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力をつけるために
第134話 ??????
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数回の実戦訓練を経験した私達は少しずつ命のやり取りに慣れてきた。そこには人型に括られながらも、人とは無関係にしか見えないゴブリンの見た目も大きく影響しているとは思う。ただ、いつまでそういった魔物との戦いだけで済まされるかは疑問に思っている。
「いつまでこの程度ですませてくれるのかしらね」
「わたしは、そろそろじゃないかなって思ってる」
訓練場、ここでは練兵場だったわね、への道すがら何気なくつぶやいた言葉に小雪が嫌な予想をぶつけてきた。
「その理由は?」
「うーん、なんというかゴブリン程度だと別にわたし達が出るまでもないでしょ?それなのにわざわざ異世界から勇者召還してるわけじゃない。となればって事よ」
「相手は何だと思う?」
「そうね、良くて上位の魔物、それも普通の軍人じゃ歯が立たないようなの、もしくはゴブリン級でも大量発生。悪ければ隣国の軍隊かしらね」
「人相手の殺し合いは勘弁してほしいわね」
同じ殺すのでも、やはり人間を殺すのは抵抗がある。そもそも私達が人を殺せるかどうか怪しい。
「一応今のところ戦争はしてる感じないから、すぐという意味では可能性低いとは思うけどね」
「とすると、上位の魔物相手、か」
「多分ね」
「ね、小雪、魔物だけバーンっとやっつけられるような魔法ってないの?」
「あるわよ」
「そうよね、そんな都合のいい魔法があるわけ……、え?あるの?」
「聖属性魔法の中の中級魔法にホーリーっていうのがあるの。これが魔物には効くけど、人にはダメージを与えないらしいの。しかも本当にハイレベルな魔法使いが使うと魔物を消し去っちゃうくらい強力なんだって」
「へえ、そんな便利な魔法があるのね。で、聖女様たる小雪は使えるの、そのホーリー?」
「一応使えるわね」
「一応って何よ。微妙な表現するじゃないの」
「言ったでしょ、使う人のレベルによって効果が違うって」
「もう、回りくどいわね。小雪のレベルだとどのくらいの……、そっか使ってみたことがないからわからないって事ね」
「うん、それもあるけど、多分だけど今わたしが使ってもゴブリン1体も斃せないんじゃないかな」
「なんか理由あるの?」
「えっとね、聖女とか勇者の定義みたいなのあるじゃない」
「ええ、それで最初から聖属性魔法が使えたからって理由で小雪が聖女だって言われたのよね」
「あの時は、良く知らなかったから納得させられたけど、あとから色々とわかってくると、わたしが聖女っていうのは違和感があるの」
「違和感ね。どんなところ?」
「まず、聖女の定義ね。真奈美は覚えてる?」
「えと、そうね。確か、強力な聖属性魔法の使い手で、全属性の魔法をある程度高いレベルで使えるんだっけ」
「そうね、それだけならわたしもかなり適合するけど、まだあったでしょ」
「えと、聖なる力をその身体に宿すだっけ。これは意味わからないわよね。あとは、たしか高い身体能力ね。大体小雪の現状にあっているんじゃない?」
私の言葉に小雪が首を横に振って否定してきた。
「聖なる力は、何のことだか変わらないので置いておくとして、わたしの身体能力って日本にいた頃に比べれば確かに向上した実感はあるけど、特別に高いってレベルだとは思えないのよね。良くて一般人の中では比較的高いって程度。わざわざ高い身体能力と言うほどではないわ」
「でも、聖剣の例もあるし、実は誇大表現がされているんじゃないの?」
「かもしれない。でも、まだ他にもあるのよ」
「他?でも、私達が聞かされた聖女の条件はそれで全部よね。他に何か気付くことがあったの?」
「魔法の練習の時に、練習を見てくれている王宮付主席魔法使いのヘスス・ナバスさんがポロリと漏らしたのよ。聖女の魔法には聖属性以外の属性魔法にも聖属性が乗るって。わたしの魔法には聖属性が乗っていないって」
「何それ?聖女じゃない小雪を聖女として認定した?でもそれにどんな意味があるのかしら?」
そこで、私はハッと気づいた。大地の勇者認定もひょっとして恣意的に行われた?聖剣を一応まがりなりに振れることで勇者としただけ?本当に聖剣を扱えるなら言葉通り伝説の力を発揮できるとしたら?私は言葉を失ってしまった。
「……美、……奈……」
「え?あ、何小雪」
「もう、真奈美ってば、いきなりボーっとするんだもの」
「ごめん、ちょっと気になって」
「気になるって、やっぱりわたしが聖女じゃないってこと?」
「それだけじゃなくて、ひょっとすると大地も勇者じゃないかもしれない」
「ちょ、それって……」
「聖国側は当然その可能性は理解しているはず。まずいわね、本当に使い捨てにされそうだわ」
「いつまでこの程度ですませてくれるのかしらね」
「わたしは、そろそろじゃないかなって思ってる」
訓練場、ここでは練兵場だったわね、への道すがら何気なくつぶやいた言葉に小雪が嫌な予想をぶつけてきた。
「その理由は?」
「うーん、なんというかゴブリン程度だと別にわたし達が出るまでもないでしょ?それなのにわざわざ異世界から勇者召還してるわけじゃない。となればって事よ」
「相手は何だと思う?」
「そうね、良くて上位の魔物、それも普通の軍人じゃ歯が立たないようなの、もしくはゴブリン級でも大量発生。悪ければ隣国の軍隊かしらね」
「人相手の殺し合いは勘弁してほしいわね」
同じ殺すのでも、やはり人間を殺すのは抵抗がある。そもそも私達が人を殺せるかどうか怪しい。
「一応今のところ戦争はしてる感じないから、すぐという意味では可能性低いとは思うけどね」
「とすると、上位の魔物相手、か」
「多分ね」
「ね、小雪、魔物だけバーンっとやっつけられるような魔法ってないの?」
「あるわよ」
「そうよね、そんな都合のいい魔法があるわけ……、え?あるの?」
「聖属性魔法の中の中級魔法にホーリーっていうのがあるの。これが魔物には効くけど、人にはダメージを与えないらしいの。しかも本当にハイレベルな魔法使いが使うと魔物を消し去っちゃうくらい強力なんだって」
「へえ、そんな便利な魔法があるのね。で、聖女様たる小雪は使えるの、そのホーリー?」
「一応使えるわね」
「一応って何よ。微妙な表現するじゃないの」
「言ったでしょ、使う人のレベルによって効果が違うって」
「もう、回りくどいわね。小雪のレベルだとどのくらいの……、そっか使ってみたことがないからわからないって事ね」
「うん、それもあるけど、多分だけど今わたしが使ってもゴブリン1体も斃せないんじゃないかな」
「なんか理由あるの?」
「えっとね、聖女とか勇者の定義みたいなのあるじゃない」
「ええ、それで最初から聖属性魔法が使えたからって理由で小雪が聖女だって言われたのよね」
「あの時は、良く知らなかったから納得させられたけど、あとから色々とわかってくると、わたしが聖女っていうのは違和感があるの」
「違和感ね。どんなところ?」
「まず、聖女の定義ね。真奈美は覚えてる?」
「えと、そうね。確か、強力な聖属性魔法の使い手で、全属性の魔法をある程度高いレベルで使えるんだっけ」
「そうね、それだけならわたしもかなり適合するけど、まだあったでしょ」
「えと、聖なる力をその身体に宿すだっけ。これは意味わからないわよね。あとは、たしか高い身体能力ね。大体小雪の現状にあっているんじゃない?」
私の言葉に小雪が首を横に振って否定してきた。
「聖なる力は、何のことだか変わらないので置いておくとして、わたしの身体能力って日本にいた頃に比べれば確かに向上した実感はあるけど、特別に高いってレベルだとは思えないのよね。良くて一般人の中では比較的高いって程度。わざわざ高い身体能力と言うほどではないわ」
「でも、聖剣の例もあるし、実は誇大表現がされているんじゃないの?」
「かもしれない。でも、まだ他にもあるのよ」
「他?でも、私達が聞かされた聖女の条件はそれで全部よね。他に何か気付くことがあったの?」
「魔法の練習の時に、練習を見てくれている王宮付主席魔法使いのヘスス・ナバスさんがポロリと漏らしたのよ。聖女の魔法には聖属性以外の属性魔法にも聖属性が乗るって。わたしの魔法には聖属性が乗っていないって」
「何それ?聖女じゃない小雪を聖女として認定した?でもそれにどんな意味があるのかしら?」
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「……美、……奈……」
「え?あ、何小雪」
「もう、真奈美ってば、いきなりボーっとするんだもの」
「ごめん、ちょっと気になって」
「気になるって、やっぱりわたしが聖女じゃないってこと?」
「それだけじゃなくて、ひょっとすると大地も勇者じゃないかもしれない」
「ちょ、それって……」
「聖国側は当然その可能性は理解しているはず。まずいわね、本当に使い捨てにされそうだわ」
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