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第313話 留学!!!
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愛翔の家に着いた3人は先に送られてあった荷物をほどいている。そしてその荷物を片付ける中で愛翔が徐々に微妙な表情になってきた。
「なあ、このテキスト類。全部英語なんだけど。T大って2回生でテキストが全部英語になるのか?」
「え?ううん、違うわよ。ほら日本語のテキストはこっち」
しかし、明らかに英語のテキストの方が多く愛翔は違和感を感じながらも、別に英語で勉強するのも悪いわけでもないため口を閉じた。
「それよりも、今日の練習は良いの?前回来た時の感じからするとそろそろスタジアムに行かないと間に合わないんなじゃい?」
楓の指摘に時計に目をやり愛翔が慌てだす。
「い、いかん。急がないと」
愛翔は使い慣れたスポンサードスポーツバッグに荷物を詰め込み車の鍵を手に取る。
「あ、家の鍵。そこのチェストの一番上の引き出しに入ってるから。出かける時には使ってくれ。それと前に来た時にも言ったけど、この辺りは治安は良いけど、日本ほどじゃないから、出かけるときは出来ればブラックキャブを使って明るいうちに帰るように。じゃあ5時には帰る。行ってきます」
愛翔の慌ただしい様子に桜と楓の2人はあっけにとられて見送った。
少しの間呆然としていた2人だったけれど、ハッと気づき愛翔に言われた鍵を確かめ、その上で荷物の整理を進めた。
「今日は荷物の整理しないとだけど、明日は愛翔の練習に連れて行ってもらいましょ」
「うん、あたしも久しぶりに愛翔のプレーを生で見たいわ」
荷物の片づけを終えると、そそくさとキッチンに向かう桜と楓。そこでキャイキャイと楽し気に料理を始めた。
そして夕方愛翔が帰宅すると、早速桜と楓が2人で愛翔をテーブルに引っ張る。
「ね、久しぶりにあたし達の料理食べてね」
和気あいあいと和やかな雰囲気の中で3人は夕食を済ませる。
「やっぱり2人の料理は美味いな」
「ふふ、ありがと。愛翔に美味しいって言ってもらえるのが一番うれしいわ」
「それで、明日も練習あるのよね。見に行っていい?」
「ああ、2人ならいつでも歓迎だよ。チーム内でも次はいつ遊びに来るんだって言われて、俺の嫁さんに手を出すなよって釘差すのも大変なくらいに人気あるんだぜ」
「あ、うん。まあ嫌われる必要はないけど、その人気はいらないかな。ね桜もそう思うでしょ」
「そうね、あたし達としては愛翔に好かれさえすれば他の人はいいかな」
「俺としては、チームメンバーとは普通に仲良くしてほしいかな。友人的な距離感で。あ、もし変な事言ってきたら俺に行ってくれよ。ぶっ飛ばしてやるから」
「チームメンバーをぶっ飛ばすって、物騒ね」
桜と楓がケラケラと楽しそうに笑い、その日の夜は更けていった。
翌日、3人揃ってチーフランダー・スタジアムのゲートをくぐり、関係者エリアに入っていく。
「おはようございます」
明るく声を掛ける愛翔にチームメンバーの視線が集まる。
「「おはようございます」」
桜と楓も物怖じすることなく中に入っていく。既にチームメンバー達とは顔見知りで歓迎の雰囲気が広がる。
「おー、サクラとカエデじゃないか。久しぶりだね。まだスミヨシから乗り換える気はないかい」
チーム一のチャラ男スコット・ヴァン・ロールが軽い雰囲気で声を掛けてくるのも以前と変わらない。
「残念でした。あたしたちの隣は一生愛翔の予約で埋まってます」
「あたしの目には愛翔以外は男性として映らないので他を当たってくださいな。それとも奥さんにお話したほうがいいかしら?」
「残念フラれたか、ってカエデ、そこで奥さんを出さないでよ」
慣れた軽口で返す桜と楓にスコットも笑顔で肩をすくめる。
そんなやり取りをするほどに馴染んだ桜と楓は度々愛翔と一緒にスタジアムを訪れ、ワイワイと仲間として受け入れられていた。
さすがに遠征についていったり、ゲーム前に入り込んだりはしないもののゲートも顔パスでチームメンバーの一部のようになり過ごし、9月末になった。
「そろそろ、9月も末だけど、2人はいつまでいられるんだ?」
愛翔の問いかけに桜と楓は荷物の隅から書類を出してきて愛翔に見せ、ドヤ顔になる。
「え?なんの書類……。はあ!!OF大の合格通知じゃないか」
世界最難関と言われる大学のひとつの合格通知を見せる2人に愛翔は目を見開いた。
「だからね。これからはずっとこっちに住むの」
「桜に誘われた時には驚いたけど、頑張ったんだからね」
「さすがに、休み中みたいにずっと一緒ってわけにはいかないけど、学校行ってるとき以外は一緒に居られるから」
”それに”と楓が続ける
「日本より偏見も少ないかなって。場合によっては在学中に、その、赤ちゃんとか……」
真っ赤に頬を染め徐々に声が小さくなり最後は聞き取れないほどではあったけれど言いたい事は愛翔にも伝わった。
「なあ、このテキスト類。全部英語なんだけど。T大って2回生でテキストが全部英語になるのか?」
「え?ううん、違うわよ。ほら日本語のテキストはこっち」
しかし、明らかに英語のテキストの方が多く愛翔は違和感を感じながらも、別に英語で勉強するのも悪いわけでもないため口を閉じた。
「それよりも、今日の練習は良いの?前回来た時の感じからするとそろそろスタジアムに行かないと間に合わないんなじゃい?」
楓の指摘に時計に目をやり愛翔が慌てだす。
「い、いかん。急がないと」
愛翔は使い慣れたスポンサードスポーツバッグに荷物を詰め込み車の鍵を手に取る。
「あ、家の鍵。そこのチェストの一番上の引き出しに入ってるから。出かける時には使ってくれ。それと前に来た時にも言ったけど、この辺りは治安は良いけど、日本ほどじゃないから、出かけるときは出来ればブラックキャブを使って明るいうちに帰るように。じゃあ5時には帰る。行ってきます」
愛翔の慌ただしい様子に桜と楓の2人はあっけにとられて見送った。
少しの間呆然としていた2人だったけれど、ハッと気づき愛翔に言われた鍵を確かめ、その上で荷物の整理を進めた。
「今日は荷物の整理しないとだけど、明日は愛翔の練習に連れて行ってもらいましょ」
「うん、あたしも久しぶりに愛翔のプレーを生で見たいわ」
荷物の片づけを終えると、そそくさとキッチンに向かう桜と楓。そこでキャイキャイと楽し気に料理を始めた。
そして夕方愛翔が帰宅すると、早速桜と楓が2人で愛翔をテーブルに引っ張る。
「ね、久しぶりにあたし達の料理食べてね」
和気あいあいと和やかな雰囲気の中で3人は夕食を済ませる。
「やっぱり2人の料理は美味いな」
「ふふ、ありがと。愛翔に美味しいって言ってもらえるのが一番うれしいわ」
「それで、明日も練習あるのよね。見に行っていい?」
「ああ、2人ならいつでも歓迎だよ。チーム内でも次はいつ遊びに来るんだって言われて、俺の嫁さんに手を出すなよって釘差すのも大変なくらいに人気あるんだぜ」
「あ、うん。まあ嫌われる必要はないけど、その人気はいらないかな。ね桜もそう思うでしょ」
「そうね、あたし達としては愛翔に好かれさえすれば他の人はいいかな」
「俺としては、チームメンバーとは普通に仲良くしてほしいかな。友人的な距離感で。あ、もし変な事言ってきたら俺に行ってくれよ。ぶっ飛ばしてやるから」
「チームメンバーをぶっ飛ばすって、物騒ね」
桜と楓がケラケラと楽しそうに笑い、その日の夜は更けていった。
翌日、3人揃ってチーフランダー・スタジアムのゲートをくぐり、関係者エリアに入っていく。
「おはようございます」
明るく声を掛ける愛翔にチームメンバーの視線が集まる。
「「おはようございます」」
桜と楓も物怖じすることなく中に入っていく。既にチームメンバー達とは顔見知りで歓迎の雰囲気が広がる。
「おー、サクラとカエデじゃないか。久しぶりだね。まだスミヨシから乗り換える気はないかい」
チーム一のチャラ男スコット・ヴァン・ロールが軽い雰囲気で声を掛けてくるのも以前と変わらない。
「残念でした。あたしたちの隣は一生愛翔の予約で埋まってます」
「あたしの目には愛翔以外は男性として映らないので他を当たってくださいな。それとも奥さんにお話したほうがいいかしら?」
「残念フラれたか、ってカエデ、そこで奥さんを出さないでよ」
慣れた軽口で返す桜と楓にスコットも笑顔で肩をすくめる。
そんなやり取りをするほどに馴染んだ桜と楓は度々愛翔と一緒にスタジアムを訪れ、ワイワイと仲間として受け入れられていた。
さすがに遠征についていったり、ゲーム前に入り込んだりはしないもののゲートも顔パスでチームメンバーの一部のようになり過ごし、9月末になった。
「そろそろ、9月も末だけど、2人はいつまでいられるんだ?」
愛翔の問いかけに桜と楓は荷物の隅から書類を出してきて愛翔に見せ、ドヤ顔になる。
「え?なんの書類……。はあ!!OF大の合格通知じゃないか」
世界最難関と言われる大学のひとつの合格通知を見せる2人に愛翔は目を見開いた。
「だからね。これからはずっとこっちに住むの」
「桜に誘われた時には驚いたけど、頑張ったんだからね」
「さすがに、休み中みたいにずっと一緒ってわけにはいかないけど、学校行ってるとき以外は一緒に居られるから」
”それに”と楓が続ける
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