、儂がこの世界に居るのもアイトネがこの世界を平穏にしておるからじゃ、ココまで安定した世界はそうそう無いからのぅ。」
『あら嬉しい事言うじゃない。』
アイトネは紅茶を飲みながらロイロに微笑む。
『それじゃご馳走になったし私は戻るわね、教会の件は何か有ったら呼びなさいね、なんなら今から天罰でも。』
「大丈夫です!その時呼びますから!!!!」
『あら、そう?それじゃまた呼んでね~♪』
そう言ってフッと消えるアイトネ。
「ケーキで吹き飛ぶ教国・・・恐ろしい。」
「まぁ半分冗談じゃからな。」
「半分本気かい。」
「なんならブレスかましてくるぞ?」
「やめい!」
「はっはっはっは!」
女神が帰り、千春とロイロが漫才をやってる姿をマルグリットはホッとしたような呆れたような気分で見つめていた。
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