25 / 155
異世界文明との接触
第25話 無理な注文
しおりを挟む
あたし達が立っているのは中世ヨーロッパと東南アジアの文化が交じり合ったような不思議な街並みね。そして
「これが、商業ギルド」
天秤に羽のついたシンボルの描かれた建物が商業ギルドとのこと。
開け放たれた両開きの大きなドアをくぐると、そこはちょっとしたロビーになっていて向かいには受付カウンターのようなものが見えるわね。
「その辺りで、見物しながら待っててください」
そう言うとミーガンさんは迷うことなく受付カウンターに向かって歩いていったわ。たしか、ここではミーガンさんが到着の報告をするだけで、あたし達がすることは無いはずよね。
そこであたしと瑶さんは商業ギルド内の様子を観察することにしたのよね。
入口の向かいに受付カウンターがあって、あたし達がいるのが入口入って左サイドの、これは待ち合わせや簡単な打ち合わせをするようなロビーかしら、そして反対の右手には細い通路とその両側にドアがいくつも並んでいるわね。
「ねえ、瑶さん。あそこって何かしら?」
「ああ、あれは多分打ち合わせ室か小規模会議室のようなものじゃないかな。商業ギルドということはというより仕事なら内密に話をしたい事もあるだろうからね」
なるほど、そういう事なのね。
「でも、それだったら自分たちのお店なり自宅なりの拠点で話をすればいいんじゃないの?」
「ふふ、それでもいいけど、そういう話は中立の施設でしたほうが良い事もあるんだよ」
そういうものなのかしら?別に他人に聞かれなければ良いと思うのだけど。
「日本ででもそうだったけど、大人の取引では色々とあるんだよ」
あたしが納得できないでいると瑶さんが思わせぶりなことを言ってきたわね。それでも、ふっと表情を引き締めてあたしの耳に口を近づけてきたわ。え?突然ね。
「ビジネスではテーブルの下で銃を向け合い上で握手をするなんて言い方もあるくらいだからね。一応は法治国家と言える日本でもそうなんだから、この文明段階ならもっとだろうね」
何それ怖い。今度はあたしが瑶さんの耳に口を寄せて囁く番ね。
「ならミーガンさんの事も警戒必要ってことですか?」
あ、瑶さんが笑顔になったわね。
「うん、まあ彼女の場合、私達は命の恩人枠だし、現状では競合するものも無さそうだから、そこまで警戒しなくても良いとは思う。それに短い間だけど交流した彼女は商売として商品には正当な対価を払うタイプに感じたからね。商人としてはある程度信頼を置いて取引できるタイプに見えたよ。とは言っても文化習慣が違うからやっぱり完全に無警戒とはいかないだろうね」
「瑶様、朝未様。少しよろしいでしょうか?」
そんな話をコソコソとしていたあたし達にミーガンさんが声を掛けてきたのよね。
ここは大人の瑶さんに任せた方がよさそうなきがするので、あたしは黙っていることにします。
「ん、ミーガンさん。もう用事は済みましたか?」
あら?ミーガンさんがちょっと挙動不審ね。気まずそうな顔をしているし、何かあったのかしら。
「あー、その申し訳ございません。お2人にご相談があるのですが」
「相談、ですか?」
これ小説だと絶対に厄介ごとが舞い込んでくる奴じゃないかしら。
あたしが身構えていると瑶さんも少し嫌そうな顔してるわね。
「ええ、ちょっとここでは話しにくい事ですので、あちらでお願いいたします。」
あたしと瑶さんが連れていかれたのは、
「ここはいったい?」
「はい、商業ギルドエルリック支部、ギルドマスター室です」
「ギルドメンバーでもない私達が何故ギルドマスター室に呼ばれるのでしょうか?特に悪さをした記憶も無いのですが」
「それは、俺から説明しよう」
あたし達の後ろから男性の声が響いたわ。そう、本当に響いたというのがピッタリの涼やかなイケメンボイスよ。そしてあたし達が振り向いた先にいたのは細身の長身に色白の肌の……美人?。え、男の人の声に聞こえたのだけれど。
「俺はセルゲイ・ボドゥン、この商業ギルドのギルマスターだ。セルゲイと呼んでくれ」
え?性別を聞くのは多分地雷よね。どうしようかしら。こういうのはやはり大人としての経験のある瑶さんにお願いする方が安心よね。あたしがそっと瑶さんに視線をむけると、瑶さんと目があったのでそっと呟くことにしたの。
「瑶さん、お願いします。あたしには無理です」
そう言って瑶さんの影に隠れさせてもらうことにしたわ。瑶さんもニッコリ笑ってくれたから良いのよね。
「私は、ヨウと言います。そしてこちらの女の子はアサミ。こちらの街には初めて来たのですが、何か不都合がありましたでしょうか?」
あ、名前。ちょっと異世界ぽい発音にしたみたいね。
「いや、不都合という事ではなくてな。少しばかり頼みがあるのだ」
あら?そこでセルゲイギルドマスターはミーガンさんに視線を向けたわね。そしてミーガンさんは、何か居心地が悪そうね。
「うう、ごめんなさい。つい、お2人に助けていただいた事を話す中でお持ちの毛皮についてもらしてしまったの」
毛皮というと、あれかしら、あたしが馬車でクッション代わりにしていたウサギの毛皮のことよねきっと。
「毛皮ですか?」
瑶さんは、何のことかわかりませんという風を装う作戦ね。
「チラリとしか見えなかったけど、あれは間違いなく深山ウサギの毛皮でしたからね。あれほどの高級品をこともなげに扱うのを見て驚きましたよ。それをあなた方お2人の強さを説明する際に興奮からつい口を滑らせてしまいました。申し訳ございません」
「そういう事だ。深山ウサギの毛皮は希少だからな。常に欲しがる顧客がいるんだ。普段なら『討伐されるまで待て』で済ませられるんだが、今回の相手が厄介でな。トランルーノ聖王国の教皇直々の注文なんだ」
「教皇の注文と言っても物がなければどうにもならないでしょう」
心底後悔しているという風のミーガンさんと苦虫をかみつぶしたかのようなセルゲイギルドマスターが頭を下げているわね。でも瑶さんは平然と対応しているわ。これが日本の営業マンなのね。
「そういう訳に行かないのがトランルーノ聖王国なんだ。あそこは戦争を起こす理由を探している国だからな。教皇直々の注文を出来ないと言ったら、それこそそれをもって不敬だなどと言って嬉々として戦端を開くだろう。そして厄介なことにあの国の軍は世界最強と言われていてとても逆らう事が出来ないのだ」
「これが、商業ギルド」
天秤に羽のついたシンボルの描かれた建物が商業ギルドとのこと。
開け放たれた両開きの大きなドアをくぐると、そこはちょっとしたロビーになっていて向かいには受付カウンターのようなものが見えるわね。
「その辺りで、見物しながら待っててください」
そう言うとミーガンさんは迷うことなく受付カウンターに向かって歩いていったわ。たしか、ここではミーガンさんが到着の報告をするだけで、あたし達がすることは無いはずよね。
そこであたしと瑶さんは商業ギルド内の様子を観察することにしたのよね。
入口の向かいに受付カウンターがあって、あたし達がいるのが入口入って左サイドの、これは待ち合わせや簡単な打ち合わせをするようなロビーかしら、そして反対の右手には細い通路とその両側にドアがいくつも並んでいるわね。
「ねえ、瑶さん。あそこって何かしら?」
「ああ、あれは多分打ち合わせ室か小規模会議室のようなものじゃないかな。商業ギルドということはというより仕事なら内密に話をしたい事もあるだろうからね」
なるほど、そういう事なのね。
「でも、それだったら自分たちのお店なり自宅なりの拠点で話をすればいいんじゃないの?」
「ふふ、それでもいいけど、そういう話は中立の施設でしたほうが良い事もあるんだよ」
そういうものなのかしら?別に他人に聞かれなければ良いと思うのだけど。
「日本ででもそうだったけど、大人の取引では色々とあるんだよ」
あたしが納得できないでいると瑶さんが思わせぶりなことを言ってきたわね。それでも、ふっと表情を引き締めてあたしの耳に口を近づけてきたわ。え?突然ね。
「ビジネスではテーブルの下で銃を向け合い上で握手をするなんて言い方もあるくらいだからね。一応は法治国家と言える日本でもそうなんだから、この文明段階ならもっとだろうね」
何それ怖い。今度はあたしが瑶さんの耳に口を寄せて囁く番ね。
「ならミーガンさんの事も警戒必要ってことですか?」
あ、瑶さんが笑顔になったわね。
「うん、まあ彼女の場合、私達は命の恩人枠だし、現状では競合するものも無さそうだから、そこまで警戒しなくても良いとは思う。それに短い間だけど交流した彼女は商売として商品には正当な対価を払うタイプに感じたからね。商人としてはある程度信頼を置いて取引できるタイプに見えたよ。とは言っても文化習慣が違うからやっぱり完全に無警戒とはいかないだろうね」
「瑶様、朝未様。少しよろしいでしょうか?」
そんな話をコソコソとしていたあたし達にミーガンさんが声を掛けてきたのよね。
ここは大人の瑶さんに任せた方がよさそうなきがするので、あたしは黙っていることにします。
「ん、ミーガンさん。もう用事は済みましたか?」
あら?ミーガンさんがちょっと挙動不審ね。気まずそうな顔をしているし、何かあったのかしら。
「あー、その申し訳ございません。お2人にご相談があるのですが」
「相談、ですか?」
これ小説だと絶対に厄介ごとが舞い込んでくる奴じゃないかしら。
あたしが身構えていると瑶さんも少し嫌そうな顔してるわね。
「ええ、ちょっとここでは話しにくい事ですので、あちらでお願いいたします。」
あたしと瑶さんが連れていかれたのは、
「ここはいったい?」
「はい、商業ギルドエルリック支部、ギルドマスター室です」
「ギルドメンバーでもない私達が何故ギルドマスター室に呼ばれるのでしょうか?特に悪さをした記憶も無いのですが」
「それは、俺から説明しよう」
あたし達の後ろから男性の声が響いたわ。そう、本当に響いたというのがピッタリの涼やかなイケメンボイスよ。そしてあたし達が振り向いた先にいたのは細身の長身に色白の肌の……美人?。え、男の人の声に聞こえたのだけれど。
「俺はセルゲイ・ボドゥン、この商業ギルドのギルマスターだ。セルゲイと呼んでくれ」
え?性別を聞くのは多分地雷よね。どうしようかしら。こういうのはやはり大人としての経験のある瑶さんにお願いする方が安心よね。あたしがそっと瑶さんに視線をむけると、瑶さんと目があったのでそっと呟くことにしたの。
「瑶さん、お願いします。あたしには無理です」
そう言って瑶さんの影に隠れさせてもらうことにしたわ。瑶さんもニッコリ笑ってくれたから良いのよね。
「私は、ヨウと言います。そしてこちらの女の子はアサミ。こちらの街には初めて来たのですが、何か不都合がありましたでしょうか?」
あ、名前。ちょっと異世界ぽい発音にしたみたいね。
「いや、不都合という事ではなくてな。少しばかり頼みがあるのだ」
あら?そこでセルゲイギルドマスターはミーガンさんに視線を向けたわね。そしてミーガンさんは、何か居心地が悪そうね。
「うう、ごめんなさい。つい、お2人に助けていただいた事を話す中でお持ちの毛皮についてもらしてしまったの」
毛皮というと、あれかしら、あたしが馬車でクッション代わりにしていたウサギの毛皮のことよねきっと。
「毛皮ですか?」
瑶さんは、何のことかわかりませんという風を装う作戦ね。
「チラリとしか見えなかったけど、あれは間違いなく深山ウサギの毛皮でしたからね。あれほどの高級品をこともなげに扱うのを見て驚きましたよ。それをあなた方お2人の強さを説明する際に興奮からつい口を滑らせてしまいました。申し訳ございません」
「そういう事だ。深山ウサギの毛皮は希少だからな。常に欲しがる顧客がいるんだ。普段なら『討伐されるまで待て』で済ませられるんだが、今回の相手が厄介でな。トランルーノ聖王国の教皇直々の注文なんだ」
「教皇の注文と言っても物がなければどうにもならないでしょう」
心底後悔しているという風のミーガンさんと苦虫をかみつぶしたかのようなセルゲイギルドマスターが頭を下げているわね。でも瑶さんは平然と対応しているわ。これが日本の営業マンなのね。
「そういう訳に行かないのがトランルーノ聖王国なんだ。あそこは戦争を起こす理由を探している国だからな。教皇直々の注文を出来ないと言ったら、それこそそれをもって不敬だなどと言って嬉々として戦端を開くだろう。そして厄介なことにあの国の軍は世界最強と言われていてとても逆らう事が出来ないのだ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
召しませ、私の旦那さまっ!〜美醜逆転の世界でイケメン男性を召喚します〜
紗幸
恋愛
「醜い怪物」こそ、私の理想の旦那さま!
聖女ミリアは、魔王を倒す力を持つ「勇者」を召喚する大役を担う。だけど、ミリアの願いはただ一つ。日本基準の超絶イケメンを召喚し、魔王討伐の旅を通して結婚することだった。召喚されたゼインは、この国の美醜の基準では「醜悪な怪物」扱い。しかしミリアの目には、彼は完璧な最強イケメンに映っていた。ミリアは魔王討伐の旅を「イケメン旦那さまゲットのためのアピールタイム」と称し、ゼインの心を掴もうと画策する。しかし、ゼインは冷酷な仮面を崩さないまま、旅が終わる。
イケメン勇者と美少女聖女が織りなす、勘違いと愛が暴走する異世界ラブコメディ。果たして、二人の「愛の旅」は、最高の結末を迎えるのか?
※短編用に書いたのですが、少し長くなったので連載にしています
※この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる