異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
698 / 1,166
連載

沈没船のサルベージ!

しおりを挟む
「ただいまー。」
「おかえりチハル、何か良い物あったー?」
「うん、果物とラティと同じ鳥の巣があったよ。」
「へぇ~・・・鳥の巣?」
「うん。」
「卵とかあった?」
「殻ならあったよ。」
「殻かい!」
 美桜は砂浜で寝転びながら突っ込む。

「どう?お腹。」
「うん、海に魔法ぶち込みまくったからだいぶ良いよ。」
「あ、そういう。」
 千春が海を見ると、青空達は既に浜辺で遊んでいた。

「沈没船探検行けそう?」
「ばっちり!」
「おっけー。」
 頼子が皆を集めるとアイトネが魔法を掛ける。

『えい!』
「ありがとうアイトネ。」
『ぱっと見魔物は居ないけれど、大きな魚とか居るから。』
「危ない?」
『保護も掛けたから食べられても大丈夫よ。』
「いや、大丈夫じゃないっしょ。」
 思わず突っ込む千春。

「チハルー早く水着に着替えなよ。」
「はいはい。」
 水着を頼子から受け取ると、簡易更衣室に入り千春は着替える。

「よっしゃー、いくべ~・・・ハルト達は行かないの?」
「水着を持ってきてないからな。」
「そりゃそうか、泳ぐ予定無かったもんね。」
「それにドラゴン達とティスケリー殿が付いて行くなら護衛も要らないだろう?ましてやアイトネ様の保護まで付いてるんだからな。」
「うん、安全面は大丈夫!」
「でも気を付けて行けよ。」
「了解です!隊長!」
 敬礼しながら答える千春はロイロの背に乗る。

「みんな準備おっけー!?」
「「「「「「「おー!」」」」」」」
 皆は元気よく答えるとドラゴンは地面を蹴りレフトの案内で沈没船に向かった。


-------------------


「ココだよー!」
「黒いの有るね。」
「ゼル!つっこめー!」
「ミカ!GO~!」
「ライトちゃんいっけー!」
「ロイロよろ~ん。」
 JK達の掛け声でドラゴン達は海へ突っ込む。

「元気ねぇ~。」
 ティスケリーはクスクスと笑いながら一緒に海へ飛び込む。

「ティスケリーさんクジラじゃないのー?」
「あの姿だと細かい動きが出来ないでしょ~。」
 海の中でも普通に会話を楽しむ千春とティスケリー。

「千春、あの船木じゃないよ。」
「え?」
「ほら。」
「ほんとだー、錆びてるけど。」
「あれ錆びじゃないよ。」
「フジツボじゃね?」
「すげー金属の船こっちもあるんだ。」
 ドラゴンの背に乗り船の周りをグルグルと回るJK達。

「あ、ここ大きな穴ある。」
「これで沈んだのか~。」
「魔物に襲われたとか?」
「あのでっかいサメに襲われたら沈むんじゃね?」
 ドラゴン達は船の甲板に降りると砂が舞い上がる。

「どれくらい前の船なんだろ。」
「鉄じゃないのかな。」
「なんだろうね。」
 千春は船に鑑定を掛ける。

「・・・なんだこれ。」
「どうしたの?」
「ワンチャンミスリルかなって思ったんだけど、文字がバグって分かんない。」
「おぉー!不思議金属キター!」
「どうする?これ回収する?」
 頼子は船を見渡しながら話す。

「あ、そっか、ココで探索しなくてもサルベージして陸で調べれば楽なのか。」
「えー!せっかく魔法掛けてもらったのにー!?」
 千春の言葉に被せる様に美桜が言う。

「はいはい、探索しましょうかねー。」
 苦笑いで千春は甲板から見える扉に向かって泳ぐ、皆も一緒に泳ぎ付いて行く。

「お宝あるかな~。」
「何の船なんだろうねコレ。」
「さぁ~?戦艦じゃないみたいだし。」
「砲台とか無いね。」
「って言うかこっちの世界に砲台とかあんの?」
「しらなーい見た事無ーい。」
「魔法で打ち合いなら砲台いらなくね?」
「入ったら分かるんじゃね?」
 千春は皆の話を聞きながら扉に手を掛ける。

「んぎぃぃぃぃっぃいぃぃぃぃ!」
「手伝うー!」
「んぐぅぅぃぃっぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「足がすべるぅぅぅ!」
「レナ!そこ引っ張らないで!」
「ココしか持てないじゃん!」
「体が浮いて引っ張れないぃぃ!」
 JK達が扉に苦戦しているとロイロが人型で横に来る、そして千春が持つドアノブを持ち奥に押す。

「・・・知ってたよ。」
「押すんかい!」
「なんだったんだ今の作業。」
「チハルぅ~。」
「待って!みんなも引っ張ったよね!?」
「チハルが引くからそりゃ引くでしょ。」
 ギャイギャイと騒ぐJKを放置しロイロは中を見る。

「ふむ、魔力探知では問題ないのぅ。」
「熱感知も問題無いば~い。」
「海じゃ鼻が効かねぇ。」
「僕もダメですぅ。」
「うきぃ~。」
 ペット達はロイロの後に付き中へ入る、中には崩れた金属の破片が見え、砂に埋まっていた。

「相当昔の船じゃな。」
 ロイロは呟きながら部屋に入る、部屋はかなり広く奥には二つの扉が見えた。

「チハル。」
「なにー?」
「右と左どっちがいい?」
「んー右!」
「よし左に行くぞ。」
 ロイロはそう言うと左の扉を開く。

「・・・またかい。」
 思わず突っ込む千春はJK達とロイロの後ろを付いて行く。

「廊下じゃなぁ。」
 千春達が3人ならんで泳げるほどの廊下をゆっくり進むロイロ、ビェリーは器用に泳ぎ先を進む。

「こっちに部屋あるばーい。」
「俺が開ける。」
 狼男な姿でルプが扉を開ける、砂ぼこりが舞い扉が開く。

「何も無いな。」
「何も無いですねー。」
 犬かきでちょこちょこ泳ぎながらのぞき込むコン。

「うきっ!」
 サンジュも器用に泳ぎ部屋の片隅の砂をかき分けると幾つかの金属を手にする。

「金貨か。」
「きんか!」
 サンジュはそう答えJK達に渡す。

「おぉーお金だー。」
「見た事無いね。」
「ジブラロールじゃ見ないね。」
「ハルトなら分かるかなぁ。」
「取り敢えず金貨ゲットだぜー!」
「次ー!」
 千春はそう言うと他の扉を開けようとするが、千春の力では開かなかった。

「なんで!」
「鍵掛かってるとか?」
「押した?」
「押したし引いた!」
「千春、密封された部屋は水圧で重たいぞ。」
 ルプの言葉を聞き千春は魔法を使う。

「密着うぉーたーかったー!」
 水魔法で千春は扉に魔法を当てる。

「あれ?切れない。」
「弱い?」
「えぇ~?ルプぅ~。」
 千春に言われ次々と扉を開けるルプ、しかし部屋にはほとんど何も無かった。

「ハズレなのかな?」
「朽ちたんだろうねぇ。」
 廊下を通り、階段を降り、また部屋を開ける、そして突き当りの部屋に辿り着く。

「ココが最後?」
「上の方には行って無いけど?」
「船長が居る部屋行って無くね?」
「コックピット?」
「それ飛行機じゃん。」
「船は?」
「ブリッジじゃないっけ?」
「へー。」
 JK達が話している間にルプが扉を開ける。

「貨物室だな。」
「結構残っとるやん。」
「宝石ありますね。」
「おたからー!うきぃぃ!」
「何?お宝!?」
「やっと当たりかぁ!」
 部屋に入るJK達は砂に沈む宝石や貴金属を手に取る。

「金は残ってるっぽいね。」
「これミスリルじゃね?」
「っぽい!」
「これココで漁るのめんどいから回収するよー?」
「おっけーヨリよろしく~ん。」
「ビェリー、レナ、ダイア、影に入れよう。」
「おっけー。」
「了解ばーい。」
「ほいほーい。」
 影魔法が使える組は部屋の物を全部影に入れる。

「あとはブリッジだね。」
 来た道を進む千春達、そして一度外に出ると泳いで船の上に向かう、船から突き出る様にあるブリッジにはガラスのような物が嵌められていた。

「何処から入るんだろ。」
「そっちに扉あるよー。」
 周りを探索する青空が扉を見つけ指差す、ルプがまた扉を開けると砂が舞う。

「なにもなーい。」
「丸いのあるよー?」
「ほんとだー。」
「これどっかで見た事あるな。」
「アレじゃん?ロボ君とかが触ってたヤツ。」
「あー!飛行島にあるヤツ!」
「・・・って事はコレって。」
「バレアタスの遺産!」
「「「「「「「おぉー!」」」」」」」
「かもしれない。」
 千春はそう言うと部屋に入り玉を触る。

「魔力流したら動くかな。」
「無理じゃん?動かなくなって沈んだんでしょ?」
「そりゃそうか。」
「もしかしたら使える部品とか有るかもだし持って帰るかー。」
 頼子が言うと千春も頷く。

「だねー、それじゃ次行こうか。」
「次?」
「うん、沈没船ココだけじゃ無いし。」
「マジか。」
 船から離れるとビェリーは船を丸ごと影に入れる、そして他の沈没船へ行くが、金属の船はこの1つだけだった、他の朽ちた船を3隻回収すると千春達は地上へ戻った。






しおりを挟む
感想 3,882

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】

星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜

恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。 だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。 自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。 しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で…… ※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています ※完結まで毎日投稿します

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで

ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。 だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。 「私は観る側。恋はヒロインのもの」 そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。 筋肉とビンタと回復の日々。 それなのに―― 「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」 野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。 彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。 幼馴染ヴィルの揺れる視線。 家族の温かな歓迎。 辺境伯領と学園という“日常の戦場”。 「……好き」 「これは恋だ。もう、モブではいたくない」 守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、 現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。 これは―― モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。 ※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。 ※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。 ※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!

私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。

小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。 「マリアが熱を出したらしい」 駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。 「また裏切られた……」 いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。 「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」 離婚する気持ちが固まっていく。

【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」

まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。 【本日付けで神を辞めることにした】 フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。 国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。 人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。 「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」 アルファポリスに先行投稿しています。 表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。 2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ
恋愛
 政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。  喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。  そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。  その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。  閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。  でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。  家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。  その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。    まずは亡くなったはずの旦那様との話から。      ご都合主義です。  設定は緩いです。  誤字脱字申し訳ありません。  主人公の名前を途中から間違えていました。  アメリアです。すみません。    

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。