60 / 79
第陸拾話 王族とレガールでお食事(前編)
しおりを挟む
私に関する公表から、一週間がたった。
あれから、お父様とお母様は、領地のことをノリス兄様とカール兄様に任せて、王都の屋敷で生活している。
私とレオン兄さんは今、王都のヴァスカトール公爵家の屋敷に行くとお父様とお母様の他に国王陛下、王妃様、あと知らない人が三人いた。
「国王陛下、王妃様、本当にレガールに行く気なのですね。あとそちらの方たちは……」
「当たり前だ。私は、決めたことは必ずやるのだ。」
「アオイは、会うのは初めてだな。第一王子のアレン、第二王子のニック、王女のアルカだ。」
「はじめまして、アオイです。よろしくお願いいたします。」
まさか、国王陛下と王妃様だけでなく、王子様や王女様まで連れくるとは……
お城の仕事は大丈夫なのだろうか……
「第一王子のアレンだ。こちらこそよろしく。父上がすまぬな。」
「第二王子のニックです。よろしく。」
「王女のアルカです。アオイちゃんは、私と同じ年なんだよね。仲良くしてね。」
アルカ王女様、めっちゃ可愛い~目がクリクリで、王妃様と同じく茶色い髪だ。
二人の王子様は、国王陛下と同じ綺麗な金髪で、ザ・王子様って感じ。
「はい。アルカ王女様、仲良くいたしましょう。」
「ダメ。王女様とアルカ様とかは、ダメなの。アルカって呼んで」
流石に王女様を呼び捨てするのは、ダメだろう……
困ってしまったので、国王陛下を見る。
「公式の場ではダメだが、プライベートならいいだろう。」
国王陛下の許可いただいたし、呼ばないと泣いちゃいそうだったので、アルカちゃんと呼ぶことにした。
「わかりました。アルカちゃん、これでいいかな。」
「うん。」
すごく眩しい笑顔。めっちゃ可愛い~
なんか、王子様二人が羨ましそうにしているな……
呼んでみちゃおうかな。
「アレンお兄様もニックお兄様も仲良くしてくださいね。」
「「勿論だ(です)」」
すごく喜んでいる。ダブル王子様スマイルが眩しすぎる~
転移して来てから、美形ばかりで慣れてきていると思ったけど、王子様、王女様の美形スマイルひと味違う。
オーラが……後光がさしている。
これが王族の存在感か。
国王陛下も王妃様も王族だけど、はじめから素を見ちゃっているからここまでじゃなかったのにな。
まあ、二人の子供だからそのうち慣れるだろうな。
「アオイ、顔が赤いぞ。どうした。」
レオン兄さんが私の顔を覗き込んできた。
可愛いが正義のちょっと残念なレオン兄さんだけど、不意打ちは、ヤバい。
美形の整った顔が目の前に……
「大丈夫です。何でもないです。」
「そうか。アレンかニックに惚れたとかではないだろうな。」
「なに!!本当か」
「本当!!」
「「それはダメだ(よ)」」
レオン兄さんの発言に国王陛下と王妃様は、嬉しそうにしていたが、お父様とお母様は、ダメだと否定した。レオンお兄さんも不安そうだ。
大丈夫だよ。そんな気はないから。
「レオン兄さん、そういうのはないから安心して」
国王陛下、王妃様、ニック王子様は、残念そうにガッカリと肩を落とした。
そして、お父様、お母様、レオン兄さんは、嬉しそうだ。
アレン王子様は、私のもとにやってきて急に私を抱き抱えた。
「アレン、何をやっているのだ。」
「アオイが可愛くってさ。アレンお兄様って呼ばれて嬉しくなって、新しい妹ができたようで、つい我慢できなくなってしまった。可愛いは正義だからな。」
アレン王子様は、レオン兄さんと同類ですか。
「アレン兄様、ズルいです。アルカも抱っこ。」
「そうだ。アオイは、俺に任せて、アレンはアルカを抱っこしてやれ。」
そういいながらレオン兄さんは、アレン王子様から私を取り上げた。
アルカちゃんは、嬉しそうにアレン王子様に抱っこされた。
「皆さん、行くのならそろそろ行きませんか。」
「そうだな。行列ができるということだし、流石に王族を行列に並ばすわけにはいかないからな。」
「私は、行列に並んでもかまわぬぞ。行列に並んで食べるのも一般区域で食事をする醍醐味だからな。」
「ミッシェル、アルカもいるのだからな。若い頃二人で行っていた時とは違うのだ。並び疲れて食事どころではなくなるかも知れぬぞ。」
そうですよ。小さい子供は、行列に並ぶのに飽きちゃうと大変なんですよ。
アルカちゃんは、教育が行き届いているでしょうから大丈夫かもしれないけどさ。
「そうか。では行くか。」
そうして、私は、王族の皆様、お父様、お母様、レオン兄さんとレガールへと向かった。
あれから、お父様とお母様は、領地のことをノリス兄様とカール兄様に任せて、王都の屋敷で生活している。
私とレオン兄さんは今、王都のヴァスカトール公爵家の屋敷に行くとお父様とお母様の他に国王陛下、王妃様、あと知らない人が三人いた。
「国王陛下、王妃様、本当にレガールに行く気なのですね。あとそちらの方たちは……」
「当たり前だ。私は、決めたことは必ずやるのだ。」
「アオイは、会うのは初めてだな。第一王子のアレン、第二王子のニック、王女のアルカだ。」
「はじめまして、アオイです。よろしくお願いいたします。」
まさか、国王陛下と王妃様だけでなく、王子様や王女様まで連れくるとは……
お城の仕事は大丈夫なのだろうか……
「第一王子のアレンだ。こちらこそよろしく。父上がすまぬな。」
「第二王子のニックです。よろしく。」
「王女のアルカです。アオイちゃんは、私と同じ年なんだよね。仲良くしてね。」
アルカ王女様、めっちゃ可愛い~目がクリクリで、王妃様と同じく茶色い髪だ。
二人の王子様は、国王陛下と同じ綺麗な金髪で、ザ・王子様って感じ。
「はい。アルカ王女様、仲良くいたしましょう。」
「ダメ。王女様とアルカ様とかは、ダメなの。アルカって呼んで」
流石に王女様を呼び捨てするのは、ダメだろう……
困ってしまったので、国王陛下を見る。
「公式の場ではダメだが、プライベートならいいだろう。」
国王陛下の許可いただいたし、呼ばないと泣いちゃいそうだったので、アルカちゃんと呼ぶことにした。
「わかりました。アルカちゃん、これでいいかな。」
「うん。」
すごく眩しい笑顔。めっちゃ可愛い~
なんか、王子様二人が羨ましそうにしているな……
呼んでみちゃおうかな。
「アレンお兄様もニックお兄様も仲良くしてくださいね。」
「「勿論だ(です)」」
すごく喜んでいる。ダブル王子様スマイルが眩しすぎる~
転移して来てから、美形ばかりで慣れてきていると思ったけど、王子様、王女様の美形スマイルひと味違う。
オーラが……後光がさしている。
これが王族の存在感か。
国王陛下も王妃様も王族だけど、はじめから素を見ちゃっているからここまでじゃなかったのにな。
まあ、二人の子供だからそのうち慣れるだろうな。
「アオイ、顔が赤いぞ。どうした。」
レオン兄さんが私の顔を覗き込んできた。
可愛いが正義のちょっと残念なレオン兄さんだけど、不意打ちは、ヤバい。
美形の整った顔が目の前に……
「大丈夫です。何でもないです。」
「そうか。アレンかニックに惚れたとかではないだろうな。」
「なに!!本当か」
「本当!!」
「「それはダメだ(よ)」」
レオン兄さんの発言に国王陛下と王妃様は、嬉しそうにしていたが、お父様とお母様は、ダメだと否定した。レオンお兄さんも不安そうだ。
大丈夫だよ。そんな気はないから。
「レオン兄さん、そういうのはないから安心して」
国王陛下、王妃様、ニック王子様は、残念そうにガッカリと肩を落とした。
そして、お父様、お母様、レオン兄さんは、嬉しそうだ。
アレン王子様は、私のもとにやってきて急に私を抱き抱えた。
「アレン、何をやっているのだ。」
「アオイが可愛くってさ。アレンお兄様って呼ばれて嬉しくなって、新しい妹ができたようで、つい我慢できなくなってしまった。可愛いは正義だからな。」
アレン王子様は、レオン兄さんと同類ですか。
「アレン兄様、ズルいです。アルカも抱っこ。」
「そうだ。アオイは、俺に任せて、アレンはアルカを抱っこしてやれ。」
そういいながらレオン兄さんは、アレン王子様から私を取り上げた。
アルカちゃんは、嬉しそうにアレン王子様に抱っこされた。
「皆さん、行くのならそろそろ行きませんか。」
「そうだな。行列ができるということだし、流石に王族を行列に並ばすわけにはいかないからな。」
「私は、行列に並んでもかまわぬぞ。行列に並んで食べるのも一般区域で食事をする醍醐味だからな。」
「ミッシェル、アルカもいるのだからな。若い頃二人で行っていた時とは違うのだ。並び疲れて食事どころではなくなるかも知れぬぞ。」
そうですよ。小さい子供は、行列に並ぶのに飽きちゃうと大変なんですよ。
アルカちゃんは、教育が行き届いているでしょうから大丈夫かもしれないけどさ。
「そうか。では行くか。」
そうして、私は、王族の皆様、お父様、お母様、レオン兄さんとレガールへと向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
546
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる