セクハラして異世界生活を満喫していたら美少女に尊敬されていた件

みずがめ

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1.異世界転生したら美少女との出会いはお約束です

 レンタル漫画で異世界転生ものを読んでみて抱いた感想は、俺には荷が重すぎるということだった。
 悪役転生しても断罪フラグを折るのは大変そうだし、パーティー追放されたらその時点で心折れそうだし、最強チート能力があっても俺なら容易く潰されそうだ。
 こういうのは物語として楽しむに限る。
 フィクションだから簡単そうに見えているだけで、実情はけっこう根性とか精神力とか、俺に欠けているものが必要に違いない。楽勝ムードを出してはいても、異世界主人公も苦労しているのだ。
 だから俺は異世界転生なんぞ一かけらも望んじゃいなかった。しなくてもいい困難はお断りしたい主義なのである。

「まさか、トラックに轢かれて死んでしまうとは……」

 ……なのに、俺は異世界転生しなければならなくなった。
 すでに使い古されたトラック転生。まさか自分の身に降りかかるとは毛ほども思わなかった。不幸中の幸いは居眠りしていた運転手が十割悪いだろうってこと。それ俺が不幸すぎるだけだろ。
 死後の世界で神様に会った。どうやら俺は手違いで死んでしまったらしい。異世界転生ものを読んでいなかったら脳がフリーズしていた事態だ。今は脳みそ自体ないんだけども。
 申し訳ないからと、神様が異世界転生するにあたり一つ好きな能力を与えてくださるとのことだ。つまりチートスキルを得るチャンスである。
 これもテンプレってやつか。俺は即座に望みを口にした。
 そんなものでいいのか? と返されたけど、俺は力強く頷いた。俺の意志の強さが気に入ったらしく、要望通りの能力をもらえた。

「では世界のためにがんばるのじゃよ」

 がんばらないのじゃよ。俺は内心で歪んだ笑みを浮かべながら転生したのであった。


  ◇ ◇ ◇


 異世界転生して赤ん坊からスタート。最初は現代日本とは違った世界観に心躍ったものである。
 異世界転生なんかして俺がやっていけるのか? その不安が消えたわけじゃなかったけど、なんだかんだで俺も男の子。ファンタジー世界に夢を抱いていなかったと言えば嘘になる。
 中世ヨーロッパらしき世界。魔法が存在して、モンスターや冒険者という単語に俺の夢は広がった。
 様々な異世界転生ものを読んだ中で、唯一俺もこうなりたいと思ったことがある。

「美少女とイチャイチャしたい! うんとイチャイチャしたい! できればハーレムを求む!」

 最強にならなくてもいい。内政チートで一目置かれなくたっていい。ていうかどっちも無理!
 異世界の美少女とイチャイチャできれば、贅沢を言えばエロエロできれば! 俺は何も文句はなかった。
 ……そんな煩悩を本気で願ったから罰が当たったのだろうか?

「ようジェイル。今日も薬草探しに精を出すのか?」
「まあな」

 冒険者ギルドで同業者に声をかけられた。ちなみにジェイルとはこの世での俺の名前である。
 貴族や魔族などといった特別な生まれではなく、ただの村人の子として生を受けた。成人を過ぎても特別な力に目覚めることもなかった。転生者ではあるが特別な子ではないらしい。
 今は冒険者となり日々の生活の糧を得ている。

「くくっ……。薬草採取くらいしか仕事がねえもんな。万年Fランクだと大変だよなぁ。同情するぜ」

 含み笑いをしながらの言葉に、同情なんてものは一かけらも感じなかった。
 まあ、なんというかあれだ……。これ、思いっきりバカにされてんな。

「じゃあ、俺急ぐから」
「おう。せいぜいがんばってくれや。【薬草】のジェイル」

 粗野な笑い声が背中に突き刺さる。俺はため息をつきながら薬草採取するために森へと足を向けた。
 俺は確かに神様からスキルをもらった。たぶんこの世界で俺しか持っていないユニークスキルってやつだ。
 だけど、もらったスキルは戦闘に役立つものじゃない。正直に白状すれば、戦闘スキルがなくてもその辺のモンスターくらいなら普通に倒せると思っていたのだ。
 想像してみろ。例えばゴブリンでも剣で斬ったりすれば血が出るのだ。切れ味が良ければブシャー! って感じに勢いよく血しぶきが上がるんだよ。
 平和な日本でぬくぬく育ってきた記憶を持っている俺には刺激的すぎた。戦国時代ならともかく、現代っ子に血なまぐさいのは無理ってものである。
 異世界転生のデメリットってやつを思い知ったね。これが異世界生まれ異世界育ちならなんとも思わないんだろうが、下手に前世の常識がある俺にはダメだった。ちょっとならともかく、大量の血って怖いんだぞ。
 だったら、その神様からもらったっていうスキルを工夫して使えばいいじゃないか、と思われるだろうが、それがなかなかに難しい。ていうか戦闘ではただの無能スキルでしかないのだ。
 俺が神様からもらったのはエロスキル。イチャイチャエロエロを目指すんだから当然だよな?
 これが遠距離発動型ならまだ使いようがあったんだけど、残念ながらそうじゃなかった。
 俺のエロスキルを発揮するには、実際に女とエッチなことをしなければならないのだ。つまり接近戦(?)限定のスキル。モンスターには使えないというか使いたくもない。俺に異種姦の趣味はないのである。

「はぁ……。俺はいつ童貞を卒業できるんだ……」

 ちなみに前世での俺は彼女いない歴=年齢の男だった。好きな娘にアプローチできるならとっくにやっている。むしろ異世界の女に食われる妄想をしていたってのに、未だにその気配すらないのはどういうことだ?
 そんなわけで、せっかく異世界転生して神様からチートスキルまでもらったというのに、それを生かすこともできず俺は未だに底辺冒険者なんぞをやっていた。
 あ~、ずっとこのままうだつが上がらないくらいなら故郷に帰るか? いや、あそこでも雑用仕事しかできねえんだよな……。自分が無能すぎて泣ける。
 うだうだ考えている間に目的の森へと到着した。
 ここはキコルの森。モンスターは少なく、豊富な薬草を採取できる。駆け出し冒険者はまずこのキコルの森を訪れるだろう。
 冒険者ならみんな一度は訪れるキコルの森。だけど、俺ほどこの森を熟知している冒険者はいないだろう。
 弱いモンスターしかいないので狩場としては向かない。駆け出しの依頼をこなしたら、みんなすぐに別の場所に行くからな。
 その分、俺はずっとこのキコルの森で薬草採取している。冒険者の中で訪れた回数はダントツで一番のはずだ。……全然自慢できないけどな。
 冒険者がキコルの森に訪れるということは、自分が初心者もしくは弱者だと喧伝するようなものだ。
 つまり俺がここを主戦場にしているということは……言わずともわかるな?
 最善の道を選び、モンスターを避けていく。うっそうとした木々を抜けた先に、誰も知らない薬草の群生地があるのだ。

「よしよし、今日も大量だぜ」

 モンスターと戦わずとも、贅沢さえ考えなければ薬草採取だけで生計は成り立つ。俺しかこのボーナスポイントみたいな場所を知らないからだ。せこい? 知るか。

「ん? 何か光ってる?」

 見慣れた薬草に紛れるようにして、ぼんやりとした光が見えた。
 近づいてみれば不思議な光で、まるで炎みたいにゆらゆらとした美しい輝きを放っていた。

「って、本当に燃えているんじゃないだろうな!?」

 火事にでもなったら大変だ。主に俺が。ここで薬草採取できなくなったら生計が立てられなくなってしまう。
 慌てて光へと手を伸ばす。多少の火傷なら我慢するつもりだった。

「あれ、熱くない?」

 手のひらで炎を消すつもりで覚悟していたのだが、伸ばした手に熱は感じなかった。代わりに光を掴んだ時に何かをもいだ感触がした。

「これは……?」

 手の中にあったのは小さな光の玉だった。ビー玉くらいの大きさで、半透明の中身にゆらゆらとした光が揺れている。

「玉っていうか、実か?」

 ここで俺の脳裏にビビッときた。

「これ……フェニックスの実か!?」

 フェニックスと聞けば、RPGに通じる人なら蘇生アイテムと想像するかもしれない。
 残念ながらこの世界に蘇生アイテムはない。しかし、それでもフェニックスの実はあらゆる傷や病気を治す効果がある。それが死にかけであろうとも効力は覿面だと聞く。
 伝説級のアイテムだと文献に載っていたはずだ。レア中のレア。喉から手が出るほど欲しい奴がいくらでもいるほどの超レアアイテムだ。
 確か、一生遊んで暮らしてもおつりが出るほどの価値があったよな……。
 まさかいきなりこんな幸運が転がり込んでくるとは。きっと神様がうだつの上がらない俺を案じて気を利かせてくれたのだろう。おおっ、サンキュー神様!
 薬草採取をそこそこに切り上げて、俺は町へと戻ることにした。早くフェニックスの実を金に換えないとな。
 これからは悠々自適のスローライフが俺を待っている。一軒家でも買って、美人なメイドさんでも雇おうか。くぅ~、夢が広がるぜ!

「ああーーっ!! そ、それ……」

 ガサッと草を踏む音がしたかと思えば、急な大声に驚かされた。
 そこにはいつの間に現れたのか、ピンクブロンドの髪をポニーテールにした美少女の姿があった。異世界人生を送った中でもお目にかかったことがないほどの美貌だ。
 彼女の大きな目が俺を見つめている。正確に言えば、俺が手にしているフェニックスの実に釘づけだった。

「あ」

 見られた!? ま、まずい……。いやまずくはないか?
 冒険者は早い者勝ちがルールだ。だからフェニックスの実も、俺に所有権がある。

「あ、あなたそれ……フェニックスの実よね?」
「そうだが」

 隠しても仕方がない。焦りを悟らせないように答える。
 ここは下手に出ない方が正解なような気がする。もし実力行使で奪いに来られたら俺に勝ち目はない。相手はか弱い美少女だって? 異世界ではむしろ美少女の方が強いってのがお約束なんだよ!

「その、よかったら譲ってもらえない? お金ならあるわ」

 交渉してくるか。面倒なことになったな。
 美少女が身につけている鎧をガシャガシャさせて何かまさぐっている。たぶん財布でも取り出そうとしているのだろう。
 おいおい、手持ちの金でどうにかなるなら超レアアイテムなんて言わねえんだよ。

「いくら出せる? 一応言っとくが、相場以下の値段なら話にならないぞ」
「うっ……」

 美少女はたじろいだ。やはり手持ちの金では全然足りないのだろう。

「す、少し待ってもらえれば……用意してみせると約束するわ」
「つまり、今はないんだな」
「それは……」
「じゃあダメだ。欲しけりゃ俺が売った後でそれを買えばいいだろ」

 交渉決裂だ。俺は彼女に背を向ける。
 これを早く金に換えたい。そうして初めて俺は二度目の人生を謳歌できるのだ。

「そんな時間はないの! 早くしないと、私の大切な人が……死んじゃうから」

 涙交じりに訴えられる。美少女の涙はどうしてこうも美しいのだろう。俺の心は痛まなかったが。
 だってこの場合の「大切な人」って、どう考えても男だろ? なんで他人様の彼氏のために大金を譲らなきゃならんのだ。しかも本当に金を出すのか怪しいってのに。

「お願い……。私なんでもするから……絶対にお金を用意するから……お願いよ……っ」
「ん? 今なんでもするって言ったか?」
「え?」

 彼女はきょとんとする。隙だらけの表情は愛嬌を感じさせた。

「このフェニックスの実のために、なんでもするかって聞いてんだけど?」
「え、ええ! なんでもしてみせるわ! だからフェニックスの実を譲ってほしいの!」
「じゃあエッチなことさせてくれたらいいよ」
「え?」

 またもやきょとんとする美少女。ピンクブロンドの髪が風になびいてサラサラと揺れていた。
 仕方がない。もうちょっとわかりやすく言おう。

「今ここで俺に身体をまさぐらせてくれたら、君にフェニックスの実を譲ろう」

 正しく理解したのだろう。彼女はピシリと固まった。

「え、え、え、えええええええぇぇぇぇぇぇーーっ!?」

 真っ赤な顔をして驚きの声を上げる。そんな彼女を余裕のポーズで見つめた。

「別に嫌ならいい。君の『大切な人』への思いはそんなものだったんだろうな」

 吐き捨てるように言ってみた。別にカップルへのひがみではない。本当だ。

「ま、待って! ……い、いいから」
「え、なんだって?」

 難聴ぶって聞き返す。これは意地悪ではない。社会人にとって確認はとっても大事なことなのだ。

「だ、だからっ! 私にエッチなことしていいから……。だからフェニックスの実を譲ってよね!」

 美少女がヤケクソ気味に吼えた。この潔さには好感が持てるな。
 とにかく了承してくれたことには変わりない。自然と口の端が持ち上がる。

「わかった。約束しよう」

 大金は勿体ないが、約束は約束だ。
 ──それに、神様からもらったエロスキルを、異世界転生して初めて使う時がきたのだ。存分に楽しませてもらおうじゃないか。
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