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第伍拾漆話 養子縁組正式決定&六人目の転移魔法使い公表(前編)
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現在、ヴァスカトール公爵家の当主であり、これからこの世界で私の父親となるミッシェルお父様、エリザベスお母様、レオン兄さんと一緒に王城に来ている。
私がヴァスカトール公爵家の養子になることを国王陛下の許可を得て正式に養子になるために報告しに来ている。
公爵家には、王族や王族から臣籍降下した家が持つ王族公爵位と、功績により王家から送られる臣民公爵位があるらしい。
ヴァスカトール公爵家は、功績により公爵になった臣民公爵位だが、初代は王女を娶り、これまでに王家や王族公爵家との婚姻を続けており、王位継承権も所持していることから、婚姻や養子には、国王陛下の許可が必要らしい。
現王妃様がミッシェルお父様の妹であることは、以前聞いていたが実はエリザベスお母様も現国王陛下の姉らしい。
「ミッシェル公爵、よく来たな。その娘が養子になるアオイか。可愛いな。」
「はい。国王陛下。私もですが、娘を欲しがっていたエリザベスは、大変喜んでおります。アオイに会いたいばかりに王都の屋敷で暮らそうと考えていたくらいですから……」
「姉上らしいな。あと堅苦しい話し方でなくてよいぞ。我らしかいないからな。」
「わかったよ。アレク」
「当たり前でしょう、アレク。こんなに可愛いのだから一緒に暮らせなくても近くにいたいじゃない。」
「お兄様、はやく紹介して、抱っこさせてください。」
「わかったよ。ソフィール。」
「アオイ、挨拶してくれるか。」
お母様が王都の屋敷に暮らそうとしていたことに驚いたり、王妃様が早く抱っしたいと言うので、公爵家で聞いていたとおり、気に入られたのだと思っているとミッシェルお父様に挨拶しなさいと言われた。
「
はじめまして、国王陛下、王妃様、ヴァスカトール公爵家の娘になることになります。アオイです。これからは、アオイ・フォン・ヴァスカトールですかね。四歳です。お見知りおきを」
どう挨拶したらいいかわからなかったので、なんとなくで挨拶した。
「ちゃんと挨拶できて偉いな(わね)。」
国王陛下も王妃様も笑顔でそう言ってくれた。公式な挨拶の仕方ではないだろうけど、今回は許された感じだな。
そうそう会うことはないだろうけど、今度、レオン兄さんに教えてもらおう。
「こっちへいらっしゃい。アオイちゃん。」
「仕方ない。アオイ、ソフィールのところに行ってやってくれ」
挨拶が終わると王妃様に呼ばれ、戸惑っているとお父様が呆れたように私に王妃様のもとへ行くように言った。
私が王妃様のもとへ行くと王妃様は、立ち上がり私を抱き抱え、私を膝の上にのせてまた座った。
「ミッシェル公爵とアオイの養子縁組を許可する。」
「ありがとうございます。」
国王陛下が私を膝にのせている王妃様を羨ましそうに見てから、私の養子縁組の許可を出した。
「娘はやっぱりいいわね……」
「ソフィール、アオイちゃんはダメよ。あなたたちには、アルカ王女がいるでしょう。」
「わかってますわ。お義姉様。確かに私たちの養子にとか思っちゃいましたけど……アオイちゃんどうかしら」
「やっぱりね。」
いやいや王妃様、やめてくださいね。王家の養子になったら冒険者続けられなくなってしまいますからね。
普通は、公爵家の養子になってもダメだろうけど、レオン兄さんという前例があるから許されているようなものでしょうからね。
「恐れ多いです。それに私、冒険者続けたいので……」
「そう。残念だわ。じゃあたまに遊びに来てね。アオイちゃんと同い年のアルカがいますから遊び相手になって欲しいわね。」
「それはいい考えだな。ソフィール。」
「ダメだ(よ)」
「ダメです。」
王妃様の提案に国王陛下は賛成し、お父様、お母様、レオン兄さんは反対されました。
「養子がダメなら、アオイちゃんをアルカ王女の遊び相手にして、アルカ王女の遊び相手をしている三つ違いのニック第二王子と仲良くなるようにさせて、のちのち婚約者にとか考えているんでしょう。」
「バレたか。」
王子の婚約者とかやめてくれ~。冒険者できなくなる~。
見た目は四歳だけど精神年齢は三十路超えだから七歳の男の子と婚約とか考えられない。レオン兄さんと同い年の第一王子の方が精神年齢的には年近いけど、王太子妃とか絶対無理。でも四歳の王女がいるのか、会いたいな仲良くなりたい。
私がヴァスカトール公爵家の養子になることを国王陛下の許可を得て正式に養子になるために報告しに来ている。
公爵家には、王族や王族から臣籍降下した家が持つ王族公爵位と、功績により王家から送られる臣民公爵位があるらしい。
ヴァスカトール公爵家は、功績により公爵になった臣民公爵位だが、初代は王女を娶り、これまでに王家や王族公爵家との婚姻を続けており、王位継承権も所持していることから、婚姻や養子には、国王陛下の許可が必要らしい。
現王妃様がミッシェルお父様の妹であることは、以前聞いていたが実はエリザベスお母様も現国王陛下の姉らしい。
「ミッシェル公爵、よく来たな。その娘が養子になるアオイか。可愛いな。」
「はい。国王陛下。私もですが、娘を欲しがっていたエリザベスは、大変喜んでおります。アオイに会いたいばかりに王都の屋敷で暮らそうと考えていたくらいですから……」
「姉上らしいな。あと堅苦しい話し方でなくてよいぞ。我らしかいないからな。」
「わかったよ。アレク」
「当たり前でしょう、アレク。こんなに可愛いのだから一緒に暮らせなくても近くにいたいじゃない。」
「お兄様、はやく紹介して、抱っこさせてください。」
「わかったよ。ソフィール。」
「アオイ、挨拶してくれるか。」
お母様が王都の屋敷に暮らそうとしていたことに驚いたり、王妃様が早く抱っしたいと言うので、公爵家で聞いていたとおり、気に入られたのだと思っているとミッシェルお父様に挨拶しなさいと言われた。
「
はじめまして、国王陛下、王妃様、ヴァスカトール公爵家の娘になることになります。アオイです。これからは、アオイ・フォン・ヴァスカトールですかね。四歳です。お見知りおきを」
どう挨拶したらいいかわからなかったので、なんとなくで挨拶した。
「ちゃんと挨拶できて偉いな(わね)。」
国王陛下も王妃様も笑顔でそう言ってくれた。公式な挨拶の仕方ではないだろうけど、今回は許された感じだな。
そうそう会うことはないだろうけど、今度、レオン兄さんに教えてもらおう。
「こっちへいらっしゃい。アオイちゃん。」
「仕方ない。アオイ、ソフィールのところに行ってやってくれ」
挨拶が終わると王妃様に呼ばれ、戸惑っているとお父様が呆れたように私に王妃様のもとへ行くように言った。
私が王妃様のもとへ行くと王妃様は、立ち上がり私を抱き抱え、私を膝の上にのせてまた座った。
「ミッシェル公爵とアオイの養子縁組を許可する。」
「ありがとうございます。」
国王陛下が私を膝にのせている王妃様を羨ましそうに見てから、私の養子縁組の許可を出した。
「娘はやっぱりいいわね……」
「ソフィール、アオイちゃんはダメよ。あなたたちには、アルカ王女がいるでしょう。」
「わかってますわ。お義姉様。確かに私たちの養子にとか思っちゃいましたけど……アオイちゃんどうかしら」
「やっぱりね。」
いやいや王妃様、やめてくださいね。王家の養子になったら冒険者続けられなくなってしまいますからね。
普通は、公爵家の養子になってもダメだろうけど、レオン兄さんという前例があるから許されているようなものでしょうからね。
「恐れ多いです。それに私、冒険者続けたいので……」
「そう。残念だわ。じゃあたまに遊びに来てね。アオイちゃんと同い年のアルカがいますから遊び相手になって欲しいわね。」
「それはいい考えだな。ソフィール。」
「ダメだ(よ)」
「ダメです。」
王妃様の提案に国王陛下は賛成し、お父様、お母様、レオン兄さんは反対されました。
「養子がダメなら、アオイちゃんをアルカ王女の遊び相手にして、アルカ王女の遊び相手をしている三つ違いのニック第二王子と仲良くなるようにさせて、のちのち婚約者にとか考えているんでしょう。」
「バレたか。」
王子の婚約者とかやめてくれ~。冒険者できなくなる~。
見た目は四歳だけど精神年齢は三十路超えだから七歳の男の子と婚約とか考えられない。レオン兄さんと同い年の第一王子の方が精神年齢的には年近いけど、王太子妃とか絶対無理。でも四歳の王女がいるのか、会いたいな仲良くなりたい。
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