幼馴染の初恋は月の女神の祝福の下に

景空

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第135話 ハロウィン序曲

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「そう言えば、今週末ハロウィンよね」
いつものとなった5人の昼休みに桜が何気なく放った一言。愛翔がビクリと身体を強張らせた。どうやらアメリカでのはっちゃけたハロウィンを思い出したようだ。
「日本のハロウィンってどんな感じなんだ?いや、子供の頃にトリックオアトリートでお菓子をもらったのは覚えているけど、高校生ともなれば違うのかと思って」
そっと尋ねる愛翔に、桜は楽しそうに返す。
「そうね、色々あるけれどカボチャの飾りつけをして仲間内で仮装パーティーするような感じかしら」
「あとトリックオアトリートでお菓子を配る感じ?」
楓も少しばかり乗り気で口角が上がっている。
「あとうちの学校では有志のハロウィンパーティーがあるわよ。確か今年は今週の土曜日の午後だったかしら」
ふむ、とわずかに考えクラブの練習もその時間なら終わっているかと愛翔は参加してみるのもアリという事で尋ねる。
「参加申し込みとかは、必要なんでしょうか?」
「そうね、確か生徒会室で取りまとめてチケットを売っているはずよ」
愛翔の前向きな返事に少しばかり意外そうな面持ちで丘が返事をした。
「と、いうことは生徒会ないし生徒会役員が個人的に主催って感じなんですか?」
「というよりは、校内の施設を使うので生徒会が少しばかり監視している感じみたいよ」
愛翔の疑問にクスクスと笑いながら丘が返事をする。
「ほら、ハロウィンていうとハメを外す人がいそうでしょ?そのあたりの監視目的ね」
「校内の施設って言うと体育館とかですか?」
愛翔としては多くの人が集まれる校内施設はほかに思い浮かばなかった。
「ううん、学食よ。あそこで飲み物や軽い食べ物を出して有志のステージとか簡単なゲームとかやるみたい」
「やるみたい、って事は去年丘先輩は参加してないってことですか」
「まあね、ああいったパーティって女子が参加するとね」
ウィンクで応える丘に、愛翔はなるほどと頷く。丘はおとなしめな雰囲気ではあるが、それなりに整った見た目で男子に人気がある。
「でも、愛翔君が参加するなら今年は参加してみようかしら」
「え、俺が参加するならって」
「だって愛翔君は一緒にいる女の子、守ってくれるでしょ」
クスクスといたずらっ子の笑顔で笑う丘に、はっとしたように桜と楓が
「あたしも参加する」
「私も行くわ」
愛翔は苦笑を洩らしつつ、それでも楽し気にこたえる
「わかった、一緒に行こう。それとさっきまで忘れてたけど日曜日にステラスターFC主催のハロウィンパーティがあるんだけど来るか?ステラスター主催だから行儀の良いパーティだと思うけど。チケットが手元に5枚あるんだが」
「それ愛翔は行くのよね」
桜が様子をうかがうように聞く
「俺は行くってより、半強制参加だな。ホスト側だ」
「仮装するの?」
「なんか嫌な予感がするけど、チームが何か用意してるとは聞いてる」
「あたし行く」
最初に桜が参加表明し、
「私も行かないわけないでしょ」
「わたしも良いかしら」
「加藤君は?ずっと黙ったままだけど」
「え、えっと。実は女子多めのイベントはちょっと苦手で……」
愛翔は問いかけに加藤が返した返事に意外そうな顔をする。
「ここの3人と一緒にいるのが平気でそれは無いと思うんだけど。この3人より可愛い女の子ってそうは居ないぜ」
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