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第252話 先輩
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「住吉はボディバランスが……」
「しかもフィジカルも……」
・
「将来は海外で……」
・
・
12月半ば過ぎても連日メディアでの愛翔の露出が絶えない。それもほとんどが絶賛に近い状態だった。
12月末の土曜日の朝10時、愛翔たち3人と加藤と新本のカップルの5人は愛翔の家で机に向かっている。
「愛翔。今日の対戦相手はボンバー大阪だっけ?」
勉強の手を止め桜がそう言えばと口にした。
「ん、そう。今現在、ステラスターに続いてランク2位で絶好調のチームだな」
「そうすると、愛翔の実力評価の山場かしら?」
愛翔と桜のやり取りに楓も入ってくる。
「恐らくはそうだと思う。ボンバー大阪戦をもってスポット参戦は終了だから」
”え?”と2人の少女の声が揃う。
「ああ、誤解しないでくれ。今はあくまでもスポット契約なんで、あまり長期間だとよろしくないらしいんだ。で、一応評価のためのデータは揃うからということで、あとは4月からの正式契約って事になる予定だ」
愛翔の説明にホッと胸をなでおろす桜と楓。
「で、愛翔も勉強しているけど。受験するの?Jに行くならそっちに集中した方がいいんじゃないかしら?」
楓が愛翔の方針をたずねた。
「まあ、一応サッカー優先だけど、何かあった時のためにね。一応受験はするつもりだよ。それにトレーニングも練習も十分にできてるから、あとはどんなことでも2人との時間にしたいからさ」
愛翔が照れて目を泳がせる。そんな姿を見せられた桜と楓はすっと愛翔の両側から寄り添う。
「ありがとう。あたしも愛翔と一緒の時間は何をしていても幸せだから、そう言ってもらえるのはとっても嬉しいわ」
桜が頬を染めながら愛翔の頬に手を添える。
「私も、愛翔と一緒にいる時間が一番だから」
そう言うと楓が愛翔の頬に唇を落とす。
「う、うんうん……」
咳ばらいにハッと気づいた3人が目を向けると加藤と新本が呆れたような顔を向けていた。
「3人はどこを受験するにしても安全圏だってのはわかってるけど……」
加藤が耳の後ろを搔きながらため息をついた。そしてその加藤の言葉に新本が真っ赤になりながら続ける。
「正式にお付き合い始めたと思ったら。もう見てる方が恥ずかしいわよ」
そんな2人の言葉に愛翔たち3人はキョトンとした顔で。
「そんなに変わらないだろ?」
愛翔の言葉に新本はそんなことないとばかりに首を振り。
「そ、その手をほっぺにもっていくのとか」
「前からしてたな」
「キスとか」
「それも人前でもしてた」
「そ、その優しく抱きついて……」
「うん、昔からしてた」
「……」
「変わらないだろ?」
「違う、そういうんじゃないわ。もっとこう……
そう、あなた達3人、勉強を中断していちゃつくタイプじゃなかった」
新本の言葉に”なるほど”と頷くけれど、桜が返す。
「でも、あたし達だけじゃないわよね」
「え?」
「そうね、加藤君と佑実佳ちゃんも、あの時から雰囲気かわったわよね」
あの時とは愛翔たち3人が桜のインターハイ、楓の全国コンテスト、愛翔のトップチームへの昇格への活躍とそれぞれに実績を積んでいた夏。そんな3人を目の当たりしながら成績の伸び悩んでいた加藤を新本が励ましていた。そして気晴らしも兼ねてデートをした夏祭りの夜。その翌日から加藤と新本の距離が一気に縮まっていた。
「あ、あの時って?」
「ふふ、佑実佳ちゃん気付かれてないと思ってた?あの夏祭りのあと。ふたりの距離がグッと近づいたの」
”あの日したんでしょう?”そういう桜の追及に新本がタジタジになっている。”ふむ”と愛翔が口を開いた。
「そう考えると加藤君と新本さんは、そういう面で先輩にあたるのか」
加藤と新本が真っ赤になる。
「住吉君、そういうの平気なんだね」
「今更だろう。2人にはバレてるわけだし」
「いや、僕達はバレてないと思ってたからね。今絶賛辱めを受けているところだから」
「しかもフィジカルも……」
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「将来は海外で……」
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12月半ば過ぎても連日メディアでの愛翔の露出が絶えない。それもほとんどが絶賛に近い状態だった。
12月末の土曜日の朝10時、愛翔たち3人と加藤と新本のカップルの5人は愛翔の家で机に向かっている。
「愛翔。今日の対戦相手はボンバー大阪だっけ?」
勉強の手を止め桜がそう言えばと口にした。
「ん、そう。今現在、ステラスターに続いてランク2位で絶好調のチームだな」
「そうすると、愛翔の実力評価の山場かしら?」
愛翔と桜のやり取りに楓も入ってくる。
「恐らくはそうだと思う。ボンバー大阪戦をもってスポット参戦は終了だから」
”え?”と2人の少女の声が揃う。
「ああ、誤解しないでくれ。今はあくまでもスポット契約なんで、あまり長期間だとよろしくないらしいんだ。で、一応評価のためのデータは揃うからということで、あとは4月からの正式契約って事になる予定だ」
愛翔の説明にホッと胸をなでおろす桜と楓。
「で、愛翔も勉強しているけど。受験するの?Jに行くならそっちに集中した方がいいんじゃないかしら?」
楓が愛翔の方針をたずねた。
「まあ、一応サッカー優先だけど、何かあった時のためにね。一応受験はするつもりだよ。それにトレーニングも練習も十分にできてるから、あとはどんなことでも2人との時間にしたいからさ」
愛翔が照れて目を泳がせる。そんな姿を見せられた桜と楓はすっと愛翔の両側から寄り添う。
「ありがとう。あたしも愛翔と一緒の時間は何をしていても幸せだから、そう言ってもらえるのはとっても嬉しいわ」
桜が頬を染めながら愛翔の頬に手を添える。
「私も、愛翔と一緒にいる時間が一番だから」
そう言うと楓が愛翔の頬に唇を落とす。
「う、うんうん……」
咳ばらいにハッと気づいた3人が目を向けると加藤と新本が呆れたような顔を向けていた。
「3人はどこを受験するにしても安全圏だってのはわかってるけど……」
加藤が耳の後ろを搔きながらため息をついた。そしてその加藤の言葉に新本が真っ赤になりながら続ける。
「正式にお付き合い始めたと思ったら。もう見てる方が恥ずかしいわよ」
そんな2人の言葉に愛翔たち3人はキョトンとした顔で。
「そんなに変わらないだろ?」
愛翔の言葉に新本はそんなことないとばかりに首を振り。
「そ、その手をほっぺにもっていくのとか」
「前からしてたな」
「キスとか」
「それも人前でもしてた」
「そ、その優しく抱きついて……」
「うん、昔からしてた」
「……」
「変わらないだろ?」
「違う、そういうんじゃないわ。もっとこう……
そう、あなた達3人、勉強を中断していちゃつくタイプじゃなかった」
新本の言葉に”なるほど”と頷くけれど、桜が返す。
「でも、あたし達だけじゃないわよね」
「え?」
「そうね、加藤君と佑実佳ちゃんも、あの時から雰囲気かわったわよね」
あの時とは愛翔たち3人が桜のインターハイ、楓の全国コンテスト、愛翔のトップチームへの昇格への活躍とそれぞれに実績を積んでいた夏。そんな3人を目の当たりしながら成績の伸び悩んでいた加藤を新本が励ましていた。そして気晴らしも兼ねてデートをした夏祭りの夜。その翌日から加藤と新本の距離が一気に縮まっていた。
「あ、あの時って?」
「ふふ、佑実佳ちゃん気付かれてないと思ってた?あの夏祭りのあと。ふたりの距離がグッと近づいたの」
”あの日したんでしょう?”そういう桜の追及に新本がタジタジになっている。”ふむ”と愛翔が口を開いた。
「そう考えると加藤君と新本さんは、そういう面で先輩にあたるのか」
加藤と新本が真っ赤になる。
「住吉君、そういうの平気なんだね」
「今更だろう。2人にはバレてるわけだし」
「いや、僕達はバレてないと思ってたからね。今絶賛辱めを受けているところだから」
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