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第27話 多賀浩介
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「藤島君~」
「あ、理子ちゃん」
たたっと藤島に駆け寄る理子。付き合い始めの微妙な距離感で見つめ合っている。
桜と楓は居心地悪げにふたりを見守り、それでも楓が
「うんうん」
と咳払いをして、注意を向けさせた。
「あ」
気まずげな顔をする藤島と理子に。
「理子、ラブラブなとこ悪いんだけれど、紹介してもらえるかな?」
「あ、ごめんね。あたしの彼。藤島人志君。こちらはあたしのクラスメイトの華押桜さんと橘楓さん。結構有名だから名前くらいは知ってるかな」
「藤島です。こんなところで天使様と女神様に会えるとは思わなかったけれど。よろしく」
ほがらかで人好きのする笑顔で自己紹介をする藤島。
「天使とか言われるのは好きじゃないのでやめてもらえると嬉しいかな。理子のクラスメイトの華押です」
「私も女神様とか言われているのは知っているけれど、気分の良いものでは無いのでやめて欲しいですね。橘です」
苦々しい表情で語る桜と楓に、藤島も
「すまない。そうだよな。本人からしたら気持ちの良いものじゃないか。これはオレの配慮がたらなかった」
謝罪する藤島に桜も楓も表情を緩める。
「これから気をつけてくれれば、まあいいです。それよりも」
と桜と目を合わせ頷き合う楓。
「ふたりの馴れ初めってどうなの?」
「え?そ、それは」
理子が言いかけたその時
「おい、そこのふたり」
声を掛けてきたのは試合でライトウィングに入っていたもう1人の1年生。
「なんだよ」
振り向いた藤島が答えるけれど、
「用があるのは藤島じゃない。そっちの女ふたりだ」
ぶっきらぼうで失礼な物言いに表情を顰める桜と楓。
「失礼な人ですね。いきなりなんですか」
「そんなことはどうでもいい。おまえたちと一緒にいた男はどうした」
「は?名前も名乗らずいきなりひどすぎるわね」
楓は完全に不機嫌になっている。
「俺は多賀浩介。お前たち、住吉愛翔の知り合いだろう。あいつはどうしたんだ」
ここで愛翔の名前が出たことで桜も楓もビクリと反応をしてしまう。
「愛翔の知り合いだから?どうしたも何も、何が聞きたいのか、そもそも多賀君といったかしら。なぜ愛翔の事を知りたいの?」
「あいつとは、住吉愛翔とは中学のサッカーで1度だけ対戦した。俺は、その時にあいつの足に振り回されたんだ。次はこちらの番だと鍛えたのに、あいつはその1度きりで出てこなくなった。そのとき一緒にいたのがおまえたちだろう?」
「お前なんて人はしりません」
楓が切って捨てる。それに対して
「わかったよ。済まなかった。華押と橘は住吉と知り合いなんだろう。何か知らないのか」
多賀が頭を下げ、桜と楓もとりあえずは怒りを収めた。
「愛翔は、家庭の事情で2年半前からアメリカにいるわ」
楓がやむを得ないという風情でつぶやく。
「あ、理子ちゃん」
たたっと藤島に駆け寄る理子。付き合い始めの微妙な距離感で見つめ合っている。
桜と楓は居心地悪げにふたりを見守り、それでも楓が
「うんうん」
と咳払いをして、注意を向けさせた。
「あ」
気まずげな顔をする藤島と理子に。
「理子、ラブラブなとこ悪いんだけれど、紹介してもらえるかな?」
「あ、ごめんね。あたしの彼。藤島人志君。こちらはあたしのクラスメイトの華押桜さんと橘楓さん。結構有名だから名前くらいは知ってるかな」
「藤島です。こんなところで天使様と女神様に会えるとは思わなかったけれど。よろしく」
ほがらかで人好きのする笑顔で自己紹介をする藤島。
「天使とか言われるのは好きじゃないのでやめてもらえると嬉しいかな。理子のクラスメイトの華押です」
「私も女神様とか言われているのは知っているけれど、気分の良いものでは無いのでやめて欲しいですね。橘です」
苦々しい表情で語る桜と楓に、藤島も
「すまない。そうだよな。本人からしたら気持ちの良いものじゃないか。これはオレの配慮がたらなかった」
謝罪する藤島に桜も楓も表情を緩める。
「これから気をつけてくれれば、まあいいです。それよりも」
と桜と目を合わせ頷き合う楓。
「ふたりの馴れ初めってどうなの?」
「え?そ、それは」
理子が言いかけたその時
「おい、そこのふたり」
声を掛けてきたのは試合でライトウィングに入っていたもう1人の1年生。
「なんだよ」
振り向いた藤島が答えるけれど、
「用があるのは藤島じゃない。そっちの女ふたりだ」
ぶっきらぼうで失礼な物言いに表情を顰める桜と楓。
「失礼な人ですね。いきなりなんですか」
「そんなことはどうでもいい。おまえたちと一緒にいた男はどうした」
「は?名前も名乗らずいきなりひどすぎるわね」
楓は完全に不機嫌になっている。
「俺は多賀浩介。お前たち、住吉愛翔の知り合いだろう。あいつはどうしたんだ」
ここで愛翔の名前が出たことで桜も楓もビクリと反応をしてしまう。
「愛翔の知り合いだから?どうしたも何も、何が聞きたいのか、そもそも多賀君といったかしら。なぜ愛翔の事を知りたいの?」
「あいつとは、住吉愛翔とは中学のサッカーで1度だけ対戦した。俺は、その時にあいつの足に振り回されたんだ。次はこちらの番だと鍛えたのに、あいつはその1度きりで出てこなくなった。そのとき一緒にいたのがおまえたちだろう?」
「お前なんて人はしりません」
楓が切って捨てる。それに対して
「わかったよ。済まなかった。華押と橘は住吉と知り合いなんだろう。何か知らないのか」
多賀が頭を下げ、桜と楓もとりあえずは怒りを収めた。
「愛翔は、家庭の事情で2年半前からアメリカにいるわ」
楓がやむを得ないという風情でつぶやく。
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