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18,悩みどころ。
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やっと独りですっっ!
いやぁ、やっぱり一人というのは気楽でいいよねぇ。誰か一緒だといちいち『なにか世間話したほうがいいかな?』的なことを考えなきゃならないし。
何より、一人ならば攻略をじっくりとできるのが一番素敵なことだ。
さてと。
現在、私は直立させた魔改造鍬〈スーパーコンボ〉の上でバランスとって座りながら、周囲にある影を眺めていた。異空間だからって、光源とか無視して影が創られているのはどうかと思うよ。
問題は、一体の〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉に対処しているとき、別の個体が別方向から飛び出てくることだよねぇ。つまり、こっちのペースで〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉を影から引きずり出せないのが問題。ふむ。
影の中って、電気も通るのかな?
近くの影に向かって、はじめての《雷打》を使ってみた。『雷撃とともに放たれる打撃。雷属性』。雷が影の中を走り、ショックを受けた〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉が次々と飛び出してきた。これは大漁、大漁。片っ端から《爆打》を叩き込んで殺させていただく。右足の傷の仇はこれで取れたようです。
気分がいいので、このまま9階に上がろう。
その後は──ライオネルさんが話したように、とくに苦労することなく攻略することができた。とくに13階は楽しかった。50体ほどの〈緑魔人〉さんが相手をしてくれた。この魔物さんたち、数はおおいけど一体一体が雑魚さんなので、〈スーパーコンボ〉を振り回して当てていくだけで、木っ端みじんに死んでいく。
あぁ、これは楽しい、愉しすぎて、感謝感激。
最後の〈緑魔人〉さんはすぐに殺すのがもったいなかったので、わざと攻撃を外したりして、一緒に楽しんだ。最後には、「ありがとうですっ!」とともに、脳天へ《爆打》を叩き込み、跡形もなく吹っ飛ばす。
さてと。
ひとまず腰を落ち着けて、リュックサック(階に上がるごとに邪魔にならないようにフロアの端っこに置いていた)から、おにぎりと水筒を取り出す。水筒の中身は緑茶。おにぎりの具は、鮭。
一息つこう。
次は、ついに謎の14階だ。現在分かっているのは、まずルドル卿は生贄を用意しようとしていたこと。ただルドル卿自身は、【覇王魔窟】が初めてだったので、ライオネルさんからの情報だろう。
ライオネルさんは、理論上はソロプレイヤーでは攻略不可能と言っていた。
うーん。つまり『生贄を差し出さないと殺せない魔物』とか?
だけど、それはちょっとズルすぎる。もちろん【覇王魔窟】には、その手のエグい魔物もいるでしょう。だけど、それはもっと上層階のはずだ。これ1001階ものだよ(ライオネルさんは1000階と勘違いしていたけど、実際はエルフのジェシカさん情報で、1001階と判明している)。
そのたかが14階で、そこまでズルいのがくるかな?
ただでさえ『5人縛りルール』があるくせに。
これがパーティ人数無制限とかなら別だけど、『6人目以降は肉団子になります』という鬼畜ルールなのだよ。それなのに、たたが14階で、5人パーティから確実に1人減らさせる?
断言できる。それは、ないと。
ライオネルさんは、【覇王魔窟】を創った古代神は、〈挑戦者(ディファイアンス)〉に完全攻略して欲しくないのだと言った。
ただ私は、そこが根本的に違うと思う。
古代神さんは、単純に楽しみたいのだ。【覇王魔窟】攻略に挑んだ人間たちが、もがき苦しみながらのぼろうとするのを。
そのために、ただ攻略難易度を鬼レベルにしているだけの話で。それを乗り越えて完全攻略する人間が出てくるのならば、それはそれで見たいとも思っているはず。『さぁ、私が設定した壮絶ハードな死にゲーをクリアしてみたまえ』と。
だからこそ、難易度設定を狂わせて、詰まらなくなることはしないはず。
14階ごときで、パーティの一人を確実に削るような、バランス設定をミスるようなことは。
そう。だから、生贄はいらないはずだ。ソロでも攻略できる。あとは、その方法を見つけ出すだけで。
そこはもう、14階にあがってみるしかないよね。
ただその前に、これが悩みどころ。
8階→13階までの攻略で、〈スーパーコンボ〉の武装Lv.は52から55に上がっていた(1階→7階の間じゃ、何度繰り返しても、もう上がらなかった武装Lv.が)。
そしてスキルポイントも18増えて、ぜんぶで29。
で、悩むのは、このスキルポイントを使って、新しいスキルパネルを開こうかということ。14階前に、少しでも強化したいところではある。
ただ──私が狙っている《耕作:見習い人》スキル、この『バトル中。一時的な耕地をつくり、そのバトルに必要なスキルの種を植えて育て、スキル実を収穫できる。収穫したスキル実は一度使用すると効果を終える』という楽しいスキル。
これのパネル解放には、120ものスキルポイントが必要なわけで。まだまだ足りないのですよ。
だからここは──頑張って、貯めるとき!
というわけで、現状のまま14階の魔物さんに挑もう。
おにぎりも食べたし、お茶も飲んだ。では、では行きましょう。
いやぁ、やっぱり一人というのは気楽でいいよねぇ。誰か一緒だといちいち『なにか世間話したほうがいいかな?』的なことを考えなきゃならないし。
何より、一人ならば攻略をじっくりとできるのが一番素敵なことだ。
さてと。
現在、私は直立させた魔改造鍬〈スーパーコンボ〉の上でバランスとって座りながら、周囲にある影を眺めていた。異空間だからって、光源とか無視して影が創られているのはどうかと思うよ。
問題は、一体の〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉に対処しているとき、別の個体が別方向から飛び出てくることだよねぇ。つまり、こっちのペースで〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉を影から引きずり出せないのが問題。ふむ。
影の中って、電気も通るのかな?
近くの影に向かって、はじめての《雷打》を使ってみた。『雷撃とともに放たれる打撃。雷属性』。雷が影の中を走り、ショックを受けた〈影鰐(シャドウアリゲーター)〉が次々と飛び出してきた。これは大漁、大漁。片っ端から《爆打》を叩き込んで殺させていただく。右足の傷の仇はこれで取れたようです。
気分がいいので、このまま9階に上がろう。
その後は──ライオネルさんが話したように、とくに苦労することなく攻略することができた。とくに13階は楽しかった。50体ほどの〈緑魔人〉さんが相手をしてくれた。この魔物さんたち、数はおおいけど一体一体が雑魚さんなので、〈スーパーコンボ〉を振り回して当てていくだけで、木っ端みじんに死んでいく。
あぁ、これは楽しい、愉しすぎて、感謝感激。
最後の〈緑魔人〉さんはすぐに殺すのがもったいなかったので、わざと攻撃を外したりして、一緒に楽しんだ。最後には、「ありがとうですっ!」とともに、脳天へ《爆打》を叩き込み、跡形もなく吹っ飛ばす。
さてと。
ひとまず腰を落ち着けて、リュックサック(階に上がるごとに邪魔にならないようにフロアの端っこに置いていた)から、おにぎりと水筒を取り出す。水筒の中身は緑茶。おにぎりの具は、鮭。
一息つこう。
次は、ついに謎の14階だ。現在分かっているのは、まずルドル卿は生贄を用意しようとしていたこと。ただルドル卿自身は、【覇王魔窟】が初めてだったので、ライオネルさんからの情報だろう。
ライオネルさんは、理論上はソロプレイヤーでは攻略不可能と言っていた。
うーん。つまり『生贄を差し出さないと殺せない魔物』とか?
だけど、それはちょっとズルすぎる。もちろん【覇王魔窟】には、その手のエグい魔物もいるでしょう。だけど、それはもっと上層階のはずだ。これ1001階ものだよ(ライオネルさんは1000階と勘違いしていたけど、実際はエルフのジェシカさん情報で、1001階と判明している)。
そのたかが14階で、そこまでズルいのがくるかな?
ただでさえ『5人縛りルール』があるくせに。
これがパーティ人数無制限とかなら別だけど、『6人目以降は肉団子になります』という鬼畜ルールなのだよ。それなのに、たたが14階で、5人パーティから確実に1人減らさせる?
断言できる。それは、ないと。
ライオネルさんは、【覇王魔窟】を創った古代神は、〈挑戦者(ディファイアンス)〉に完全攻略して欲しくないのだと言った。
ただ私は、そこが根本的に違うと思う。
古代神さんは、単純に楽しみたいのだ。【覇王魔窟】攻略に挑んだ人間たちが、もがき苦しみながらのぼろうとするのを。
そのために、ただ攻略難易度を鬼レベルにしているだけの話で。それを乗り越えて完全攻略する人間が出てくるのならば、それはそれで見たいとも思っているはず。『さぁ、私が設定した壮絶ハードな死にゲーをクリアしてみたまえ』と。
だからこそ、難易度設定を狂わせて、詰まらなくなることはしないはず。
14階ごときで、パーティの一人を確実に削るような、バランス設定をミスるようなことは。
そう。だから、生贄はいらないはずだ。ソロでも攻略できる。あとは、その方法を見つけ出すだけで。
そこはもう、14階にあがってみるしかないよね。
ただその前に、これが悩みどころ。
8階→13階までの攻略で、〈スーパーコンボ〉の武装Lv.は52から55に上がっていた(1階→7階の間じゃ、何度繰り返しても、もう上がらなかった武装Lv.が)。
そしてスキルポイントも18増えて、ぜんぶで29。
で、悩むのは、このスキルポイントを使って、新しいスキルパネルを開こうかということ。14階前に、少しでも強化したいところではある。
ただ──私が狙っている《耕作:見習い人》スキル、この『バトル中。一時的な耕地をつくり、そのバトルに必要なスキルの種を植えて育て、スキル実を収穫できる。収穫したスキル実は一度使用すると効果を終える』という楽しいスキル。
これのパネル解放には、120ものスキルポイントが必要なわけで。まだまだ足りないのですよ。
だからここは──頑張って、貯めるとき!
というわけで、現状のまま14階の魔物さんに挑もう。
おにぎりも食べたし、お茶も飲んだ。では、では行きましょう。
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