異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
249 / 1,137
連載

目指すはフリエンツ!

しおりを挟む
「ごめんよぉ!ウチが明太パスタ食べたいと言ったばかりに・・・うめえなファンガスちゃん。」
 美桜はファンガスペペロンチーノを食べながら謝りつつも口は動かしている。

「で?どうやって行くん?」
「リリにハース領まで送ってもらって、そっからロイロ便かな?」
「誰が行くの?」
「皆行くよね?」
「そりゃ行くよ。」
「もちろん!」
「行かないわけがない。」
「ママ達どうする?そろそろ来るんじゃん?」
 麗奈がママさんズの事を言う。

「それは大丈夫じゃね?アイトネ様に言っておけば来れるし、着いたらLIMEするっしょ?」
(・・・アイトネー。)
 千春はアイトネに声をかける。

『なにー?』
「普通に出て来るね、ヨリママ達来たらお願いしていい?」
『いいわよん♪』
「ありがと!はいこれ。」
 千春はコンビニのちょっとお高いエクレアを渡す。

『美味しそう!ってチハル達は何食べてるの?』
「パスタだよ、こっち麺って無いよね。」
『有るわよ?この国では見ないけど。』
「あ、あるんだ、見ないから作ってみたんだよ。」
『へぇ、美味しそうね。』
「食べる?」
『食べるわ♪』
 千春はアイテムボックスから出来たてのパスタを取り出しアイトネに渡す。

「よし、これでママ達はOK、部屋に戻ってロイロにお願いしないとね。」
「千春あのゴンドラ使う?」
「えっと、私達7人にサフィー達4人、あとはルプソファー以外は場所取らないし。」
「千春、1人に侍女1人は付けてくださいね。」
「え、そんなに居ないじゃん、コラリーとドロテは連れていけないっしょ?」
「オクナ。」
「ハッ。」
「フアナとあと一人準備させなさい。」
 サフィーナは部隊長を呼び、命令をする。

「了解しました。」
 オクナは姿を消す。

「あー、オクナちゃんが行くのね。」
「はい、チハルが移動するなら部隊長も連れて行った方が早いですからね。」
「そうですよねー、箒で飛んでもロイロさんには追いつきませんもん。」
 サフィーナが言うとモリアンも同意する。

「14人とルプか、ちょっと狭いかなぁ。」
「ロイロちゃんに聞いてみたら?」
 千春が呟くと頼子が言う。

「そだね、それじゃパスタ食べてしまおう。」
『美味しいわねぇ、これも教会に教えてもらいたいわぁ♪』
「うぃー、ミートソースマジウマ。」
「ファンガスちゃん美味いなー、まだあるの?」
「あるよー、っていうかめっちゃ居たから幾らでも捕りに行けそう。」
「繁殖出来ないかな。」
「一応魔物だからねぇ、勝手に繁殖させたらお父様の胃が壊れる!」
「あははは!」
 エイダンの気も知らずゲラる7人、ふとサフィーナが呟く。

「チハル、白あんは?」
「・・・アイテムボックスに入れとこう、帰ってきたら作るよ。」
 今は餡子よりも明太子と言わんばかりにサフィーナへ答える。

『白あんって?』
「ん、餡子の別バージョン、出来たら一番に食べさせてあげるから心配しないでね。」
『ありがとうチハル♪ご馳走様、また何かあったら声かけてね♪』
「それじゃ部屋戻ろう。」
「私は王妃殿下に言伝していきます!」
「それでは私はエンハルト殿下へ。」
「アイトネ、ごめんだけどお願いするね。」
『任せて~♪』
 千春はアイトネにお願いをすると、モリアンとサリナが立ち上がり厨房を出る、千春達は部屋に戻る事にした。


------------------------


「ただいまー、ロイロ、今からフリエンツに行きたいんだけど。」
「フリエンツ?・・・あーガゥアンのおる場所か。」
「覚えてた?ちょっと美味しい物が有るっぽいのと、日本と同じような物無いか探したいんだよね。」
「ふむ、まぁ構わんが、確かハースの北じゃったな。」
「そ、だからハースまでリリに送ってもらって、そこからロイロ便で良い?」
「何人行くんじゃ?」
「14人とルプ、他は場所取らないから。」
「・・・護衛はどうするんじゃ?」
「いるかな。」
「まぁすぐわかるわ。」
 ロイロは扉の方を見ながら微笑む。

「チハル!」
「う!?」
 サリナが扉を開けるとすぐにエンハルトが入って来る。

「まったく、こんな時間からいきなり出かけるとか、父上も良く許可したな。」
「だってー、サフィー達もいるし?ロイロもルプも、ビェリーとコンだっているもん。」
「・・・はぁ、移動手段は?」
「ロイロ便で今相談中。」
「行くなとは言わないが、もう少し計画してから行動出来ないか?」
 呆れるようにエンハルトは言う。

「ハルト、今更でしょう?」
 サフィーナは微笑みながらエンハルトに言う。

「ロイロ、ゴンドラに乗れそうなのか?」
「ギリギリじゃな、まぁハースから北に数時間じゃろ、問題なかろう。」
「ふむ、リリ、ハースまで何人送れる?」
「ん~20人くらいなら問題ないわよ~?」
「わかった、数人準備させるから連れていけ、今から呼んでくる。」
 エンハルトは踵を返し部屋を出て行く。

「ほれ、こうなったじゃろ。」
「くそー、サクッと移動しておけばよかった。」
「それをやったら帰って来た時怒られますよ。」
「どのみち怒られるんかー!」
「心配なんですよ。」
「このメンツで?」
 千春はロイロ達を見渡し言う。

「そういう物ですよ。」
「そういう物ですかぁ~。」
「サフィーナ様準備が出来ました。」
 部隊長のオクナが侍女の服を着て声を掛ける。

「サビアが行くのね。」
「はっ。」
 サフィーナが言うと、サビアは頭を下げる、モリアンも戻ってくると庭が騒がしくなる、そしてエンハルトが入って来た。

「待たせたな、竜騎士団を連れて来た、まだ訓練中だが移動の邪魔にはならないだろう、ロイロ頼んだ。」
「ふむ、了解した。」
 庭に出ると、ドラゴンが3頭、騎乗した兵士が3人降りて来る。

「お待たせしました、チハル王女殿下。」
 竜騎士と言われた男は千春にお辞儀をする。

「・・・あ!怪我してた人だ!」
「はい、あの時はありがとうございました。」
「千春知ってる人?」
「うん、魔物にやられて片腕食べられてお腹から血流してた人、回復魔法で治したんだよ。」
「うへぇ!?」
「魔力めっちゃ使ってアイトネに・・・いや、なんでもない、それで竜騎士になったんです?」
「はい、第三騎士団団長からの移動になりまして、竜騎士団団長になりました。」
「おー!・・・出世した?」
「はい!」
「そちらの方達も?」
「ご挨拶が遅れました、竜騎士団副団長、リベスと申します。」
「同じく、竜騎士団のアイリスと申します。」
 線は細く見えるが体つきはしっかりしたリベスと、女騎士のアイリスが挨拶をする。

「で、ごめんだけど、竜騎士団長さん名前なんだっけ。」
「申し訳ありません、自己紹介をした事が有りませんでした!フィークスと申します!」
「いえいえ、あの時は大変だったもんね、ドラゴンはどの子かな?あ、スカーフ巻いてるじゃん、えっとダフニーとサイマスとアベリアかな?」
「その様じゃな。」
 ロイロが言うと、ドラゴン達はドラゴニュートになり頭を下げる。

「よし!準備OKかな?」
「ウチらは問題なーし。」
「っていうか準備要らなくね?」
「まぁねー要る物ってチハル達が収納してるし。」
「リリ、大丈夫?」
「大丈夫ですわよ~、さぁ皆フェアリーリングに入ってね~♪」
 リリに促され皆はフェアリーリングに入る。

「チハル、無茶をするなよ。」
「はーい!行ってきまーす!」
 エンハルトは軽く手を上げる、千春は答えると風景が変わる。

「ロイロゴンドラ出すよー。」
 千春は砂浜にゴンドラを出すとロイロは上に乗る。

「さぁ乗り込めー!」
「はーい!」
『場所が分かる者はおるのか?』
「ロイロ様、自分が分かりますので先頭を行かせて頂きます。」
 団長のフィークスがダフニーに騎乗し答える。

『任せたぞ、チハル行くぞー!』
「おっけー!しゅっぱーつ!!」
 ロイロは翼を広げ大きく羽ばたくと、ダフニー、サイマス、アベリアも大きく翼をはためかせ飛び立った。





しおりを挟む
感想 3,741

あなたにおすすめの小説

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

公爵さま、私が本物です!

水川サキ
恋愛
将来結婚しよう、と約束したナスカ伯爵家の令嬢フローラとアストリウス公爵家の若き当主セオドア。 しかし、父である伯爵は後妻の娘であるマギーを公爵家に嫁がせたいあまり、フローラと入れ替えさせる。 フローラはマギーとなり、呪術師によって自分の本当の名を口にできなくなる。 マギーとなったフローラは使用人の姿で屋根裏部屋に閉じ込められ、フローラになったマギーは美しいドレス姿で公爵家に嫁ぐ。 フローラは胸中で必死に訴える。 「お願い、気づいて! 公爵さま、私が本物のフローラです!」 ※設定ゆるゆるご都合主義

誰も信じてくれないので、森の獣達と暮らすことにしました。その結果、国が大変なことになっているようですが、私には関係ありません。

木山楽斗
恋愛
エルドー王国の聖女ミレイナは、予知夢で王国が龍に襲われるという事実を知った。 それを国の人々に伝えるものの、誰にも信じられず、それ所か虚言癖と避難されることになってしまう。 誰にも信じてもらえず、罵倒される。 そんな状況に疲弊した彼女は、国から出て行くことを決意した。 実はミレイナはエルドー王国で生まれ育ったという訳ではなかった。 彼女は、精霊の森という森で生まれ育ったのである。 故郷に戻った彼女は、兄弟のような関係の狼シャルピードと再会した。 彼はミレイナを快く受け入れてくれた。 こうして、彼女はシャルピードを含む森の獣達と平和に暮らすようになった。 そんな彼女の元に、ある時知らせが入ってくる。エルドー王国が、予知夢の通りに龍に襲われていると。 しかし、彼女は王国を助けようという気にはならなかった。 むしろ、散々忠告したのに、何も準備をしていなかった王国への失望が、強まるばかりだったのだ。

【完結】私、四女なんですけど…?〜四女ってもう少しお気楽だと思ったのに〜

まりぃべる
恋愛
ルジェナ=カフリークは、上に三人の姉と、弟がいる十六歳の女の子。 ルジェナが小さな頃は、三人の姉に囲まれて好きな事を好きな時に好きなだけ学んでいた。 父ヘルベルト伯爵も母アレンカ伯爵夫人も、そんな好奇心旺盛なルジェナに甘く好きな事を好きなようにさせ、良く言えば自主性を尊重させていた。 それが、成長し、上の姉達が思わぬ結婚などで家から出て行くと、ルジェナはだんだんとこの家の行く末が心配となってくる。 両親は、貴族ではあるが貴族らしくなく領地で育てているブドウの事しか考えていないように見える為、ルジェナはこのカフリーク家の未来をどうにかしなければ、と思い立ち年頃の男女の交流会に出席する事を決める。 そして、そこで皆のルジェナを想う気持ちも相まって、無事に幸せを見つける。 そんなお話。 ☆まりぃべるの世界観です。現実とは似ていても違う世界です。 ☆現実世界と似たような名前、土地などありますが現実世界とは関係ありません。 ☆現実世界でも使うような単語や言葉を使っていますが、現実世界とは違う場合もあります。 楽しんでいただけると幸いです。

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

母は何処? 父はだぁれ?

穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。 産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。 妹も、実妹なのか不明だ。 そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。 父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。 母は、どこへ行ってしまったんだろう! というところからスタートする、 さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。 変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、 家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。 意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。 前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。 もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。 単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。 また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。 「小説家になろう」で連載していたものです。

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

婚約破棄されたので、自由に生きたら王太子が失脚しましたあ

鍛高譚
恋愛
名門アーデン公爵家の令嬢 ロザリー・フォン・アーデン は、王太子 エドワード・カミル・レグノード の婚約者として誰もが認める完璧な貴族令嬢だった。 しかしある日、王太子は突如 “聖女” を名乗る平民の少女 セシリア・ブランシュ に夢中になり、ロザリーに無情な婚約破棄を言い渡す。 「これは神の導きだ! 私の本当の運命の相手はセシリアなんだ!」 「ロザリー様、あなたは王太子妃にふさわしくありませんわ」 ──ふたりの言葉を前に、ロザリーは静かに微笑んだ。 「……そうですか。では、私も自由に生きさせていただきますわね?」 だが、これがロザリーの “ざまぁ” 逆転劇の幕開けだった! 神託と称して王太子を操る “聖女” の正体は、なんと偽者!? さらに王室財政を私物化する 汚職貴族との黒い繋がり も発覚!? 次々と暴かれる陰謀の数々に、王宮は大混乱。 そして、すべての証拠が王の手に渡ったとき──王太子 エドワードは王太子の地位を剥奪され、偽の聖女と共に国外追放 となる! 「ロザリー様を捨てた王太子は大馬鹿者だ!」 「やっぱり王妃にふさわしかったのはロザリー様だったのよ!」 社交界ではロザリーへの称賛が止まらない。 そしてそんな彼女のもとに、なんと隣国の 若き王クラウス・アレクサンドル から正式な求婚が──!? 「私はあなたの聡明さと誇り高き心に惹かれました。私の王妃になっていただけませんか?」 かつての婚約破棄が嘘のように、今度は 本物の愛と自由を手にするチャンス が巡ってくる。 しかし、ロザリーはすぐに頷かない。 「私はもう、誰かに振り回されるだけの人生は選びません」 王妃となる道を選ぶのか、それとも公爵家の令嬢として新たな未来を切り開くのか──?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。