来世はきっと。

空白

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過去

過去②

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初日の転入日。
無事、第一志望に合格することができ入学することができた。
新品の制服を着て、送迎車に向かう。
まだ少し肌寒い気温の中、自分の過去の記憶を反芻しする。
地獄だったあの頃養父が救い出してくれなければ、こうして外の世界を知ることがなかったと思うと感謝しかない。
新しく踏み込む未知の場所はとてつもなく怖いけれど、その中にはほんの少しだけ、ちょっぴりだけど希望も含まれていた。
春は希望の季節とも言うしな。
こんな俺でも少しくらい希望を持たせてくれよ。神様、と願う我儘な自分に呆れながら、車内に入りシートベルトを閉める。
数秒後に車が発車し流れていく景色を車窓から眺めていた。
(そういえば、何で入学できたんだろ…)
ふと、そんなことを考える。
思い返せば学校の様子は生徒や教員がいないときに個人見学だったし、入試も自宅受験だった。
校長にすら会ったことがない。
頭に養父が学校側に無理を言ってくれ、ねじ込んでくれたという怖い憶測が飛んだが無視をして耳を塞いだ。


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