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力をつけるために
第122話 朝未無双?
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最近あたし達の間では北の森のゴブリンやオーク、ゾンビ、スケルトンが出るあたりを第1層、その奥の最近あたし達の探索しているあたりを第2層と呼んでいる。そんなことをしていたらパオラさんも、あたし達の呼び方に合わせてくれるようになったので説明が楽になったのよね。
「第2層に入っても暁影のそらさんは順調ですね」
「探索とアンデッドの駆除は順調といえるだろうけど、原因の調査に関してはまださっぱりだけどな」
「いえ、ハンターギルドとしては、アンデッドの駆除だけでも随分と助かっています。特にシャドウを斃せるハンターは貴重ですから」
「秘密にしてくださいね」
「わかっています。そんなことを口にしてせっかくのハンターが離れてしまえばハンターギルドとしても損失ですから」
「王家、貴族、神殿あたりからの要請からも守ってもらえるのですか?」
「さすがに、そのあたりまで行くと直接的に守るのは難しい場合もありますが、逃げる時間を稼ぐくらいはしますし、そもそも情報がそちら方面に流れないようにします」
「それはありがたいですね」
「それで、探索の方ですが、そろそろ第3層も見えてきているのではないでしょうか?グール、スケルトンナイト、シャドウのアンデッドに加え、オーガやトロールもかなり狩られてきてますよね」
パオラさんの言葉にあたし達は頷きあった。
「ええ、以前地図で教えてもらった第2層の一番奥あたりを今探索してますね。それで再度その奥、仮に第3層としておきますが、その第3層について分かっていることを確認させてもらえたらと思うんです」
確認させてもらった第3層についての内容は、以前聞いたことと変わらなかった。ワイルドティーガーと言う大型のトラがいること、ブラインドバイパーという隠蔽能力持ちのヘビの魔獣が現れる。アンデッドはグールやスケルトンナイト、シャドウに加えてレイスが出没する。レイスは稀にレベルドレインを使うと……。
「第3層からは、戦闘時にはマルティナさんの防具にもあたしがエンチャントしますね」
「わたしの防具にまでですか?」
「ええ。確実ではないですけど、レイスの攻撃に対して多少なりと耐性が上がる可能性があると思うので。瑶さんは、自分で武器と防具に同時にエンチャントできるようになったって言ってましたよね」
予想ではあたしと瑶さんにはレイスのエナジードレインは効かないとは思うのだけど、防御力を上げておくのに越したことはないと思うの。そういう意味ではここからはマルティナさんが一番危険かもしれない。
と言う訳で、いよいよ第3層の探索に入ったわけですが、さっそく出会いました。いえ、探知に入っていたので突然ではないのだけど。
「ゾンビ7、グール12、スケルトン14、スケルトンナイト9、シャドウ3、あとあれがレイスかしら1。いつものようにゾンビとグールは、ホーリーでまとめて。スケルトンとスケルトンナイトは瑶さんとマルティナさんお願いします。その間にシャドウをあたしが、レイスは、……瑶さん切ってみませんか?もしくはあたしが、触られてみようかしら」
「朝未!!また朝未は、そういう危ないことを考える」
「瑶さん、そんな怒らなくても……。あたしだってガッツリ触らせたりするつもりはありませんよ。でも、今のうちにそういうリスクも把握しておく必要があると思うんです。わかりますよね。あたし達はこのせ……、この国の人達と色々と違っているってこと」
「……わかった。でも無理はしないようにね」
「大丈夫ですよ。ホーリーの準備して触らせますから。触らせて危なそうなら即発動させます」
瑶さん、ちょっと呆れた顔であたしを見たけど、一応は納得してくれたみたいね。
さて、テスト兼ねて頑張りますか。
「ホーリー」
いつものように補助魔法を掛け、マルティナさんの剣と防具にあたしの魔力をエンチャント。そして、ゾンビとグールを範囲に入れたホーリーを放つ。続いて瑶さんとマルティナさんが駆け出し、スケルトングループを叩き伏せていく。そこに後ろから近づこうとするシャドウ3体には、あたしが剣を振るう。シャドウは頭の中に響くような金切り声を上げて消えていった。
残りスケルトンとスケルトンナイトが数体となったところで、それまでまるで指揮官のように奥に控えていたレイスが動き出す。狙いはマルティナさん?あたしはレイスの前に立ちふさがって少しだけ考える。スケルトン達は瑶さんとマルティナさんですぐに斃せる。となれば、予定通りにあたしは剣と防具に掛けていたエンチャントを解いて慎重にレイスに近づく。もちろんすぐにホーリーを発動できるように準備はしてある。
さて、あたしにレイスのドレインは効くのかしら。そっと手を伸ばしレイスに触れようとしたその時、レイスがスッとあたしに飛びついてきた。
「きゃっ」
「朝未!!」
「アサミ様!」
思わず悲鳴を上げたあたしに瑶さんとマルティナさんが駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫です。ちょっとビックリしただけです」
レイスに触れられながら、あたしが返事をすると、それでも2人ともが心配そうな視線を向けてきた。
「本当に大丈夫なのかい?」
「はい、特にダメージも入った感じないです」
そんな会話をしている間にレイスがそのまま消滅してしまった。レイスがいた場所にはレイスが逃げたわけでは無い事をしめすように大き目の魔石がコトリと落ちた。
「朝未、ホーリー?」
「い、いえ。何もしていません。むしろ武器防具のエンチャントも解いてあります」
「第2層に入っても暁影のそらさんは順調ですね」
「探索とアンデッドの駆除は順調といえるだろうけど、原因の調査に関してはまださっぱりだけどな」
「いえ、ハンターギルドとしては、アンデッドの駆除だけでも随分と助かっています。特にシャドウを斃せるハンターは貴重ですから」
「秘密にしてくださいね」
「わかっています。そんなことを口にしてせっかくのハンターが離れてしまえばハンターギルドとしても損失ですから」
「王家、貴族、神殿あたりからの要請からも守ってもらえるのですか?」
「さすがに、そのあたりまで行くと直接的に守るのは難しい場合もありますが、逃げる時間を稼ぐくらいはしますし、そもそも情報がそちら方面に流れないようにします」
「それはありがたいですね」
「それで、探索の方ですが、そろそろ第3層も見えてきているのではないでしょうか?グール、スケルトンナイト、シャドウのアンデッドに加え、オーガやトロールもかなり狩られてきてますよね」
パオラさんの言葉にあたし達は頷きあった。
「ええ、以前地図で教えてもらった第2層の一番奥あたりを今探索してますね。それで再度その奥、仮に第3層としておきますが、その第3層について分かっていることを確認させてもらえたらと思うんです」
確認させてもらった第3層についての内容は、以前聞いたことと変わらなかった。ワイルドティーガーと言う大型のトラがいること、ブラインドバイパーという隠蔽能力持ちのヘビの魔獣が現れる。アンデッドはグールやスケルトンナイト、シャドウに加えてレイスが出没する。レイスは稀にレベルドレインを使うと……。
「第3層からは、戦闘時にはマルティナさんの防具にもあたしがエンチャントしますね」
「わたしの防具にまでですか?」
「ええ。確実ではないですけど、レイスの攻撃に対して多少なりと耐性が上がる可能性があると思うので。瑶さんは、自分で武器と防具に同時にエンチャントできるようになったって言ってましたよね」
予想ではあたしと瑶さんにはレイスのエナジードレインは効かないとは思うのだけど、防御力を上げておくのに越したことはないと思うの。そういう意味ではここからはマルティナさんが一番危険かもしれない。
と言う訳で、いよいよ第3層の探索に入ったわけですが、さっそく出会いました。いえ、探知に入っていたので突然ではないのだけど。
「ゾンビ7、グール12、スケルトン14、スケルトンナイト9、シャドウ3、あとあれがレイスかしら1。いつものようにゾンビとグールは、ホーリーでまとめて。スケルトンとスケルトンナイトは瑶さんとマルティナさんお願いします。その間にシャドウをあたしが、レイスは、……瑶さん切ってみませんか?もしくはあたしが、触られてみようかしら」
「朝未!!また朝未は、そういう危ないことを考える」
「瑶さん、そんな怒らなくても……。あたしだってガッツリ触らせたりするつもりはありませんよ。でも、今のうちにそういうリスクも把握しておく必要があると思うんです。わかりますよね。あたし達はこのせ……、この国の人達と色々と違っているってこと」
「……わかった。でも無理はしないようにね」
「大丈夫ですよ。ホーリーの準備して触らせますから。触らせて危なそうなら即発動させます」
瑶さん、ちょっと呆れた顔であたしを見たけど、一応は納得してくれたみたいね。
さて、テスト兼ねて頑張りますか。
「ホーリー」
いつものように補助魔法を掛け、マルティナさんの剣と防具にあたしの魔力をエンチャント。そして、ゾンビとグールを範囲に入れたホーリーを放つ。続いて瑶さんとマルティナさんが駆け出し、スケルトングループを叩き伏せていく。そこに後ろから近づこうとするシャドウ3体には、あたしが剣を振るう。シャドウは頭の中に響くような金切り声を上げて消えていった。
残りスケルトンとスケルトンナイトが数体となったところで、それまでまるで指揮官のように奥に控えていたレイスが動き出す。狙いはマルティナさん?あたしはレイスの前に立ちふさがって少しだけ考える。スケルトン達は瑶さんとマルティナさんですぐに斃せる。となれば、予定通りにあたしは剣と防具に掛けていたエンチャントを解いて慎重にレイスに近づく。もちろんすぐにホーリーを発動できるように準備はしてある。
さて、あたしにレイスのドレインは効くのかしら。そっと手を伸ばしレイスに触れようとしたその時、レイスがスッとあたしに飛びついてきた。
「きゃっ」
「朝未!!」
「アサミ様!」
思わず悲鳴を上げたあたしに瑶さんとマルティナさんが駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫です。ちょっとビックリしただけです」
レイスに触れられながら、あたしが返事をすると、それでも2人ともが心配そうな視線を向けてきた。
「本当に大丈夫なのかい?」
「はい、特にダメージも入った感じないです」
そんな会話をしている間にレイスがそのまま消滅してしまった。レイスがいた場所にはレイスが逃げたわけでは無い事をしめすように大き目の魔石がコトリと落ちた。
「朝未、ホーリー?」
「い、いえ。何もしていません。むしろ武器防具のエンチャントも解いてあります」
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