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ヒナねーちゃんの歓迎会!
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「・・・ふむ、ロイロ殿、この件は女神アイトネ様も動いていると。」
「うむ、今も聞いておるじゃろ。」
『エイダンちゃん安心していいわよ~♪』
近衛兵の2人が話をするとエイダンはロイロに確認する、そしてアイトネが現れる。
「め・・・女神様!?」
近衛兵団団長マトラが目を見開きアイトネを見る。
「紹介しておらんかったのか。」
「面倒じゃったからな。」
『エイダンちゃん、面倒な事になれば私が処理するわよ~♪』
「既に面倒事で御座いますが・・・ふむぅ、チハルに言えば間違いなく助けに行くじゃろうなぁ。」
苦笑いしながらエイダンは天井を見上げる。
「それでは!?」
「うむ、この件に関しては女神アイトネ様、ロイロ殿、そしてチハルに一任する。」
「有難うございます!」
「しかしじゃ、メラディオへ聖女を連れて行くのはのぅ・・・儂としては乗り気では無い。」
「何故で御座いますか?」
「囲まれるじゃろ?」
「・・・。」
「あの国の貴族は勇者と聖女を神格化しておる、無理にでも聖女を引き留めようとするのが簡単に想像つく。」
「・・・。」
話を聞くマトラとローチは俯く。
「特にチハルは困った者に対して強く言えぬからのぅ、仮にじゃ、そう言う事になると・・・。」
チラッとエイダンはアイトネを見る、アイトネはニッコリ微笑む。
「メラディオの貴族は全員消えるぞ?」
真剣に話すエイダンの表情は苦笑いに変わる。
「その時は儂らが連れて帰るから問題無いじゃろ。」
「それは心配しておらぬよロイロ殿、ただ帰りの駄賃にお土産でもおいて帰るじゃろ。」
「まぁそうじゃなぁ、メラディオの半分くらいは焦土と化すかのぅ。」
話を聞くマトラとローチは顔を青くする。
「チハルには?」
「今からじゃな。」
「暫く竜騎士団は休みを取らせる、ドラゴン達は暇じゃろ、ロイロ殿遊びに連れて行ってやってくれるか。」
「そっちは母に任せよう、ちょいとメラディオからクアータス方面に向かって空の散歩をするだけじゃ。」
ロイロはそう言うと立ち上がる、アイトネはニッコリ笑うと姿を消した。
「マトラ、ローチ、行くぞ。」
「はっ!」
「はっ!」
マトラとローチは直ぐに返事を返しロイロと一緒にエイダンの部屋を出て行った。
------------------
「ふむふむー、それで?チハルちゃんはそこで初めて女神様と会ったのね。」
「そ、ロイロが急に呼ぶからビックリしたよー。」
陽菜はメモを取りながら千春の話を聞く。
「転生ドラゴンと女神・・・これだけで一本書けそうだなぁ。」
「どっちも食い意地が張ってるだけって言うね。」
「話聞いてたけれど、日本の料理食べたらそうなると思うわよ。」
「千春の料理は美味しいからね~。」
「マジそれ、でもたまに変な食材使うけどね。」
「でもソレも美味しいんだわ。」
頼子、美桜、麗奈も話をしながら頷く。
「変な食材?」
「千春見せたら?」
「どれを?」
「千春の畑で育ててるヤツとか養殖してる奴。」
「あー、コレね。」
千春はそう言うとアイテムボックスから小さな塊を取り出す。
「はい、これスライムです。」
「スライム!?これが!?」
「特殊なスライムで魔力食べるんですよ、精霊喰いって言われるスライムです、ゼリーにするとおいしいんです。」
千春は核無しの小さなスライムをテーブルに置くと、陽菜はボールペンでツンツンと突く。
「で、これがスライムゼリーです。」
千春はうっすら黄色がかったスライムゼリーを取り出し陽菜に渡す。
「へぇ~。」
陽菜はスプーンを受け取り躊躇なくスライムゼリーを口に入れる。
「ん!美味しい!」
「でしょー。」
「これ果物入ってるね、何?」
「世界樹の実ですよ。」
「へ?」
「単体だとたいして美味しいわけじゃないんですけどねー、ケーキとかゼリーに入れたりすると美味しいんですよ。」
「ちょっとまって、世界樹ってあの世界樹?あのでっかい木!?」
「はい、今度見に行きます?」
「行くわ!絶対行くわ!」
陽菜はメモ帳に世界樹と書き加える。
「あとはコレ。」
更にアイテムボックスから取り出したのは黄色いキノコだ。
「でた、ファンガス君。」
「美味しい方だ。」
「千春辛い方は?」
「いるよー。」
赤いファンガスも取り出しテーブルに置くとファンガスはゆらゆらと揺れている。
「危なく無いの?」
「危ないのは紫と緑だっけ?」
「たしか毒持ちって言ってたね。」
「ねーちゃんコレ美味しいんだよ。」
「美味しいよねコレ。」
青空達はファンガスを見ながら話す。
「異世界特有の謎食材ね・・・メモメモ。」
「地球にある食べ物と同じか似たような物も結構ありますよ。」
「へぇ、例えば?」
「野菜とかは似てるよね。」
「うん、豆とかもあるね。」
「果物とか?」
「あるある、精霊の森でも結構見たわ。」
「精霊の森!?」
「あー、精霊の森も連れて行くかー、レナに言えばいつでも行けますし。」
「そうなの?レナちゃん!」
「はい、ラムンディさん呼べば直ぐですね。」
「誰それ。」
「木の上位精霊でドラゴンです。」
「・・・凄いなレナちゃん、上位精霊呼べるんだ。」
「はい、5座呼べますから。」
「マジで!?」
「呼びます?」
「・・・無駄に呼んで大丈夫なの?」
「はい、日本のお酒出したら逆に呼んでくれなかったって愚痴られるくらいには問題ないです。」
呆れた様に答える麗奈。
「ねぇ千春、ヒナねーちゃんの歓迎会やる?」
「いいね、ラムンディさん達呼ぶかー。」
「ドラゴン達も呼べば?顔合わせも兼ねて。」
「良いね~、ママドラさんも呼んどこう。」
千春はそう言うと侍女達を見る。
「ナッテリー、ちょっとママドラさんに声かけて来てもらえる?」
「チハル、ママドラさんは私が行くよ。」
「ミオが行く?それじゃナッテリー、ルノアーさんに歓迎会するから魔物料理お願いしてもらっていいかな。」
「はい、お伝えしてきます、時間は?」
「そうだねぇ~、準備もあるからちょっと遅めで・・・いまから3時間後くらいかな。」
「1鐘分ですね了解しました。」
「あーとーはー・・・。」
「チハル!妖精達も呼んで良い?」
「いいよー皆呼んじゃえ。」
麗奈はそう言うとリリを連れ庭に出る、そしてフェアリーリングに消えた。
「それでは庭にいつもの準備しておきましょう。」
サフィーナはそう言うとモリアン、サリナに指示をする。
「さー!楽しくなってきましたぁ!」
千春のテンションが上がる、そしてワラワラと人が集まり始め、庭にはドラゴニュート達が宴の準備を始め、妖精達も次々とフェアリーリングから現れる。
「ご招待有難うございます。」
「ドライアドさん!いらっしゃい!」
「こちらがヒマリ様のお姉様で御座いますか。」
「へ!?あ、はい!ど・・・ドライアド!?」
「そ、世界樹の守護者で上位精霊のドライアドさんですよー。」
目を見開きドライアドを見る陽菜。
「レナ!宴か!」
麗奈が杖をフリフリしながら上位精霊達を呼び出すと、クテトラ、ネガルスが現れる。
「ヒナねーちゃんの歓迎会だよー♪」
レナは女性2人に話しかける。
「あらあら、新しいお友達なのね♪」
「ひさしぶりーレナちゃん~♪」
水の上位精霊オピクス、風の上位精霊セルッティーが笑みを浮かべながら挨拶してくる。
「レナ、森の民から、土産だ、食べてくれ。」
「ラムンディさんありがとー!」
籠を持った木の精霊達が沢山の果物を持って現れる。
「すごっ・・・これ全部精霊?」
陽菜はポカンと口を開け呟く。
「これくらいで驚いちゃダメっしょ。」
「ヒナねーちゃんアレみてみー。」
大愛が空を指差すと、ひときわ大きなドラゴンが降りて来る。
「でかい!!!!」
「あれがママドラさん、ロイロちゃんのお母さんだよー。」
大きく羽ばたきながら降りて来るママドラは陽菜の前に立つとドラゴニュートに変化する。
「初めまして、あなたがヒマリのお姉さんね、私はロイロの母、皆からママドラって言われているわ。」
「あ・・・はい、ヒマリの姉の陽菜です。」
「よろしくね♪」
「はい・・・えぇぇ。」
驚愕する陽菜。
「千春~お酒来たわよ~。」
日本から戻った春恵はそう言うとアイテムボックスから大量の酒を取り出す。
「はーい!おかぁさん半分こっちに持って行くねー。」
千春は庭にあるテーブルに酒を持って行く、そして部屋に戻ると扉が開く。
「チハル・・・何しておるんじゃ?」
「ロイロおかえりー、ヒナねーちゃんの歓迎会すんの・・・だれ?」
後ろに立っている2人の男を見る千春。
「あぁちょ~~~っと話があってな。」
「あ、ユーリンが言ってた人達ね、あ!ユーリン達も呼べばよかった!」
「呼ぶなら儂が呼ぶぞ?」
「ヨロ!で?」
「こやつらの話を聞いてからじゃな。」
ロイロが言うとマトラが挨拶をする。
「聖女チハル様、御機嫌麗しく、わたくしはメラディオ国近衛兵団団長、マトラ・リーンと申します。」
「同じく近衛兵団ローチ・クーリと申します。」
「聖女チハル様、国を・・・姫を・・・お助け下さい。」
深々と頭を下げるマトラ。
「ん?メラディオ国のお姫様?」
「はい。」
「私に出来る事?」
千春はロイロを見るとニッコリ微笑む。
「うむ、この件はアイトネも了承しとる、今エイダン殿にも話をしてきた。」
「へー、お父様もOK?」
「OKじゃ。」
「了解、それで?何したらいいのかな?」
「メラディオ復旧の為にクアータス国に行った姫が捕らわれメラディオが攻められそうなんじゃ。」
「へー、クアータスに行く感じ?」
「そうじゃな。」
「クアータス悪い国?」
「話を聞いた限り良い国とは言い難いのぅ。」
「そっかぁ・・・ヨリー、クアータスって所に行くっぽ~い。」
「へ~攻めるの~?」
「相手次第じゃん?」
「なになにー?姫救出作戦?」
「おー!楽しそう!」
「楽しんだらダメだろソラ。」
ワイワイと盛り上がるJK軍団、そして。
「あら、そう言う事なら手伝うわよ♪」
ママドラが参戦表明をすると上位精霊達も声を掛けて来る。
「ほう?楽しそうだな、俺も行くぞ。」
「我も、手伝おう、レナ指示をくれ。」
「あら~、そう言う事なら私も~♪」
「オピクス、もう呑んでるの?」
「はっはっは!俺も混ぜろ!」
上位精霊達は楽し気に騒ぎ出す。
「ロイロ、おっけーいつ行くー?」
「ん、明日でも良いじゃろ、行きはアイトネに任せれるからのぅ。」
「あ、アイトネも関わってるんだったね。」
『呼んだ~?』
「呼んでないよ~♪」
『呼んでよぉ・・・。』
「どのみち来るじゃん、あ、今ルノアーさんが料理作ってるから食べるっしょ。」
『勿論!』
「モートさんも食べるかな?」
「あぁ勿論頂くよ。」
「いらっしゃ~いソコ座っててくださーい。」
何事も無い様に話す千春、一部始終を見ていたマトラは千春に声を掛ける。
「聖女チハル様・・・あの。」
「あ、すみません!えっとOKです!お姫様助けますね!」
「有難うございます!」
「問題はー・・・。」
「問題?」
「はい、どれだけ被害を押さえれるかな~って・・・えへっ♪」
千春は庭のドラゴン達、上位精霊と森の精霊達、そしてワラワラと集まる妖精軍団を見ながら笑った。
「うむ、今も聞いておるじゃろ。」
『エイダンちゃん安心していいわよ~♪』
近衛兵の2人が話をするとエイダンはロイロに確認する、そしてアイトネが現れる。
「め・・・女神様!?」
近衛兵団団長マトラが目を見開きアイトネを見る。
「紹介しておらんかったのか。」
「面倒じゃったからな。」
『エイダンちゃん、面倒な事になれば私が処理するわよ~♪』
「既に面倒事で御座いますが・・・ふむぅ、チハルに言えば間違いなく助けに行くじゃろうなぁ。」
苦笑いしながらエイダンは天井を見上げる。
「それでは!?」
「うむ、この件に関しては女神アイトネ様、ロイロ殿、そしてチハルに一任する。」
「有難うございます!」
「しかしじゃ、メラディオへ聖女を連れて行くのはのぅ・・・儂としては乗り気では無い。」
「何故で御座いますか?」
「囲まれるじゃろ?」
「・・・。」
「あの国の貴族は勇者と聖女を神格化しておる、無理にでも聖女を引き留めようとするのが簡単に想像つく。」
「・・・。」
話を聞くマトラとローチは俯く。
「特にチハルは困った者に対して強く言えぬからのぅ、仮にじゃ、そう言う事になると・・・。」
チラッとエイダンはアイトネを見る、アイトネはニッコリ微笑む。
「メラディオの貴族は全員消えるぞ?」
真剣に話すエイダンの表情は苦笑いに変わる。
「その時は儂らが連れて帰るから問題無いじゃろ。」
「それは心配しておらぬよロイロ殿、ただ帰りの駄賃にお土産でもおいて帰るじゃろ。」
「まぁそうじゃなぁ、メラディオの半分くらいは焦土と化すかのぅ。」
話を聞くマトラとローチは顔を青くする。
「チハルには?」
「今からじゃな。」
「暫く竜騎士団は休みを取らせる、ドラゴン達は暇じゃろ、ロイロ殿遊びに連れて行ってやってくれるか。」
「そっちは母に任せよう、ちょいとメラディオからクアータス方面に向かって空の散歩をするだけじゃ。」
ロイロはそう言うと立ち上がる、アイトネはニッコリ笑うと姿を消した。
「マトラ、ローチ、行くぞ。」
「はっ!」
「はっ!」
マトラとローチは直ぐに返事を返しロイロと一緒にエイダンの部屋を出て行った。
------------------
「ふむふむー、それで?チハルちゃんはそこで初めて女神様と会ったのね。」
「そ、ロイロが急に呼ぶからビックリしたよー。」
陽菜はメモを取りながら千春の話を聞く。
「転生ドラゴンと女神・・・これだけで一本書けそうだなぁ。」
「どっちも食い意地が張ってるだけって言うね。」
「話聞いてたけれど、日本の料理食べたらそうなると思うわよ。」
「千春の料理は美味しいからね~。」
「マジそれ、でもたまに変な食材使うけどね。」
「でもソレも美味しいんだわ。」
頼子、美桜、麗奈も話をしながら頷く。
「変な食材?」
「千春見せたら?」
「どれを?」
「千春の畑で育ててるヤツとか養殖してる奴。」
「あー、コレね。」
千春はそう言うとアイテムボックスから小さな塊を取り出す。
「はい、これスライムです。」
「スライム!?これが!?」
「特殊なスライムで魔力食べるんですよ、精霊喰いって言われるスライムです、ゼリーにするとおいしいんです。」
千春は核無しの小さなスライムをテーブルに置くと、陽菜はボールペンでツンツンと突く。
「で、これがスライムゼリーです。」
千春はうっすら黄色がかったスライムゼリーを取り出し陽菜に渡す。
「へぇ~。」
陽菜はスプーンを受け取り躊躇なくスライムゼリーを口に入れる。
「ん!美味しい!」
「でしょー。」
「これ果物入ってるね、何?」
「世界樹の実ですよ。」
「へ?」
「単体だとたいして美味しいわけじゃないんですけどねー、ケーキとかゼリーに入れたりすると美味しいんですよ。」
「ちょっとまって、世界樹ってあの世界樹?あのでっかい木!?」
「はい、今度見に行きます?」
「行くわ!絶対行くわ!」
陽菜はメモ帳に世界樹と書き加える。
「あとはコレ。」
更にアイテムボックスから取り出したのは黄色いキノコだ。
「でた、ファンガス君。」
「美味しい方だ。」
「千春辛い方は?」
「いるよー。」
赤いファンガスも取り出しテーブルに置くとファンガスはゆらゆらと揺れている。
「危なく無いの?」
「危ないのは紫と緑だっけ?」
「たしか毒持ちって言ってたね。」
「ねーちゃんコレ美味しいんだよ。」
「美味しいよねコレ。」
青空達はファンガスを見ながら話す。
「異世界特有の謎食材ね・・・メモメモ。」
「地球にある食べ物と同じか似たような物も結構ありますよ。」
「へぇ、例えば?」
「野菜とかは似てるよね。」
「うん、豆とかもあるね。」
「果物とか?」
「あるある、精霊の森でも結構見たわ。」
「精霊の森!?」
「あー、精霊の森も連れて行くかー、レナに言えばいつでも行けますし。」
「そうなの?レナちゃん!」
「はい、ラムンディさん呼べば直ぐですね。」
「誰それ。」
「木の上位精霊でドラゴンです。」
「・・・凄いなレナちゃん、上位精霊呼べるんだ。」
「はい、5座呼べますから。」
「マジで!?」
「呼びます?」
「・・・無駄に呼んで大丈夫なの?」
「はい、日本のお酒出したら逆に呼んでくれなかったって愚痴られるくらいには問題ないです。」
呆れた様に答える麗奈。
「ねぇ千春、ヒナねーちゃんの歓迎会やる?」
「いいね、ラムンディさん達呼ぶかー。」
「ドラゴン達も呼べば?顔合わせも兼ねて。」
「良いね~、ママドラさんも呼んどこう。」
千春はそう言うと侍女達を見る。
「ナッテリー、ちょっとママドラさんに声かけて来てもらえる?」
「チハル、ママドラさんは私が行くよ。」
「ミオが行く?それじゃナッテリー、ルノアーさんに歓迎会するから魔物料理お願いしてもらっていいかな。」
「はい、お伝えしてきます、時間は?」
「そうだねぇ~、準備もあるからちょっと遅めで・・・いまから3時間後くらいかな。」
「1鐘分ですね了解しました。」
「あーとーはー・・・。」
「チハル!妖精達も呼んで良い?」
「いいよー皆呼んじゃえ。」
麗奈はそう言うとリリを連れ庭に出る、そしてフェアリーリングに消えた。
「それでは庭にいつもの準備しておきましょう。」
サフィーナはそう言うとモリアン、サリナに指示をする。
「さー!楽しくなってきましたぁ!」
千春のテンションが上がる、そしてワラワラと人が集まり始め、庭にはドラゴニュート達が宴の準備を始め、妖精達も次々とフェアリーリングから現れる。
「ご招待有難うございます。」
「ドライアドさん!いらっしゃい!」
「こちらがヒマリ様のお姉様で御座いますか。」
「へ!?あ、はい!ど・・・ドライアド!?」
「そ、世界樹の守護者で上位精霊のドライアドさんですよー。」
目を見開きドライアドを見る陽菜。
「レナ!宴か!」
麗奈が杖をフリフリしながら上位精霊達を呼び出すと、クテトラ、ネガルスが現れる。
「ヒナねーちゃんの歓迎会だよー♪」
レナは女性2人に話しかける。
「あらあら、新しいお友達なのね♪」
「ひさしぶりーレナちゃん~♪」
水の上位精霊オピクス、風の上位精霊セルッティーが笑みを浮かべながら挨拶してくる。
「レナ、森の民から、土産だ、食べてくれ。」
「ラムンディさんありがとー!」
籠を持った木の精霊達が沢山の果物を持って現れる。
「すごっ・・・これ全部精霊?」
陽菜はポカンと口を開け呟く。
「これくらいで驚いちゃダメっしょ。」
「ヒナねーちゃんアレみてみー。」
大愛が空を指差すと、ひときわ大きなドラゴンが降りて来る。
「でかい!!!!」
「あれがママドラさん、ロイロちゃんのお母さんだよー。」
大きく羽ばたきながら降りて来るママドラは陽菜の前に立つとドラゴニュートに変化する。
「初めまして、あなたがヒマリのお姉さんね、私はロイロの母、皆からママドラって言われているわ。」
「あ・・・はい、ヒマリの姉の陽菜です。」
「よろしくね♪」
「はい・・・えぇぇ。」
驚愕する陽菜。
「千春~お酒来たわよ~。」
日本から戻った春恵はそう言うとアイテムボックスから大量の酒を取り出す。
「はーい!おかぁさん半分こっちに持って行くねー。」
千春は庭にあるテーブルに酒を持って行く、そして部屋に戻ると扉が開く。
「チハル・・・何しておるんじゃ?」
「ロイロおかえりー、ヒナねーちゃんの歓迎会すんの・・・だれ?」
後ろに立っている2人の男を見る千春。
「あぁちょ~~~っと話があってな。」
「あ、ユーリンが言ってた人達ね、あ!ユーリン達も呼べばよかった!」
「呼ぶなら儂が呼ぶぞ?」
「ヨロ!で?」
「こやつらの話を聞いてからじゃな。」
ロイロが言うとマトラが挨拶をする。
「聖女チハル様、御機嫌麗しく、わたくしはメラディオ国近衛兵団団長、マトラ・リーンと申します。」
「同じく近衛兵団ローチ・クーリと申します。」
「聖女チハル様、国を・・・姫を・・・お助け下さい。」
深々と頭を下げるマトラ。
「ん?メラディオ国のお姫様?」
「はい。」
「私に出来る事?」
千春はロイロを見るとニッコリ微笑む。
「うむ、この件はアイトネも了承しとる、今エイダン殿にも話をしてきた。」
「へー、お父様もOK?」
「OKじゃ。」
「了解、それで?何したらいいのかな?」
「メラディオ復旧の為にクアータス国に行った姫が捕らわれメラディオが攻められそうなんじゃ。」
「へー、クアータスに行く感じ?」
「そうじゃな。」
「クアータス悪い国?」
「話を聞いた限り良い国とは言い難いのぅ。」
「そっかぁ・・・ヨリー、クアータスって所に行くっぽ~い。」
「へ~攻めるの~?」
「相手次第じゃん?」
「なになにー?姫救出作戦?」
「おー!楽しそう!」
「楽しんだらダメだろソラ。」
ワイワイと盛り上がるJK軍団、そして。
「あら、そう言う事なら手伝うわよ♪」
ママドラが参戦表明をすると上位精霊達も声を掛けて来る。
「ほう?楽しそうだな、俺も行くぞ。」
「我も、手伝おう、レナ指示をくれ。」
「あら~、そう言う事なら私も~♪」
「オピクス、もう呑んでるの?」
「はっはっは!俺も混ぜろ!」
上位精霊達は楽し気に騒ぎ出す。
「ロイロ、おっけーいつ行くー?」
「ん、明日でも良いじゃろ、行きはアイトネに任せれるからのぅ。」
「あ、アイトネも関わってるんだったね。」
『呼んだ~?』
「呼んでないよ~♪」
『呼んでよぉ・・・。』
「どのみち来るじゃん、あ、今ルノアーさんが料理作ってるから食べるっしょ。」
『勿論!』
「モートさんも食べるかな?」
「あぁ勿論頂くよ。」
「いらっしゃ~いソコ座っててくださーい。」
何事も無い様に話す千春、一部始終を見ていたマトラは千春に声を掛ける。
「聖女チハル様・・・あの。」
「あ、すみません!えっとOKです!お姫様助けますね!」
「有難うございます!」
「問題はー・・・。」
「問題?」
「はい、どれだけ被害を押さえれるかな~って・・・えへっ♪」
千春は庭のドラゴン達、上位精霊と森の精霊達、そしてワラワラと集まる妖精軍団を見ながら笑った。
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「これは神の導きだ! 私の本当の運命の相手はセシリアなんだ!」
「ロザリー様、あなたは王太子妃にふさわしくありませんわ」
──ふたりの言葉を前に、ロザリーは静かに微笑んだ。
「……そうですか。では、私も自由に生きさせていただきますわね?」
だが、これがロザリーの “ざまぁ” 逆転劇の幕開けだった!
神託と称して王太子を操る “聖女” の正体は、なんと偽者!?
さらに王室財政を私物化する 汚職貴族との黒い繋がり も発覚!?
次々と暴かれる陰謀の数々に、王宮は大混乱。
そして、すべての証拠が王の手に渡ったとき──王太子 エドワードは王太子の地位を剥奪され、偽の聖女と共に国外追放 となる!
「ロザリー様を捨てた王太子は大馬鹿者だ!」
「やっぱり王妃にふさわしかったのはロザリー様だったのよ!」
社交界ではロザリーへの称賛が止まらない。
そしてそんな彼女のもとに、なんと隣国の 若き王クラウス・アレクサンドル から正式な求婚が──!?
「私はあなたの聡明さと誇り高き心に惹かれました。私の王妃になっていただけませんか?」
かつての婚約破棄が嘘のように、今度は 本物の愛と自由を手にするチャンス が巡ってくる。
しかし、ロザリーはすぐに頷かない。
「私はもう、誰かに振り回されるだけの人生は選びません」
王妃となる道を選ぶのか、それとも公爵家の令嬢として新たな未来を切り開くのか──?
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