幼馴染の初恋は月の女神の祝福の下に

景空

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第247話 評価

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月曜日の夜、愛翔は華押家、橘家に電話をしていた。
「はい、それでは日曜日の夜7時。エールブリリヨンに予約をしてあります。……いえ、試合は土曜日ですので大丈夫です」
”ふー”愛翔が大きく息を吐いた。
「ふふふ、私たちの両親と話すのにそんなに緊張している愛翔って初めて見るわ」
楓が面白い物を見たとばかりに愛翔を揶揄う。
「仕方ないだろう。”娘さんをください”をやるんだぞ。しかも……」
愛翔は楓から桜へと視線を動かし
「しかも、2人ともくださいってやるんだ。これで緊張しないやつがいたらそれはもう人間じゃねぇよ」
そう言って溜息を吐いた。そんな愛翔に
「ふふふ、頑張ってね」
そう言いながら両側から桜と楓が寄り添い頬に唇をよせた。
「ま、とりあえずあとは日曜日だ」
そう言って愛翔がベッドに身を投げる。
そんな愛翔を愛おしそうに見ながら楓が口を開いた。
「そういえば、愛翔のJデビュー、結構話題になってたわね」
「ああ、まあ色々と話題にしやすいみたいでさ。ステラスターFCとしても宣材にするつもりみたいだ」
愛翔の活躍は難病を克服しての復帰からということもありスポーツニュースだけでなく一般報道でも取り上げられ、愛翔のSNSはフォロワー数の上昇も閲覧カウンターも止まる事がない。
「愛翔、学校でも囲まれていたでしょ」
桜がクスクスと笑いながら茶化した。
「クラスが違うのによくわかったな」
愛翔は理系クラス、桜と楓は文系クラスで3年生のクラスは別になっていた。愛翔はそれを言ったのだけれど。
「あたしや楓のところにも色々聞きに来たもの。となれば当然愛翔のところにだって行くでしょ?」
「ああ、まあそうだよな。でもまだ契約的なものになってないからあまり言えないからなあ」
「うん、あたしもまだハッキリしてないから分からないって言っておいた」
そこで愛翔が何気なくテレビのスイッチを入れる。ちょうどスポーツニュースの時間だったようだ。
『では、住吉は既にJリーガーとして通用するだけの力があるということですか』
『通用するどころではない可能性もあります。』
『通用するどころではないというのは?』
『あっという間に世界に飛び出していく可能性も感じますね』



「どう、世間での評価をテレビで聞いた感想は?」
楓がニヤニヤしながら愛翔に囁いた。
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