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異世界文明との接触
第26話 条件
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「はあ、そんなやっかいな国があるんですね」
もう今回あたしは話し合いに参加するつもりは無いのよね。国と国の戦争になりかねない話とか中学1年生の女子に振られても無理よ。
というわけであたしはテーブルの上に並んでいるクッキーのようなお菓子、多分お菓子を頂こうと観察中なのだけど、これ食べて良いのよね。
「ふふ、アサミ様。お菓子とお茶をどうぞ。ここでお出しするお菓子は美味しいですよ」
「ありがとうございます。じゃあ遠慮なくいただきますね」
じっと見ているあたしに気付いたのね。セルゲイギルドマスターがすすめてくれたので早速いただくことにしたの。んんー、まあ美味しいのは美味しいのかしら。でも今ひとつ味がぼんやりしてるのよね。セルゲイギルドマスターの言い方だとこれがこの世界ではかなり美味しいお菓子みたいだけど、ちょっとパサパサだし、味ももう少し甘い味が好みなのだけど。あ、異世界あるあるの、砂糖が高級品でバター類未開発かお菓子にお金を掛けられない人たちが多くて美味しいお菓子の開発が進んでいないって感じかしらね。それでも添えられていた紅茶のようなお茶と一緒に久しぶりのお菓子を楽しませてもらおうかしら。
「それで戦争を回避できるというのなら毛皮を提供すること自体は構いません。ただしいくつか条件があります」
「おう、条件付きと言っても出してくれるのなら助かる。最悪、大規模な討伐隊を出すことになるところだったからな。とりあえず、その条件というのを言ってくれ。よほどの事まではかなえてやるぞ」
討伐隊って大げさじゃないかしらね。瑶さんなら一番奥のウサギでも1人で一度に3羽狩れると思うのだけど。
ポリポリとクッキーを齧りながら話だけは一応聞いているとどうも内容が物騒ね。
「まず当然ですが、適正価格での買取ですね」
「まあ、商業ギルドで金を払わないなんてことになったら信用問題だからな。それは当然だ」
「あと、出所の秘匿をおねがいしたい。つまり私達が持ち込んだこと、私達が狩ったものであることが分からないようにしてもらいたい。これはそのトランルーノ聖王国に俺たちの事を知られたくないからだ。はっきり言って戦バカの国に目を付けられるなんてのは百害あって一利なしだからな」
「そうか?勇者とか英雄的な扱いで迎えられるかもしれんぞ」
「はん、それはつまり人間兵器として扱われるってことだろう。しかも、戦争を吹っ掛けるチャンスを狙っているような国ってことは自分たちの方から人を殺しに行くってことでしょう。そんなのに巻き込まれるのはごめんですからね」
ああ、なるほど、勇者って言えばカッコいいけど、さっきからの話からすればトランルーノ聖王国での勇者って屁理屈付けて戦争を起こして敵にした国の人を殺しに行く最前線に立たされるってことだものね。それはあたしも嫌だわ。
「そうは言ってもなあ。出所の怪しいものを納品するわけにもいかんし、どうしたものか」
あ、瑶さんが何か考えてため息ついてるわね。
「ならこんなのはどうですか?
ミーガンさんが、数か月前にどこかの街近くの街道で野盗に襲われ、そこに元ハンターが助けに入った。ただ野盗こそ退けたけれど、その元ハンターも深手を負って亡くなってしまった。その際にどのみち死んでからまで持っていてもしかたないと譲られた。今回それを提供した。ハンターの名前は聞きそびれた。
これなら、出所は明確でありながら、狩ったハンターはもう亡くなっているので連れていきようがないでしょう」
「野盗ってのは討伐隊が組まれたりして面倒だから、魔獣の群れくらいの方がいいが、まあ、そのやり方なら最低限秘匿は可能か。しかし、ヨウと言ったか。そんな秘匿方法どこで学んだ?」
「世の中には、まっとうなものであったとしても出所を秘匿しないといけない場面なんてのはいくらでもありますからね」
瑶さんが何か悟ったような顔をしてまとめたわね。
「で、適正価格での買取と、あんたらの情報を秘匿することの2点で良いのか?」
「いえ、あともう2つ。この国の情勢や常識を教えて欲しい。私達は簡易型の翻訳の魔道具が片言にしか翻訳できないくらい遠くから来たからな、この国での常識がわからないんだ」
「まあ、そのくらい大したことは無い。かまわんぞ。で、最後のひとつは?」
「最上級の翻訳の魔道具が売りに出た時に情報が欲しい。もちろんその時までに金が稼げていなければ購入は出来ないが売りがあるかどうか分からなければどうにもならんからな」
「ああ、それはまったく構わんぞ。通常の公開情報だからな」
「公開情報でも、金があるのに後から知って、その時にはもう売れてしまっていたってのは避けたいからな。頼む」
もう今回あたしは話し合いに参加するつもりは無いのよね。国と国の戦争になりかねない話とか中学1年生の女子に振られても無理よ。
というわけであたしはテーブルの上に並んでいるクッキーのようなお菓子、多分お菓子を頂こうと観察中なのだけど、これ食べて良いのよね。
「ふふ、アサミ様。お菓子とお茶をどうぞ。ここでお出しするお菓子は美味しいですよ」
「ありがとうございます。じゃあ遠慮なくいただきますね」
じっと見ているあたしに気付いたのね。セルゲイギルドマスターがすすめてくれたので早速いただくことにしたの。んんー、まあ美味しいのは美味しいのかしら。でも今ひとつ味がぼんやりしてるのよね。セルゲイギルドマスターの言い方だとこれがこの世界ではかなり美味しいお菓子みたいだけど、ちょっとパサパサだし、味ももう少し甘い味が好みなのだけど。あ、異世界あるあるの、砂糖が高級品でバター類未開発かお菓子にお金を掛けられない人たちが多くて美味しいお菓子の開発が進んでいないって感じかしらね。それでも添えられていた紅茶のようなお茶と一緒に久しぶりのお菓子を楽しませてもらおうかしら。
「それで戦争を回避できるというのなら毛皮を提供すること自体は構いません。ただしいくつか条件があります」
「おう、条件付きと言っても出してくれるのなら助かる。最悪、大規模な討伐隊を出すことになるところだったからな。とりあえず、その条件というのを言ってくれ。よほどの事まではかなえてやるぞ」
討伐隊って大げさじゃないかしらね。瑶さんなら一番奥のウサギでも1人で一度に3羽狩れると思うのだけど。
ポリポリとクッキーを齧りながら話だけは一応聞いているとどうも内容が物騒ね。
「まず当然ですが、適正価格での買取ですね」
「まあ、商業ギルドで金を払わないなんてことになったら信用問題だからな。それは当然だ」
「あと、出所の秘匿をおねがいしたい。つまり私達が持ち込んだこと、私達が狩ったものであることが分からないようにしてもらいたい。これはそのトランルーノ聖王国に俺たちの事を知られたくないからだ。はっきり言って戦バカの国に目を付けられるなんてのは百害あって一利なしだからな」
「そうか?勇者とか英雄的な扱いで迎えられるかもしれんぞ」
「はん、それはつまり人間兵器として扱われるってことだろう。しかも、戦争を吹っ掛けるチャンスを狙っているような国ってことは自分たちの方から人を殺しに行くってことでしょう。そんなのに巻き込まれるのはごめんですからね」
ああ、なるほど、勇者って言えばカッコいいけど、さっきからの話からすればトランルーノ聖王国での勇者って屁理屈付けて戦争を起こして敵にした国の人を殺しに行く最前線に立たされるってことだものね。それはあたしも嫌だわ。
「そうは言ってもなあ。出所の怪しいものを納品するわけにもいかんし、どうしたものか」
あ、瑶さんが何か考えてため息ついてるわね。
「ならこんなのはどうですか?
ミーガンさんが、数か月前にどこかの街近くの街道で野盗に襲われ、そこに元ハンターが助けに入った。ただ野盗こそ退けたけれど、その元ハンターも深手を負って亡くなってしまった。その際にどのみち死んでからまで持っていてもしかたないと譲られた。今回それを提供した。ハンターの名前は聞きそびれた。
これなら、出所は明確でありながら、狩ったハンターはもう亡くなっているので連れていきようがないでしょう」
「野盗ってのは討伐隊が組まれたりして面倒だから、魔獣の群れくらいの方がいいが、まあ、そのやり方なら最低限秘匿は可能か。しかし、ヨウと言ったか。そんな秘匿方法どこで学んだ?」
「世の中には、まっとうなものであったとしても出所を秘匿しないといけない場面なんてのはいくらでもありますからね」
瑶さんが何か悟ったような顔をしてまとめたわね。
「で、適正価格での買取と、あんたらの情報を秘匿することの2点で良いのか?」
「いえ、あともう2つ。この国の情勢や常識を教えて欲しい。私達は簡易型の翻訳の魔道具が片言にしか翻訳できないくらい遠くから来たからな、この国での常識がわからないんだ」
「まあ、そのくらい大したことは無い。かまわんぞ。で、最後のひとつは?」
「最上級の翻訳の魔道具が売りに出た時に情報が欲しい。もちろんその時までに金が稼げていなければ購入は出来ないが売りがあるかどうか分からなければどうにもならんからな」
「ああ、それはまったく構わんぞ。通常の公開情報だからな」
「公開情報でも、金があるのに後から知って、その時にはもう売れてしまっていたってのは避けたいからな。頼む」
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