Blue Flame Little Girl 〜現代ダンジョンで地獄を見た幼女は、幸せに成り上がる〜

ももるる。

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特注しよう。

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 明けて翌日。

 昨日は結局、色々と話し合った結果にお母さんも真緒のダンジョンデビューが決まり、アタッカーライセンスの発行もすぐさま行われ、まぁつまりそう言う事になった。

 なんだろう。目の前で外堀を、パワーショベルを使って爆速で掘られた感じがする。

 まぁ、万が一を考えればコレも良い事である。

 いつどこでダンジョンが溢れるかも分からない危険な現代になっちゃったのだから、レベルを上げて自衛できる様になるのは良い事だ。

 そんな訳で、警察や政府との協力を前提として、私は銀級ダンジョンの攻略に向けて動く事になった。

 食料を初めとした必要物資は政府が用意してくれるので、今私が自分で用意するべきは武器である。もひとつ言うなら防具も。

 まぁ服が欲しいと笹木さんにはお願いしてあるけども、ダンジョンで着用するならばやっぱり防御力の高い「装備品」が良い訳でして。

 だから、今日は、またも学校をお休みして用事を済ませる。

 目的地は笹木さんから紹介された場所であり、そこには今日、今の日本でダンジョンアタッカーを支えてる武器メーカーの人達が集まってるとの事。

 もちろん武器メーカーが集まった目的は、「蒼乃フラムの使用武器御用達の看板」である。つまり私。

 要は私から武器の特注を受けたい企業が笹木さんの呼び掛けで集まったのだ。ほんの一日未満で。

「どうも初めまして、蒼乃フラムです」

 東京都中央区日本橋のとあるビルで、私は集まって貰った面々に挨拶をした。

 蒼乃フラムの使用武器特注依頼の入札? とでも呼ぶべき今日の会合が日本橋なのは、ただ単にセキュリティやら情報の秘匿性やら、護衛の配置しやすさとか各企業のアクセスしやすさとか、今回のイベントを色々な観点から見て、すぐに用意出来て丁度良い物件がここにしか無かったかららしい。

 会場が広過ぎて、尚且つ大々的に開催すると目立つ。情報も漏れるし、会場の規模が広がると比例して入場規制が難しくなる。

 しかし会場が小さ過ぎると今度は企業から来たメンバーが入り切らなかったり、武器の特注を競う関係で持ち込むだろう機材やサンプルなどにも制限が出る。

 当たり前だけど、どんな武器をどんなコンセプトで作ってる企業なのか分からないと、私も依頼なんて出来ない。

 ネットで調べた情報だけで精査するなら、こんなイベント要らないしね。

 それに今回は、私のインベントリから銅級ダンジョン深層の素材も提供する分、情報の秘匿性には気を使わざるを得ない。

 ちなみに、私は最初、日本橋にほんばしと聞いて「え、会場が大阪なの!?」って驚いた。東京住まいなのにね。恥ずかしかった。

 もう間違えないぞ。東京が日本橋にほんばしで、大阪は日本橋にっぽんばしだ。

「さて、お集まり頂いた企業の皆様もお暇では無いでしょうから、さっそく始めましょうか?」

「是非。では、各企業から来た人の紹介から始めますか? 言い出しっぺの私はガトリングエッジから来ました開発兼広報担当の篠崎しのざきと申します」

 ビルのワンフロアぶち抜きで設けられた今日の会場は、メインに会議場のような楕円テーブルが会議の半分を埋めており、もう半分には各企業が持ち込んだサンプルやら機材が置かれたプレイフィールドになってる。

 私が各企業のサンプル武器を実際に素振り出来る様な場所が作られてる訳だね。

 そんな会場の会議テーブルの、更に上座に座らされてる私は何故かセルフで進行も行ってる。おかしくない? 私、八歳児だよ?

 保護者としてお母さんも来てくれてるけど、お母さんは流石に武器の善し悪しなどまだ分からないから、私の後ろで別途席を設けられてお茶をしてる。私の大事な大事なお母さんと言うことで、めっちゃ接待されてて楽しそう。

 各企業の人々も、お母さんの接待に回せる人材を連れて来てる所はニコニコしてて、技術屋くらいしか連れて来てない所は「ぐぬぬぬっ……!」って顔してるのちょっと笑う。

 まぁね、うん。私がアレだけボロボロになってまで帰ろうとした家族ばしょなんだから、そのお母さんから好印象を持たれたら私の印象も上がるよね。うん。正しい戦術だと思う。

 なに、あの、すっっっごく高そうなケーキとか、私も食べたいんだけど。

 で、今、私の進行に合わせて流れを作ってくれた篠崎さんを初めとして、今日は即日駆け付ける事が叶った八社が来てる。

 ガトリングエッジ。
 ブレイバーブリンガー。
 DDスクリプト。
 BBカーボニック。
 大黒屋。
 クラウンソード。
 カルヴンレイバー。
 幻想鍛冶集会。

 以上、八社。と言うか八メーカー。

 とは言っても、今日この集まりで特注する一社を選ぶ訳じゃない。

 私がプレゼンを聞いて「良いな」と思ったメーカー全部に素材を渡して、サンプルを作ってもらうのだ。そのサンプルの中からまた、一番気に入ったメーカーを選んで本格的に素材を降ろすのだ。

 なので、まぁ、相当に興味を引かないダメなプレゼンをしなければ、私的には八社全部に素材を渡しても良いのだけど、それでも向こうは「下手したら自分の会社だけ新素材を融通して貰えない」可能性がある訳で、かなり必死な様子である。

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