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二日目
探索③
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「だって、【人狼】ならさっさと正体明かしてしまえば、さっさとこのゲームを終えられるじゃないですか。」
「でも、高橋さんの件もあります。【人狼】だと正体を明かしたら、自分の身がどうなるか、心配になりません?」
「え?でも、命の保証はされていますよね?」
最上さんは確かにそう言っていた。
「魂がどうこうは怖いですけれど、でも、もう拓兄と学斗のことを考えると、早く何とかしたいっと思って……。」
少し目を伏せ、悲しげな表情を作ってみせる。
俺は知っている。こういう表情を見せると、結構な割合で相手が心配してくれることを。
さらに、 気づくか気づかないか、少しだけ声を震わせて続ける。
「【人狼】、誰なんでしょうね。できれば、誠実な人に割り振られていたらいいんですけれど、もしそうだったら今頃声を上げていますよね。どうしよう、長根さんとかだったら……。」
「アキラ君は、ちょっと気負いすぎですよ。頼れる大人もいますし、あまり自分を追い込みすぎないようにしてくださいね。」
「えっと、なんか、すみません。気、遣わせてしまって。実は昨晩もちょっと眠れなくて……はは。」
「奇遇ですねぇ。私もです。」
「え?意外!」
「そんなことありませんよ。私も不安な時は不安になります。でも、こうして自分の気持ちを口にできると、スッキリするものですね。」
「そうかもしれませんね。」
穏やかな空気を演出し、『【人狼ゲーム】に突然巻き込まれて不安を感じる学生』らしく振る舞ってみたが、どこまで信用してくれたかな。
まぁ、信じようが信じまいが、今のところどちらでも構わない。
まだ御堂には手を出さないし、ね。
俺は棚の上にあった荷物を床に積み重ねる。
すると、棚の奥の方に仕舞われていた木箱を発見した。
それを机の上に置いて、中に入っているものを出してみたのだが――。
「ん?何だこれ?」
黒くて、四角い、何か。
振ると、中になにか入っているのか、カタカタ音がする。
「御堂さん。これ、何か分かりますか?」
「ビデオテープだね。」
ビデオテープ!
聞いたことがある!
昔は、このテープに映像を録画して、再生していたらしい。
あるのは知っていたけれど、こうして実物を触るのは初めてだ。
「へぇ~!これがビデオテープ!すごい!初めて見た!学斗ー!なんかすごいの見つけたー!」
「え?何?」
学斗が傍にやってきて、俺と共に興味深そうにテープを覗き込んでいるのを、何とも言えない表情で見る御堂。
どうした御堂?そんな表情、今まで浮かべたこと無かっただろ?
「え、ど、どうしました?御堂さん。俺たち、なんか変なこと言ってました……?」
「変じゃないよ……。うん。全然変じゃないんだけど、ね……。」
とりあえず、持っていたビデオテープを御堂にも見せる。
すると、御堂はしばらくビデオテープをあちこちひっくり返しながら、「ふぅん。」と言った。
「上書きできないよう爪が折られています。中には、消されたくない映像が入っているようです。」
「一体何が録画されてるんでしょう?」
「タイトルもありませんし、再生してみないと何とも言えません。ただ、再生するなら、専用のデッキが必要ですね。」
それなら、最上さんにお願いするより他なさそうだ。
御堂も俺と同意見なのか、俺にビデオテープを返してから言った。
「お昼の時間ですし、一度広間に戻りましょう。そこに最上さんもいるはずです。」
「そうですね。」
もしかすると、これが初瀬山勇次郎の映像コレクションの一つかもしれない。
その場合、閲覧しなければ『特殊カード』は貰えないから、やはり最上さんに頼るしかなさそうだ。
「でも、高橋さんの件もあります。【人狼】だと正体を明かしたら、自分の身がどうなるか、心配になりません?」
「え?でも、命の保証はされていますよね?」
最上さんは確かにそう言っていた。
「魂がどうこうは怖いですけれど、でも、もう拓兄と学斗のことを考えると、早く何とかしたいっと思って……。」
少し目を伏せ、悲しげな表情を作ってみせる。
俺は知っている。こういう表情を見せると、結構な割合で相手が心配してくれることを。
さらに、 気づくか気づかないか、少しだけ声を震わせて続ける。
「【人狼】、誰なんでしょうね。できれば、誠実な人に割り振られていたらいいんですけれど、もしそうだったら今頃声を上げていますよね。どうしよう、長根さんとかだったら……。」
「アキラ君は、ちょっと気負いすぎですよ。頼れる大人もいますし、あまり自分を追い込みすぎないようにしてくださいね。」
「えっと、なんか、すみません。気、遣わせてしまって。実は昨晩もちょっと眠れなくて……はは。」
「奇遇ですねぇ。私もです。」
「え?意外!」
「そんなことありませんよ。私も不安な時は不安になります。でも、こうして自分の気持ちを口にできると、スッキリするものですね。」
「そうかもしれませんね。」
穏やかな空気を演出し、『【人狼ゲーム】に突然巻き込まれて不安を感じる学生』らしく振る舞ってみたが、どこまで信用してくれたかな。
まぁ、信じようが信じまいが、今のところどちらでも構わない。
まだ御堂には手を出さないし、ね。
俺は棚の上にあった荷物を床に積み重ねる。
すると、棚の奥の方に仕舞われていた木箱を発見した。
それを机の上に置いて、中に入っているものを出してみたのだが――。
「ん?何だこれ?」
黒くて、四角い、何か。
振ると、中になにか入っているのか、カタカタ音がする。
「御堂さん。これ、何か分かりますか?」
「ビデオテープだね。」
ビデオテープ!
聞いたことがある!
昔は、このテープに映像を録画して、再生していたらしい。
あるのは知っていたけれど、こうして実物を触るのは初めてだ。
「へぇ~!これがビデオテープ!すごい!初めて見た!学斗ー!なんかすごいの見つけたー!」
「え?何?」
学斗が傍にやってきて、俺と共に興味深そうにテープを覗き込んでいるのを、何とも言えない表情で見る御堂。
どうした御堂?そんな表情、今まで浮かべたこと無かっただろ?
「え、ど、どうしました?御堂さん。俺たち、なんか変なこと言ってました……?」
「変じゃないよ……。うん。全然変じゃないんだけど、ね……。」
とりあえず、持っていたビデオテープを御堂にも見せる。
すると、御堂はしばらくビデオテープをあちこちひっくり返しながら、「ふぅん。」と言った。
「上書きできないよう爪が折られています。中には、消されたくない映像が入っているようです。」
「一体何が録画されてるんでしょう?」
「タイトルもありませんし、再生してみないと何とも言えません。ただ、再生するなら、専用のデッキが必要ですね。」
それなら、最上さんにお願いするより他なさそうだ。
御堂も俺と同意見なのか、俺にビデオテープを返してから言った。
「お昼の時間ですし、一度広間に戻りましょう。そこに最上さんもいるはずです。」
「そうですね。」
もしかすると、これが初瀬山勇次郎の映像コレクションの一つかもしれない。
その場合、閲覧しなければ『特殊カード』は貰えないから、やはり最上さんに頼るしかなさそうだ。
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