256 / 314
第256話 やりようはある
しおりを挟む
放課後、愛翔たち3人は伊澤から借りた写真週刊誌を手に愛翔のマンション前を観察している。
「多分こっちの方から撮ってるな」
愛翔がつぶやいた。”そうすると”と桜が愛翔が示した方向を観察する。
「あの建物の影あたり?」
桜の言葉に愛翔が少し首を傾げる。
「桜、楓、悪いけどちょっとそこに立っててもらえるか。いや、そっちじゃなくて……」
愛翔が桜と楓の立ち位置を調整し桜が言った場所に移動する。そして件の写真と見比べながら位置を調整していた。
「うん、この角度だな」
桜と楓、そして後ろの建物との対比からカメラの位置を特定する愛翔。そしてキョロキョロと周囲を見回し。一度その場を離れる。そして桜と楓の腰に手をまわし
「とりあえず入ろう」
そういうとマンションのエントランスに足を向けた。
「えと、愛翔?」
桜が戸惑いながら愛翔に声を掛け、楓も愛翔に疑問の眼差しをむける。
「部屋で説明するよ」
そして部屋で椅子に落ち着いたところで愛翔が説明を始めた。
「さっきの盗撮場所なんだけど、おそらくカメラを仕掛けた自動撮影だ」
そう言いながらノートパソコンの電源を入れる。立ち上がるとすぐにブラウザから地図サービスをひらき実写サービスに移動する。そこにマンション前の映像を映し出した。そして該当箇所をズームしていく愛翔。
「おそらく、ここ。この空きテナントのここの箱に小さな穴が開いていたから、そこにカメラがセットしてあると思う」
愛翔が示したのはマンションの斜め前、雑貨屋とアパレルショップの入ったテナントビル。左端の1件が今は空き物件になっている。
「お、この画像にも載ってるな。ほらこの箱」
それは何の変哲もない、プラスチック製の蓋付き箱。
「で、この辺りに」
言いながら更に拡大した画面で愛翔がカーソルで示す。
「直径3、4センチくらいの穴があいてた」
そこから愛翔は電池交換のために定期的に犯人が来ているはずだという事を説明し、”それと”と更に続ける。
「この辺りって実は防犯カメラがかなりあるんだ。警察や公共のカメラだと無理があるけど、マンションや店舗の防犯カメラなら見せてもらえる可能性があると思う」
”どこまで辿れるかは分からないけど”と愛翔が
「少なくとも盗撮の実行犯は特定できると思う」
そこまで愛翔が話すと、楓が口を開いた。
「サッカーは?」
愛翔は右手で頬をポリポリと掻き
「正直なところJについては微妙だと思ってる。実力の世界だし、その部分は見せてきた自信はある。でも、実力の世界であると同時に人気商売でもあるからね」
桜と楓が申し訳なさそうな顔に変わるけれど、愛翔が何でもないと右手を振ってみせた。
「でも、そんなのは元々織り込み済みだからな。とりあえず大学行ってインカレでプレイしながらチャンスを待ってもいいし、なんならJを飛び越えて海外って手もある。いくらでもやりようはあるさ2人が気にすることは無いよ」
「多分こっちの方から撮ってるな」
愛翔がつぶやいた。”そうすると”と桜が愛翔が示した方向を観察する。
「あの建物の影あたり?」
桜の言葉に愛翔が少し首を傾げる。
「桜、楓、悪いけどちょっとそこに立っててもらえるか。いや、そっちじゃなくて……」
愛翔が桜と楓の立ち位置を調整し桜が言った場所に移動する。そして件の写真と見比べながら位置を調整していた。
「うん、この角度だな」
桜と楓、そして後ろの建物との対比からカメラの位置を特定する愛翔。そしてキョロキョロと周囲を見回し。一度その場を離れる。そして桜と楓の腰に手をまわし
「とりあえず入ろう」
そういうとマンションのエントランスに足を向けた。
「えと、愛翔?」
桜が戸惑いながら愛翔に声を掛け、楓も愛翔に疑問の眼差しをむける。
「部屋で説明するよ」
そして部屋で椅子に落ち着いたところで愛翔が説明を始めた。
「さっきの盗撮場所なんだけど、おそらくカメラを仕掛けた自動撮影だ」
そう言いながらノートパソコンの電源を入れる。立ち上がるとすぐにブラウザから地図サービスをひらき実写サービスに移動する。そこにマンション前の映像を映し出した。そして該当箇所をズームしていく愛翔。
「おそらく、ここ。この空きテナントのここの箱に小さな穴が開いていたから、そこにカメラがセットしてあると思う」
愛翔が示したのはマンションの斜め前、雑貨屋とアパレルショップの入ったテナントビル。左端の1件が今は空き物件になっている。
「お、この画像にも載ってるな。ほらこの箱」
それは何の変哲もない、プラスチック製の蓋付き箱。
「で、この辺りに」
言いながら更に拡大した画面で愛翔がカーソルで示す。
「直径3、4センチくらいの穴があいてた」
そこから愛翔は電池交換のために定期的に犯人が来ているはずだという事を説明し、”それと”と更に続ける。
「この辺りって実は防犯カメラがかなりあるんだ。警察や公共のカメラだと無理があるけど、マンションや店舗の防犯カメラなら見せてもらえる可能性があると思う」
”どこまで辿れるかは分からないけど”と愛翔が
「少なくとも盗撮の実行犯は特定できると思う」
そこまで愛翔が話すと、楓が口を開いた。
「サッカーは?」
愛翔は右手で頬をポリポリと掻き
「正直なところJについては微妙だと思ってる。実力の世界だし、その部分は見せてきた自信はある。でも、実力の世界であると同時に人気商売でもあるからね」
桜と楓が申し訳なさそうな顔に変わるけれど、愛翔が何でもないと右手を振ってみせた。
「でも、そんなのは元々織り込み済みだからな。とりあえず大学行ってインカレでプレイしながらチャンスを待ってもいいし、なんならJを飛び越えて海外って手もある。いくらでもやりようはあるさ2人が気にすることは無いよ」
0
あなたにおすすめの小説
バイト先の先輩ギャルが実はクラスメイトで、しかも推しが一緒だった件
沢田美
恋愛
「きょ、今日からお世話になります。有馬蓮です……!」
高校二年の有馬蓮は、人生初のアルバイトで緊張しっぱなし。
そんな彼の前に現れたのは、銀髪ピアスのギャル系先輩――白瀬紗良だった。
見た目は派手だけど、話してみるとアニメもゲームも好きな“同類”。
意外な共通点から意気投合する二人。
だけどその日の帰り際、店長から知らされたのは――
> 「白瀬さん、今日で最後のシフトなんだよね」
一期一会の出会い。もう会えないと思っていた。
……翌日、学校で再会するまでは。
実は同じクラスの“白瀬さん”だった――!?
オタクな少年とギャルな少女の、距離ゼロから始まる青春ラブコメ。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
この男子校の生徒が自分以外全員男装女子だということを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
平凡な俺、相葉祐樹が手にしたのは、ありえないはずの超名門男子校『獅子王院学園』からの合格通知。期待を胸に入学した先は、王子様みたいなイケメンだらけの夢の空間だった!
……はずが、ある夜、同室のクールな完璧王子・橘玲が女の子であるという、学園最大の秘密を知ってしまう。
なんとこの学園、俺以外、全員が“訳アリ”の男装女子だったのだ!
秘密の「共犯者」となった俺は、慣れない男装に悩む彼女たちの唯一の相談相手に。
「祐樹の前でだけは、女の子でいられる……」
クールなイケメンたちの、俺だけに見せる甘々な素顔と猛アプローチにドキドキが止まらない!
秘密だらけで糖度120%の学園ラブコメ、開幕!
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる