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第1章『名もなき奇跡の始まり』
3.共に在る為に-3
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部屋に戻ると、ラザラスとルーシオが待っていた。
ロゼッタの姿を見て、ラザラスは柔らかな笑みを浮かべてみせる。
「おー、見違えたね。よく似合ってる、可愛いよ」
「あ、ありがとうございます……」
あまりにもドストレートに褒められ、なんだかいたたまれない。
もじもじしていると、ルーシオがラザラスの背を強く叩いた。
「ッ!?」
「お前は! 本当に! 遊び人時代の癖が出てるぞ!」
「その時代のことには触れないでください……!」
とりあえずラザラスが黒歴史を抱えていることは分かった。
ルーシオの発言からして、とりあえず女性“で”遊んでいたのは何となく分かる。
女性に好意的に見られようと、つい反射的に褒めてしまう癖があるのだろう。
(……。あの顔でそれは良くないと思う)
なんとまあ罪深い。一体、何人の女性を泣かしてきたのだろうか。
とはいえ本人は反省しているらしいので、顔に出さないように気をつける。
そんなロゼッタの内心に気づいているかどうかはさておき、ルーシオはエスメライへと視線を向けた。
「風呂が終わったから……今度は透識か? 諸々まとめる必要があるからな」
「だね。まー、この子相手じゃ、ろくに見えないだろうけどねぇ」
エスメライはロゼッタに手を伸ばし、「透識」と術の名前を口にした——その直後、眉間に皺を寄せ、軽く唸り、首を傾げている。
ルーシオが不思議そうに、エスメライの肩を叩く。
「エスラ?」
「……。んー、ヴェルさんとレヴィどころか、クロウよりも余裕で上。
何なら最近スピネルに送った、あの竜人族……ヴァイツだっけ? アレより上だと思う……」
「マジか……チートの最高記録じゃね?」
「最近は支部任せにしてるのも多いからアレだけど、あたしがきっちり診た中では、間違いなく最高記録だねぇ……」
どうやら自分は“チート”と呼ばれる存在らしい。
しかし何のことやら分からずに困っていると、それを察してくれたエスメライが説明してくれた。
「おめでとう、あんたは全属性持ちな上に、魔力量もお化けだ。
なんか闇属性が飛び抜けて強いけど、他も普通に使えるんじゃないかな」
「そ、そうなんです、か?」
「そうだなー、やりたいことあったら、文字通り“思い浮かべるだけ”で何でもできちゃうと思うよ。
よっぽどの奴じゃなきゃ、詠唱すら必要なさそう」
「詠唱……?」
「術の名前を口にすることだな。あたしもやってたろ? 使う魔力量を節約したいとか、確実性を上げたいなら詠唱はきっちりやった方が良い。でも、あんたは基本的にやらなくてもできると思うよ。
せっかくだし、今、『透識』使って、あたしの使える属性でも当ててみるか?」
暴走防止のためか、ロゼッタは魔力の制御の仕方を始めとした基本的なことは習っていた。しかし、実際に術を使う方法は分からなかった。
逃げ出す時に、何かしら使っていたような気はするが——上手く、思い出せない。
「ロゼッタ?」
「あ、いや、大丈夫、です!」
今は、目の前のことに集中すべきだ。頭を振るい、ロゼッタはエスメライに手をかざした。
(思い浮かべる……エスラさんの、属性は何か……)
その瞬間、自身の中の魔力が動いたのを感じた。
魔術の属性は、火、水、風、地、光、闇、無の全部で8属性。エスラから感じたのは、そのうちの1つだ。
「光属性、ですか? 魔術使えるなら、無属性も、かな……」
基本7属性に該当しない無属性魔術だけは、魔術が使えるなら大なり小なり使えるはずだ。
「正解! まあ、詠唱必須で光属性と無属性の初級が使えたり使えなかったりのレベルなんだけどね。
あたしはとにかく『診ること』に特化してる。かなり偏ってるし、魔力量もそこまではないから難しいのは無理」
エスメライが苦笑していると、ルーシオが「いや……」と同時に口を開いた。
「使えるだけで羨ましいんだけどな。俺はそもそも魔力無しだし、ラザラスは全属性の素養はあるのに身体強化系統以外微妙だし……」
唐突に吊し上げられたラザラスは苦笑している。笑うしかない、という様子だった。
「結局のところ、全属性あれば良いってわけじゃないんですよね。魔力量とか諸々が追いついてないと、どうにもならないというか……俺、何回クロウさんにため息吐かれたか……」
なるほど、自分がチートと呼ばれるわけだとロゼッタは考える。普通はできることが偏るし、そもそもまともに使えないこともあるのだと。
そういえば、竜人族は竜人族でも、種族ごとに得手不得手があったような気もする。
(エスラさん、わたしの得意な属性は闇だって言ってたなぁ。火竜だから、火だと思ってたんだけど……)
やっぱり、自分は変なのだろうか——ロゼッタが少し後ろ向きになっていると、エスメライが軽く頭を撫でてきた。
「大丈夫だよ、ロゼッタ。それならどこ行っても余裕で通用するよ。良かったな」
(どこに行きたい、とか無いんだけどな……)
さっき、エスメライは『最近送った竜人』と口にしていた。しかし、その竜人の名前はうろ覚えな様子だった。
彼女の話を聞くに、あくまでも自分が例外だっただけで、救助後は流れるように違う場所に送っているのだろうから、仕方がない。
だが、「自分もいずれはそうなるのか」と考えると……なんだか、嫌な気持ちになった。
(やっぱり、行きたくない)
迷惑はかけたくない。しかし、嫌なものは嫌だ。
説得は無理そうだ。どうにかこの場を切り抜けられないだろうか。
(この際……『影から見てるだけ』でも、良いのにな)
横に並び立ちたいとか、光の下で一緒に生活したいとか。
そんなワガママは言わないから。日陰者でも、構わないから。
「!?」
そんなことを考えていると、身体が本棚の影に引っ張られるのを感じた。
すぐに“術”を解除して事なきを得たが、ロゼッタは突破口を見出した。
「……なるほど」
「ん? どうした?」
「な、なんでもないです!」
影に、隠れてしまえばいい。
逆探知されないように気配も消して、家具の下とかに……いや、光の下を歩く以上、人にも影はできる。
どこかにこもらなくても、その人の影に隠れて着いていけば、一緒に居られるはずだ。
あとは、“誰”を対象にするかだが——それは、すぐに決まった。
相変わらず照明の下でキラキラと輝く金色に、視線が向く。
そもそもきっかけは、ラザラスの側にいたい、と強く思ったのが始まりだ。
あまり詳しくは分からないが、俗に言う“一目惚れ”というものなのかもしれない。
出会った時の状況からして、それなりに戦える人だろう。
そういった意味でも、安全も保証されている。
「ロゼッタ!」
ロゼッタが考え込んでいると、いつの間にか部屋の外に出ていたエスメライが声を掛けてきた。
「あっ、はい! なんでしょうか?」
「ご飯食えそうか? お粥作ってきてやるよ。のんびりしててな」
ニコリと笑い、エスメライが去っていく。その顔を見て、ロゼッタは飛び出しそうなほどに、ばくばくと跳ねる心臓の鼓動を感じていた。
ああ、絶対に迷惑を掛ける。少なくともこの人は、めちゃくちゃ探し回ってくれそう——つまりこれは、“エスメライたちからの逃走劇”ではなく、“罪悪感との壮絶な戦い”だ。
(せめて、ギリギリまでは消えないでおこうかな……)
何故だろうか。
逃走劇に関しては正直、負ける気がしない。自分の能力を自覚したのが原因だろう。
まだ姿を現していないクロウとレヴィ、それからヴェルとやらの能力は分からないが、話を聞いた感じだと魔力量でゴリ押しできそうだ。彼らが現れても、きっと勝てる。
(とりあえず、ラズさんに引っ付いとけば大丈夫だよね。……ん?)
しかし、ふと、ロゼッタは考える。
これはラザラスに対する付きまとい行為、つまり“犯罪”なのではないかと!
(えーと……ストーカーって、いうんだっけ……)
少し血の気が引いた。色んな意味でヤバいかもしれない。
だが、ロゼッタも引くに引けない状況だった。ここで引けば、自分はどこかに送られてしまうのだから——そして残念ながら『犯罪はダメだから他の方法を考える』というまともな発想は、彼女の中に存在しなかった!
(べ、別に覗きがしたいわけじゃなくて! そう! 王子様から離れたくないってだけだから!)
全力で自分を正当化しながら、ロゼッタは顔に笑顔を貼り付ける。
部屋に残っていたラザラスとルーシオは若干様子がおかしいロゼッタを少し心配している様子だった。
「とりあえず、俺らもエスラのとこに行くかね」
「そうですね……じゃあロゼッタ、また」
しかし、まさか目の前で立派な犯罪計画がものすごく雑に練られているなどとは思わず、彼らはエスメライのところに行ってしまった——犯行を未然に防ぐことは、できなかった。
そして、数日後……。
「ロゼッター!! どこ行ったー!? さっさと返事しなさーい!!」
「たぶん遠くには行ってないだろ!? 何ならたぶんこれ聞いてんだろ!? さっさと出てこい!!」
「魔力量チートに俺ら、勝てるんですかね……ははは……」
部屋の中、家の中、何なら街の中。
(うぅ、ごめんなさい……早いとこ、諦めてください……)
自分を探し回るエスメライ達の姿を影から見つめながら、ロゼッタは罪悪感との仁義なき戦いをスタートさせた。
ロゼッタの姿を見て、ラザラスは柔らかな笑みを浮かべてみせる。
「おー、見違えたね。よく似合ってる、可愛いよ」
「あ、ありがとうございます……」
あまりにもドストレートに褒められ、なんだかいたたまれない。
もじもじしていると、ルーシオがラザラスの背を強く叩いた。
「ッ!?」
「お前は! 本当に! 遊び人時代の癖が出てるぞ!」
「その時代のことには触れないでください……!」
とりあえずラザラスが黒歴史を抱えていることは分かった。
ルーシオの発言からして、とりあえず女性“で”遊んでいたのは何となく分かる。
女性に好意的に見られようと、つい反射的に褒めてしまう癖があるのだろう。
(……。あの顔でそれは良くないと思う)
なんとまあ罪深い。一体、何人の女性を泣かしてきたのだろうか。
とはいえ本人は反省しているらしいので、顔に出さないように気をつける。
そんなロゼッタの内心に気づいているかどうかはさておき、ルーシオはエスメライへと視線を向けた。
「風呂が終わったから……今度は透識か? 諸々まとめる必要があるからな」
「だね。まー、この子相手じゃ、ろくに見えないだろうけどねぇ」
エスメライはロゼッタに手を伸ばし、「透識」と術の名前を口にした——その直後、眉間に皺を寄せ、軽く唸り、首を傾げている。
ルーシオが不思議そうに、エスメライの肩を叩く。
「エスラ?」
「……。んー、ヴェルさんとレヴィどころか、クロウよりも余裕で上。
何なら最近スピネルに送った、あの竜人族……ヴァイツだっけ? アレより上だと思う……」
「マジか……チートの最高記録じゃね?」
「最近は支部任せにしてるのも多いからアレだけど、あたしがきっちり診た中では、間違いなく最高記録だねぇ……」
どうやら自分は“チート”と呼ばれる存在らしい。
しかし何のことやら分からずに困っていると、それを察してくれたエスメライが説明してくれた。
「おめでとう、あんたは全属性持ちな上に、魔力量もお化けだ。
なんか闇属性が飛び抜けて強いけど、他も普通に使えるんじゃないかな」
「そ、そうなんです、か?」
「そうだなー、やりたいことあったら、文字通り“思い浮かべるだけ”で何でもできちゃうと思うよ。
よっぽどの奴じゃなきゃ、詠唱すら必要なさそう」
「詠唱……?」
「術の名前を口にすることだな。あたしもやってたろ? 使う魔力量を節約したいとか、確実性を上げたいなら詠唱はきっちりやった方が良い。でも、あんたは基本的にやらなくてもできると思うよ。
せっかくだし、今、『透識』使って、あたしの使える属性でも当ててみるか?」
暴走防止のためか、ロゼッタは魔力の制御の仕方を始めとした基本的なことは習っていた。しかし、実際に術を使う方法は分からなかった。
逃げ出す時に、何かしら使っていたような気はするが——上手く、思い出せない。
「ロゼッタ?」
「あ、いや、大丈夫、です!」
今は、目の前のことに集中すべきだ。頭を振るい、ロゼッタはエスメライに手をかざした。
(思い浮かべる……エスラさんの、属性は何か……)
その瞬間、自身の中の魔力が動いたのを感じた。
魔術の属性は、火、水、風、地、光、闇、無の全部で8属性。エスラから感じたのは、そのうちの1つだ。
「光属性、ですか? 魔術使えるなら、無属性も、かな……」
基本7属性に該当しない無属性魔術だけは、魔術が使えるなら大なり小なり使えるはずだ。
「正解! まあ、詠唱必須で光属性と無属性の初級が使えたり使えなかったりのレベルなんだけどね。
あたしはとにかく『診ること』に特化してる。かなり偏ってるし、魔力量もそこまではないから難しいのは無理」
エスメライが苦笑していると、ルーシオが「いや……」と同時に口を開いた。
「使えるだけで羨ましいんだけどな。俺はそもそも魔力無しだし、ラザラスは全属性の素養はあるのに身体強化系統以外微妙だし……」
唐突に吊し上げられたラザラスは苦笑している。笑うしかない、という様子だった。
「結局のところ、全属性あれば良いってわけじゃないんですよね。魔力量とか諸々が追いついてないと、どうにもならないというか……俺、何回クロウさんにため息吐かれたか……」
なるほど、自分がチートと呼ばれるわけだとロゼッタは考える。普通はできることが偏るし、そもそもまともに使えないこともあるのだと。
そういえば、竜人族は竜人族でも、種族ごとに得手不得手があったような気もする。
(エスラさん、わたしの得意な属性は闇だって言ってたなぁ。火竜だから、火だと思ってたんだけど……)
やっぱり、自分は変なのだろうか——ロゼッタが少し後ろ向きになっていると、エスメライが軽く頭を撫でてきた。
「大丈夫だよ、ロゼッタ。それならどこ行っても余裕で通用するよ。良かったな」
(どこに行きたい、とか無いんだけどな……)
さっき、エスメライは『最近送った竜人』と口にしていた。しかし、その竜人の名前はうろ覚えな様子だった。
彼女の話を聞くに、あくまでも自分が例外だっただけで、救助後は流れるように違う場所に送っているのだろうから、仕方がない。
だが、「自分もいずれはそうなるのか」と考えると……なんだか、嫌な気持ちになった。
(やっぱり、行きたくない)
迷惑はかけたくない。しかし、嫌なものは嫌だ。
説得は無理そうだ。どうにかこの場を切り抜けられないだろうか。
(この際……『影から見てるだけ』でも、良いのにな)
横に並び立ちたいとか、光の下で一緒に生活したいとか。
そんなワガママは言わないから。日陰者でも、構わないから。
「!?」
そんなことを考えていると、身体が本棚の影に引っ張られるのを感じた。
すぐに“術”を解除して事なきを得たが、ロゼッタは突破口を見出した。
「……なるほど」
「ん? どうした?」
「な、なんでもないです!」
影に、隠れてしまえばいい。
逆探知されないように気配も消して、家具の下とかに……いや、光の下を歩く以上、人にも影はできる。
どこかにこもらなくても、その人の影に隠れて着いていけば、一緒に居られるはずだ。
あとは、“誰”を対象にするかだが——それは、すぐに決まった。
相変わらず照明の下でキラキラと輝く金色に、視線が向く。
そもそもきっかけは、ラザラスの側にいたい、と強く思ったのが始まりだ。
あまり詳しくは分からないが、俗に言う“一目惚れ”というものなのかもしれない。
出会った時の状況からして、それなりに戦える人だろう。
そういった意味でも、安全も保証されている。
「ロゼッタ!」
ロゼッタが考え込んでいると、いつの間にか部屋の外に出ていたエスメライが声を掛けてきた。
「あっ、はい! なんでしょうか?」
「ご飯食えそうか? お粥作ってきてやるよ。のんびりしててな」
ニコリと笑い、エスメライが去っていく。その顔を見て、ロゼッタは飛び出しそうなほどに、ばくばくと跳ねる心臓の鼓動を感じていた。
ああ、絶対に迷惑を掛ける。少なくともこの人は、めちゃくちゃ探し回ってくれそう——つまりこれは、“エスメライたちからの逃走劇”ではなく、“罪悪感との壮絶な戦い”だ。
(せめて、ギリギリまでは消えないでおこうかな……)
何故だろうか。
逃走劇に関しては正直、負ける気がしない。自分の能力を自覚したのが原因だろう。
まだ姿を現していないクロウとレヴィ、それからヴェルとやらの能力は分からないが、話を聞いた感じだと魔力量でゴリ押しできそうだ。彼らが現れても、きっと勝てる。
(とりあえず、ラズさんに引っ付いとけば大丈夫だよね。……ん?)
しかし、ふと、ロゼッタは考える。
これはラザラスに対する付きまとい行為、つまり“犯罪”なのではないかと!
(えーと……ストーカーって、いうんだっけ……)
少し血の気が引いた。色んな意味でヤバいかもしれない。
だが、ロゼッタも引くに引けない状況だった。ここで引けば、自分はどこかに送られてしまうのだから——そして残念ながら『犯罪はダメだから他の方法を考える』というまともな発想は、彼女の中に存在しなかった!
(べ、別に覗きがしたいわけじゃなくて! そう! 王子様から離れたくないってだけだから!)
全力で自分を正当化しながら、ロゼッタは顔に笑顔を貼り付ける。
部屋に残っていたラザラスとルーシオは若干様子がおかしいロゼッタを少し心配している様子だった。
「とりあえず、俺らもエスラのとこに行くかね」
「そうですね……じゃあロゼッタ、また」
しかし、まさか目の前で立派な犯罪計画がものすごく雑に練られているなどとは思わず、彼らはエスメライのところに行ってしまった——犯行を未然に防ぐことは、できなかった。
そして、数日後……。
「ロゼッター!! どこ行ったー!? さっさと返事しなさーい!!」
「たぶん遠くには行ってないだろ!? 何ならたぶんこれ聞いてんだろ!? さっさと出てこい!!」
「魔力量チートに俺ら、勝てるんですかね……ははは……」
部屋の中、家の中、何なら街の中。
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