異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
170 / 1,136
連載

お宝探しする!

しおりを挟む
「千春ちゃんありがとう。」
「いえいえ、今日もお母様の所ですか?」
「挨拶には行くけど今日は目的があるの、千春ちゃん今何か用事ある?」
「ん?何も無いですよ?」
「ちょっとお手伝いしてもらいたい事があるのよ。」
 ヨリママ智子は宇迦之御魂神に頼まれた事を説明する。

「お母さん、それ、かぐや姫の話しじゃない?」
「うん、多分そう。」
「それじゃ頼んできた別の神様ってかぐや姫?!」
「それは分からないわね。」
 美桜が言うと美咲が答える。

「私は良いけど、ヨリ達は?」
「もち!行くよ!」
「ウチもー、楽しそう!」
「私もやるー。」
「ありがとう、ロイロちゃん、龍の首の玉ってわかるかしら。」
「多分あれの事じゃろ、見当は付くが、あんな物どうするんじゃ。」
 顎に手を当て首を捻るロイロ。

「あんな物?それって何なの?」
「歳を重ねたドラゴンの逆鱗近くにな、偶にじゃが石が溜まるんじゃ。」
「何それ、胆石みたいなの?」
「それはどうか知らんが、まぁチハルが居れば取れるじゃろ。」
「私?」
「うむ、抉り取るからの。」
「えぐりとんの?!私が?」
「チハルは治療だけで良い、取るのは自分でやるじゃろ。」
 嫌な顔をする千春にロイロがフォローする。

「それじゃ、移動はリリに頑張ってもらわないとだね。」
 麗奈が頭に乗ってコロコロしているリリに言う。

「数回移転するだけでしょー?だーいじょうぶよー。」
「あ、麗奈ちゃん、ママ達にも空飛ぶ箒貸してくれない?」
「ん?いいよ、予備作ったし。」
 麗奈は麗子に魔道具を渡す。

「練習してから使ってよー?」
「分かってるわよーありがと♪」
「えーっと、ハース領行って、妖精の村行って、ドラゴンの所ね、ドラゴンの所はリリ行ける?」
「方向はわかるけど、フェアリーリングは無いわ~。」
「それじゃロイロ頼みだね。」
 千春達は出かける準備をしていると、待ったが入る。

「チハルさん!ハルト殿下にお出かけの事言わないと怒られますよ!」
「えー、モリー言ってきて。」
「了解です!私置いてかないでくださいよ!」
「わかってるよぉ、フランちゃんとユラは連れて行けないから、お留守番よろしくね。」
「私はお父様の所へ戻ります、とても楽しかったですわ。」
「またバイキング行こうね。」
「はい!」
「それじゃメグちゃんの所に一度顔出してくるわね、ユラちゃん一緒に、行こうか。」
「は~い!」
 ユラの手を取り、ママさんズは部屋を出る。

「よし、それじゃゴンドラ取りに行こ、メンバーはいつものメンバーとルカだね。」
 ラルカは、うさ耳をピコピコしながら頭を縦に振る、そしてゴンドラを取りに行くとエンハルトが仁王立ちしていた。

「ハルト、やほー。」
「やほーじゃ無いだろ、お前達だけで行くつもりか?」
「うん、ハルトも忙しいでしょ。」
「まぁ暇では無いが、それとこれは別だろ、護衛は連れて行け。」
「いるよ?」
 サフィーナ達を見ながら千春は答える。

「周りから護衛と分かる者を付けるのも大事なんだぞ、サフィーナやサリナがそこらの護衛より強いなんて、襲って来る奴には分からないんだからな。」
「えー、んじゃ誰連れてくの?」
「今エーデルとホーキンを呼んでいる、連れて行け。」
「隊長と副隊長連れて行って大丈夫なの?いつも思うんだけど。」
「問題ない、第二騎士団や他の団も居る、王女に護衛を付けない方が問題有るんだよ。」
「はいはいわかりました、おにー様。」
「そこは旦那様じゃね?」
「それな。」
「夫婦喧嘩じゃん。」
 千春とエンハルトのやり取りを聞いていた頼子達がボソッと呟く。

「・・・あー、まぁそう言う事だ、いいな。」
 エンハルトが言い終えると、エーデルとホーキンがやって来た。

「お待たせしまして、申し訳ありません。」
「・・・。」
「殿下どうされましたか?」
「いや、何でも無い、チハル達を頼むぞ。」
 苦笑いしながらエーデルに言うエンハルト。

「お任せ下さい。」
「了解しました!」
 エーデルとホーキンはエンハルトに答える、そして千春はゴンドラをアイテムボックスに入れると、皆を連れて庭にあるフェアリーリングに行く。

「リリよろしくっ!」
「了解よ!みんな入ってー。」
「はーい、いいよー。」
「そーれ!」
 リリが掛け声と共に魔力を流し、一瞬で海岸が見える風景になる。

「おー、数日ぶり!」
「どこにツバメいんのかな。」
 キョロキョロ見回すが、遠くにカモメのような鳥しか見えない。

「ハース伯爵に聞く?」
 頼子が言うと、千春はロイロに人魚を呼んでもらう、ロイロが口笛の様な鳴き声を鳴らす、すると水面からぴょこぴょこと顔が出てきた。

「お、いたいた、人魚さーん!」
 千春が声を掛けると、数人の人魚が凄い速度で砂浜まで泳いで来た。

「チハル王女様!また泳がれますか?!今日は海中探索しますか?!」
「え?海中探索?なにそれ楽しそう。」
「あの子に乗って海の中を探索できますよ!」
 嬉しそうに人魚達はシャチを指差し千春に言う。

「チハル。」
「あ。」
 サフィーナに声をかけられ、千春は聞く事を思い出す。

「今日は違うの、ツバメがいる所知らない?」
「ツバメ?今は居ませんよ?」
「えー!なんで?!」
「あの鳥は渡り鳥なので、今は涼しい南の方に居るはずです。」
「なぁー!どうしよう。」
 千春が困っているとモリアンが突っ込む。

「鳥は別に居なくて良く無いです?巣に貝殻あるんですよね?」
「あ、そういやそうだ、その鳥の巣って何処にあるかわかるかなぁ?」
「はい、その海岸を右手に沿って行くと崖が有ります、その中腹辺りに巣は沢山ありますよ。」
「ありがと!ヨリ!ミオ!レナ!行こう!」
 4人は箒に跨ると、サフィーナ達も付いてくる。

「エーデルさん、待っててねー。」
「お気をつけ下さい!」
「あーい!」
 地面を蹴り8人で崖を目指して飛ぶ、程なく崖が見えてくる。

「ヨリ、手分けして探そう。」
「子安貝ってどんなんだっけ。」
 頼子がスマホで検索を始める。

「えーっと、あー!これね!」
「あ、よく南国のお土産で貰うやつだ。」
「コレウチにもあるじゃん、アレでよかったんじゃ無い?」
「いや、ツバメのってのが大事なのかもよ?」
 千春達は崖に沿ってゆっくりと飛ぶ、そして巣を見つけるが。

「なーい!」
「こっちもフンしかなーい。」
「無いねえ。」
「えー!巣はいっぱいあんのに!」
 千春達4人と侍女4人は箒に乗り、片っ端から巣を見て回った。






しおりを挟む
感想 3,738

あなたにおすすめの小説

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。 それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。 誰にも信じてもらえず、罵倒される。 そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。 実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。 彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。 故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。 彼はミレイナを快く受け入れてくれた。 こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。 そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。 しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。 むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜

まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。 ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。 父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。 それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。 両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。 そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。 そんなお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。 ☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。 ☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。 楽しんでいただけると幸いです。

婚約破棄されたので、自由に生きたら王太子が失脚しましたあ

鍛高譚
恋愛
名門アーデン公爵家の令嬢 ロザリー・フォン・アーデン は、王太子 エドワード・カミル・レグノード の婚約者として誰もが認める完璧な貴族令嬢だった。 しかしある日、王太子は突如 “聖女” を名乗る平民の少女 セシリア・ブランシュ に夢中になり、ロザリーに無情な婚約破棄を言い渡す。 「これは神の導きだ! 私の本当の運命の相手はセシリアなんだ!」 「ロザリー様、あなたは王太子妃にふさわしくありませんわ」 ──ふたりの言葉を前に、ロザリーは静かに微笑んだ。 「……そうですか。では、私も自由に生きさせていただきますわね?」 だが、これがロザリーの “ざまぁ” 逆転劇の幕開けだった! 神託と称して王太子を操る “聖女” の正体は、なんと偽者!? さらに王室財政を私物化する 汚職貴族との黒い繋がり も発覚!? 次々と暴かれる陰謀の数々に、王宮は大混乱。 そして、すべての証拠が王の手に渡ったとき──王太子 エドワードは王太子の地位を剥奪され、偽の聖女と共に国外追放 となる! 「ロザリー様を捨てた王太子は大馬鹿者だ!」 「やっぱり王妃にふさわしかったのはロザリー様だったのよ!」 社交界ではロザリーへの称賛が止まらない。 そしてそんな彼女のもとに、なんと隣国の 若き王クラウス・アレクサンドル から正式な求婚が──!? 「私はあなたの聡明さと誇り高き心に惹かれました。私の王妃になっていただけませんか?」 かつての婚約破棄が嘘のように、今度は 本物の愛と自由を手にするチャンス が巡ってくる。 しかし、ロザリーはすぐに頷かない。 「私はもう、誰かに振り回されるだけの人生は選びません」 王妃となる道を選ぶのか、それとも公爵家の令嬢として新たな未来を切り開くのか──?

公爵さま、私が本物です!

水川サキ
恋愛
将来結婚しよう、と約束したナスカ伯爵家の令嬢フローラとアストリウス公爵家の若き当主セオドア。 しかし、父である伯爵は後妻の娘であるマギーを公爵家に嫁がせたいあまり、フローラと入れ替えさせる。 フローラはマギーとなり、呪術師によって自分の本当の名を口にできなくなる。 マギーとなったフローラは使用人の姿で屋根裏部屋に閉じ込められ、フローラになったマギーは美しいドレス姿で公爵家に嫁ぐ。 フローラは胸中で必死に訴える。 「お願い、気づいて! 公爵さま、私が本物のフローラです!」 ※設定ゆるゆるご都合主義

悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!

水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。 ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。 しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。 ★ファンタジー小説大賞エントリー中です。 ※完結しました!

【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」

まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。 【本日付けで神を辞めることにした】 フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。 国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。 人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。 「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」 アルファポリスに先行投稿しています。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。