【完結】さわって言いなり♡催眠セックス

荒巻一青/もふモフ子

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第一章:憧れの上司と催眠セックス♡

何気ない日常を、貴方と

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 忠志さんとは、大学のサークルで出会った。

 当時から目立つ存在だった。集団の中心にいて、誰からも好かれていた。その容姿の良さで、周囲の男の子たちとは一回りも二回りも大人っぽく映った。

 でも、意外に浮かべる笑顔が子供っぽくて、そのギャップに魅了された人も多かったと思う。

 かくいう私もその一人だった。

 サークルでたまたま共通で好きなバンドの話が盛り上がったあと、CDを貸し合ったり、一緒にライブに行くようになって、さらに彼の魅力に気づいた。

 世話好きなところ。紳士的なところ。理性的で、滅多に怒らないところ。力持ちなところ。子ども好きなところ。一口が大きくて、食べる時にリスみたいに頬を膨らませてもぐもぐするところ。虫は苦手なところ。そして、意外にベタなロマンチストなところ。

 知れば知るほど、彼のことが好きになった。

 勇気を出して自分の気持ちを伝え、彼から「俺も好き。」と恥ずかしそうに言われたときは、天にも昇る心地だった。

 大学を卒業して、すぐに籍を入れた。

 当初は二人で働いて、とにかくお金を貯めた。どちらも新卒だったから、精神的にも肉体的にも辛い時があったけれど、彼と二人だから頑張っていけた。

 数年経って、亮太が生まれた。

 二人で貯めたお金でマイホームを買った。

 今年に入って、責任ある立場になったから彼は忙しそうだけれど、最近は「そろそろ二人目、欲しいよね。」とよく相談している。彼も賛成してくれていて、近いうちに亮太はお兄さんになりそうだ。

 排卵日も近いし、今週末がタイミング的に良さそう。

「あら?」

 朝、一階に下りてくると、机の上に洗われていない食器が乱雑に置かれていた。

 昨晩は部下の方と宅飲みすると言っていたけれど、片付けもせず、そのまま寝てしまったのね。

 珍しい。いつもなら疲れていても、こういうことはしっかりしてから寝るのに。そういえば、初めて部下をお家に招いたから、楽しくなってうっかり抜けてしまったのかしら。

 廊下に出てみると、あちこち濡れていた。お風呂場も使いっぱなし。

 しょうがないわね。今朝は後片付けから始めなきゃ。

「おはよう。」

「あ、忠志さん!」

 眠そうに目をこする彼。その後ろに、ひょこひょこと亮太が着いてきているかと思ったら、あの子の姿は見当たらない。いつもなら、一緒に下りてくるのに。

「おはよう、忠志さん。亮太は?」

「ん?あれ、そういえばいないな。まだ寝ているのかも。」

「じゃあ、起こすのは少しあとにしましょう。誰かさんが昨日リビングも廊下もお風呂場も散らかしっぱなしだから。」

「あ!そうだ。ごめんごめん。飲んですぐ寝ちゃった。俺が片付けるよ。」

 じゃあ、お願いしようかしら。

「それなら、朝食の準備するわね。」

「あぁ。」

 今朝は、サラダにトースト、ミネストローネ、ヨーグルトにしようかな。忠志さんと私用にコーヒーも準備しなきゃ。

 朝食の準備をしていると、目を覚ました亮太が一階から下りてきた。

 眠そうに目をこする姿が忠志さんそっくりで、つい笑ってしまう。

「顔洗っておいで、亮太。」

「うん。」

 忠志さんは、まだ片付けが終わらないかしら。

「忠志さーん!テーブルの上、片付けた?」

「ちょっと待って!あと少しだから!」

 時間、結構かかっているわね。

「私も手伝う?」

「大丈夫!ありがとう!」

 しばらくして、顔を洗ってきた亮太が「ぼくも、朝ごはん、じゅんびする!」と言って聞かないので、パンをのせたお皿をテーブルに運ぶようお願いをする。

 その後、私もトレーにお皿をのせて、リビングへ向かう。ちょうど忠志さんは亮太からお皿を受け取った所だった。

「片付けに手間取ってごめん。お詫びに、コーヒー淹れてくるよ。」

「じゃ、お言葉に甘えようかしら。」

 亮太とお皿を並べて、先に二人で朝食をいただく。口をすぐ汚してしまう亮太のお世話をしながら、忠志さんを待つけれど、一向に来ない。

 変ね。もしかして、ここ最近の疲れが溜まっているのかしら。心配だわ。

「あ、ようやく来た。」

 淹れたてのコーヒーカップを二つ手に持ち、「おまたせ」と彼は朝食の席についた。

「ミルク入れるのに、時間かかっちゃった。」

「珍しいわね。いつもブラックなのに。」

「最近、好きなんだ。ミルク。」

「そうなの。ねぇ、せっかくのお休みだし、たまには三人で遊びにでも行かない?最近、駅近くに子ども用のアスレチック施設ができたって、近所のお母さんたちから聞いたのよ。」

「うぅん。でも、明日はパーティーだろう?準備、しなくていいのかい?」

「あっ!そうだったわね!」

 いけない、うっかりしていたわ!

 明日は前々から計画立てていたパーティーなのに、その準備が全然できていない。

 部屋の掃除をして、ソファーとかテーブルとか、移動さなくてはいけないし、飾り付けも必要でしょう?それから、ケーキね。せっかくだから、手作りがいいわね。スポンジやホイップクリームなんかも買ってこなきゃ!

「キッチンの後片付けが終わったら、亮太と買い物に行ってくるわ。」

「じゃあ、その間に部屋の片付けをしているよ。」

「大丈夫?さっきも片付けに時間かかっていたし、今日、疲れてない?」

「ははっ、大丈夫だよ。職場ではいっつも力仕事ばかりしているんだから。」

「そう?」

 見ると、美味しそうにもぐもぐ食べて、またリスみたいにほっぺを膨らませていた。昔っからそうよね。可愛い。

 さて、忠志さんは何でもないように言っていたけれど、実際に買い物から帰ってきたら、片付けは半分も進んでいなかった。

 午前中は私も手伝って部屋の片付けを終え、昼食に出前の寿司をとり、午後は亮太と二人でパーティーの飾り付けを作った。保育士をやっていから、こういう工作は得意。ついつい凝ったもの、作ってしまうのよね。

 それにしても、今日はよく荷物が届くわ。どうやら全部、パーティーに必要なものらしいけれど。

「忠志さん、テレビばっかり見ていないで、荷物、部屋に運んでくれる?色々届いているわよ?」

「うん!そこに置いてて!」

 今日の忠志さん、何だか変だわ。でも、そういう日だって、あるわよね。

「ね、忠志さん。」

「ん?」

 亮太がトイレに行っている間に、例のことを打ち明けてみた。

「二人目、そろそろって話していたじゃない?今日、排卵日も近いし、どう?」

「……そうだね。亮太が眠ってから、ヤろうか。」

「最近忙しかったから、久しぶりね。」

 楽しみだわ。

 亮太が生まれて、なかなかそういう時間も取れていなかったし。

 その日の夜、亮太がぐっすり眠ったところで、彼を子供部屋に寝かせ、私達夫婦は二人の寝室へ。

 ご無沙汰すぎて、何だか恥ずかしくなってきたわ。

「忠志さん、あのね、私――。」

 腕を伸ばして、彼からのハグを待つ。

 セックスの前は、いつも体温を交換するみたいに、二人で抱きしめ合ってから始めていた。

 でも、一向に彼からのハグは来ない。

「忠志さん?あの、抱きしめてくれないの?」



「――抱きしめるわけないだろ。もう、俺のなんだから。」



 私と忠志さん以外の、聞こえるはずのない声。

 誰、あなた。

 だ、

「はい、じゃあもう正気に戻っていいよ“透明人間、おしまい”。」

「………………う゛っ、ぐ!げええ゛え゛え゛ッ!!!!!」
 


 ――そして私は、その日の全てを、思い出した。
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