異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

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閑話:NEWイロハロボ!

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「イロハちゃんムカイ領楽しい?」
 頼子の母智美が日本人形に話しかける。

「たのしいわ♪中華料理美味しい!」
「・・・吾輩お腹いっぱいニャ。」
「僕もお腹いっぱいです・・・にゃ。」
「私もお腹いっぱいですにゃ。」
 彩葉は楽し気に、三珠、デンハ、マクリの猫組はお腹を押さえながら答える。

「どれだけ食べたの?」
「沢山食べたニャー。」
「料理の種類が多すぎです・・・にゃ。」
「でも美味しかったですにゃ!」
 彩葉に拉致され猫組はムカイ領で中華料理をたらふく食べて帰って来た所だった。

「イロハちゃん準備できたよ~♪」
 千春パパ、大樹は楽し気に声を掛ける、その後ろには美桜パパ啓治と麗奈パパ和也が立っている。

「どこ?」
「表にあるよー。」
 大樹はヒョイっと彩葉を持ち上げ庭に出る。

「あら?小さいわ?」
「あぁ、クアータス落としたロボとは別物だからね。」
 クアータスを攻めた時に使われた大型イロハロボと違い、目の前にあるロボットはマネキンのような人の姿だ。

「タイヤ付いてないわよ?」
「これは普通に歩くタイプだよ。」
「タイヤ面白かったのにー。」
「アハハハ、これはこれで楽しいと思うよ、乗ってみるかい?」
「うん!」
 大樹は人型の胸を開け彩葉を中に入れる。

「ぱるだーおーん。」
「あ、それ言うんだ。」
「千春は毎回言うわよ?」
「・・・冗談で言ったんだけどなぁ。」
 苦笑いする大樹、彩葉を胸に収納するとカバーを締める、するとすぐにロボットは動き始める。

「・・・。」
「どうだい?」
「動き易いわ。」
「だろう?球体関節だから腕の動く範囲が想像以上に広いよ。」
 大樹の言葉を聞き彩葉は腕を真後ろに回す。

「すごーい。」
「指も全て稼働できるから、これ持ってみて。」
 大樹が手にする木の棒を彩葉は手に取る。

「うん、問題無く握れるね。」
「・・・腕の関節違和感あるわよ?」
「あ、やっぱり気付いた?それ関節3つあるんだ、肘以外にも動くんだよ。」
「へぇー。」
 腕を回し肘以外の所も曲げながら棒を振り回す彩葉。

「あとは手の平に魔石があるんだけど分かるかい?」
「これ?」
 手の平を広げると小さな穴が開いていた。

「そ、そこに3種類の魔石が組み込まれてるんだ、火と水と風だけど、上位魔法の魔石にも付け替えれるよ。」
「魔法飛ばせるの?」
「うん、魔力タンクはイロハちゃんのコックピットに入ってるよ。」
「・・・あったわ、これって精霊の涙?」
「そ、千春が沢山あるってくれたからね、魔力タンクにさせて貰ったんだ、手に魔力を流すイメージで魔法を発動出来るよ。」
「こうかしら?」
 彩葉は躊躇いなく手の平に魔力を集め手を空に向ける、するとうっすら光り炎が噴き出す。

ゴォォォゥ!

「わー火がでたわー。」
「・・・ケイジ、ちょっと火力高くないか?」
 思った以上の炎で驚く大樹は啓治に突っ込む。

「想定内だろ?」
「まぁそうだが。」
「タイキ、アレは教えないのか?」
「あーアレね。」
 和也が言うと大樹は彩葉に声を掛ける。

「イロハちゃ~ん。」
「は~い。」
「もう1つギミックがあるんだけど。」
「これかしら?」
 大樹が言うまでもなく背中からもう一対の腕が飛び出す。

「おぉ!良く分かったね。」
「乗った時に気付いたわ~♪」
「練習が必要だと思うんだけど・・・必要無いか?」
 4本の腕を自由に動かす彩葉に思わず突っ込む大樹。

「大丈夫みたーい。」
 ブンブンと腕を動かす彩葉。

「足にも魔力流れるわ。」
「足にも魔石入れてるからね。」
「足から火でる?」
「出るよ。」
「飛ぶ?」
「いや、それは攻撃用、飛ぶのは飛行魔道具で使う魔石をコックピットに乗せてるから。」
「コレねー。」
 彩葉は直ぐに理解するとロボットは空中に浮き上がる。

「飛んだわー♪」
「どうだい?」
「たのしい!」
 キャッキャと楽しむ彩葉と、動いた事に喜ぶパパさんズ、そこに智美が声を掛ける。

「イロハちゃーん。」
「はーい智美ままー。」
「そのロボットに髪の毛付けたいんだけど何色が良い?」
「黒!」
「あら、黒で良いの?」
「うん!大人の姿にしてほしいわ!」
「あら、それは良いわね、ずっと日本人形だものね。」
「うん!」
 2人の話を聞いていたパパさんズはロボットを見ながら話し始める。

「やっぱり皮膚的な物付けた方が良いんじゃないか?」
「これはこれで良いと思うんだがな。」
「今の話聞いたろ?イロハちゃんの大人の姿に近づけてみるのもアリだろ。」
「人工皮膚か?」
「いや、そこまでしなくて良いだろ、シリコンゴムで良いんじゃないか?」
「火の魔法使ったら燃えるぞ?」
「セラミック塗装って手もあるぞ?」
「防火塗装は耐久力がなぁ。」
「何かの皮を使って染めるか?」
 パパさんズが話しているとママさんズが集まり始める。

「なーにしてんの?」
「美咲、いや、今イロハちゃんのロボットテストしててな。」
「良い感じに動いてるじゃない。」
「あぁ、ただ質感が金属だろう?」
「そうね、ツルッツルね、あれってミスリル?」
「いや、オリハルコンだ。」
「あらー、とうとうオリハルコン使っちゃったんだ。」
「ミオ達が見つけた素材から調べてやっと出来た。」
「で?何の話してたの?」
「肌の素材を考えていたんだ、耐久性、耐熱性がある素材がなぁ。」
「あら、魔物の皮じゃダメなの?」
 美咲の言葉に麗子も話始める。

「火鼠の皮ってたしか燃えないわよね?」
「あー、カグヤ様の時に獲って来たやつね。」
「他にも居たでしょ?」
「爬虫類っぽいのも居たわね。」
「確か全部火に強かったはずだけど。」
 美咲と麗子の言葉にパパさんズが頷く。

「狩りに行くか?」
「場所分かるのか?」
「いや、分からん、ミサキ分かるか?」
「分るけど、ドワーフの街まで行かないとダメよ?」
「遠いな。」
「私が行くわ!」
 パパさんズの言葉を遮り彩葉が声を上げる。

「私のロボットだもの!私が行くわ!」
「イロハが行くなら吾輩もだろうニャァ。」
「もちろん!」
「マジかニャァ・・・デンハも行くニャ?」
「え?僕もですか?・・・にゃ?」
「精霊魔法が使えると助かるニャ。」
「お世話になってるのでお手伝いしますけれど・・・にゃ。」
 三珠とデンハはそう言うと猫耳少女を見る。

「・・・にゃ!?」
 マクリは尻尾をぶわっと膨らませ驚く。

「私も行くのにゃ!?」
「いや、マクリが行くにゃらイーも行くニャ?」
「ドラゴンが居たら心強いです・・・にゃ。」
 マクリの護衛兼送り迎えをしているドラゴンのイーがドラゴン姿で首を動かす。

「マクリ、行くのか?」
「うにゃぁ・・・行くにゃ。」
「分った、任せろ。」
 イーは微笑み頷く。

「イー君が行くなら安心だな。」
「それじゃイロハちゃんそのロボットで行って良いから。」
「魔石は水と氷、あとは電撃に変えておくか。」
「そうだな。」
 パパさんズはそう言うとイロハロボの魔石を変え、彩葉たちはドラゴンの背に乗りドワーフの街へ飛び立った。





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