33 / 119
33,想定外。
しおりを挟む
私は、二個分隊の片方に入れてもらった。
このさい、もう一つの分隊に組み込まれていたベロニカさんが、こっちの分隊に移りたいと言い出し、もめた。
とくに、すでにこっちの分隊の一員だったミリカさんと、大いに揉めた。
結局、二個分隊の指揮官であるゼモルさん(先ほどの大男さん)が、分隊を再構成して一件落着。私はベロニカさんとミリカさんと同じ分隊となり、わざわざ言うまでもないが、この二人は喧嘩する。いや喧嘩するほど仲がいいのかも──というのは、淡い希望でしょう。
「計画はあるんですよね? まさか無計画に、『とりあえず突撃だい』精神で来たわけではないですよね?」
「あるらしいよぉ」
と、適当な返事のベロニカさん。そういえば、この人がいた冒険者パーティ、少年くんこと〈悪鬼羅刹(ザ・ボーイ)〉に全滅させられていたっけ。
「災いを呼ぶ女ですねっっ!」
「いやぁん、アリアちゃん。言葉の暴力、ゾクゾクしちゃうっ!」
ミリカさんが、あからさまに殺意の舌打ち。それから私に説明した。
「5日前、アバル荒原で王国騎士団と〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の激しい戦闘があったんだ。そのとき、騎士団は壊滅的なダメージを受けてしまった。だがそのさい、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の腹部にも、致命的な負傷を与えたそうなのだ。
現在、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が狼藉を働かず、大人しく眠っているのは、その傷を癒しているからと推測される。つまり、その腹部の傷こそが、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討つための鍵」
私は、市庁舎をベッドにして爆睡している〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を見やった。とぐろを巻くようにして眠っており、肝心の腹部の傷とやらは隠れている。
「このままでは狙えませんね?」
「そうだ、アリアさん。われわれの使命は、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を飛び立たせること。すなわち、傷のある腹部をあらわにさせること。そうしたら、ゼモルさんがトドメをさしてくれる」
「ゼモルさんが?」
「ゼモルさんの保有する攻撃スキル《八滅打》。なんでも城砦さえも粉微塵にする威力だという。この攻撃スキルを、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の傷口に叩き込めれば──」
「〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を倒せるわけですね」
いずれにせよ、私以外の誰かが〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討伐してくれるに越したことはない。私は魔物と戦うのはワクワクするけれども、その背景に余計な重荷はいらないのだ。たとえば、ここで〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討たねば、さらなる犠牲が出てしまう的な。
かくして、私たちは進み。
ついに〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のもとへ。〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のいびきで空気が振動している。
ゼモルさんから一斉攻撃の指示が出る。
一方、ゼモルさん自身はまだ動かず、その右拳が赤く輝き出す。あれが攻撃スキル《八滅打》か。破壊力をチャージした拳を叩き込むわけだね。
とにかく、二個分隊の皆で〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へと総攻撃。
これは〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を怒らせ、飛び立たせることが狙い。市庁舎の高みにいる〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へ、地上から攻撃するので、遠距離系の攻撃のみが効果をなす。私も《波動砲Lv.2》で参戦した。
ついに〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が腹立たしそうに鳴きながら、飛び立つ。
同時に、ゼモルさんも飛ぶ。仲間の一人が、突風系スキルを発動することで。その即席の竜巻が、ゼモルさんを空中の〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へと飛び立たせるのだ。
一方、飛び立った〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉だが。
あらわになる腹部の傷口──には、数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉が犇めいていた。それこそ何千という数だ。
ミリカさん、右眼の眼帯をさすりながら、顔色が悪い。右眼球が蟲化したことを思い出しているのだろう。
ベロニカさんは、こんなときも呑気だ。
「あらあら、傷口を蝕んでいるのかしらねぇ?」
「違います。あれは──守っているんですよ!」
〈蚤量魔(フリーデッド)〉としても、宿主である〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が倒されるのは、困る。我が家がなくなるわけだし。
そして動物的(ではなく魔物的)本能のもと、あの傷口こそが、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のウィークポイントと理解している。
この作戦は、失敗する。
しかしもう止められない。私はベロニカさんを抱き上げ、ミリカさんに言う。
「退避しますよっっっっ!!」
走りながらも見上げれば、ゼモルさんの《八滅打》の拳が、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の傷口へと叩き込まれる。
だが実際は、傷口で犇めいていた数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉を吹き飛ばすだけで、終わってしまう。
数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉たちが鎧の役目をなすことで、傷口自体までは、攻撃が通らなかったのだ。
そして〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉は空を駆け、大技を放ったあとで無防備なゼモルさんを喰らう。
巨大な牙で、ゼモルさんの身体を引きちぎる。
同時に、地上に向かって、破壊のレーザー光線を放った。分隊の人たちは消滅、市庁舎を含めて複数の建物も、跡形もなく焼き飛んでいく。
私たちは近くの民家に飛び込み、地下室へと転がり落ちた。扉を閉めた上、《強靭盾》と《守りの盾》を同時発動で、自分と二人をガード。
ベロニカさんが後ろから抱きついてきた。
「アリアちゃんと死ねるのねぇっ!」
「まだ死にませんよっっ!!」
そう死ななかった。しばらくして地上に出てみれば、建物も人も跡形もなくなり、荒れ地だけが残っている。
私は〈スーパーコンボ〉片手に、その荒れ地を行く。
ミリカさんが声をかけてきた。
「アリアさん、どうするつもりだ? わたしたちは、どうすれば?」
「こうなったら、私たちだけで〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を倒すしかないでしょう。そのためにいまやるべきことは──栽培です」
このさい、もう一つの分隊に組み込まれていたベロニカさんが、こっちの分隊に移りたいと言い出し、もめた。
とくに、すでにこっちの分隊の一員だったミリカさんと、大いに揉めた。
結局、二個分隊の指揮官であるゼモルさん(先ほどの大男さん)が、分隊を再構成して一件落着。私はベロニカさんとミリカさんと同じ分隊となり、わざわざ言うまでもないが、この二人は喧嘩する。いや喧嘩するほど仲がいいのかも──というのは、淡い希望でしょう。
「計画はあるんですよね? まさか無計画に、『とりあえず突撃だい』精神で来たわけではないですよね?」
「あるらしいよぉ」
と、適当な返事のベロニカさん。そういえば、この人がいた冒険者パーティ、少年くんこと〈悪鬼羅刹(ザ・ボーイ)〉に全滅させられていたっけ。
「災いを呼ぶ女ですねっっ!」
「いやぁん、アリアちゃん。言葉の暴力、ゾクゾクしちゃうっ!」
ミリカさんが、あからさまに殺意の舌打ち。それから私に説明した。
「5日前、アバル荒原で王国騎士団と〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の激しい戦闘があったんだ。そのとき、騎士団は壊滅的なダメージを受けてしまった。だがそのさい、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の腹部にも、致命的な負傷を与えたそうなのだ。
現在、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が狼藉を働かず、大人しく眠っているのは、その傷を癒しているからと推測される。つまり、その腹部の傷こそが、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討つための鍵」
私は、市庁舎をベッドにして爆睡している〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を見やった。とぐろを巻くようにして眠っており、肝心の腹部の傷とやらは隠れている。
「このままでは狙えませんね?」
「そうだ、アリアさん。われわれの使命は、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を飛び立たせること。すなわち、傷のある腹部をあらわにさせること。そうしたら、ゼモルさんがトドメをさしてくれる」
「ゼモルさんが?」
「ゼモルさんの保有する攻撃スキル《八滅打》。なんでも城砦さえも粉微塵にする威力だという。この攻撃スキルを、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の傷口に叩き込めれば──」
「〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を倒せるわけですね」
いずれにせよ、私以外の誰かが〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討伐してくれるに越したことはない。私は魔物と戦うのはワクワクするけれども、その背景に余計な重荷はいらないのだ。たとえば、ここで〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を討たねば、さらなる犠牲が出てしまう的な。
かくして、私たちは進み。
ついに〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のもとへ。〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のいびきで空気が振動している。
ゼモルさんから一斉攻撃の指示が出る。
一方、ゼモルさん自身はまだ動かず、その右拳が赤く輝き出す。あれが攻撃スキル《八滅打》か。破壊力をチャージした拳を叩き込むわけだね。
とにかく、二個分隊の皆で〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へと総攻撃。
これは〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を怒らせ、飛び立たせることが狙い。市庁舎の高みにいる〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へ、地上から攻撃するので、遠距離系の攻撃のみが効果をなす。私も《波動砲Lv.2》で参戦した。
ついに〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が腹立たしそうに鳴きながら、飛び立つ。
同時に、ゼモルさんも飛ぶ。仲間の一人が、突風系スキルを発動することで。その即席の竜巻が、ゼモルさんを空中の〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉へと飛び立たせるのだ。
一方、飛び立った〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉だが。
あらわになる腹部の傷口──には、数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉が犇めいていた。それこそ何千という数だ。
ミリカさん、右眼の眼帯をさすりながら、顔色が悪い。右眼球が蟲化したことを思い出しているのだろう。
ベロニカさんは、こんなときも呑気だ。
「あらあら、傷口を蝕んでいるのかしらねぇ?」
「違います。あれは──守っているんですよ!」
〈蚤量魔(フリーデッド)〉としても、宿主である〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉が倒されるのは、困る。我が家がなくなるわけだし。
そして動物的(ではなく魔物的)本能のもと、あの傷口こそが、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉のウィークポイントと理解している。
この作戦は、失敗する。
しかしもう止められない。私はベロニカさんを抱き上げ、ミリカさんに言う。
「退避しますよっっっっ!!」
走りながらも見上げれば、ゼモルさんの《八滅打》の拳が、〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉の傷口へと叩き込まれる。
だが実際は、傷口で犇めいていた数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉を吹き飛ばすだけで、終わってしまう。
数多の〈蚤量魔(フリーデッド)〉たちが鎧の役目をなすことで、傷口自体までは、攻撃が通らなかったのだ。
そして〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉は空を駆け、大技を放ったあとで無防備なゼモルさんを喰らう。
巨大な牙で、ゼモルさんの身体を引きちぎる。
同時に、地上に向かって、破壊のレーザー光線を放った。分隊の人たちは消滅、市庁舎を含めて複数の建物も、跡形もなく焼き飛んでいく。
私たちは近くの民家に飛び込み、地下室へと転がり落ちた。扉を閉めた上、《強靭盾》と《守りの盾》を同時発動で、自分と二人をガード。
ベロニカさんが後ろから抱きついてきた。
「アリアちゃんと死ねるのねぇっ!」
「まだ死にませんよっっ!!」
そう死ななかった。しばらくして地上に出てみれば、建物も人も跡形もなくなり、荒れ地だけが残っている。
私は〈スーパーコンボ〉片手に、その荒れ地を行く。
ミリカさんが声をかけてきた。
「アリアさん、どうするつもりだ? わたしたちは、どうすれば?」
「こうなったら、私たちだけで〈橙鎧龍(オレンジドラゴン)〉を倒すしかないでしょう。そのためにいまやるべきことは──栽培です」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
追放された俺の木工スキルが実は最強だった件 ~森で拾ったエルフ姉妹のために、今日も快適な家具を作ります~
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺は、異世界の伯爵家の三男・ルークとして生を受けた。
しかし、五歳で授かったスキルは「創造(木工)」。戦闘にも魔法にも役立たない外れスキルだと蔑まれ、俺はあっさりと家を追い出されてしまう。
前世でDIYが趣味だった俺にとっては、むしろ願ってもない展開だ。
貴族のしがらみから解放され、自由な職人ライフを送ろうと決意した矢先、大森林の中で衰弱しきった幼いエルフの姉妹を発見し、保護することに。
言葉もおぼつかない二人、リリアとルナのために、俺はスキルを駆使して一夜で快適なログハウスを建て、温かいベッドと楽しいおもちゃを作り与える。
これは、不遇スキルとされた木工技術で最強の職人になった俺が、可愛すぎる義理の娘たちとのんびり暮らす、ほのぼの異世界ライフ。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる