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第108話 プール
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プールサイドに置かれたビーチチェアでくつろぎつつ愛翔を目で追う楓。愛翔が泳ぐ横のコースでは桜も水を切って愛翔を追い駆けている。
「桜はいいなあ。スポーツも愛翔と一緒に出来て」
愛翔は別に楓を遠ざけているわけではない事は理解していても愛翔への恋心を自覚してからは運動も一緒に出来る桜を羨ましく思う事が多い。遊び程度の運動なら楓も混ざれるが今回のようにトレーニング等ある程度本気で身体を動かすときには楓はとてもついていけない。桜でさえも一緒に身体を動かしているが数回に1度程度は愛翔ひとりで泳いでいる。それでも一緒に身体を動かせる桜が楓は羨ましくてたまらなかった。
小一時間身体を動かした愛翔と桜が少し息を切らしながら楓の横のビーチチェアに身体を休めた。
「ふぅ、水泳でのトレーニングもたまにはいいな」
愛翔が笑顔だ。
「楓も一緒に泳げばよかったのに」
桜も運動の後の程よい疲れに浸かりビーチチェアに身体をゆだねている。
「うふふ、私が全国区以上のアスリートのトレーニングについていけるわけないでしょうが」
「えー、時々抜ければ良いだけよ。あたしだって愛翔と全く一緒になんてできてないわよ」
そんな話を桜と楓がしているところに愛翔が飲み物を持ってきた。
「ま、とりあえず水分補給して、少し休憩したら向こうで遊ぼうか。向こうのエリアのプールには流水プールと大き目のスライダーがあるから」
「え、飲み物持ち込んで良いの?こういうプールってプールサイドでは飲食禁止だと思ってた」
桜がちょっと意外そうだ。
「ああ、飲み物だけは大丈夫だ。その辺りは公営プールと違うかな。食事とかは向こうのレストエリアに行かないとだから、公営プールとレジャー施設のプールの中間みたいな感じだろうな」
しばらくの休憩の後3人はレジャーエリアに移動した。
「屋内プールでこれは凄いね。流水プールとかスライダーって普通は屋外プールで温水プールになってるなんてびっくりよ」
楓の言葉に桜も目を見張っている。
「今日は平日で、空いてるから遊びまくろうぜ」
愛翔もワクワクした声で口にした。
「とりあえず流水プールに行こ」
楓が呼びかけ3人は流水プールに。
「あ、浮き輪のレンタル。ご自由にだって、借りていこうよ。流水プールだったら浮き輪あったほうが楽しいよきっと」
「あ、そうね。ぷかぷかしよう」
桜と楓は浮き輪を物色しはじめた。
「あれ?愛翔は?」
「俺は、泳ぎたいからいいや。ぷかぷかしたいときには2人の浮き輪につかまらせてくれ」
ハッと何かに気づいた桜がそれまでもっていこうとしていた浮き輪を置き別のものに変えた。元々手にしていた浮き輪の数倍ほどの大きさがあり浮き輪というよりはエアーマットのようなものを手に抱えている。それを見た楓が首を傾げる。
「桜そんな大きな浮き輪?マット?どうするの?」
「ほら、これならこの上で寝転がれるのよ」
桜はマットを床に置き嬉しそうに寝ころんで見せる。
「ひっくり返って落ちたりしない?」
そんな楓の返しにも
「落ちたら泳げばいいもの、平気よ」
とニコニコ顔だ。
それならばと3人揃って流水プールで遊び始めた。やはり平日だからだろう、休日ならばイモ洗い状態になりそうな流水プールも人が少なく桜の持ち込んだ大きなエアマットを浮かべても特に他人の邪魔にはならないようだ。
プールに浮かべたマットの上でのんびりと身体を伸ばす桜、浮き輪に乗って手を水に浸す楓、そんな2人を眩しそうに見ながら流れに任せるように体を水に浮かべる愛翔。
「考えてみれば平日に高校生がこれって贅沢よね」
浮き輪の上から楓がつぶやく。
「代休だけどな」
愛翔が苦笑しながら返し
「このプールに入れたのは愛翔のおかげだけどね」
桜もこの時間が特別だとは思っているようだ。
そこに3人の頭上から大量の水が降り注ぐ。
「きゃぁ」
「うわっと」
「にゃぁあ」
ザブンと落水の音がした。愛翔が慌てて周囲を見回すと浮き輪がひとつプカプカと浮かんでいる。
「楓!」
愛翔は水に落ちて水中でもがく楓を見つけるとザッっと水を切り躊躇いなく潜り楓を抱え上げた。
「ゴフッゴフッ」
せきこみ愛翔に縋り付くように抱きついている楓。愛翔はその楓を抱え上げたまま背中をさすり、優しく宥める。
「びっくりしたな。もう大丈夫だから」
「楓大丈夫?」
桜も心配そうに覗き込むと、そこにはふにゃりと幸せそうな楓の顔が
「もう、楓ってば心配させといてそれ?」
その後ものんびりとプカプカ流されて行くと3人の目にスライダーが映った。
「行ってみるか?」
愛翔が誘えば当然に
「もちろん」
桜がぴょんとマットから飛び降り、さっきの落水で懲り普通に浮き輪に入っていた楓も浮き輪を外す。
「桜はいいなあ。スポーツも愛翔と一緒に出来て」
愛翔は別に楓を遠ざけているわけではない事は理解していても愛翔への恋心を自覚してからは運動も一緒に出来る桜を羨ましく思う事が多い。遊び程度の運動なら楓も混ざれるが今回のようにトレーニング等ある程度本気で身体を動かすときには楓はとてもついていけない。桜でさえも一緒に身体を動かしているが数回に1度程度は愛翔ひとりで泳いでいる。それでも一緒に身体を動かせる桜が楓は羨ましくてたまらなかった。
小一時間身体を動かした愛翔と桜が少し息を切らしながら楓の横のビーチチェアに身体を休めた。
「ふぅ、水泳でのトレーニングもたまにはいいな」
愛翔が笑顔だ。
「楓も一緒に泳げばよかったのに」
桜も運動の後の程よい疲れに浸かりビーチチェアに身体をゆだねている。
「うふふ、私が全国区以上のアスリートのトレーニングについていけるわけないでしょうが」
「えー、時々抜ければ良いだけよ。あたしだって愛翔と全く一緒になんてできてないわよ」
そんな話を桜と楓がしているところに愛翔が飲み物を持ってきた。
「ま、とりあえず水分補給して、少し休憩したら向こうで遊ぼうか。向こうのエリアのプールには流水プールと大き目のスライダーがあるから」
「え、飲み物持ち込んで良いの?こういうプールってプールサイドでは飲食禁止だと思ってた」
桜がちょっと意外そうだ。
「ああ、飲み物だけは大丈夫だ。その辺りは公営プールと違うかな。食事とかは向こうのレストエリアに行かないとだから、公営プールとレジャー施設のプールの中間みたいな感じだろうな」
しばらくの休憩の後3人はレジャーエリアに移動した。
「屋内プールでこれは凄いね。流水プールとかスライダーって普通は屋外プールで温水プールになってるなんてびっくりよ」
楓の言葉に桜も目を見張っている。
「今日は平日で、空いてるから遊びまくろうぜ」
愛翔もワクワクした声で口にした。
「とりあえず流水プールに行こ」
楓が呼びかけ3人は流水プールに。
「あ、浮き輪のレンタル。ご自由にだって、借りていこうよ。流水プールだったら浮き輪あったほうが楽しいよきっと」
「あ、そうね。ぷかぷかしよう」
桜と楓は浮き輪を物色しはじめた。
「あれ?愛翔は?」
「俺は、泳ぎたいからいいや。ぷかぷかしたいときには2人の浮き輪につかまらせてくれ」
ハッと何かに気づいた桜がそれまでもっていこうとしていた浮き輪を置き別のものに変えた。元々手にしていた浮き輪の数倍ほどの大きさがあり浮き輪というよりはエアーマットのようなものを手に抱えている。それを見た楓が首を傾げる。
「桜そんな大きな浮き輪?マット?どうするの?」
「ほら、これならこの上で寝転がれるのよ」
桜はマットを床に置き嬉しそうに寝ころんで見せる。
「ひっくり返って落ちたりしない?」
そんな楓の返しにも
「落ちたら泳げばいいもの、平気よ」
とニコニコ顔だ。
それならばと3人揃って流水プールで遊び始めた。やはり平日だからだろう、休日ならばイモ洗い状態になりそうな流水プールも人が少なく桜の持ち込んだ大きなエアマットを浮かべても特に他人の邪魔にはならないようだ。
プールに浮かべたマットの上でのんびりと身体を伸ばす桜、浮き輪に乗って手を水に浸す楓、そんな2人を眩しそうに見ながら流れに任せるように体を水に浮かべる愛翔。
「考えてみれば平日に高校生がこれって贅沢よね」
浮き輪の上から楓がつぶやく。
「代休だけどな」
愛翔が苦笑しながら返し
「このプールに入れたのは愛翔のおかげだけどね」
桜もこの時間が特別だとは思っているようだ。
そこに3人の頭上から大量の水が降り注ぐ。
「きゃぁ」
「うわっと」
「にゃぁあ」
ザブンと落水の音がした。愛翔が慌てて周囲を見回すと浮き輪がひとつプカプカと浮かんでいる。
「楓!」
愛翔は水に落ちて水中でもがく楓を見つけるとザッっと水を切り躊躇いなく潜り楓を抱え上げた。
「ゴフッゴフッ」
せきこみ愛翔に縋り付くように抱きついている楓。愛翔はその楓を抱え上げたまま背中をさすり、優しく宥める。
「びっくりしたな。もう大丈夫だから」
「楓大丈夫?」
桜も心配そうに覗き込むと、そこにはふにゃりと幸せそうな楓の顔が
「もう、楓ってば心配させといてそれ?」
その後ものんびりとプカプカ流されて行くと3人の目にスライダーが映った。
「行ってみるか?」
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「もちろん」
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