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第54話 告白(剣崎の場合②)
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「まいったな」
「はぐれちゃったねぇ」
「1人きりにならなかっただけマシって思おうか」
桜と剣崎は、4人とハグレ花火会場の端に2人で人込みを避けていた。そこでスマホを取り出す剣崎。
「とりあえず、連絡だけはしよう。まずは多賀に……」
「みんなスマホ持ってると、こういう時便利ねぇ」
「あぁ華押さんも橘さんも持ってないんだったね」
「うん、あたしたちの親が、まだ早いって言ってさ」
そして小声で続ける桜
「スマホあれば愛翔とだっていつでも連絡できるのにな……」
そんな中、剣崎がスマホの画面をタップし、呼び出し音が鳴った途端に通話がつながった。
「おっと、多賀すぐに出たな。俺だ剣崎だ……。」
「俺は華押さんと一緒にいる。藤島と北浦さんははぐれた。多賀はどうだ……」
「じゃ、橘さんに華押さんもチャンと一緒にいて大丈夫だから安心するように言っておいてくれ。あとこの状態だとちょっと動いても集まれるかどうかわからないだろう」
「だから、とりあえず、このまま花火が終わるまで待って会場が空くのを待とう」
「ああ、時間が遅くなるかもしれないけど、無暗に動いてもまたはぐれるだけだろう。ちゃんと移動できるかも怪しいし、この人波じゃ自分のいる場所もわからなくなりかねない。だから花火が終わって人が減ったら東側の会場入り口に集合しよう。ま、最悪帰るだけならバラバラでも帰れるしな」
「わかった。頼む」
終話ボタンをタップしスマホをしまう。
「とりあえず多賀が橘さんと一緒にいるそうだからあっちも心配はいらないだろう」
「ま、そうね。多賀君だけなのはちょっとあれだけど、悪さする人じゃないし大丈夫かな」
「で、花火が終わって人が引けたところで東側の入口に集合して帰ることになったから」
そう剣崎が言ったところで剣崎のスマホに着信があった。
「おう、そうか。わかった」
スマホの終話ボタンをタップし
「藤島も別の場所で連絡ついたそうだ。北浦さんも一緒だってさ」
それを聞いた桜は、そっと息を吐き、薄く微笑んだ。
「藤島君と理子が2人きりで花火を楽しめるってことだけが不幸中の幸いね」
「俺は華押さんと2人きりで嬉しいよ」
ボソっと呟いた剣崎の声は周囲のざわめきにかき消され桜に届くことは無かった。
そこにその日最初の花火が大輪の花を咲かせた。
「きれい」
桜が誰に言うでもなくそっとつぶやく。
横に立つ剣崎は、そんな桜に見惚れているばかりだ。
およそ1時間花火を楽しんでいると最後の20合玉が盛大に夜空を彩った。
「本日は当花火大会にお越しいただきありがとうございました。本日のプログラムは終了となります。お帰りは混雑することが予想されますので……」
会場のアナウンスが花火大会の終了を告げ、見物客が一斉に動き出す。
「少し待ってから待ち合わせ場所に移動しよう」
剣崎はそう提案しながら少し隅により人の流れから離れた位置に桜を誘導した。
「そうね、あまり急いでいってもこの人の流れじゃ合流も難しそうだものね」
そして少しばかり時間が経ち周りが少し落ち着いてくる。
周りを見回し
「そろそろ移動してもよさそうね」
桜が剣崎にそう声を掛けた時、剣崎は深呼吸を数回し、桜に向き合った。
「華押さん、いや、桜さん。前に告白した時、振られちゃったけど。やっぱり諦められない。俺は桜さんが好きです。恋人として付き合ってください」
桜は、そっと溜息をつき。
「剣崎君、好きだと言ってくれること自体は嬉しいわ。それに友達として過ごしてきて、剣崎君は人としては好ましい人だとは思うの。でもごめんなさい。あたし、やっぱり剣崎君のことをそういう対象としてはみられない」
「はぐれちゃったねぇ」
「1人きりにならなかっただけマシって思おうか」
桜と剣崎は、4人とハグレ花火会場の端に2人で人込みを避けていた。そこでスマホを取り出す剣崎。
「とりあえず、連絡だけはしよう。まずは多賀に……」
「みんなスマホ持ってると、こういう時便利ねぇ」
「あぁ華押さんも橘さんも持ってないんだったね」
「うん、あたしたちの親が、まだ早いって言ってさ」
そして小声で続ける桜
「スマホあれば愛翔とだっていつでも連絡できるのにな……」
そんな中、剣崎がスマホの画面をタップし、呼び出し音が鳴った途端に通話がつながった。
「おっと、多賀すぐに出たな。俺だ剣崎だ……。」
「俺は華押さんと一緒にいる。藤島と北浦さんははぐれた。多賀はどうだ……」
「じゃ、橘さんに華押さんもチャンと一緒にいて大丈夫だから安心するように言っておいてくれ。あとこの状態だとちょっと動いても集まれるかどうかわからないだろう」
「だから、とりあえず、このまま花火が終わるまで待って会場が空くのを待とう」
「ああ、時間が遅くなるかもしれないけど、無暗に動いてもまたはぐれるだけだろう。ちゃんと移動できるかも怪しいし、この人波じゃ自分のいる場所もわからなくなりかねない。だから花火が終わって人が減ったら東側の会場入り口に集合しよう。ま、最悪帰るだけならバラバラでも帰れるしな」
「わかった。頼む」
終話ボタンをタップしスマホをしまう。
「とりあえず多賀が橘さんと一緒にいるそうだからあっちも心配はいらないだろう」
「ま、そうね。多賀君だけなのはちょっとあれだけど、悪さする人じゃないし大丈夫かな」
「で、花火が終わって人が引けたところで東側の入口に集合して帰ることになったから」
そう剣崎が言ったところで剣崎のスマホに着信があった。
「おう、そうか。わかった」
スマホの終話ボタンをタップし
「藤島も別の場所で連絡ついたそうだ。北浦さんも一緒だってさ」
それを聞いた桜は、そっと息を吐き、薄く微笑んだ。
「藤島君と理子が2人きりで花火を楽しめるってことだけが不幸中の幸いね」
「俺は華押さんと2人きりで嬉しいよ」
ボソっと呟いた剣崎の声は周囲のざわめきにかき消され桜に届くことは無かった。
そこにその日最初の花火が大輪の花を咲かせた。
「きれい」
桜が誰に言うでもなくそっとつぶやく。
横に立つ剣崎は、そんな桜に見惚れているばかりだ。
およそ1時間花火を楽しんでいると最後の20合玉が盛大に夜空を彩った。
「本日は当花火大会にお越しいただきありがとうございました。本日のプログラムは終了となります。お帰りは混雑することが予想されますので……」
会場のアナウンスが花火大会の終了を告げ、見物客が一斉に動き出す。
「少し待ってから待ち合わせ場所に移動しよう」
剣崎はそう提案しながら少し隅により人の流れから離れた位置に桜を誘導した。
「そうね、あまり急いでいってもこの人の流れじゃ合流も難しそうだものね」
そして少しばかり時間が経ち周りが少し落ち着いてくる。
周りを見回し
「そろそろ移動してもよさそうね」
桜が剣崎にそう声を掛けた時、剣崎は深呼吸を数回し、桜に向き合った。
「華押さん、いや、桜さん。前に告白した時、振られちゃったけど。やっぱり諦められない。俺は桜さんが好きです。恋人として付き合ってください」
桜は、そっと溜息をつき。
「剣崎君、好きだと言ってくれること自体は嬉しいわ。それに友達として過ごしてきて、剣崎君は人としては好ましい人だとは思うの。でもごめんなさい。あたし、やっぱり剣崎君のことをそういう対象としてはみられない」
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