【完結】淫獄の人狼ゲームへようこそ

荒巻一青/もふモフ子

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二日目

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 柳生教授にも怪しいビデオテープを見つけたことを報告し、廊下で待機していた拓兄と清水先輩も連れて、食事の会場となっている広間へ向かう。

 お目当ての最上さんは広間にいたのが、俺たち以外の参加者たちが全員既に着席していた。
 今朝会わなかった、長根や江頭、そして新田もだ。

「昼食なら間もなく準備できますので、少々お待ちくださいませ。」

 そう最上さんに言われ、広間の入り口付近に突っ立っているわけにもいかず、俺たちは空いていた席に座ることにした。

「皆さん、お揃いで。」

 御堂が着席するやいなや、他のメンツに声をかけた。

「あら。これで皆、揃っちゃったわね?」

 反応したのは藤山だけだ。
 長根は声をかけた御堂に対して舌打ちして感じが悪いし、江頭は俯いてばかりだ。新田は何も言わず、こちらを眺めているだけで、感情が読み取れない。
 俺は流れで御堂の隣に座ることになった。

「……?」

 ふと視線を感じて、顔を上げる。
 長根が、俺のことをじっと見ていた。
 何だろう。特に関わりはないはずなのに。

 俺はその視線に気づかないふりをして、すっと視線を藤山に戻した。

「お宝探しに頑張りすぎて、お腹が空いちゃったってところかしら?」
「ははは!バレてしまいましたか。皆さんも、新しく出現した部屋を捜索していたんですか?」
「私は部屋にいたけれど、そこの男たちは探索していたようねぇ。」

 そこの男たちと言って、藤山は長根、江頭、そして新田の方を指差す。

「へぇ、そうなんですか。こちらも一部屋探ってみたんですけれど、興味深い物がたくさんありましたよ。それに、まだ中身は確認しておりませんが、今アキラ君が持っているビデオテープも見つかりまして。そちらは何か見つかりました?」

 無邪気を装って御堂が進捗状況を聞くと、長根は反発した。

「フンッ!敵にわざわざ情報を流すわけがないだろうが!」
「敵だなんて……。」
「敵は敵だろうよ!悪いが、わしは初瀬山勇次郎の遺産を諦めていないからな!貴様らを信用しない!」
「はぁ。」

 長根の剥き出しの敵意に、何を言っても無駄そうだと御堂はターゲットを変える。

「新田さんも、長根さんや江頭さんと一緒に?」

 新田はちらりと長根の方を見る。

「さてね。どうだろうな。」

 それだけ言うと、あとはもう話すことはないと言わんばかりにまた黙り込んでしまった。

「ん~、失敗です。警戒されちゃいました。」

 ペロッと下を出す御堂に、学斗は「おいおい」と苦い表情を浮かべた。

 やがて最上さんがこれまた美味しそうな昼食をワゴンにのせて運んできたため、俺たちは食事を楽しむことにした。
 皆が無言で食事をするため、カチャカチャとカトラリーと食器が当たる音が広間に響く。

 そんな空気だと俺も話しかけづらく、黙々と食事を口に運ぶ。
 そうしていると、思っているよりも早く昼食を食べ終わってしまったため、俺は給仕に勤しむ最上さんを呼び止めることにした。

「最上さん、ちょっとお尋ねしたいことがあるんですが……。」
「何でしょう?」
「この屋敷に、ビデオテープを視聴できる機械はありますか?」
「視聴覚室にならございます。」

 へぇ、視聴覚室なんてあるのか。

「そこ、お借りしても構いませんか?」
「はい。昼食後にすぐ利用できるよう、準備させていただきます。場所も後ほどご案内いたします。」
「ありがとうございます!助かります。」
「いえ、勿体無いお言葉です。」

 最上さんは頭を下げ、広間から出ていった。

「これでビデオテープ見れそうだな。」
「あぁ。」

 学斗の言葉に頷く。

「えっと、皆さんもご一緒に見ます?」

 拓兄たちにはもちろん、長根や新田の辺りにも視線を向けながら聞いてみる。
 清水先輩は顔を曇らせたから来ないだろう。となると、拓兄も彼女の側にいることになるだろうから、来ないな。

「私は先程の部屋をもう一度確認したいので、遠慮します。」と、柳生教授。

「それなら、私は見に行こうかな。何のデータか気になるし。」と、御堂。

 そして案の定、他の人たちには「興味ない」と断られた。
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