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第229話 合流
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平穏な日常。2学期の始業式以降、愛翔たち3人は特に大きな波乱も無く日常を過ごしていた。朝から3人揃って登校し、学校が終われば愛翔はステラスポーツセンターに向かい、桜と楓は一度帰宅しすぐに愛翔の家で夕食の支度をしつつ愛翔が帰宅するまで勉強を進める。愛翔が帰宅すれば、夕食を共にし、その後は一緒に勉強をし時間になればどちらかを愛翔が家に送り帰ってきた愛翔と残った1人が一緒に寝る。そんな生活を続けていた。
そんな中、日曜日に3人揃ってテレビでステラスターFCUトップチームJ1リーグでの試合を見ていた。
「やっぱり強いなステラスターFC」
現在J1リーグ1位の貫禄の試合運びを見ながら愛翔がつぶやいた。
「でも、愛翔はこの中に入っても遜色ないように見えるわよ」
愛翔の動きを思い出しながら桜が期待をする。
「うんうん、特にスピードはトップチームに入っても頭一つぬけるんじゃない?」
楓も細かい技術的な事は分からなくてもスピードが違うと瞳を輝かせる。
「あ、危ない」
そんな話をしているところで相手チームディフェンダーのラフなタックルでステラスターFCのレフトウィング笹嶋豪気(ささじま ごうき)がピッチに転がった。主審のホイッスルが鳴りプレーが止まる。
「今のはヤバい転がり方だったぞ。笹嶋さん大丈夫かな」
中々立ち上がらない笹嶋に愛翔が心配そうにテレビに見入っている。しばらくすると笹嶋はやや痛そうにしながらも立ち上がった。その場で軽く屈伸運動をし手を挙げて大丈夫だと示すとピッチに走っていった。
「大したことは無さそうでよかった」
愛翔はホッとした顔を見せる。その後も笹嶋の動きに異常はなくゲームも2対1でステラスターFCの勝利に終わった。
「愛翔ってやっぱりお人好しよね」
「え?桜いきなりだな」
横で見ていた桜が口にした言葉に愛翔が首を捻る。
「だってさ、笹嶋さんが怪我で離脱したら愛翔にチャンス来るかもしれないじゃない。でもそういう方向にいかないのよね愛翔は。まああたしとしては、愛翔のそういうとこも好きなんだけどね」
桜が笑顔でペロリと舌を出した。
「そりゃ、俺だって聖人じゃないからな。全く頭をよぎらなかったとは言わないけど。自分自身が病気で長期離脱した経験があるとさ、そういうの嫌なんだ。結果的にケガで離脱した人の後に入ることがあるかもしれないけど、それを望むのは違うと思うんだよ」
「うん、愛翔はそのままでいて」
愛翔の両側から桜と楓が身体を寄せた。
週が明けた火曜日のステラスターFCU18の練習のあと、織部が愛翔に声を掛けてきた。
「住吉。着替えたら監督室に来い」
「お、住吉、監督室行きって何かヘマしたか」
「最近は、何もしてないはずなんだけどなぁ」
「ま、健闘を祈る」
愛翔はチームメイトに揶揄われながら監督室に向かった。
”コンコンコン”
「住吉です」
愛翔がドアをノックすると中から織部の声がする。
「はいれ」
「失礼します」
愛翔が監督室に入り見渡すと織部ともう1人スーツ姿の男性が立っていた。
「住吉、紹介しよう。トップチームのマネージャーの中研二(なか けんじ)さんだ」
「中さん、こいつが住吉愛翔です」
「初めまして、住吉です。よろしくお願いします」
「中です。よろしく」
中はそう言うと右手を差し出し愛翔に握手を求めた。愛翔は自然に握手に応じる。そして視線を織部に向けた。
「住吉、トップチームの練習に合流しろ。と言ってもお前は高校生だってのを考慮して週末と祝日だけだがな」
「U18のゲームは?」
愛翔の疑問に中が端的に答えた。
「当面は公式戦のみは参加してもらいますが、あとは状況次第です」
そんな中、日曜日に3人揃ってテレビでステラスターFCUトップチームJ1リーグでの試合を見ていた。
「やっぱり強いなステラスターFC」
現在J1リーグ1位の貫禄の試合運びを見ながら愛翔がつぶやいた。
「でも、愛翔はこの中に入っても遜色ないように見えるわよ」
愛翔の動きを思い出しながら桜が期待をする。
「うんうん、特にスピードはトップチームに入っても頭一つぬけるんじゃない?」
楓も細かい技術的な事は分からなくてもスピードが違うと瞳を輝かせる。
「あ、危ない」
そんな話をしているところで相手チームディフェンダーのラフなタックルでステラスターFCのレフトウィング笹嶋豪気(ささじま ごうき)がピッチに転がった。主審のホイッスルが鳴りプレーが止まる。
「今のはヤバい転がり方だったぞ。笹嶋さん大丈夫かな」
中々立ち上がらない笹嶋に愛翔が心配そうにテレビに見入っている。しばらくすると笹嶋はやや痛そうにしながらも立ち上がった。その場で軽く屈伸運動をし手を挙げて大丈夫だと示すとピッチに走っていった。
「大したことは無さそうでよかった」
愛翔はホッとした顔を見せる。その後も笹嶋の動きに異常はなくゲームも2対1でステラスターFCの勝利に終わった。
「愛翔ってやっぱりお人好しよね」
「え?桜いきなりだな」
横で見ていた桜が口にした言葉に愛翔が首を捻る。
「だってさ、笹嶋さんが怪我で離脱したら愛翔にチャンス来るかもしれないじゃない。でもそういう方向にいかないのよね愛翔は。まああたしとしては、愛翔のそういうとこも好きなんだけどね」
桜が笑顔でペロリと舌を出した。
「そりゃ、俺だって聖人じゃないからな。全く頭をよぎらなかったとは言わないけど。自分自身が病気で長期離脱した経験があるとさ、そういうの嫌なんだ。結果的にケガで離脱した人の後に入ることがあるかもしれないけど、それを望むのは違うと思うんだよ」
「うん、愛翔はそのままでいて」
愛翔の両側から桜と楓が身体を寄せた。
週が明けた火曜日のステラスターFCU18の練習のあと、織部が愛翔に声を掛けてきた。
「住吉。着替えたら監督室に来い」
「お、住吉、監督室行きって何かヘマしたか」
「最近は、何もしてないはずなんだけどなぁ」
「ま、健闘を祈る」
愛翔はチームメイトに揶揄われながら監督室に向かった。
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愛翔がドアをノックすると中から織部の声がする。
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「中さん、こいつが住吉愛翔です」
「初めまして、住吉です。よろしくお願いします」
「中です。よろしく」
中はそう言うと右手を差し出し愛翔に握手を求めた。愛翔は自然に握手に応じる。そして視線を織部に向けた。
「住吉、トップチームの練習に合流しろ。と言ってもお前は高校生だってのを考慮して週末と祝日だけだがな」
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「当面は公式戦のみは参加してもらいますが、あとは状況次第です」
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