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第23話 好意の押し売り
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「おはよう」
「あ、おはよう。華押さん、橘さん」
「おはよう」
桜と楓が教室に入ると、とたんにふたりはクラスの女子生徒に囲まれた。
「華押さん、お付き合いするつもりがないってそういうことだったのね?」
飛びついてきた女子生徒にいきなり言われて戸惑う桜。
「そういうことって、どういうこと?」
「もう、とぼけなくてもいいじゃない。C組の剣崎君とお付き合いしているんでしょ。だからみんな断るって言ってたんだって、もうみんな知ってるわよ」
それを聞いた桜の顔がいきなり曇った。
「付き合ってない」
「え、何?」
「剣崎君とか言う人と付き合ってなんかいないって言っているの」
「えぇ?そんな照れなくても良いのに。サッカー部の1年でもうレギュラー候補のイケメンだものね。他の男の子なんて比べられないわよね」
「だから迷惑だって言ったのに」
とんでもない不機嫌な顔になる桜。そこで昨日の顛末を話し、誤解を解こうとするけれど
「うわぁ剣崎君かっこいいじゃない、華押さん、あんな人に助けてもらって付き合おうと思わないの?」
「思わない。あんなのは助けるじゃなく、おせっかい。うっとうしいだけよ」
桜の機嫌はどんどん悪くなっていく。
「華押桜さんているかな?」
明るい男子生徒の声が教室に響く。その声に聞き覚えのある桜は、ビクリと肩を震わせ更に機嫌を悪くしていく。
「華押さん、噂の彼の登場よ」
「あ、そこにいたんだ。桜さん……」
桜が途端に反応する。
「誰が名前で呼んでいいって言った?」
氷点下の呼びかけにそれでもめげずに
「ごめんごめん、いやあ、昨日の今日ですごい噂になっちゃったね」
「誰のせいだと思ってるの?しかも、この状況で近づいてくるとか。迷惑この上ない」
「いやぁ、それでもね、昨日の出会いで俺、君に一目ぼれしちゃったから」
「ふざけんな。あなたのせいであたしの生活無茶苦茶よ。2度と近づかないで」
「いや、それでも気持ちは伝えたくて……」
「迷惑だって言ってるでしょう。あなたには興味も無いし、ウロチョロされるのも目ざわりなの」
「それでも……」
「はいはい、そこまでね。それ以上何か言っても桜からの印象は悪くなるだけよ」
「君は?」
「橘楓。桜の幼馴染よ」
「幼馴染だからって人の恋路を邪魔するのは無いだろう?」
「相手の気持ちを無視して何が恋路よ。あなたには桜の相手は無理よ」
そして楓は追い打ちをかけた
「だいたい、あなた自身同じ経験してるのではないかしら?」
「同じ経験?」
「あなたの気持ちを無視して好意の押し売りをされたこと無いかしら」
ハッとようやく気づいた剣崎は
「ごめん、そうだった」
「謝る相手は私ではないでしょう。それに、まずするべきことがありますよね」
そう楓に言われ、剣崎は桜に向き直った。
「華押さん。ごめん。気持ちに振り回されて迷惑を掛けた」
そして周囲に向き直り
「それから、噂の俺と華押さんが付き合っているってのはデマだ。昨日しりあっただけで……」
「知り合いとも言えないでしょう。あなたまだマイナスを増やすつもり?」
楓の追撃に
「そ、そうだな。勝手に迷惑をかけただけだ。誰かが俺と華押さんが付き合っていると言っていたら否定してくれ」
剣崎は訂正して教室から出ていった。
周囲はさらに騒がしくなっていくなか楓がポツリと呟いた。
「どうしたものかしらね」
「あ、おはよう。華押さん、橘さん」
「おはよう」
桜と楓が教室に入ると、とたんにふたりはクラスの女子生徒に囲まれた。
「華押さん、お付き合いするつもりがないってそういうことだったのね?」
飛びついてきた女子生徒にいきなり言われて戸惑う桜。
「そういうことって、どういうこと?」
「もう、とぼけなくてもいいじゃない。C組の剣崎君とお付き合いしているんでしょ。だからみんな断るって言ってたんだって、もうみんな知ってるわよ」
それを聞いた桜の顔がいきなり曇った。
「付き合ってない」
「え、何?」
「剣崎君とか言う人と付き合ってなんかいないって言っているの」
「えぇ?そんな照れなくても良いのに。サッカー部の1年でもうレギュラー候補のイケメンだものね。他の男の子なんて比べられないわよね」
「だから迷惑だって言ったのに」
とんでもない不機嫌な顔になる桜。そこで昨日の顛末を話し、誤解を解こうとするけれど
「うわぁ剣崎君かっこいいじゃない、華押さん、あんな人に助けてもらって付き合おうと思わないの?」
「思わない。あんなのは助けるじゃなく、おせっかい。うっとうしいだけよ」
桜の機嫌はどんどん悪くなっていく。
「華押桜さんているかな?」
明るい男子生徒の声が教室に響く。その声に聞き覚えのある桜は、ビクリと肩を震わせ更に機嫌を悪くしていく。
「華押さん、噂の彼の登場よ」
「あ、そこにいたんだ。桜さん……」
桜が途端に反応する。
「誰が名前で呼んでいいって言った?」
氷点下の呼びかけにそれでもめげずに
「ごめんごめん、いやあ、昨日の今日ですごい噂になっちゃったね」
「誰のせいだと思ってるの?しかも、この状況で近づいてくるとか。迷惑この上ない」
「いやぁ、それでもね、昨日の出会いで俺、君に一目ぼれしちゃったから」
「ふざけんな。あなたのせいであたしの生活無茶苦茶よ。2度と近づかないで」
「いや、それでも気持ちは伝えたくて……」
「迷惑だって言ってるでしょう。あなたには興味も無いし、ウロチョロされるのも目ざわりなの」
「それでも……」
「はいはい、そこまでね。それ以上何か言っても桜からの印象は悪くなるだけよ」
「君は?」
「橘楓。桜の幼馴染よ」
「幼馴染だからって人の恋路を邪魔するのは無いだろう?」
「相手の気持ちを無視して何が恋路よ。あなたには桜の相手は無理よ」
そして楓は追い打ちをかけた
「だいたい、あなた自身同じ経験してるのではないかしら?」
「同じ経験?」
「あなたの気持ちを無視して好意の押し売りをされたこと無いかしら」
ハッとようやく気づいた剣崎は
「ごめん、そうだった」
「謝る相手は私ではないでしょう。それに、まずするべきことがありますよね」
そう楓に言われ、剣崎は桜に向き直った。
「華押さん。ごめん。気持ちに振り回されて迷惑を掛けた」
そして周囲に向き直り
「それから、噂の俺と華押さんが付き合っているってのはデマだ。昨日しりあっただけで……」
「知り合いとも言えないでしょう。あなたまだマイナスを増やすつもり?」
楓の追撃に
「そ、そうだな。勝手に迷惑をかけただけだ。誰かが俺と華押さんが付き合っていると言っていたら否定してくれ」
剣崎は訂正して教室から出ていった。
周囲はさらに騒がしくなっていくなか楓がポツリと呟いた。
「どうしたものかしらね」
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