異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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ドレスを着るのは大変だぁ!

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「では城に戻ろうか。」
「そだね、お母様も待ってるだろうし。」
 そう言ってエンハルトと千春は席を立つ。

「ルプ達大丈夫?飲みすぎて無い?」
「これくらい呑んだうちに入らん、大丈夫だ。」
 ルプは平然と立ち上がり千春に寄り添う。

「ビェリー頭揺れてるけど大丈夫?」
「だぁーいじょうぶやー、気持ち良いだけやけーん。」
 頼子はビェリーを持ち千春に付いて行く。

「良い食事じゃった、チハル儂もまた連れてきてくれ。」
「私が来る時は付いてくるでしょ、大丈夫だよ。」
 ロイロと千春は笑いながら歩く、そして皆馬車に乗り込むと馬車は王城に向かった。

「お帰りなさいませ、エンハルト殿下。」
「迎えご苦労、それじゃぁチハルは母上の所に行くんだよな。」
「うん、このまま向かうよ、今日はありがとうハルト。」
「俺も楽しかったよ、また行こう。」
 エンハルトは笑顔で返事をするとエーデルを連れて城に入って行った。

「それではチハル、王妃殿下の元へ参りましょう。」
「はーい、みんな行くよー。」
「ほいよー。」
「はーい。」
 サフィーナとモリアンが皆を連れてマルグリットの部屋に連れて行く。

「お母様ただいま戻りました。」
「おかえりなさいチハル、街は楽しかった?」
「はい!」
「チハルおねぇちゃん!」
 ユラがパタパタと走りながら千春に抱きつく。

「ユラただいまー、学園は楽しい?」
「うん!すごくたのしいよ!」
「良かったねー。」
 ユラの頭を撫でながら千春は笑顔で返す。

「さあ準備は出来てるわ、皆こちらにいらっしゃい。」
 マルグリットが指す方には仕立て屋と思われる者と侍女がスタンバイしていた。

「はーい。」
「私達もだよね?」
「だよねー。」
「ひぇー。」
 4人は首、胸、腹、腰回り、二の腕からと計られ、次は仮縫いされたドレスやコルセットを着けられる。

「ぐぇっ。」
「ミオなんて声だしてん・・ぐっぇ。」
 コルセットで締め付けられた美桜と麗奈が呻く。

「一度付けてしまえば楽になるわ、ほらチハルも。」
「うっ・・お願いします。」
 千春と頼子もコルセットを付けて呻く。

「ぐっ・・・こ、これは息がしにくい。」
 千春が呟く。

「ヨリ様もう少し絞りますので力を抜いて下さい。」
「は、はい・・・ぃぃぃぃ!ぐっ!」
 コルセットを付け終わると次は試着が待っている。

「おー!ミオ可愛い!」
「凄いなー自分の体じゃ無いみたい。」
 麗奈が美桜に言うと美桜は自分の姿を姿見で見ながら呟く。

「とりあえずは問題無さそうね、今日のパーティーで着る服を決めましょうか。」
「え?お母様これじゃ無いんですか?」
「違うわよ、コレは採寸用の仮縫いですもの、前サフィーナから聞いていたサイズの服を準備してるわ。」
 そう言うと仕立て屋の女性がズラリとドレスを並べていく。

「うゎぉ、凄いね。」
「ヨリ他人事みたいに言ってるけどヨリのもあるんだからね。」
「ひゃー、目移りするね、どれが良いかなぁ。」
 コルセット地獄が終わり並んだドレスを見ながら選んでいく。

「そうねぇ、チハルはこの青、ヨリはこの若草色なんてどう?」
「綺麗な色ですね。」
「緑いいかも。」
「レナこのピンク可愛いじゃん?」
「えーこの年でピンクってどうなのよー。」
 マルグリットも混ざり5人でワイワイと言いながら今日のドレスを選んだ。


--------------------------


「父上は?」
「はっ、職務室にいらっしゃいます。」
「ありがとう。」
 城内をエーデルと歩くエンハルトは宰相とすれ違いエイダン国王の所在を確認する、そしてエイダンの職務室に着くと兵士が直ぐにエイダンへお伺いを立てる。

「入れ。」
「ただいま戻りました。」
「・・・何か有ったか。」
「はい、チハルが暗殺者に狙われておりました。」
「ふむ、その様子だと処理は済んでいるようだな。」
「はい、黒幕も確認しています、間もなく身柄を拘束し連れて来るでしょう。」
「誰だ。」
「ヘルマンド準男爵でした、ホーザサス男爵の身内だと記憶しています。」
「尋問官を出すまでもないか、チハルはどうしている?」
「この件は内密に処理しましたので気付いて居ません。」
「そうか、その方が良いだろうな、王族に手を出そうとしたのだ一族郎党なのだが・・ふむ。」
 エイダンとエンハルトは沈黙する。

「・・・・どうされますか。」
「そうだな、先ずは家を調べ上げこの件に関わる者は全て斬罪女子供は僻地の教会が妥当か。」
「了解しました、その様に手配致します。」
「逆らう者はその場で処理して構わん。」
「はっ。」
「エーデル、第一騎士団を出して構わぬ。」
「了解しました。」
 話が終わるとエンハルトとエーデルはエイダンの部屋から出る。

「それじゃぁエーデルすまんが直ぐに準備してくれ、俺の手駒を直ぐに使いに出す。」
「了解しました、直ぐに準備しておきます。」
 エーデルはそのまま騎士団に戻る、エンハルトはそれを見送る。

「さて、聞いた通りだ、ヘルマンドの所は調べたか?」
 エンハルトがそう呟くとすぐ横に2人女性が膝を突く。

「はっ、既に関係者に見張りを立てております、騎士団には3分団に分けて頂ければ。」
「そのまま騎士団に向かいエーデルに伝えろ、城内の警護はもう大丈夫だ、母上の方が既に手を打っている、全員で対応に迎え。」
「了解しました。」
 そう言うと2人は気配を消し立ち去る。

「さて、俺もパーティーの準備をしないとな。」
 そう呟くとエンハルトは自室に向かい歩き出した。





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