チート幼女とSSSランク冒険者

第伍拾伍話 ダニエルさんに相談

　ギルマスたちとレガールにやってきた。

「レオン兄さん。ダニエルさんに支店の件話してきますね。」

「そうだな。注文は、どうする。」

「ヤサイ山盛りオークチャーシュー背脂ラーメンの小でお願いします。」

「小でも多いと思うのだが、食べきれるのか。」

「大丈夫です。」

「わかった。頼んでおくから行ってこい。」

　私は、ダニエルさんに話をしに、調理場へと向かった。

「ダニエルさん。今、大丈夫ですか。」

「アオイちゃんか。どうした。」

「ちょっと、聞いてもらいたい話がありまして、レガールに関して」

「まだ混む前だから大丈夫だぞ。」
「お前ら、俺はちょっと抜けるから任せたぞ。」

「「「はい。」」」

　そして、ダニエルさんと奥の部屋に向かった。

「アオイちゃん。話ってなんだい。」

「えっとですね。私がダニエルさんにプリンとかレシピ教えたりして、繁盛しているじゃないですか。大商人や貴族家の使いが来たりしてませんか。」

「今のところは、そういうのないな。」

「よかった。それでですね。貴族たちが食べたことがないのに一般区域の平民が食べているのに、レガールは、食堂なので、持ち帰りとかやってないじゃないですか。なのでレシピ教えろとか言ってくる可能性があるので、貴族区域に支店を出して、トラブルを回避しようと提案されたのです。私、わけあってヴァスカトール公爵家の養子になる予定なんですけど、ここも公爵家が後ろ楯になってくれるそうです。」

　私は、ダニエルさんにこれから起きそうなことやその対策として支店を出したいということを説明をした。

「なるほどな。確かにそういうが起きるかもな。それは助かるが、貴族区域に出す支店の従業員はどうするんだ。ここの従業員や新しく雇うのか。俺たちは、平民だから貴族の対応とかできないぞ。」

「それは、ヴァスカトール公爵家の王都の屋敷で働いている使用人さんがやってくれるそうです。なので、貴族の対応にもなれているので、大丈夫だろうとのことです。」
「なので、公爵家の料理人が教わりに来ることになっていますが大丈夫ですかね。」

「なるほどな。普段から貴族と接しているからなれているからな。でも屋敷の仕事は大丈夫なのか。」

「はい。王都の屋敷に住んでいたのは、私の兄になる人なのですが、ヒューイットさんたちとクラン設立することになって、私の家をクランハウスとすることになって、そちらで暮らすことになったので、使用人さんたちも仕事がなくなってしまう人もいるから大丈夫だろうとのことです。」

「わかった。家族や従業員、来てくれる客がトラブルに巻き込まれる可能性もあるからな。それで頼む。でもこっちが本店でいいのか。」

「もちろんです。レガールは、ダニエルさんが始めたお店ですからね。それに私が、色々と教えた所為で、売り上げは上がったけど、トラブルが起きる可能性ができてしまったわけですからね。」

「気にしなくていいぞ。新しい料理をしれるのは、料理人としてありがたいことばかりだし、客も増え、売り上げもかなり上がったから大助かりだ。」

「今後のことは、私の養子縁組が正式に決まった後にヴァスカトール公爵家の方と一緒にまた話に来ますね。お時間とらせてしまって申し訳ございませんでした。」

「俺たちのために色々、考えてありがとうな。今日も食っていってくれるのか。今日は何にしたんだ。」

「今日は、ヤサイ山盛りオークチャーシュー背脂ラーメンの小にしました。」

「そうか。じゃあうまいやつ作ってやるから待っててな。」

　そうして、ダニエルさんは、調理場に戻っていき、私は、ギルマスたちのいる席に戻って、レオン兄さんにダニエルさんが了承してくれたことを伝えた。

「ダニエルさん、支店とヴァスカトール公爵家が後ろ楯になること了承してくれました。」

「そうか。これで、ここは安心だな。」

　それからしばらくして、それぞれが頼んだ料理が到着し食べた。
　私のラーメンは、チャーシューが多めに入っていて、背脂も多めにかかっていた。ありがとうダニエルさん。
　ギルマスは、食後のプリンを嬉しそうに食べていた。
　ギルマスは、本当に好きなんだなプリン。ギルマスの顔を見ていているとダニエルさんにレシピ教えてよかったと思った。

　満足した私たちは、レガールを後にし、レオン兄さんはヴァスカトール公爵家の王都の屋敷に向かい、ギルマスはギルドに、ギルドに私とヒューイットさんはクランハウスに戻っていた。